IS<インフィニット・ストラトス>二次小説 第169話 本音の本音<後編>

 翌日。
 ウィーン医科大学で血液検査を始めとする各種検査を受けて、その結果を見ている眼鏡を掛けて気難しげな表情の医師。
 リヒャルト・アイゼルスベルク主任教授が、付添いできた山田先生たちを見る。
「ブッフバルト君。しばらく会わない内に、ジョークが些か過激になったのではないかね?」
 アイゼルスベルク教授の祖父にあたるアントン・アイゼルスベルク医師は、ウィーン医科大学がウィーン大学医学部と呼ばれていた戦前に外科学部長であり、オーストリア癌学会、そして、事故による患者の治療効果を劇的に向上させたウィーン緊急外科ステーションの創立に尽力し、オーストリア科学アカデミーの名誉会員でもあった。
 さらには、脳神経外科学の創始者でもある、まさにオーストリア医学界の大御所。
 その影響か、アイゼルスベルク教授は救命医学、スポーツ医学、胸腹部及び心臓外科、各種癌治療のエキスパートでもある。
 以前に、学会でお会いした際に、アルゼンチンで執刀した肺癌からの転移による心臓腫瘍及び肺移植手術について、根掘り葉掘り聞かれた事がある。
 普通は一度にやる手術じゃないからな。
 でも、あの時の患者さんの状況や移植する肺が回ってくるチャンスが今度はいつ回ってくるかを考えると、あのタイミングしかなかったから執刀した。
 患者さんは、今、まだ病状が初期段階だった肺の治療の為に通院しているが、元気だそうだ。
 教授も手術の事を聞いて、成功の可能性はかなり低く、予後もあまりよくないのではと思っていたそうだ。
 それもあって、とにかくたっぷり質問された。
 その教授が、ブッフバルト先生の恩師だから世の中不思議なもんだ。
「表面上は問題ない様に見えるが、初期段階とはいえストレスと疲労がじわりじわりと蝕む兆候が見られる。リフレッシュの為の休暇に来たと聞いているが、それは君なりに認識していたからではないのかな?」
「もちろんです。ですが、織斑君は音楽を趣味としています。実質プロとして演奏するコンサートではありますが、リフレッシュにもよいと考えました。無論、疲労した分は回復を考えて滞在期間を伸ばす事も考えています。さらにコンサートの後は、発汗と疲労を考慮して点滴を投与。就寝時は軽い導入剤で眠りを深くする事も考えています。」
 治療方針に僅かながらも問題点があり、それについてベテラン医師である上司に詰問されている一介の医師のようにブッフバルト先生は答える。
「その判断は、結構。だが、いかに趣味の分野とはいえ今回のようなコンサートとなると話が違う。町内の音楽サークルで発表するのとは、違う。そこをもっとよく考えて欲しかったな。」
 カルテに書きながら、一応及第点は超えたという採点結果を出したようだ。
「フロイラインヤマダ。日本では、月に一度精密検査をして、結果を精査して日々のトレーニングや食事についても十分注意していると、日本から送られてきた最新の検査結果に添え書きがありましたが、事実ですか?」
「はい。日本のスポーツ医学の権威ドクトル・ナイトウと学園の医務室のドクトル・ミズタが合同で、どんな小さな兆候も見逃さないように結果を精査。さらに、疲労と筋肉の回復を助けるサプリメントを摂取する様にドクトル・ミズタから指導されて、それを守っています。まじめ過ぎて、セーブが利かなくなる所がありますので。」
 あの…。それ、過去ですよ…。
 今はそうなってないですから。

「今回の滞在で一度だけなら、許可します。コンサート終了後は、私が診察しましょう。その日の夜は付属病院に入院していただき、翌日もう一度診察してからお帰りいただきます。これが条件です。追加公演などと言い出してきたら、私が直接抗議に赴きますのでそのつもりでいていただきます。」
 渋々といった感じで教授は、許可を出した。
 何か、ブッフバルト先生が、額の汗をハンカチで拭っている。
 凄え緊張してたんだな。大学時代どうだったんだろう?
 う~ん、解らん。

「今でも、教授の前は緊張するわ…。」
 診察室から出た途端、ブッフバルト先生は大きく深呼吸する。
「そんなに、怖いんですか。アルゼンチンの手術の件に関して癌学会で話をしたことありますけど、そういう感じはしませんでしたが…。」
「それはね…。織斑君があの人の指導を受けた事が無いからよ…。」
 何か、遠い表情になってる…。
 昔の事でも、思い出してるのか?
「練習もありますけど、今日は観光に行けますし。お昼にしましょう。」
 山田先生が、初日は予定通りにする事を勧める。
 と言っても、夜はオケの団員との顔合わせと練習だけど。
 曲目が全部暗譜できているので、よかった。
 自分のイメージ通りに演奏したければ、暗譜してイメージを作りそれを再現することに集中しろ。
 園田先生を始め、俺に音楽を教えてくれた人たちから共通して教えられた事だ。
 可能な限り暗譜をして、曲のイメージを感じ取り再現できるように練習する。
 俺はそれに集中し続けてきた。

「今日は、いっぱい観光しようね。おりむー。」
 優しく笑ったのほほんさんが、俺の手を優しく握る。
「そうだな。」
「うん。うん。そうでなくちゃ。あっ。仕事の事を考えるのはNGだからね。もし考えたら…。」
 え。何だ?
 俺の死亡フラグが点灯するような事は、やめてくれよ。

「へえ。あの、イチカ・オリムラか。美人を連れて、結構なこったな。痛い目にあいたくなければ、財布を出せよ。そっちの姉ちゃんたちでもいいぜ。」
 ったく…。どこの国にも、こういうチンピラはいるよな。
 ああ。嫌だ。嫌だ。
 ちょいと関節を痛めてやって、刑務所に行ってもらうとするか。
 あれ。
 ちょっと、のほほんさん。
 日本刀を実体化して、何していらっしゃいますかな?

「おりむーに手を出す様なら…、私とこの歌仙兼定が相手をするよ…。」
 歌仙兼定。
 室町時代に活躍した刀工で、有名な細川ガラシャ夫人の夫だった細川忠興の愛刀だった。
 実用性と茶人としての美意識を備えた刀で「歌仙拵」というカテゴリーが生まれたほどに優美な刀だが、その外見からは想像できない程の斬れ味を持つ。
 のほほんさんの家に、その中の一振りが伝わっていたのか。
 というか、漂ってくる剣気。
 剣客が持つ特殊な気が、恐ろしく冷たい。
 のほほんさんて、こういうタイプだったっけ?
 今まででも、こんな剣気を感じる事は無かったが…。
 それ以上に怖いのが、のほほんさんの表情だった。

「そんなに死にたいなら、殺してあげる。この刀、名刀だから。光栄に思って。早く、決断してね。でないと、さっさと殺すから。警察に自首するなら、今すぐ通報して手を頭の後ろに回して地面に這いつくばって。」
 笑っている。
 いつもとは感じが明らかに違うが、笑っている。
 にこやかに笑った上で、殺すと宣言している。
 サディスティックな、殺人マニアの表情じゃない。
 だが、殺すという意志は絶対。
 ある意味、殺人マニアより危険だ。
 はるかにまともな精神状態のまま、これ以上なく明確に殺人を宣言している。
 俺の護衛についているラウラ達には、相手を殺害してでも俺を守る様に厳命されている。
 この事は各国にも伝えられている。
 が、殺意を込めた目でも、表情が笑っていた時は見た事が無い。
 本当に、のほほんさんか?
 皆、小便を漏らして必死に命乞いをして、警察に逮捕された。

 パトカーが警察署に向かったのを見送ると、のほほんさんは俺を優しく抱きしめる。
「今はおりむーが戦う必要はないよ。不届き者が来たら、皆、叩きのめすか殺すかして、何があっても絶対に守るからね。」
 言っていることは、非常に血なまぐささを感じさせる。
 けど、伝わってくるぬくもりは間違いなく誰かを慈しむそれ。
 う~ん。
 やっぱり女の子は、よく解らん。

 食前酒にオーストリアの代表的なワインである、白の辛口のワイン。
 透明なビーフコンソメスープ「クラーレ・リントズッペ」。
 前菜として豚の腿肉を燻製にしたハム「シンケン」を使った、野菜料理。
 メインディッシュとして、牛肉の煮込み料理「ターフェルシュピッツ」。
 副菜の、ザリガニの冷製料理に赤ワイン。
 デザートに、ホイップクリームをたっぷり添えたザッハトルテ。
 食後の飲み物として、ミルクを加えたエスプレッソの上にミルクの泡を乗せたメランジェ。
 ミシュランで星を与えられた高級オーストリア料理店で、一夏たちはランチをゆっくりと味わっていた。

「おりむー、口の端にホイップクリームが少しついてるよ。」
 そう言って、本音はナプキンで一夏の口の端を拭う。
 先程のゴロツキに対する態度とは違い、優しく暖かい印象の母性的な少女の雰囲気を漂わせて一夏を見つめる。
「たまには、こうやって皆でゆっくりお昼を食べるのもいいでしょう?おりむーがこうやってレストランで食事する時って、いつもお仕事の接待関係だし。ちゃんと、ゆっくり食事を楽しまなきゃ駄目だよ。」
 本音は、一夏を愛おしげに見つめて言う。
「そうだな。ゆっくり食事を楽しむのも必要だよな。仕事関係でレストランでの食事が続いたのとストレスが重なって膵炎になった患者さんに似たような事言ったけど、当の俺がそうしないと説得力ないよな。」

 その後はウィーンの歴史的建築物等を満喫して、ウィーンフィルとの顔合わせの後にさっそく練習。
 どういうわけか届いていた俺のガダニーニを使えた。
 絶対、束さんだな。
 暗譜している曲なので、すぐに合わせられたので良かったな。
 にしても弾き振りね。
 俺は、ヨハン・シュトラウス二世じゃないんだけどな。
 けど俺に期待して頼まれた以上、半端なことはしたくないので指揮者の大任は必ず果たして見せるけどな。
「今日はちょっとびっくりさせちゃったかな?ごめん。」
 帰った後ホテルのレストランで夕食と済ませた後、ベッドで膝枕をしてのほほんさんが俺の髪をなでる。
「でも、あれが本音だよ。おりむーにはあんな連中とやりあってほしくない。あんなのは、私達が相手をすればいいから。」
 俺の髪をなでるのほほんさんの表情は、凄く母性を感じさせる。
 これが、のほほんさんの本当の部分なのか?
 だとすれば、いつもの飄々として掴みどころのないのほほんさんは何なんだ?
 考えれば考えるほど、答えが遠ざかっていく。
「おりむー。おりむーはいつも大変なんだから、しなくていい戦いは私たちに押し付けちゃって。そのための私達なんだよ?おりむーは自分でやるべきだと思った事は全部やる性格だし降りかかってきた火の粉は普通に振り払うけれど、本当におりむーがやらなきゃいけないこと以外は全部私たちに押し付けて。普段は少しでもおりむーには休んでいてほしいし。」
「休める時は、休んでるよ。チンピラなんて準備運動にもならない。大丈夫だよ。」
「私たちにとっても、準備運動にもならないよ。おりむーは指揮官なんだから、指揮に専念して。地面に足をつけている時は、指揮官は戦わないの。警護はこっちできっちりやるから。外出するときは車の運転が上手な運転手に任せる。食事は腕のいいコックに任せる。それがおりむーにはちょうどいいよ。」
 そういうもんか?
 でも当たり前のようにそう思うのは、抵抗があるな
 いざという時に最前線で戦うから、俺みたいなガキに幕僚や兵がついてきてくれるんだぜ。
 それを解ってほしいな。
 もちろんポーランドのことは反省しているし、同じことを二度繰り返す気はない。
 指揮官であることを今まで以上に自覚しながら、戦うさ。
「でも、おりむーには難しいのかな。優しいもん。誰かが傷つく前に自分が傷ついてそれを防ぐのを厭わない人だから。そういう所、私は大好きだよ。けれど、やめてほしい。おりむーが傷つくのはすごく悲しいよ。だから、おりむーが傷つけないように今まで以上に私たちがお仕事に励むね。」
 そう言って、俺の額にのほほんさがキスをした。
「おりむー。おりむーは、もっと甘えてもいいんだよ。それくらい、いつも一生懸命頑張ってるんだから。頑張ったらその分何かあるのが世の中の正しい仕組みだよ。いろいろあっておりむーは大変。だからこそ、おりむーには普通の人よりいっぱい甘える権利があるんだよ。私でよかったら、いつでも膝枕して頭撫でてあげるから。ね。」
 のほほんさんは、俺の髪を撫で続けた。

 はあ…。せっかくのチャンスなのにな…。
 護衛にかこつけてせっかくおりむーと一緒にお風呂に入って、一緒のベッドにいるのに…。
 押しの一手で迫りに迫って、おりむーをゲットするのも夢じゃないのに…。

 どうしても、そうできないな…。

 更識簪。
 通称かんちゃん。
 私が仕える更識家のお嬢様で、大事な幼馴染。
 おりむーに恋をするようになって、すごく変わったからすぐに解った。
 副会長で現楯無の刀奈お嬢様に対するコンプレックスで、対人関係もろくに作れなくてすっかり後ろ向きな性格になっていたかんちゃん。
 それを変えたのが、おりむーだった。
 初代ブリュンヒルデで今も世界最強の呼び声が高い、織斑先生。
 優秀すぎるお姉ちゃんがいる共通点が、あったからかもしれない。
 けどおりむーは織斑先生を心から尊敬して、そこを目指して努力している。
 そして自分は自分。
 そのことを聞いて、かんちゃんは自分がどうすればいいのかを見つけたのかな。
 あるがままの自分を、受け入れられるようになった。
 それプラス、その自分で何人もの女の子を好きにさせてしまうおりむーの魅力。
 すっかり恋する少女になったかんちゃんを見て、最終的に私は恋より友情を選んじゃった。
 好きな男の子をめぐってとはいえ、やっぱりかんちゃんの悲しむ顔は見たくない。
 もちろん、おりむーがかんちゃんを選ぶとは限らない。
 せっしーやでゅっちー達も、おりむーのことを好きで好きでしょうがない。
 要注意なのが、神無月家のお嬢さん。
 ネイビーのファイルス中尉もだね。
 でも、おりむーの護衛として精いっぱい尽くすことはできる。
 だからこそ、おりむーの負担を最大限に減らさないと。
 そもそも、世の中がおりむーに頼りすぎ。
 正直、どうかと思うよ。
 織斑先生は凄く我慢しているのは事実だし、篠ノ之博士もうんざりしてるんじゃないの?
 そう思いながらも科学知識に関してはおりむーの助けにはなれないから、私は護衛の任を全うする事しかできないのは辛いなあ…。
 だから、自分に出来ることを精いっぱいやろう。
 それが私の愛情表現。
 胸に収めて誰にも知られないようにしないといけない、私の初恋。
 かんちゃんが振られたら、話すかもしれないけどね。
 その時は、二人で泣きながら飲み明かすかな?
 さて、コンサートが終わるまで護衛をがんばりますか。

 ウィーン楽友協会。
 1812年に設立されたクラシック音楽の団体が本部にしている建物の中にあるホールを本拠地にするのが世界に冠たるクラシック楽団であるウィーンフィルハーモニー管弦楽団である。
 使用する大ホールは、まさに絢爛豪華の一言というべき空間である。
 楽団のメンバーが準備を終えると、ロンドンのオークションで手に入れたバイオリンの名器ガダニーニを携えて中世ヨーロッパの貴族をイメージした服装の一夏がステージに姿を現すと、割れんばかりの拍手が響き渡る。

 ハイドン ヴァイオリン協奏曲No.1
 ブラームス ヴァイオリン協奏曲ニ長調 Op.77
 モーツァルト ヴァイオリン協奏曲第1番変ロ長調K.207
 ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1番

 全ての曲において指揮者とソリストの役割を完ぺきにこなす一夏の技量に聴衆はすっかり魅了され、最後にはアンコールでウィーンのワルツ王といわれたヨハン・シュトラウス二世の曲から美しき青きドナウとラデツキー行進曲が演奏され、ここでは一夏は指揮者に専念してタクトを握った。
 その後、マーラー交響曲第一番「巨人」の第四楽章をピアノソロでの演奏して、コンサート大盛況で終えた。

 終わったな。
 きちんとやれてよかったよ。
 日本でもオーストリアでも、聴衆は耳が肥えているから大変だ。
 もう、さすがにないよな。
 あったら、逃げよう。
「織斑君。お疲れさまでした。とても素晴らしかったですよ。ウィーンフィルはさすがに技量が高いですけれど、織斑君も決して負けていませんでしたよ。」
 ちょっと赤い目をしながら、山田先生が楽屋に入ってくる。
「喜んでもらえたのなら幸いです。きちんと演奏できてほっとしていますよ。」
 突然で練習時間もほとんどなかったけれど、きちんとできた。
 近所の人たちから音楽を習い始めてから、確保した練習時間を無駄にすまいとしてきたのがよかったのかな?
「本当にお疲れ様。急なコンサートだったのに、見事だったわ。」
 ブッフバルト先生が笑顔で入ってくる。
「よかったですよ。」
「謙遜してるわね。来た人たちも本当に感動していたわよ。二回目のアンコールなんて、そうあるもんじゃないんだから。見事な巨人だったわ。フルオーケストラの曲をピアノであそこまで再現するなんて、本当に驚いたもの。他のレパートリーも聴きたいわね。あ、それと。明日、簡単な立食パーティーがあるわ。出席者は、ウィーンの政財界のクラシック愛好家にウィーンフィルのメンバーに幹部の人たちね。織斑君にもぜひ出席してほしいって。政治は一切関係ないから、安心して。」
 出ても大丈夫なようだな。
 なら、ご招待を受けるか。

 コンサートの翌日の立食パーティーの後も何かと予定外のイベントがあって、帰国は思ったより遅れた。
 それくらい、おりむーの演奏と指揮の技術は凄かったって事。
 帰りの飛行機の中で、山田先生とブッフバルト先生はとても誇らしげな顔をしていた。
 ちなみに、ウィーンでのコンサートの事は日本にも伝わってニュースで大きく取り上げられている。
 ちなみに当のおりむーは、すでに頭を仕事に切り替えて対諜報モードでいろんな資料に目を通しているみたい。
 それでも、嬉しさはどこか伝わってくる。
 あーあ。
 逃げた魚は大きいか…。
 パーティーではそれなりにおめかししておりむーが「可愛い。」って言ってくれた時、やっぱり嬉しかったしね。
 でも、自分の選択だし、おりむーを守る事が私の何よりの愛情表現。
 言いたい事は、全部言ったしね。
 他に好きな人ができるまで、おりむーが私の最愛の人。
 それは変わらない。

後書き
目に見えないサイレントキラー、ストレス。
しかしながら、血液や唾液の検査をすればストレスが上昇すると分泌量が増える物質が判明しているので、数字として把握できるところまで医学は進んでいます。
正常値ながらも、じわりじわりと一夏を蝕んでいるストレスを発散しに来たのに、世界屈指のオーケストラであるウィーンフィルでの指揮という大任を引き受ける事になった一夏。
何とかドクターチェックでOKを貰った後の、本音の見えざる一面。
一夏に絡んできたチンピラに見せたには、そんじょそこらのシリアルキラーでは足元にも及ばないほどに危険なのほほんさん。
その後ホテルに戻ってから見せた、もう一つの見えざる一面。
一夏を心から案じる慈愛に満ちた母性的な女の子。
背負った重荷に負けないように努力しながら次から次へと舞い込んでくる難題を解決しようと日々奔走する一夏に、もっと周囲に甘えてほしいと告げる本音。
その心の中では、大の仲良しである幼馴染の簪が一夏と出会い良い方向に変わり恋をしたのを知って、恋より友情を取ったことを思い出していました。
それでも、のほほんさんに出来る愛情表現があります。
全力で一夏を守る事。
そう自分に認識させて、帰国します。






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