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zoom RSS IS<インフィニット・ストラトス>二次小説 第129話 決勝戦。その後について…

<<   作成日時 : 2014/11/29 23:58   >>

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「よし。娑伽羅も瑞鳳も問題無し。いつでも、行けるぜ。」
「ありがとう。本当に助かる。」
「パートナー同士だぜ。他人行儀になる事はないさ。」
 ピットでは、一夏が瑞鳳と娑伽羅の最終チェックを行っていた。
 白式は既に、チェックが終了している。

「そういえば、一夏は追加兵装パック使わないの?」
 ん?何だ。別にいらないけどな。
「別にいいよ。今のままでも十分に戦える。はっきり言うとだ。委員会の偉い人達が色々と不安になるからそれを鎮める為に、作ってただけなんだよ。だから元からいらないんだよな。習志野にいたときに、パッケージを使った訓練は散々やったし。そもそも、追加パッケージは特定の状況で対処できるようにするオプション。白式は汎用型だから、ほとんどの状況に対応できる。よっぽど特殊な状況なら、話は別だけどな。水中とか。」
「宇宙は大丈夫なの?」
「大丈夫だよ。機体は調整したし。あとは、とにかく燃費を良くする事だけだな。これに関しては、怠らないようにしないと。他のメーカーも、それはきちんとやらないとな。後で、絶対泣きを見るぜ。」
「そっか。強力でエネルギーを大量消費する兵装を装備した場合、稼働時間が極端に短くなるものね。」
「ああ。」
 ホント、そこんとこ考えてるのか滅茶苦茶怪しいぜ。
 第三世代ISの泣き所が、燃費だもんな。
 常に燃費を良くするための技術開発は、怠っちゃ駄目だっての。
 イリュジオンの設計をしている時でも、そこは相当に気を使った。
 各部の最適化に関しては、思いつく限りのアイデアを詰め込んで少しでも消費エネルギーを減らそうと必死だったからな。
 兵装もエネルギー兵装に偏り過ぎないように、威力の高い実弾兵装の開発に力を入れた。
 とにかく、燃費の改善には力入れましょうよ。IS関係の技術者の皆さん。
 日本はハイブリッドカー以外にも燃費のいい車が一杯あるんだし、燃料電池の技術は民間でかなり進んでる。
 しかも、希少資源の使用をかなり抑えたやつだ。
 耐久性も、高いしな。
 俺が開発したのは、今建造中の海自の新型護衛艦せいりゅう型に急遽取り入れられた。
 結果、設計を遥かに上回る高性能潜水艦になっている。
 ちなみに、装備されているソナーやら指揮システムや潜望鏡の開発は以前からプロジェクトがあって、俺も関わっていたりする。
 それらを装備しただけでも十分に高性能だったんだが、俺が開発した燃料電池を搭載した結果、原潜みたいに物資やクルーのストレスが限界に達しない限り潜ったままでいられる。
 しかも、基本的には通常動力型だから、静か。
 船体は新型の複合材を使用しているから、従来より遥かに頑丈で排水量も抑えられてるし深く潜れる。
 さすがに限界深度は、重要機密で非公開だけどな。
 専門家は、いろいろ考察してる。
 要するに、そこらの原潜真っ青の超高性能潜水艦になったというわけだ。
 今の所せいりゅう型は、あかぎを旗艦とする司令部隊に配属が決まっているが護衛隊群にも配属されるのは目に見えている。
 多分、そうりゅう型の改装もされるだろうな。
 やれやれ、大変なことになったね。
 ま、とにかく燃料電池の技術がさらに進めば、より小型化されて希少資源も極めて少なくなった安価な物も出来るだろう。
 そうなれば、ISの燃費の問題もかなり解決されるはずだ。
 よし、チェック項目オールクリア。
 俺は、端末をしまう。
 試合まではあまり気を張り過ぎると疲れるから、今はゆっくりしていよう。

「そうか。解った。交代してくれ。」
 千冬は上空警戒をしていた武装教官に、交代の連絡を入れる。
「真耶。上との連絡は?」
「回線。確保できています。」
 真耶の返事を聞くと、千冬は小さく頷く。
 今回は、学園のシステムだけでなく陸・海・空それぞれに装備されている早期警戒機で、ゴーレムの来襲に備えていた。

 E−2 早期警戒機。
 嘗て、アメリカが計画していた、早期警戒管制機、電子情報収集機、地上目標監視機を統合したE−10を実現した早期警戒機で、機体はP−1哨戒機をベースに開発されている。
 J/APY−1 マルチモードコンフォーマル・アレイ・アンテナ。
 J/ECD−1(電子情報収集装置:Electronic information Collection Device)−1 電子情報収集装置。
 J/BMS−1(弾道ミサイル監視システム:Ballistic missile Monitoring System) 弾道ミサイル監視システム。
 これらを装備して様々な任務に就く事が可能になっており、今回は陸自が配備されている5機の内1機を飛行させて警戒に当たっている。
 百里基地では、いつでもスクランブルに対応できるように万全の態勢が整っている。
 だが、最終的には多数の高性能ISが集まっているIS学園が、主力になる。
 今回、空自も陸自もアシスト役である。

「やっぱり織斑君におんぶにだっこですね…。E−2にしても、織斑君が居なければ実現不可能だったわけですし…。」
 E−10の開発が中止された理由は、予算難である。
 3つの機種の機能を1機で実現するには、当然莫大な開発費がかかる。
 国防予算を削減中だったアメリカでは、諦めざるを得なかった。
 しかし、一夏の場合は1日かからずに、各種機器の試作品を完成させられる。
 後は、設計通りに動くかを確かめればいい。
 ISの開発に比べれば一夏にとっては楽な仕事なので、ほとんど確認作業でしかなかった。
 同時に模型も作って各種実験も進めるので、それを基に試作機を手早く作れる。
 開発期間とコストが大幅に圧縮され、民生品を多用することにより各種機器の単価も抑えられる。
 結果、日本で配備されている。
 アメリカは、これに強い興味を示しており購入のための交渉を進めている。
「それもじきに終わるさ。終わらせてみせる。奴らの根拠地が解れば、私が跡形も無く消し飛ばす。それだけだ。」
 淡々と言う千冬だが、束自ら暮桜の後継機として開発し一夏が改修点を見つけては改修を続けている舞桜があればその程度はやってのけるだろう。
 まして、一夏をモルモットにした、憎んでも憎み足りない組織。
 それこそ、本拠地を灰燼に帰し、最高幹部の生首をぶら下げてくる可能性すらある。
 千冬にとって、亡国企業の幹部は裁判にかける必要などない。
 死刑あるのみ。
 そして、自らの手で執行する。
 それだけである。
「時間だな。さて、第三形態移行した紅椿を駆る篠ノ之達と、さらに伸びた実力の一端を見せた一夏達か。どうなるやら…。」
 結果は解り切っているというと言いたげな表情で、モニターに目を移す。

「さあ。いよいよ決勝戦も、2年生!1年生の決勝戦は、激戦の末、五反田さんとカラマンリスさんのペアが、決勝に相応しい素晴らしい戦いの末優勝。2年生はそれをも大きく上回る激戦は必至!ボーデヴィッヒさんとデュノアさんを下した篠ノ之さんと高階さんのペアと、準決勝を僅か十数秒で終わらせた織斑君と霧島さんのペアの対決!篠ノ之さんの専用機紅椿は、準決勝で第三形態移行を遂げてさらにスペックが向上。決勝戦に影響するのか!?そして、それに対し織斑君たちはどう出るのか!?大いに楽しみです。」
 おお。おお。黛先輩テンション高いな。
 ま、準決勝が色んな意味で凄かったから、当然か。
 今の箒には、誘導兵器はほとんど通用しない。
 これが、結構厄介なんだよな。
 ま、それならそれで手はあるからいいんだけどな。
「じゃ、行くか。」
「ええ。」

「一夏君たちどう出るんでしょうね?」
「普通にやっても篠ノ之は10秒もしない内に戦闘不能にされるが、それでは些か興が無いし。力押しになる。一夏の出方次第だな。」
 紅椿に誘導兵器が通用しなくなっても、一夏にとってはさほど脅威にはならない。
 元々、近接戦闘を最も得意とし射撃はあくまで牽制。
 相手が多数だった場合は、火力で押すがそれでも最後は近接戦闘で仕留める。
 そして、訓練時代から一夏はあらゆる訓練で最高の成績を叩きだしていたが、近接戦闘訓練では飛び抜けた成績を叩きだしそれはさらに磨かれている。
『どう出る?一夏、何か面白い物を見せてくれるのか?』
 千冬が考えている内に、試合が開始された。

「行くぞ!一夏!」
 箒がさらに強化された紅椿の機動力を活かして、一夏に迫る。
 すると、一夏は零落白夜を発動している末那識の峰に右手を添えて、自然な動作で箒の隙をつくと一撃を与えつつ箒を後ろに転げ落ちるようにして転倒させる。
 明王流斬り車。
 相手が斬りかかってくる力を利用して、斬りつけると同時に地面に叩き付ける過程でさらに深く斬りつけて最後に地面に叩き付ける。
 深手を負った上に碌に受け身も取れないまましたたかに地面に叩きつけられて、相手は起き上がる事はほとんど不可能になる。
 柔よく剛を制す。
 相手の力を逆に利用する古武術の基本であり極意である思想を、剣術に活かした技である。
「さすがにまだ剣では、一夏に及ばんか…。だが、まだ試合はこれからだ!」
 立ち上がった箒は、体の痛みを堪えながら立ち上がる。
 由香里は、玲子と高機動砲撃戦に入っていた。
 一夏はそれを流星で支援し、その隙をついて由香里は全兵装を叩き込む。

「ほう。面白い技だ。ああいったのもあったのか。迂闊に突っ込めば墓穴を掘るな。こちらも用心せんと、痛い目を見る。」
「ええ。攻撃こそ最大の防御と言いますが、あれは防御こそ最大の攻撃と言う考え方を形にした技だと思います。一夏君にとって、武器は防具でもあるんですね…。」
 攻撃を防御とし、防御を攻撃とする。
 それを多彩に組み合わせた、変幻自在の剣術。
 一夏は、それを当たり前のように使いこなす。
 一夏の飛び抜けた近接戦闘の才能と、長年の鍛錬の積み重ねがなせる技。
 学園最強の座に君臨している理由を、真耶は再認識していた。
「ん?あれを使うのか。どうやら、さらに畳み掛けるのではないようだな。」
 白式を全く別の機体にしてしまう、ワンオフ・アビリティ。
 幻影輪舞の内の一つ、高天原を発動させるとアメジストの様な装甲が輝き始める。
 既存のISを大きく凌ぐ極めて高度な電子戦が可能なハイパーセンサー、「天孫降臨」が稼働する。

「何だ?各部がおかしい…。あれのせいか…。」
 ハイパーセンサーを始めとする索敵系に、シールド系。
 さらには、絢爛舞踏を始めとするワンオフの発動にまで、支障が出ていた。
『由香里、2人は俺が抑える。徹底的に攻撃してくれ。俺も多少は援護する。』
『解ったわ。あまり無理はしないでね。』

「そう簡単に…。」
 天雷と閃電を発射するが、照準は滅茶苦茶でまるで当たらない。
 逆に、由香里が発射した九天や百雷といった実体弾に続いて、遠雷、瑞光、曙光といったエネルギー兵装も次々と命中し、その他の兵装も命中して、玲子はサンドバック状態になる。
 機体の制御系にも天孫降臨の影響が出ているのでうまく動けず、白兵戦でも鞭のようになった九尾狐にシールドを削られ反撃に出ようとすると高天原の唯一の兵装である腕部多機能デバイス「天津神」に牽制され、その隙に由香里の猛攻が繰り出される。
 やがて、巴御前のシールドエネルギーがゼロになり戦闘不能になる。

 さすがに、天孫降臨の前だと紅椿のシステムもかなり影響を受けるか。
 でも第三形態移行をした以上、これで終わるとは思えない。
 どう出る?箒。

『くっ…!このままでは…。絢爛舞踏が発動しない。頼り過ぎていたという事か…。だが、それがなくとも…。』
「私は戦える!戦えるぞ!一夏!」
 半透明の真紅の装甲。
 紅椿が紅椿たる理由である装備、展開装甲がさらに性能が増した「紅水晶」がECCM機能を発動させる。
『絢爛舞踏は、ある程度は発動する。燃費の向上にはなるだろう。今はそれで何とかしてみせる。』
 箒は紅椿の白兵戦兵装である「極夜」を手に一夏に立ち向かう。

 やっぱり、展開装甲の性能が向上していたか。
 絢爛舞踏は、燃費の向上位には発動しているか。
 やれやれ。
 高天原は、幻影輪舞の中じゃ攻撃力は最低なんだよな。
 よし。やるか。
 一応バススロットには、白兵戦兵装とかいろいろ詰め込んできたからな。
 俺は阿修羅を実体化させて箒の攻撃を受け流してストックにある小太刀や手甲鉤でダメージを与えて、銃剣として装備しているチェーンソー状の薙刀の一撃でさらにシールドエネルギーを削る。
 結構削ったな。
 ここで、箒は穿千の性能が向上したらしいブラスターライフルを、撃つ。
 危ね。
 成程。これだけ近距離なら照準も何もないしな。
 威力は、相当なもんだな。
 そう思っていると、爪先の展開装甲がビームブレードを発生させて、箒はそれで蹴りを叩き込もうとする。
 軽く後ろに下がると、俺は箒の足に手を添えて軸足を引っ掛けるようにするのと同時に足に添えた手で車輪を回す様に動かして転ばせる。
 明王流無刀術車落とし。
 合戦の最中、乱戦で蹴り飛ばされそうになった時に対応するための技だ。
 足に手を添えてから外側に軽く押しながら軸足を払うようにして、転倒させる。
 江戸時代では、町のゴロツキ相手にも使われたそうだ。
 箒は展開装甲からレーザーを発射して俺が回避した隙に、体勢を立て直す。
 体を、低めにして構える。か…。
 明らかに、スピード重視の構えか。
 勝負に出るな。
 このままじゃ、じわじわシールドを削られて終わるのは箒自身も理解しているからな。
 なら、それに応じるのが礼節だ。

「行くぞ!」
 イグニッションブーストと展開装甲を併用して、一気に間合いを詰めようとする。
 さすがに第三形態移行をすると、スピードが違う。
 現影の残像も、まるで繋がっているように見える。
 それだけのスピードだという、証拠だ。
 けどな…。
 左右のブレードの一撃を受け流しながら懐に飛び込んで、俺は零落白夜を発動。
 止めを刺す。
 まだ、俺には及ばないな。
 でも、明らかに成長している。
 ラウラも、冗談抜きでヤバいな。
 ま。そう簡単に、後れを取るラウラじゃないけどな。

「勝者、織斑一夏、霧島由香里組!」
 終わった。終わった。

「篠ノ之さん。あの状況から、よく諦めないで織斑君に立ち向かいましたね。」
 一方的な敗北ではあるが、箒の奮戦を真耶は高く評価していた。
「諦めれば、勝負は終わる。だが、諦めなければ望みはある。例え微かでもな。篠ノ之がこのタッグマッチで得た物は、それだ。真に理解するのは難しいが、理解したようだな。他の専用機持ちも、それぞれ得る物はあったろう。見ごたえのある試合ばかりだったからな。」
 試合を振り返りながら、千冬はタッグマッチの感想を口にした。
「さて。残りは3年生か。ある意味決まっているが、それでも見る価値は十分にある。何しろ一夏がかなり刺激を与えて、随分腕を磨いたようだからな。」
 入学以来、ゴーレムの襲撃の際には陣頭に立ち、生徒会長に就任してからも義務を果たしながら学園を含めて様々な場所で戦い続ける一夏の姿は上級生たちを奮起させていた。

「亡国企業の襲撃は、一度きりですね。陸自のAWACSが、睨みをきかせてくれていましたから纏めてゴミ屑にしてからはぱったりです。個人的には、ほっとしています。」
「そうだな。常にこうあってくれると、嬉しいものだ。で、これからはどうする?」
 3年生の決勝は、楯無とフォルテのペアが格の違いを見せつけて優勝。
 その後、千冬と真耶たち武装教官と一夏を始めとする生徒会のメンバー。
 ラウラ、シルヴィ、ラシェルを加えて、タッグマッチ期間中の亡国企業の襲撃とこれからの対応に関して会議を開いていた。
「特別調査局の方で、調査は進んでいます。今は一つ一つつぶしていく作業になっていますが、個人的にそちらを加速させる事が出来るように手は打ってあります。それから、ここだけの話にしていただきたいのですが…。」
 一夏は、自分に届いた書状を千冬に見せる。

「成程。そういう事か。他にも動いていたのだな。織斑は、そちらと至急コンタクトを取ってくれ。ベルギー行きの便を確保する。忙しくなるが頼む。」
「解りました。すぐに支度を整えます。それで、口実は?」
 一夏も、今や公的な地位を持つ人間である。
 コンタクトを取るにも、それなりの口実がいる。
 動き方を少しでも間違えると、マスコミが騒ぎ立てる可能性もあるので十分考慮する必要があった。
 極端な話一夏は海外に旅行をする際にも、周囲は警備計画の立案を含めて様々な事を済ませる必要がある。
 それを考えると、千冬も簡単には口実が思い浮かばなかった。
「では、こうしたらいかがでしょうか?特別調査局での調査結果を踏まえての、欧州の治安維持活動に関する意見交換。欧州もそれなりに頭痛の種を抱えていますし、それに関する有益な情報を提供する用意も以前から整えていてタイミングをいつにするかを考えていたところです。この機会に、そちらも済ませておきたいと考えていますが。」
 以前から済ませておこうと考えた用事もこの際済ませておこうと一夏は考え、千冬に話を持ちかける。
「そうだな。それで頼む。ボーデヴィッヒ。護衛を頼む。それから、ドイツの方から護衛を担当する兵員を派遣してきた。お前の麾下となる。それらを率いてくれ。」
「了解したしました!」

 俺達は、すぐにベルギー行の飛行機に乗った。
 IS学園は、その性格上各国のVIPが訪れるので専用飛行場がある。
 そこには、非常に整った整備施設と整備員がいる。
 到着後は、各国ごとに専用の格納庫で整備を受けて燃料補給を受ける。
 その中には、IS学園専用の旅客機もある。
 旅客機と言うと、ボーイング社を思い出す人がほとんどだけど今俺達が乗っているのは三菱の機体だ。
 MRJの経験を活かして、航続距離が15800kmの大型旅客機の開発に成功している。
 しかも、燃費もいい。
 三菱 MLA。
 幾つかのバージョンがあり、その中のVIP専用機であるV型をIS学園は保有している。
 これで箔がつき、各国から受注して工場は目が回る様に忙しいそうだ。
 構造材と機体表面の素材を軽量なIS用の物を使用。
 戦闘機の機銃で落とすのは、かなり難しい。
 さらに、チャフやフレアを搭載。
 他にも、ミサイル対策が施されている。
 エンジンは、IHIとロールスロイス社で共同開発された、F10−IHI/RR130 ターボファンエンジン。
 本来ならIHI単独で開発することになっていたところに、ロールスロイス社が共同開発を申し入れてきた。
 ゼネラルエレクトリック社との競争が激しくなって、万が一の保険を掛けて置きたかったんだろうな。
 これを2基搭載することにより、巡航速度M1.12。最高速度M1.3の超音速旅客機が実現した。
 何、考えてんだか…。
 まあ。技術者の視点から見ればいい機体ではあるんだよな。
 超音速巡航を可能にする為にあちこち設計を変更して工夫したり、燃料タンクを可能な限り大きくしたり操縦系を一新して安全性を高めたりと、グラスコックピットもパイロットにさらに負担を小さくする様に細かな部分まで工夫するとか。
 内装も、VIP専用機に恥じない快適さだし。
 その分、値段も350億とかなりの物になったけど、政府VIPの安全が高く確率で確保されると考えれば無駄じゃない。
 結果、欧州各国には売れているし中東のオイルマネーで潤っている国々からも受注を取りつけている。
 中には、個人で購入したのもいる。

 座り心地最高のシートに座って段取りを考え終って、白ワインを飲んで一息ついていたがどうしても今後のことを考えてしまう。
 ある意味、連中はどんどん追い詰められている。
 窮鼠猫を噛むになったら、堪らない。
 そうならない為にも、こっちもいろいろと策を練らないとな。

「予想とは、随分違った決勝だったな。私はてっきり白兵戦メインで行くと思ったが…。」
 今後のことを考えていると、ラウラが決勝の感想を言った。
「それじゃあ、いつもと変わらないさ。白式の能力をより使った上で、戦いたくなった。それが、あの苦しい準決勝で勝利した箒に対する礼節だよ。俺なりのな。」
「成程。確かに白式は全能力を解放してはいない。いつも通りでは、相変わらず相当に手加減をしているのと大して変わりはないからな。おそらく、教官と授業でやり合う際もそうなるぞ。今回、お前は自分の剣術の一部を披露した。教官はさらに引きずり出させるだろうな。無論、白式の性能もだ。」
「だろうな。」
 考えてみたらそうなんだよな…。
 授業は、大変だなこりゃ。
 うん?
 そうか…。
 気を使ってくれたのか…。
 ありがとうな。ラウラ。

後書き
タッグマッチもいよいよ決勝戦。
激戦を征して決勝に進んだ箒たちを、一夏は迎え撃ちます。
剣技、そして徒手戦闘。
それぞれの、新しい技を披露。
さらに、普段は使用しない白式のワンオフ「幻影輪舞」を発動。
普通に戦っても楽勝ですが、敢えて白式のリミッターを外します。
玲子は早々に戦闘不能になりますが、箒は怯まず一夏に立ち向かいます。
一夏もそれに応じて戦い、勝負は決着。
その後、タッグマッチを通じての亡国企業の襲来を含めて今後の事を、話し合います。
その関係で、一夏はベルギーへ。
相変わらず考えることが多い、一夏です。
亡国企業の拠点も、一つ一つ候補地を潰していますし範囲の絞り込みが狭まりますがこのままで済むでしょうか?













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