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zoom RSS IS<インフィニット・ストラトス>二次小説 第155話 全員再訓練!<後篇>

<<   作成日時 : 2015/06/13 23:37   >>

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「スタート!」
 何組かに分かれて、スタートする。
 まずは、俺もいる最初の組だ。
 ブーツを履いての長距離走なんて、当たり前のようにやってたから苦にもならない。
 この程度の高さの登坂も、楽勝。
 空挺レンジャー資格を持ってるので、ロープを伝って降りるなんて出来て当たり前。
 匍匐前進も、何キロやったか。
 ぼちぼち、射撃ゾーンか。

「さすがに鍛え方が違うな。全員すいすい進んでる。」
「イチカが、やはり速いな。鍛え直さんといかん。錘を付けて訓練をさせるか。」
 アレシアが、一夏がダントツでトップになっているのを見て、部下達を鍛え直す必要を感じた。
 強襲大隊は、文字通り奇襲を掛けて目標を早期制圧するのが、任務である。
 スピーディーな行動を最大の武器とし特徴とする自分の部隊と一夏の差を見て、まずいと判断したのである。
「あれと同クラスにするのは、部隊を怪物の巣窟にするのと変わらんぞ。私が言うのも何だがな。真面目を絵に描いたような奴だから、明けても暮れても鍛錬を続けて気が付いたらこれだ。授業で相手をしているが、最近は中々に骨が折れるよ。完全に本気を出していないとはいえ、連敗継続中だ。」
「ほう?それはまたおもしろいというか、珍しい事がある物だな。ISを持って来てよかったか。手合わせをしてみたい。ネプチューンとファングクェイクの稼働データをベースに、改修していてな。高機動戦闘用パッケージも持って来ている。そう簡単には、やられんぞ。」
 アレシアは、軍のISパイロットとしても優秀であり、今までの各種データをベースに基本性能を引き上げた上で、高機動戦闘パッケージを搭載したネプチューンを引っさげて来ている。
「あいつも喜ぶだろう。大会の類には何の興味も示さんが、強い相手と戦うのは三度の飯より好きな奴だからな。楽しませてやってくれ。ほう。既に半分を突破か。バーストで、ど真ん中のワンホールの高スコア。消費弾数を必要最低限に留めて先に進むか。」
「射撃でも劣るな。訓練メニューを考え直す必要がある。ほう。他の専用機持ちもいい腕だ。お前の仕込みか?」
「ボーデヴィッヒ、エデン、マールバラ、ルグローン以外はな。尤も途中からで、それまでは一夏が中心になって指導していた。随分、レベルを引き上げたよ。私も驚いた。」
 一夏が当初指導していたことを聞いて、アレシアは渋い顔になる。
「夏季休暇に、専用機持ちだけでもアメリカで合同演習をせんか?一緒にやらせた方が、部下共もスキルは伸びそうだからな。」
「あれは多忙でな。スケジュールは、ぎっしりと詰まっている。それに、今、開発している物もある。海洋探査衛星に、新型の地球探査衛星だ。明後日から、突貫工事で組み立てて、打ち上げることになっている。」
「日本のロケット打ち上げセンターが、うまく空いていたらしいな。それにしても、多彩だな。」
「最近は、何でも出来ると思われて打診されるが、全部作ってしまうのでな。お蔭で仕事は増える一方だ。ゴールか。」
「こちらもゴールし始めたが、専用機持ちに負けるのが出ているな。情けない連中だ。」
 不機嫌そうに腕を組むと、アレシアは深く溜息をつく。

 やれやれ、一番嫌な距離に障害物に、射撃かよ。
 長距離マラソンは大変だが、1500か1600程度の距離って、どういうわけだか意外にキツイんだよな。
 俺やラウラは、この程度はキツくもない。
 というより、この程度の距離で値を上げていてはIS学園では生きていけない。
 とはいえ、ブーツにフル装備。
 ロープで登坂し降りる障害物に、匍匐前進、射撃で一定のスコアを取らないと進めないというのはキツかったか。
 一般生徒には、筋肉をほぐしているのが良く目立つ。
 運動部所属は、それよりもかるいけどやっぱり結構きつかったみたいだな。

「貴様ら!少なからず学生連中に負けおって!!それでも、マリーンか!!恥を知れ!!負けたのは専用機持ちだけだったので大目に見てやるが、次の実弾射撃では解っているな!?それから、いくらISの世界でブリュンヒルデクラスとはいえ、イチカ・オリムラとの差があり過ぎる。今回の合同演習後の訓練は、さらに厳しくしてさらに鍛え抜くのでそのつもりでいろ!いいな!?」
「イエス、マム!」
 相変わらず、おっかないな。
 ナタルとイーリは、ラウラやアンナ達とほぼ同時にゴールだけど、セシリア達に負けてたのもいたからそうなるのかな?
 ただ、セシリア達も相当に毎日のトレーニングは頑張っているし、今までだって何度も厳しい実戦を経験している。
 米軍の斬り込み隊のマリーンとはいえ、実戦経験では劣ってるだろう。
 しかも、俺達ってほとんどいつも不利だったからな。
 それを切り抜けるのは、大変だったりするからな。
 当然、総合的な身体能力も向上する。
 まあ、軍人は戦争するのが仕事だから、いざという時に困るといったところか。
 レンジャー連隊はっと…。
 大丈夫か。
 仮にも、特殊部隊。
 しかも、短期間で作戦を終了させるのがレンジャー連隊。
 当然と言えば当然か。
 練度が違うからな。
 さて、次は実弾射撃か。

 さすがに実弾射撃では、マリーンも専用機持ちにほとんどひけは取らない。
 ラウラやアンナといった特殊部隊出身者には劣るが、それ以外の専用機持ちには負けていない。
 一夏には劣っている。
 一夏自身、射撃訓練の評価はトップクラス。
 さらに、使用しているM8は見た目こそSF映画に出てくるようなアサルトライフルだが、堅実で命中精度は高い。
 セミオート、バースト、フルオート。
 全てで中心か極めて中心に近い箇所に命中する。
 如何にM8の命中精度が高くとも、これにはマリーンを含めて参加したアメリカ軍兵士たちは呆然とする。

「よう。サマー。相変わらず、いい腕してるな。それ、ちょっと撃たせてもらっていいか?」
「うん?いいぞ。」
 デリック・ボード。
 俺らの間じゃ、デリーと呼んでいるが撃ちたがったので渡した。
「ほんじゃ、試しにワンマグ分。」
 最初はセミオートで何発か打って、その後はバースト、最後にフルオートで撃つ。
「大した命中精度だな。銃は見た目じゃねえって事か。反対しなきゃよかったかな。」
 まだXM8と呼ばれていた頃、性能も耐久性も問題なかったが、「頼りがいがない!」と特殊部隊から大ブーイングがきて、M16系の開発メーカーであるコルト社のロビー活動もあって結局は採用されなかった。
 けど、第75レンジャー連隊やSEALSといった一部の特殊部隊では、ポリマー素材を多用して未来っぽい外観のSCARが採用され、その後、アメリカ側の提案で日米のメーカーで共同開発された、6.8×43SPCを使用する、M20 アサルトカービンが採用された。
 なんだかね。
 ちなみに、耐久性試験ではSCARにはXM8は買っているがM20には負けている。
 いっそ、最初からXM8にしとけばよかったのにと思うけどね。
 SCARもM20も結構未来っぽいぞ。
 好みの問題か?
 まあ、XM8の方が、斬新さでは上だったことは認めるけどな。
 そんなに気にしなくても、いいだろうに。
 M14とM16を比べれば、M16も十分未来的だぜ。
 コルト社は軍からの注文が激減するのは勘弁してほしかったから、XM8でロビー活動をして、M20では日本という市場に食い込んでいたくて政治力を駆使してM20の共同開発を提案させたわけだが。
 俺が変わり者なのかな?

「ボルトアクションを持って来ているか。よし、勝負だ。」
「OK。」
 ハワイ生まれの日系人であるマリウス・カイが、レミントン社が生み出した傑作ボルトアクション式スナイパーライフルM24SWSのバージョンの一つで.338ラプアマグナムを使用して、ストックを改良したM24A3。
 スコープは、米軍御用達リューポルド社製高倍率高精度のMark4 LR/T M1 8.5−25×50mm。
 ちなみに俺は、ドイツ製シュミット&ベンダー 5−25×56mm PMU/LP/MTC。
 H&K社製の銃がほとんどだからか、俺の装備はドイツ製が多い。
「勝負はシンプル。互いにマガジンが空になるまで撃つ。グルーピングが高い方が勝ちだ。」
「うん。解った。」
 俺とマリウスは訓練をしていた時、こうして互いの狙撃の腕を競い合った。
 ちなみに、俺の全勝。
 とはいえ、差は僅か。
 油断はできない。
 全身の力を抜いて、必要なだけ力を籠めてスコープのレティクルの中心に映る的の中心を見る。
 マリウスも同じだ。
 そして、ほぼ同時にトリガーを引く。

「ほう。やってるか。」
 マイヤーズが、一夏とマリウスの勝負の行方を見守る。
「前にも同じような事が、あったんですの?」
「演習の時は、ああやって勝負をしていたもんだよ。懐かしいな。マリウスは、連隊で右に出る者のないスナイパー。イチカはそれ以上だ。とはいえ、いつも勝負は僅差だったけどね。」
 セシリアの問いに、マイヤーズはそう答える。
「よし。全員中断。織斑とカイ少尉の狙撃勝負の見学だ。くれぐれも騒がないように。」

 第1射は、互いにど真ん中。
 次弾を装填する。
 俺のBAPS−1はストレートプル方式で次弾装填は、M24に比べて速い。
 第2射。
 ちょっとずれたか。
 0.5インチてとこか。
 呼吸を整えて、次を撃つ。
 よし!ピンホール!
 6射目までは互角だったが、7射目でマリウスが0.5インチずれた。
 俺は1cm。
 最後は、互いにピンホール。

「7射目が分かれ目か。にしても、相変わらずたいした腕だ。俺もそれなりに自信はあるが、ここまでは無理だな。」
 エルバート・ウォーリー。
 通称バートが、肩をすくめる。
「中距離なら自信あるけど、さすがにサマークラスは無理か。」
 ドイツ系移民の末裔のメルヴィル・ステンデル。
 通称ヴィルが、頬を掻きながら言う。
「中隊一の選抜射手だろ?自身持てって。」
 選抜射手は、各小隊に配属される単独で800m迄の中距離の目標を素早く狙撃することを求められる射手だ。
 基本的には、アサルトライフルをベースに選抜射手用にカスタム化された専用銃を用いる。
 通常の狙撃手が、観測手を含めたチームで構成されるのに対し、選抜射手は1人だけである。
 それで、狙撃を成功させないといけないわけだから、責任重大だ。
 一般兵と狙撃手の間に位置するのが、選抜射手だが俺に言わせれば狙撃手と同格だ。
 どちらの任務も、重さは変わらない。

「そう言えば、新しく導入されたマークスマンライフルの使い心地はどうだ?」
 M20が特殊部隊に導入されたことで、マークスマンライフルも変更になった。
「ああ。なかなかだ。」
 SPR Mk20。
 M20を改修した、マークスマンライフルだ。
 肉厚のロングバレルに換装し、ストックを改修する程度の簡素な改修で完成したが、元になったM20の命中精度が高いのでこの程度で済んでいる。
 炸薬をより威力の高い物に変更した弾丸に、高速徹甲弾を使用する。
 ちなみに、陸自では特殊作戦群がマークスマンライフルはこれに変更されている。
 けど、64式改も十分に使えるので併用している。
 ちなみに、現在豊和ではスナイパー専用のセミオート方式の狙撃銃が、実用段階に入っており、現在の結果は良好。
 20式狙撃銃として、間もなく実戦配備されるだろうと一佐から前に連絡が来た。
 資料を見たけど、いい感じだったな。
 弾丸は、.338ラプアマグナム。
 有効射程1400mとなっているが、バレルの精度がいいから1500mどころか1700ヤード以上。
 1600m以上も結構いける。
 射手の腕と、高倍率スコープ次第か。
 ドイツのメーカーに、オーダーメイド打診してみるかな。
「よし。午前の訓練は終わり。昼食に入れ。」
 メシの時間か。

「にしてもよ。しばらく会わねえ内に変わったよな。」
 デリーがレーションを食べながら、俺について話す。
「昇進したし肩書も増えたけど、別に変わってないぞ。」
 そんなに変わってるかね?
 俺。
「そんなことないさ。なんていうか、風格とか威厳が出てきたよ。」
 俺がおすそ分けした、陸自のレーションに舌つづみを打ちながらバートが言う。
 そんなもんかな?俺自身は、そう感じないが。
 ちなみに、米軍の兵士に言わせればレーションは、日本の方が遥かに美味いらしい。
 以前の演習で、俺がカレーを作って振る舞ったらむさぼる様に食ってたっけなあ…。
 しかも、凄え幸せそうな顔で。
 結構作ったのに、鍋は空。
 フランス、イタリア、日本。
 レーション御三家といえば、この三国だが。
 そこまで、不味いか?
 ていうか。戦場で飯がどうたらこうたらいってたら、戦えないぞ。
 とにかく喰わないと、体動かないじゃん。
「射撃の腕がさらに上がったな。お前のISは、近接戦闘で最も性能を発揮するISなんだろう?」
「確かにな。」
 ヴィルとマリウスが、どこか拗ねたように言う。
 どしてよ?
 2人共、狙撃手としての腕は一流だろうが。

「それにしても、ここは一般生徒も中々だな。ボルトアクションでの狙撃も短時間の訓練であれだけのスコアを出すなんてな。」
「確かに。」
 隊長と、ミルヴィナが来る。
「隊長。コーヒーどうです?」
「戴こう。うん。さすがに、一夏の入れる珈琲は実に美味い。」
 一口飲んで心から満足になるマイヤーズを見て、デリー達がほっとしたような表情になる。
 にしても、どうしてコーヒーを飲んだ前後はまともなんだ?
 カフェイン中毒になる人間はいるけど、麻薬や覚せい剤ほど強烈じゃないんだが…。
 何だろね?
 まあ。いいか。本題を済ませよう。
「隊長の目から見ても、結構評価高いですか?」
「ああ。あれなら、今すぐにでも軍隊で通用するよ。使ってるのは、ステーア社のスカウトライフルを軍隊や警察の特殊部隊でも通用する水準に性能を引き上げたタイプだったか。」
「いろいろ話し合って、あれにしましたよ。ストレートプルも考えましたけど、スタンダードなボルトアクションに慣れさせてからの方がいいだろうという事で。」
「そうだな。その方がいいだろう。この後、他にライフルを選ぶかどうかは解らんが、今の装備も十分使える。」
 OK。向こうの方から見ても、充分合格点かな。
「ま。さすがにアンチマテリアルライフルを使う事は無いでしょうから、あれで十分でしょう。」
「使う事になっても、物覚えは良さそうだからすぐに勘所を掴むだろう。短SAMは対戦車ミサイルを使う事になっても、使い方はすぐ覚えると見るね。頭脳は水準を大きく超えるし、フィジカル面でも問題はない。さすが、世界中からエリートが集うIS学園だな。聞いたところによると、ISを使っていてもさすがに火器を使用した際も反動は来るからそれを理解して、使い方を学ばないといけないというじゃないか。問題はないよ。」
 ISはパワーアシスト機能が付いているとはいえ、ライフルやミサイルポッドを使うともちろん反動は来る。
 それを理解した上で、きちんと使用できるようにならないといけない。
 その経験を生かせば、大抵の火器は使える。
 隊長が言ったのは、そういう事だった。

「第1日目だが、予想した以上に諸君の技量は高い。これからそれを高める機会があるかどうかは解らんが、ISにも応用は利く。訓練に励んでほしい。」
 午後のCQB訓練を終えて、初日の演習は終了。
 親睦会を兼ねて、互いに料理を振る舞う事になっている。
 その前に、演習を終えての各部隊の感想を言う。
 ギルバート大尉にしては、いい評価だな。
 厳しいからな。あの人は。
 入学前に、レンジャー連隊との訓練に参加を申し出た際は、もう怒鳴る、怒鳴る。
 半端なかったし。
 でも、理由なく怒鳴る人じゃないけどな。
「正直に言って、驚いた。専用機持ち諸君は常日頃から、自主的に様々な戦闘訓練を積み、時には特殊部隊の施設も使用していると聞いたが、他の生徒も短期間でよく頑張った。継続は力なりというが、何かしら日常のトレーニングに取り入れてくれるときっと実になるだろう。」
 コーヒー3杯飲んだから、大丈夫だな。
「私は、選抜射手も兼ねていることから狙撃のスキルも注目しましたが、予想以上でした。選抜射手は、中距離で速やかに目標を正確に狙撃することが求められます。速やかに、正確に目標を仕留める。ファストショット、ファストキル。ISの訓練でも意識していただければと思います。」
 そして最後は千冬姉か。
「短い準備期間の間の訓練の成果が、予想以上に出ていたのは私も驚いた。シューティングレンジは各アリーナに設けて、予約しておけば使用できるので機会があれば訓練に励んでほしい。IS戦にも活かせる。明日は、いよいよISでの訓練になる。今日はきちんと食事をして、疲れをとって欲しい。それでは、親睦会を始めよう。」
 テキサスから飛行機で運んできた、大量の最高のTボーンステーキの肉、旬の夏野菜。
 名古屋コーチンの腿肉を炭火で炙った物に、唐揚げ。
 そして、自衛隊で護衛艦ごとにあり、陸自や空自でも無数のレシピが存在するカレー。
 沢山の夏野菜に、牛肉を入れて、食欲をそそる様にちょっとスパイシーにブレンドしたスパイスに、あらかじめ大量のたまねぎをあめ色になるまで炒めた物に、チャツネ、特製ビーフブイヨンを入れて、アルコールを飛ばした赤ワインで味に深みを出した特製カレー。
 それに、最近頭角を現してきた北海道のミルキークィーンをたっぷり炊いた。
 無論、栄養のバランスを考えて、野菜サラダも用意されている。

「これって、一夏のレシピのカレーよね。とってもおいしい。」
 ナタルが、カレーを美味そうに食べる。
 イーリも、満足そうに食べている。
 ちなみに、おかわりもしている。
「家では、定番の夏野菜を使ったカレー。冷たい物ばかり食べると消化器系が弱って夏バテになりやすいからな。じゃがいもとかにんじんなんかの根菜類を食べて暖めておくのがすごく大事なんだよ。ま、冷たい物も程々にってね。」
 うん。いい出来だ。
 男性兵士は、喰いまくってる。
 あまりカレーは、食べる機会がないからかな?
 しばらくすると、セシリア達が来るが物凄く不機嫌そうだ。
 言いたいことは解るけど、こういう所で喧嘩はNGだからな。

「これ。オレンジのパウンドケーキ。私の家に代々伝わるレシピで作ったの。」
 ナタルが、皿に取り分けてくれる。
 どれどれ。
「美味い。オレンジピールが程よく聞いてる。香りもいいな。」
 ナタルって、料理上手だよな。
 前に作ってきてくれたのも、美味かったし。

「ちょっと。親睦会といえども節度を弁えるべきでありませんか?」
「僕も、そう思います。」
 セシリアとシャルロットが眉間に皺を寄せて、ナタルに言い寄る。
「別に、変な事はしていないわよ。手料理を振る舞っただけだもの。だったら、作ってくればよかったでしょう。違う?」
 ナタルは、冷静に言うとセシリア達は何も言えなかった。
 正論だからな。
 おっと。仕事、仕事。

「悪い。俺、仕事あるから。ナタル、御馳走様。」
「どういたしまして。明日のISでの演習。お手柔らかにね。」
「お互いにな。じゃあ。」
 俺は部屋に戻ると、定期連絡に目を通す。
 う〜ん。
 中々、情報が集まらないか…。
 今は、IS委員会水上艦隊とイギリスをはじめとするNATO加盟国の海軍が観測艦や調査艦を派遣して海底を、調査。
 そのデータから亡国企業の本拠地を割り出そうとしているが、観測する海域に比べて船が圧倒的に足りない。
 まさに、海は広いな。大きいな。
 だな。

 組み立てが始まる、新型衛星。
 それは、表向きの情報は完全に正しい。
 けど、それを使ってある事をするのが密かに決定している。
 実を言うと、主目的はそっちなんだけどな。
 人に言えない事を進めるのは、大変だよな。まったく。
 後は、打ち上げて運用開始されればこっちの計画もスタートする。
 
 終われば、1年生の臨海学校前の公務。
 それは、ニューヨークで開かれる委員会への出席だった。
 特別顧問であり、艦隊司令官である俺はこういった事には必ず出席することになる。
 今は、明日の演習2日目の事を考えていよう。
 とりあえず、風呂に入るか。
 俺は支度をして、浴場に向かった。

後書き
さて、演習は続きます。
さすがに障害物ありは、一般生徒はきつかったようです。
とはいえ、専用機持ちでも勝てたのは一部。
さすがに、米軍の切り込み隊USマリーン。
とはいえ、ラウラ達には負けてしまったようで、やっぱり雷。
そして、錘付きで走っている一夏との差が思ったより大きい事から、訓練はさらに厳しくなることが決定。
ご愁傷様です。
ラウラは特殊部隊隊長。
一夏は、訓練で一時的にいたとはいえ入学時で特殊部隊クラス。
そりゃこういう事も、ありますよって。
昼食では、昔馴染みと再び親交を深めて、その後は狙撃の勝負。
.338ラプアマグナムの最大射程は1500mですので、狙撃勝負は距離1200程度と思ってください。
その後の訓練の終了後の、米軍側の評価は中々に高かったようです。
頑張った成果は出たようですね。
セシリア達は、1年の2学期から自主的にハードな訓練を積み、千冬達の教えを受けつづけてきたのでかなり伸びています。
ゴーレムとの実戦訓練も、半端じゃないですしね。
そして、早速嵐の予感。
親睦会で、ナタルが手作りのデザートを持って来て一夏の元へ。
男は胃袋で掴めとは言いますが、女性としても魅力的だけに雰囲気はとげとげしく。
仕事が忙しかったのが幸いして、とりあえず一夏は離脱。
いろいろ忙しい一夏です。
ちなみに、今回の合同演習にはそれなりに思惑もあります。
さて、なんでしょう。














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コメント(11件)

内 容 ニックネーム/日時
作者さんへ、何時も作者さんの作る小説を楽しく見ております。
あと、作者さんはハーメルンとかに投稿しないんですか?
我が儘ですけど、自分個人としてはハーメルンに投稿してくれるとうれしいです。
長文失礼いたしました。
ライク
2015/06/14 01:11
作者さんへ、自分もこのブログ村に自分のブログを作りました。
恐縮ですが小説作りのコツをご指導、ご鞭撻してくれるとうれしいです。
長文、失礼いたしました。
ライク
2015/06/14 01:40
ライクさん。
コメントありがとうございます。

>我が儘ですけど、自分個人としてはハーメ
>ルンに投稿してくれるとうれしいです。
 あそこは、作品のレベルが高いんですよね。
 そうとうにきっちり下ごしらえをして、文
 章を書く力がないと無理です。
 私は、そこまでのレベルじゃないですね。

>恐縮ですが小説作りのコツをご指導、ご鞭
>撻してくれるとうれしいです。
 いろんな分野の本を、沢山読むことでしょ
 うか。
 アニメの二次創作を書くにしても、いろん
 な分野の知識が思わぬところで役に立ちま
 す。
 現役の小説家の人が書いた、ライトノベル
 の書き方についての本をどこかで見た記憶
 があります。
 そういったのも、参考になります。
 沢山読んで、投稿しなくてもいいですから、
 いろいろな小説を書いてみるのも練習とし
 ていいですよ。
 ちなみに、Fate/stay nightという小説で
 主人公が物凄くチートな二次創作を趣味で
 書きましたが、あれで主人公の強さの設定
 を結構勉強できました。
 私がアドバイスできるのは、この程度です
 ね。
 もしよろしければ、ブログのURLを教え
 ていただければと思います。
 では、失礼いたします。
CIC担当
2015/06/15 14:51
作者さん、返信ありがとうございます。
自分は基本、ISとSAOの小説を読み耽っています。でも、自分だと作者さんみたいな小説を作りたいんですけどなかなか小説を作るための設定が上手くまとまらないんですよね。小説のコンセプトとかが上手く決まらないので小説を作りたいけど作りない現状です。
ブログのURLはhttp://84206324.at.webry.info/です
長文、本当に申し訳ないです。

ライク
2015/06/16 00:48
ライクさん。
コメントありがとうございます。
設定作りは、難しいですよね。
私も四苦八苦しています。
そうですね。
まずキャラクターの設定を作る場合ですが、
基本的な部分を抑えて、自分好みの設定を作
ってみてはいかがでしょうか?
例えば、一夏の場合は、女性に好かれる、朴
念仁、家事万能、世界でただ1人ISを動か
せる。優しい。心の機微に敏感。譲れない部
分は譲らないというのが一番の基本的な部分
だと思います。
付け加えるとすれば、幼少の頃よりやってい
た剣術と武術の腕前はどの程度か?ISが動
かせることが分かった、きっかけは?その後
どうしたか(他の代表候補の様に訓練を受け
たかという点です。)?ISの才能は?とい
った部分を、自分好みにしてみてはいかがで
しょうか。
後は、日本のいたのか外国にいたのかという
のを考えるのもいいですね。あちこちに仕事
で出かける千冬が連れて行ったか否か。一夏
がISを動かせるただ1人の男性と分かった
際に千冬と束は何か相談したかとか、オリジ
ナルで作れる要素はいろいろありますね。
話にしても、亡国企業を出すか、学園物にし
て卒業までの間に、誰が一夏の心を射止める
かというのも面白いですね。

ライクさん。
コメントありがとうございます。
設定作りは、難しいですよね。
私も四苦八苦しています。
そうですね。
まずキャラクターの設定を作る場合ですが、
基本的な部分を抑えて、自分好みの設定を作
ってみてはいかがでしょうか?
CIC担当
2015/06/20 16:37
コメントその2です。
例えば、一夏の場合は、女性に好かれる、朴
念仁、家事万能、世界でただ1人ISを動か
せる。優しい。心の機微に敏感。譲れない部
分は譲らないというのが一番の基本的な部分
だと思います。
付け加えるとすれば、幼少の頃よりやってい
た剣術と武術の腕前はどの程度か?ISが動
かせることが分かった、きっかけは?その後
どうしたか(他の代表候補の様に訓練を受け
たかという点です。)?ISの才能は?とい
った部分を、自分好みにしてみてはいかがで
しょうか。
後は、日本のいたのか外国にいたのかという
のを考えるのもいいですね。あちこちに仕事
で出かける千冬が連れて行ったか否か。一夏
がISを動かせるただ1人の男性と分かった
際に千冬と束は何か相談したかとか、オリジ
ナルで作れる要素はいろいろありますね。
話にしても、亡国企業を出すか、学園物にし
て卒業までの間に、誰が一夏の心を射止める
かというのも面白いですね。
CIC担当
2015/06/20 16:40
コメントその3です。
そういえば、共同で二次小説を執筆なさってブログ等で書かれている方はいらっしゃるのでしょうかね?
そういう方がいらっしゃれば、私が基本的な設定を考えるというのもありなのでしょうか?使えればですが。

ご参考に、私のISの二次小説の設定を使いたいというご依頼があって、承諾後に書かれている方の作品のURLも載せておきます。

探偵さんの作品
http://spibal.webclap.com/novel_club.html?novel_mode=series_detail&series_id=1413

西園寺皇斗さんの作品
http://novel.syosetu.org/2754/

それでは良い作品がライクさんのブログに掲載されるのを楽しみにしております。
その際は、私も読ませていただきたいと思います。
CIC担当
2015/06/20 16:41
作者さんへ、返信ありがとうございます。
あ〜〜その手があったか!。アドバイス、ありがとうございます。
いや〜〜思いつかなかった。オリキャラとかオリ機体の設定作りにばかり気を取られて、原作キャラの設定を疎かにしてましたよ、自分。
でもな〜、原作キャラまで手をつけたら収集が付かなくなりそうで自分的には怖いです。
まあ、最終的には考えるのは自分ですけどね。
あと、作者さんに質問、作者さんの考えたキャラとか使ってもよろしいでしょうか?
ご返答お待ちしております。
ライク
2015/06/20 23:53
コメントその2です。
作者さんの結う通りに原作キャラの設定を弄ってみます。
あ〜〜、また完成に遠のくよ〜〜。
まあ、自分は小説のコンセプトは考えました。
まず一つ目、原作をチョイ改造物。一番考えるのが楽だけど結構長くなる。
二つ目、仮面ライダーと混ぜた物。オリキャラ有り転生有りで一部原作キャラもライダーになるけど物によっては敵が多くて探すの大変だし、何よりライダーの設定がややこしい。
三つ目、他アニメとかゲームと混ぜた物。この三つの中で一番難しい、何故かと言うと混ぜたアニメと上手く噛み合う様にしなければいけないし、原作キャラの設定が大きく変わるため、下手をすると削除する危険性も有る。とまあ大体この三つを元に頑張ります。
長文失礼いたしました。

ライク
2015/06/21 00:32
コメントその3です。
自分、記事を書きたいんですけどテーマ設定欄の場所が分からず、記事が書きたくっても書けない状況です。
作者さんテーマ設定欄が何処にあるか教えてください。
あと、一番最初に書く小説のテーマをIS×仮面ライダー鎧武からにしようと思います。
それでは、中文申し訳ありません
ライク
2015/06/22 23:50
ライクさん。
コメントありがとうございます。

>原作キャラまで手をつけたら収集が付かな
>くなりそうで自分的には怖いです。
 根本的にいじらなくて、ちょっと付け足す
 程度でも話は膨らむと思います。
 親類や友人を出したりとか。
 後は、訓練の時のお話とかですかね。
 私の場合、一夏は日本人なので、陸自の精
 鋭習志野の空挺部隊に、陸自唯一の特殊部
 隊特殊作戦群での訓練という設定で、一夏
 のIS及び各種戦闘スキルを設定しました。
 例えば、私が別の作品を書くとしたら、千
 冬が仕事で世界各地を回っていくのにつれ
 られてその中で適性が判明。各国の部隊で
 腕を磨くといったところですか。
 SAS、デルタ、SEALS、コブラ、ス
 ペツナズetcこれだけで、キャラ設定はがら
 りと変わると思います。

>小説のコンセプト
 最初は書くのが比較的楽そうな一つ目で書
 き方を覚えて、その後に他の案で書いてみ
 てはいかがでしょうか?
 私の二次小説も、原案はほぼそれですし。

 私のオリキャラ使用の件、了解いたしまし
 た。
 その際は、必ずその旨を後書き等で私の承
 認を得た事を書いてください。
 盗作と見なされて、トラブルになりますか
 らね。

 記事を書く際のテーマ設定は、タイトルと
 記事を入力した後に、テーマ設定という欄
 の一番右にあるチェックもテーマ名も無い
 部分に、テーマ名を入力してチェックして、
 記事を公開すると、反映されます。
 最初は、記事を書いて当てはまるテーマを
 設定していくことになります。
CIC担当
2015/06/23 11:15

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