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zoom RSS IS<インフィニット・ストラトス>二次小説 第156話 バトルロイヤル!<後篇>

<<   作成日時 : 2015/06/21 00:49   >>

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 やっぱり白式は、近接戦を最も得意とするんだな。
 汎用型であることは間違いないんだが、そのなかで白兵戦が最も力を発揮する戦闘状況ってのはなんだかね。
 勝ったからいいけど…。
「おい、一夏!お前、あんな裏ワザもってやがったのか!?」
 耳元で騒ぐなよ。イーリ。
 普通に喋っても、聞こえるっつーの。
「相手のエネルギーを利用してのイグニッションブーストは、前からできたよ。1年の6月に当時の生徒会長に勝負を挑まれて、その時に使った。つまり、俺は1年の時からできた。そもそも、イグニッションブーストの基本をしっかり押さえていればイーリも出来るぞ。」
 ファングクェイクの特殊兵装は、そもそも特殊なイグニッションブーストを可能にする推進システム。
 こいつの制御は、結構コツがいる。
 それができるんだから、イーリも訓練すれば出来る。もちろん、ナタルもできる。
「相変わらず、とんでもない高等テクニックを当たり前みたいにやっちゃうんだから。さすがは、私のナイトだわ。」
 そう言って、福音を待機状態にしていたナタルは俺を胸元に引き寄せて抱きしめる。
 やっぱり、大きいよな…。

「やめんか。ふしだらな!今日は演習だぞ!」
 箒が、凄え表情になってる。
「行くよ。一夏。結構、派手にやったんだからきちんと休まないと。」
 シャルロットが、俺の腕を取って連れて行こうとする。
「シャルロット!話が終わらんうちに、横から一夏を連れて行くな!」
「そうよ!私の一夏を!」
 うわあ…。収拾つかないな。
 ま、返事をしている俺には関係ないか。
 千冬姉の拳骨を喰らった箒たちを少し見て、俺はそのまま観客席で他のチームの演習を見るためにそこを去った。
 ちなみに、逃亡のペナルティとか言われて拳骨を6発喰らった。
 痛かった…。

『さすがに、特殊部隊は強いな。ラウラも手こずるか…。』
 第75レンジャー連隊は、陸軍制式の最有力候補として最終試験に入っている第三世代ISナイトダイバー。
 ネプチューンと設計思想は似ているけど、隠密性に長けた設計になっている。
 その中でも、第75レンジャー連隊を始めとするデルタやグリーンベレー、レンジャー部隊が使用するタイプは、さらに隠密性を向上させている。
 外部にあるウェポンポッドを6つから8つに増やして、2つを音響遮断装置と、電磁波攪乱フィールドを搭載。
 元々外部装甲がエアブレーキになる設計なので、降下する際のスピードを抑えて着地時や地面滑走に入る高度に達する際に生じる音を抑制できる。
 さらに、装甲の内側には遮音素材が使用され、関節部のショックアブソーバーも強化されている。
 足部裏には、衝撃吸収効果のある特殊素材が使用されている。

 けど、有視界戦闘なら、これらは殊更意味がないように見える。
 けど、ISのFCSはレーダーや各種センサーの情報を基に稼働する。
 その情報が減少すればするほど、精度が下がる。
 結果、射撃精度が下がって、砲撃戦になると不利になる。
 ラウラはヴォーダンオージェを上手く使って、それをカバーしてるけど、今回は一般生徒がチームのメンバー。
 そっちがかなりパニックしてる。
 FCSに従って撃っているのに、違うポイントに着弾するんだから当然だ。
 それが動揺になって、機動にも影響を及ぼして、もう、当たり放題。
 リヴァイブは物理シールドがあるし、打鉄は防御力には定評がある。
 けど、こうも積もり積もるとシールドも大分削られる。
「苦戦してるわね。」
「ラウラの指揮でチームの崩壊は免れてるけど、大分泡喰ってるみたいだな。無理ないさ。挽回する方法はあるんだけどな。1つ。」
 後方には打鉄がいる。
 狙撃で、何とかダメージを与えようとしている。
 そろそろか…。

「そこだ!」
 ツヴィリングツヴァイとブリッツが、当たった。
 終了したか。
 レンジャー連隊の他のナイトダイバーが支援しに行くが、今度は打鉄の攻撃がさっきとは嘘の様に命中する。
 ラウラがこの時に取っていたらしい、ヴォーダンオージェを使い始める。
 ベスティエも加わって、攻撃が次々と命中する。
 準専用機持ちの、ワイルドキャットUの攻撃も命中し始める。
「成程、撃鉄ね。」
 シルヴィが、タネに気づく。
「ああ。さすがにギネスに認定されただけあるぜ。」
 打鉄の超長距離射撃用追加兵装パッケージ「撃鉄」
 高硬度重質量の超硬合金を高靱性素材でコーティングした高初速精密狙撃砲「国友」、低減衰高出力長距離レーザー砲「大雷」の2つの兵装で、実体弾、エネルギー兵装双方の超長距離精密砲撃が可能になっている。
 そして、それを可能にしている複合高精度射撃管制システム「塩土老翁」
 超高精度光学カメラ、FLIR、レーザー測距儀、射撃レーダー等様々な機器が搭載されていて、極めて精密な狙撃を可能にする。
 命中精度の高い長距離兵装、それを更に活かす複合高精度射撃管制システム。
 この3つが、未だにギネスブックに乗る程の超長距離精密狙撃を可能にした。
 ナイトダイバーの隠密性はそれらのほとんどを意味がない物にしたけど、一つだけ無意味に出来ない物があった。
 超高精度光学カメラだ。
 姿が見えている限り、高精度な射撃を可能にするため射撃したポイントと目標の誤差を観測し、修正値を弾き出しつづける。
 もちろん、そう簡単には行かない。
 きちんと使いこなさないと、正確な修正値に基づいて狙撃することは出来ない。
 それまで、耐えられるか。
 それが、勝負の鍵だった。
 ヴォーダンオージェで動体視力が飛躍的に高まり、正確な射撃に必要なパラメータが送られてくるラウラにとって、目の前の獲物は皿の上の鴨。
 後は料理するだけ。
 かなり苦戦したけど、ラウラ達の勝利に終わった。
 IS戦における、実戦経験の差が出たな。
 訓練と実戦とでは、積み重ねられるスキルに差がどうしても出る。
 他のカードは、シルヴィア、アンナ、ラシェル、箒、シャルロットのチームは勝ち。
 鈴、セシリア、玲子、簪のチームは引き分け
 総合で、俺達の勝利だった。

「失礼いたします。閣下。委員会よりこれが。」
 夏用の軍服を着た虚さんが、辞令を持ってきた。
 はあ…。噂が本当になりやがった…。
 上級大将に昇進だ。
 この階級ないけど、まだ元帥は速いからこれにするという事らしい。
 だったら、昇進させなきゃいいんだよ。まったく…。

「さすがだな。サマー。ワールドクラスのISパイロットってのは、あんなに鮮やかに勝っちまうもんか。いやあ、大したもんだ。」
 昼食時、食事をしながらデリーが、愉快そうに言う。
「ここまでできるのに、本当に大変だったよ。きびしい訓練を毎日して、時には先生に制限されて、それでもやれること見つけて、それをコツコツとね。」
「お前らしいぜ。で、あっちのほうはどうだ?」
「は?何の事だよ。」
 意味が解らずに、一夏はデリーに訊ねる。
「ファイルス中尉だよ。うまいことやりやがって、この野郎。何人も撃沈したあの美人を去年の合同演習で落としたって聞いてるぜ。で、どうだ?何発ヤッた?」
「残念ながら、まだ1回ね。」
 ナタルが歩いてきた。
「伝言よ。明日の在日アメリカ大使館主催のパーティー。是非とも出席して欲しいって。はい。これ。」
 ナタルが、招待状を一夏に渡す。
「ちなみに、私はドレスよ。一夏は軍服だっけ。」
「ああ。」
「タキシードの一夏も見てみたいけど、こればかりは仕方ないか。それと、上級大将に昇進ですってね。あまり愉快じゃないだろうけど、お祝いするわ。」
「ありがとう。」
 うんざりしそうになったがどうにか堪えて、一夏は礼を言う。
 すると、一夏の唇に自分の唇を重ねて、舌を絡ませて感触を楽しんでから舌を抜いて軽くキスをする。
「じゃあ、明日。マイ・ラヴィング・ホワイトナイト。それと、明後日の種子島で打ち上げる衛星の組み立てが始まって大変なんでしょう?ぜひ、宿泊して疲れと癒していただきたいですって。私も泊まることになってるわ。何でかしらね?じゃあ。」

 何か悪い予感がするな。
 まあ、今くらいの季節になるとこういうパーティーの類が開かれるのは、無理もない。
 欧州じゃ、社交界のシーズン。
 大使館としても、外交の一環として各国大使や軍の高官を招く。
 とすると、何か相談ごとの類か?
 俺が知る限り、アメリカが何か問題を抱えているとも思えないが。
 日米間で、G−TMAに関する協議が開かれてて、向こうがライセンス生産と共同開発の提案。
 まあ、とどのつまりは技術を寄越せをいうことだが、それはあくまで日米間の問題で俺が首を突っ込むことじゃない。
 思いつくのは、増強した海軍との連携か?
 キティーホーク級のボイラーをガスタービンする等、FRAMで再就役本当にさせるしな。
 タイコンデロガ級も再就役させたし。
 しかも噂じゃ、大型三胴空母の建造を極秘裏に進めているとかいないとか。
 まさかな。
 そんな金食い虫、議会が承認する筈もない。
 どっかにヘソクリでもしてれば別だが、そんな余裕もないだろう。
 いくら非公式の活動の為の資金を溜めているのが、国家の常とはいえないな。
 うん。
 いずれにせよ。亡国企業関係であるのは間違いない。
 それだけは、確かだろう。
 後は、委員会から何か来ているかだな…。

「これで、合同演習は終わる訳だが、我々米軍にとっても非常に実りある2日間だった。学生諸君も、今回の事を糧に一層努力してくれるのを願う。いずれにせよ。この2日間、よく頑張った。」
 ギルバート大尉からの最後の言葉で、合同演習は終わった。
 参加した部隊は、それぞれ帰り支度をして輸送機に戻る。
 さて、俺も部屋に戻るか。

 来てたか…。
 ISの保有数だけでなく、通常戦力においても、世界一。
 多くの特殊部隊を要するのが、アメリカだ。
 今後のアメリカの対亡国企業対策において、相談に乗る事ね…。
 どの程度、委員会が関わるか、全面的に委任する。

 これって、火中の栗を誰も拾いたくないから、俺に拾わせようって事じゃないか。
 揃いも揃って、いい性格してるぜ…。

「織斑君。各国大使館からです。各王家の親書の様なんです。」
 王家からの親書?
 おいおい。何か、妙な事になってきたぞ。

 成程そういう事か…。
 全ての親書を読んで俺は状況を把握した、要するに今回の事で国益から最も程遠いのは俺だから、頼みたい。
 そういう事らしい。
 政治から離れていても、そういうのは感じるって事か…。
 国益を得る。
 それが政治であり外交だけれど、こういう時は自制してもらいたいんだけどなあ。
 こればかりは、難しいか…。

 金モールがついた肩章と金の飾緒がついた軍服と、スワローテイルをモチーフにしてやはり金モール付きの肩章と金の飾緒がついた礼服を見ていると、なんだか急に気が重くなってきた。

後書き
後半は、演習は軽めにして亡国企業絡みです。
どういう形にせよ、亡国企業を潰す事になれば、ほとんど戦争です。
ということになれば、現状世界最強の軍事力を持つのはアメリカです。
五大国と日本がIS保有数の面で横並びなら、物を言うのは通常戦力。
日本はISの技術をフィードバックした新兵器を開発していますが、アメリカもさらなる戦力整備をしている模様。
G−TMAを自国で生産もしくは日米共同開発にする交渉等、いろいろと動いている模様です。
これらは、後にメリットになると考えた委員会は、大使館でのパーティーでアメリカ側の相談に出来るだけ乗る事に関して一夏に全面的に委任。
その裏には、国益に結び付ける動きをシャットアウトしたいという思惑がありました。
何かを感じたのか、各国の王家が親書という形で一夏にその事を伝えてきます。
上級大将に昇進した物の、面倒事までセット。
気も重くなると言う物です。
その内、胃が重くなるんでしょうかね?


















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