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zoom RSS IS<インフィニット・ストラトス>二次小説 第156話 バトルロイヤル!<前篇>

<<   作成日時 : 2015/06/20 23:58   >>

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 演習2日目。
 メインのISでの演習になる。
 ファングクェイクをベースに、固定兵装状態でも海兵隊での運用に向いた汎用性の高い機体に再設計したISであるネプチューンのチームに、俺が改修したナタルの福音に、ファングクェイクのコンビ。レンジャー連隊と第18空挺軍団からは、各スラスターは高推力で騒音と排熱を大幅に抑えた特殊なタイプを装備。高い運動性と電子戦機能等アヴィオニクス系を強化。
 固定兵装の他に6か所のウェポンポッドに各種兵装を搭載可能とし、特殊なステルス素材を用いた軽量高硬度装甲を採用する等隠密性に長けた空挺レンジャー部隊でも十分使用できる第三世代ISナイトダイバー。
 特殊兵装は…。
 これは、ちょっとというかかなり嫌かも…。
 他にも特殊兵装とまではいかないが、銃火器には消音効果が特に高いサイレンサーを搭載。ミサイルポッドやグレネードランチャーには、発射音を抑制する改修が施されている。
 この機体は、ちょっと苦戦するかな。
 戦い方が随分違う。
 かなり、頭を使うからな。
 さて、出来るかな?

「いよいよ。ISでの演習だ。対戦形式はいたってシンプル。どちらかが、全滅するまでだ。尚、織斑に関しては1人だ。」
 へっ?
 それは無いと、思うんだが…。
 演習にならないぞ、千冬姉…。
「ミスオリムラ。でしたら、こうしては?私とファイルス中尉のロッテと、彼を一つのチームにしては?確かに、彼の実力は飛びぬけすぎています。ですが、1人では演習の意味が無くなってしまいます。白式にはスペックダウンさせるリミッターを付ければ問題ないでしょう。」
 ナタルが、提案する。
 なるほど、それなら大丈夫か。
「ふむ。そうだな。よかろう。それから、拡張領域は6つまで許可する。好きな武器を選べ。」
「解りました。」
 ナタルとイーリか。
 思えば、一緒のチームで戦った事ないな。
 臨海学校では、ナタルとは別のチームでイーリはいきなり喧嘩吹っかけてきたようなもんだし。
 面白そうだ。
 さて、兵装は何にするかね?
「よし。各自対戦カードを決めるので、代表者はクジを引きにこい。」
「一夏。行ってきて。」
「了解。」
 俺はクジを引いて、山田先生に渡す。
 ああいった事はあったけど、さすがに弁えているな。
 それでいい。
 そのままで、時が過ぎてくれればいい。
 皆もだけどな…。
 さて、組合せはと。
 ほうほう。

 いきなり、マリーンとか。
 ネプチューンは、ファングクェイクの海兵隊仕様。
 状況に応じて外部のハードポイントに兵装を装備するファングクェイクに対して、ネプチューンは様々な状況に対応置出来る様に固定兵装をあらかじめ装備している。
 そこが違いだな。
 さて、どうなりますかね?
 いわば姉妹機どうしの戦いだ。
 ギルバート大尉、メイスン中尉に、リトヴァク少尉、後は、新顔かな?
「ジェイミー・フォース少尉。結構やるわよ。遠距離からの援護射撃は、中々ね。最近、ブッシュマスター社が支援用の高精度スナイパーライフルを開発して、使ってるのよ。」
 ああ。M420 35mmスナイパーライフルな。
 宣伝の映像見たけど、いい銃だったな。
 ま、こっちも、スナイパーライフル持って来てるけど。
「イーリ。ヒットエンドランで絶えず攻撃してくれ。俺とナタルはお膳立てを整えつつ、時に攻撃。向こうにカードを出させてからチェックメイトだ。」
「OK。」
「解ったわ。」
 優れた兵士は、わずかな指示でやるべき事を理解して行動する。
 細々と言う必要は、ない。
 さて、行きますか。

 向こうはパッケージ付きか。
 追加スラスターを搭載。
 ミサイルポッドを肩部と脚部。
 腕部と脚部に、追加装甲。
 これといって、特徴のないパッケージだけどそれだけに何か嫌な予感がする。
 何しろ、今でも軍事費は世界一。
 そして、官民でスクラムを組んで第四世代IS開発の為の研究をしている。
 それにつぎ込んでる資金たるや、数十億ドルなんてもんじゃない。
 200億ドルに迫るとも、言われている。
 日本は、世界有数のナノマシン工学を応用して攻撃と防御の機能を搭載したある程度再現したのが、芝崎で装備開発課と材質開発課の共同で完成した。
 対応までの時間は展開装甲より遅いが、攻防双方に対応できるだけでも大したもんだ。
 ちなみに、倉持技研は機動性向上と防御を再現したのを開発した。
 やっぱり、対応までの時間は遅い。
 芝崎よりも遅いが、それでも大したもんだ。
 とするとだ。
 次は、これを搭載したISの開発か。
 完全な第四世代には、まだまだ遠いがそれでも進歩だな。
 面倒なことになる可能性、ありか…。
 備えはしておくかな。

「始め。」
 シルバーベルと、八咫鏡の荷電粒子砲での砲撃が牽制になってマリーンの動きがいったん止まる。
「先手必勝!」
 相手の動きが止まったのは、さほどの時間じゃないがそれでも今のイーリとファングクェイクには充分だ。
 SMIとツインファングが、直撃。
「やってくれるね。」
 大尉が苦虫を潰したような表情になって、反撃しようとする。
「そうはいかねえよ。」
 すぐにイーリは、離脱する。
 追撃を掛けようとするのを、ナタルはシルバーベルを衝突させて爆発に巻き込んで、俺は八竜と流星で追い打ちをかけ、性能が向上した白式のハイパーセンサーで状況を観察する。」
『来るぞ。イーリ。ナタル。座標を送るから、各々攻撃。』
「「了解。」」

『追加装甲と、スラスターがなければどうなっていたか。腕は増すわ、技術者としての腕も磨かれるわ。性質が悪いね。まったく…。』
 ダメージを最小限に留めたとはいえ、決して小さくはない。
 爆発を逆手にとって奇襲を仕掛けるタイミングを図っているアレシアは、一夏のISパイロット、メカニックの実力の高さにあきれ返っていた。
 ナタルの福音と、イーリのファングクェイクが一夏によって改修されているのは当然知っている。
 しかし、いざ相手にしてこれほど厄介な相手とは思わなかった。
 元々、広域殲滅用ISとして開発された福音の火力は高くて当然だが、攻撃にバリエーションが増えてさらに火力は高くなっている。
 さらに、実弾兵装も搭載されて隙がない。
 PIC圧潰砲「リンコドン・チプス」はSMIとコンセプトは似ているが、射程と初速が劣る。
 それ故に、アウトレンジされてしまう。
 加えて、エネルギー兵装と実弾兵装双方を備えたツインファングでの追撃も可能で、撃ちあいになれば不利である。
 リンコドン・チプスは近距離で最大限に威力を発揮する。
 最強の破壊力を持つ兵装として開発された物の、破壊力を重視すると射程が短くなり、射程を重視すると破壊力が落ちる結果となって、最終的に妥協できる射程にして、近接戦闘時でも使用可能な兵装として完成した。
 無論、一夏もそれについては承知している。
 故に、リンコドン・チプスを活かさないようにしつつ、ファングクェイクの兵装を活かす様にした戦術を組み上げる。
 それには、砲撃戦で圧倒的な破壊力を誇る福音と、広範囲での支援砲撃から近接戦闘能力を最大限に活かす事まで様々な状況で砲撃能力を生かす事が可能な白式の機体特性を活かす。
 そして、時にはナタルと一夏も支援からイーリと連動しての戦闘も行う。
 状況に応じた最適な戦術。
 それが、一夏が選んだ戦い方だった。
 しかし、これには高い戦術立案能力と柔軟性、決断力、実行力が必要になる。
 何より、中心になる一夏に対する絶対の信頼。
 必要な要素は、多い。
 一夏は、それを今までの実戦の中で積み上げていった。

『よし、奇襲を仕掛けて状況を有利にする。』
 しかし、一夏がそれを的確に読んでナタルとイーリに仕掛けてくるであろうポイントを知らせていた。
 奇襲を仕掛けるつもりが、仕掛けられて、大きくシールドを削られる。

「ギルバート大尉達。かなり不利ですね。」
「追加兵装パック。「ベアキャット」決して悪い追加兵装パックではない。むしろ、性能はいい。だが、一夏が的確に攻め手を読んで、常に先手を打つ。その上で拡張領域に搭載した兵装をうまく使って、さらに状況を有利にしていく。相手のスナイパー。自信があったらしいが、初撃で兵装を破壊されて持ち味を殺された。芝崎の装備開発課が開発したという近接兵装も、いい出来だ。一夏もうまく使いこなしている。アレシアは、近接戦闘は避けるようにしているが、僅かな隙を突かれて持ちこまれては、シールドを削られている。実体弾のカービンを使用した攻撃でも、実にいい所を突く。向こうは堪らんだろうな。だが、このままでは終わらんだろうさ。」
「ベアキャットの特殊兵装ですね。確かに、これは厄介ですね。かすっただけでも、少なからずシールドを削られるでしょうし。」
 ネプチューンとベアキャットのデータを見ながら、千冬と真耶は意見交換をしていた。
 完全に、アレシア達が不利であり先も見えているが、このまますんなりと勝つとは思っていなかった。

『くっ。つけこむ隙がない!!』
 イスルス、シージャベリンといったエネルギー兵装に、多連装ミサイルでの射撃は完全に読まれ、回避され、ミサイルは撃ち落とされる。
 反撃として、両手のカービンでの中距離高機動砲撃、一撃離脱後の、重実体弾と高出力エネルギー型のスナイパーライフルを使用した、精密な遠距離狙撃。
 ネプチューンにも遠距離狙撃兵装であるシーバリスタがあるが、かすりもしない。
 特殊兵装である、改良型のリボルバーイグニッションブーストも、白式の高機動性能には歯が立たず。
 逆に、イグニッションブーストを応用し身に着けた、リボルバーイグニッションブーストに、一夏独自の高機動スキルであるバーストイグニッションブーストに加えて、通常兵装となった鋼牙でダメージを受け吹き飛ばされる。
 高機動砲撃戦、遠距離狙撃戦、高機動近接戦。
 全てを駆使して、時に援護し、時に攪乱する一夏のスキルに翻弄され、ナタルとイーリの攻撃が加わって、完全に追い詰められた。

『仕方ねえ。使うか。上手くいけば、逆転のチャンスも見える。何とか隙を作れば。』
 アレシアの目を見て、他の3人は自分達の役割を理解する。

 俺だけに攻撃を集中。
 ナタルとイーリの攻撃は、ガン無視かよ?
 俺の動きを可能な限り封じて、勝機を掴むか。
 無茶やるな。
 ギルバート大尉が再びリボルバーイグニッションブーストを仕掛けてくる。
 いや、違う。
 大尉を包む大気の温度が、急激に上昇している。
 空気の摩擦熱か。
 機体を包む空気を振動させて、大気の温度を急上昇させる。
 しかも、スピードが増すにつれて、温度も上がって熱エネルギーのフィールドになる。
 成程…。
 考えたな。
 フィールドはそれ自体が防御フィールドになるし、さらに攻撃にも使える。
 けど、それはこっちも同じ。
 防御には使えないけど、攻撃には使える。
 幾度か回避していると、いよいよトップスピード。
 俺は剣帝を、呼び出す。
 そして、勝負を決めた。

『何…!?』
 トップスピードでショルダーアタックを叩き込んで、一夏を戦闘不能にしてナタルとイーリを仕留める。
 ベアキャットを装備した際の特殊兵装、リボルバーイグニッションブーストを改修し、機体の周囲の空気を振動させてその摩擦熱で熱エネルギーによるフィールドを展開し、攻防双方に使用するフィールドジェネレーター機構「シャクラ」。
 直撃すれば、いくら白式といえどもただでは済まない。
 その確信があった。
 だが、ショルダーアタックが決まる瞬間、流れるような動作で回避して一気にシールドを0にされた。

 イグニッションブーストは何かを、忘れてましたね。大尉。
 エネルギーを取り込んで圧縮し、加速する。
 その際は、自機のスラスターでなければいけないわけじゃない。
 相手のエネルギーも、流用できる。
 それに、明王流の奥義の一つを組み合わせた。
 明王流抜刀術奥義、流円舞水刃。
 流れる速度を増した水は、刃にもなる。
 例えば、ウォータージェットメス。
 水流の衝撃で病変を、重要な神経組織や血管を傷つけずに切除する医療器具だ。
 水圧次第では、コンクリートも切断するし。
 自然界でも、水滴は長い時間を掛けて固い岩にだって穴をあける。
 人の体の大半を占める水は、時に刃ともなる。
 速い、激しい水の流れ。
 それこそ、水の刃だ。
 ネプチューンの周囲の熱フィールドのエネルギーを利用して、俺は剣を加速させた。
 タネ自体は単純だ。
 会得するのは、大変だけど。
 その後、俺を抑えるためにナタルとイーリの攻撃をガン無視した3人に俺達は攻撃を仕掛け、ゲームセット。

「奥義だろうな。緩やかな身のこなしでアレシアの攻撃を受け流す様に回避し、その際に周囲のエネルギーを取り込んで、イグニッションブーストで剣閃を一気に加速。通常は、その際に抜刀術で剣閃を加速させるのだろう。緩やかに流れる水が勢いを増すように鋭い刃となって、敵を討つ。面白い物を見せてもらった。」
 千冬は、一夏が今まで見せなかった奥義を見ることが出来て、心底楽しい気分になっていた。
「言葉にすれば簡単ですけど、実際には相当に高度な攻撃ですね。卓越した剣術とIS戦闘の高いスキル。双方を持ち合わせて初めて可能になると見ました。」
 高機動砲撃戦を得意とする真耶だが、近接戦闘も水準を大きく超えている。
 だが、ここまでは流石に出来ない。
 剣術では、一夏と格段の差がある。
「また授業が楽しくなる。さらに引き出してやる。対価はさらなる強さ。まさか一夏がこれほど私を楽しくさせて、血を滾らせる日が来るとはな。」
 白式と舞桜。
 一夏と千冬。
 近接戦闘で、性能を最大限発揮するIS。
 剣術の、達人同士。
 授業とはいえ、凄まじい激闘になるだろう。
 だが、千冬はそれが楽しくて仕方なかった。

後書き
2日目は、ISを使用しての演習になります。
相手はアメリカの最新鋭ISを引っ提げてきたプロの軍人。
しかし、一夏達も幾多の激戦を潜り抜けてきています。
実戦経験では上です。
そして、一夏は1人になるかと思いきや、どういうわけだかナタルとイーリがチームメイトに。
まあ、チーム戦での経験を積ませるのに、1人じゃ意味ありませんからね。
相手は、マリーンの汎用型ISに高機動追加兵装パッケージを搭載しています。
しかし、一夏が改修した福音にファングクェイク。
性能を抑えていると言っても、機動性に優れた白式を駆り、独自にイグニッションブーストの応用まで考案。
相手の奇襲を読む一夏に、マリーンは大苦戦。
起死回生を狙うも、一夏が繰り出した明王流の奥義に敗れ去ります。
初見の奥義を見て、血を滾らせる千冬。
授業は、大変そうになりそうですね。








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