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zoom RSS IS<インフィニット・ストラトス>二次小説 第118話 ガールズ&ボーイ

<<   作成日時 : 2014/09/06 23:57   >>

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 よし。終わり。
 これで、箒たちの整備は終了っと。
「箒。終わったぞ。」
「そうか。感謝する。」
 紅椿を待機状態に戻す箒は、滅茶苦茶不機嫌そうだ。
 何かあったのか?
 妙に、刺々しいけど。
「何だ?私の顔に、何かついているのか?目と鼻と口以外、何もついていないぞ。」
「別に、何でもないって。つーか、何でそんなに不機嫌なんだよ。俺、何かやったか?」
 訳も解らず、こういう態度取られるのは正直堪らないぞ。
「別に何もしていない。ただ、自分のISの整備を他人任せにしているのが、不甲斐ないだけだ。ではな。」
 セシリア達も、俺に対する態度が刺々しいんだよな。
 鈴は蹴ろうとしてはもろにスカートの中身が丸見えになって、指摘したらさらに怒る。
 シャルロットは、笑顔のままで怒っている。
 簪の場合は、いつ俺を殺すか解らないくらいに怖い。
 マジで、訳が分からん。
 俺は、何もしてねえっつーの!
 唯一、ラウラは普通なのが救いだ。

「小娘達と一夏の様子が、おかしい?」
「はい。随分と、刺々しい感じで。一夏君も結構参っているみたいです。」
 最近の、一夏と箒たちの関係の変化を真耶が千冬に報告する。
「まったく。パートナーに選ばれなかったぐらいで殺気だつとは、未熟の極みだ。解った。こちらで対処する。」
 溜息をつきながら、千冬は授業の準備を終える。
『リードされたのなら、自業自得。それが解らんのだから小娘なのだが、それも解っていないとはな。それにしても一夏の奴は、ここまできても気づかんのか?』
 箒たちの大人げなさにも呆れたが、一夏の唐変木にも千冬はほとほと呆れていた。

 俺は、由香里の基礎訓練を見ている。
 課題だった、付喪神と種子島の連動は、しっかりできているな。
 スコアもいい。
「よし。次は近接戦闘を混ぜるぞ。」
 近接戦闘用の兵装も装備した、ターゲットが由香里に襲い掛かる。
「その程度!」
 手にしているプラズマブレードが、鞭のようになり複雑な軌道を描いてターゲットを潰していく。
 BT兵器の技術を応用して自在に動かす事が可能で、結合して一振りの剣にもなるプラズマブレード「九尾狐」。
 慣れるのはコツがいるが、慣れてしまうと中々応用が利く兵装になる。
 九尾狐で潰しながらも、種子島と付喪神を使うのを忘れない。
「トラップの使い方も、練習しないとね。」
 ウェポンラックから、ある物が発射される。
 そして、由香里はターゲットを誘導する。
 すると、空中を漂っていたそれがターゲットに襲い掛かり近接信管が作動して、一斉に爆発してターゲットを破壊する。
 最適な散布範囲と起爆タイミングを設定して効果的に相手にダメージを与える特殊航空爆雷「魂振」
 俺も阿修羅に浮遊機雷は搭載しているけど、同じような事を考える人間はやっぱいるか。
 ま。概念的には、そんなに目新しいものじゃない。
 例えば、日露戦争の旅順港の封鎖では、日本、ロシア双方の艦隊が機雷で結構痛い目を見ている。
 日本は、ロシア側の機雷で戦艦八島と初瀬を失った。
 特に初瀬は、最新鋭戦艦だけに日本海軍に対するダメージは大きかった。
 一方、ロシア海軍は当時旅順艦隊を率いていたロシア海軍きっての名将マカロフ中将を旗艦ペテロパブロフスクと共に失っている。
 太平洋戦争に於いても、日本近海に米軍は大量の機雷を投下して海外からの資源調達の大きな妨げになった。
 その後も、中東戦争等で機雷は使用されて機雷の施設設備を備えた艦に施設専用の艦が運用されている。
 もちろん、機雷自体も進歩している。
 そして、それに対抗する為に掃海艦は進歩し続けている。
 ま。イタチごっこだ。
 だから、機雷も馬鹿には出来ない。
 使い方次第では、ISにとっても脅威になり得る。
「よし。それじゃあ、連携訓練始めようぜ。」
「うん。」
 瑞鳳は。兵装自体はいいしな。
 きちんと整備してれば、強力なISになる。
 以前に、山田先生と辻島にいって瑞鳳の機体状況の報告に行ったら、やっぱり俺の狙い通り。
 自分たちで解決しきれてないのを承知で、あえてロールアウトさせている。
 そして、俺に整備させてその時のデータを得ることを狙っていた。
 まあ。向こうの狙いがどうであれ、俺はあの状況を放っておかなかっただろうから、呆れはしても糾弾する気は無かった。
 山田先生はいろいろ言いたいことがあったみたいだけどな。
 一つ言わせてもらえば、社長やその他の経営陣が俺に真相を突きつけられたら、急に卑屈になった時はさすがにいい気分しなかったけどそれだけの事だ。
 それくらいでいちいち目くじら立てても、しょうがないしな。
 
 うん。由香里も連携戦闘のコツを大分掴んできたな。
 OK。
 後は、毎日の積み重ねをして互いに戦術を練り込んでいけば、いいだろう。
「それじゃあ。朝練はこれ位にしようぜ。授業あるから、シャワーで汗も流したいしな。」
「うん。」
 さて、俺達の方はいいとして、問題が箒たちか…。
 追加兵装パックとか、ブースターとかが各自に届いている。
 大分、第三世代が実用化に近づいている証拠だな。
 さらに、追加兵装のデータも同時並行で収集して、総合運用のノウハウも得ようって思惑か。
 白式はこのままでもいいけど、瑞鳳はどうするかな。
 改修は、後々厄介なことになる。
 特に、今の俺がやると去年とは比較にならない程に、いろいろ大問題になる。
 よって、改修は却下だ。
 辻島重工がやってくれるのが一番いいんだけど、現状以上の性能向上は期待できないな。
 とすると、追加兵装パックになるけど多分向こうは開発中で、手は回らないだろう。
 とすると…。
 あれなら、大丈夫か…。
 まあ。由香里が言ってくればの、話だけどな。

「スラスター出力を、もう少し上げることはできませんか?それから、駆動系をもっと鋭敏に調整して欲しいんですの。」
「それはできるけど、相当にじゃじゃ馬になるわよ。操作も難しくなるし、燃費の方も。」
「そこは、腕で何とかいたします。絶対に負けたくないんですの。」
「解った。放課後の訓練後に、感想を教えて。その結果も踏まえて、最終的なセッティングを出しましょう。」
「よろしくお願いいたします。」
 セシリアは、機動性と加速性能を増すための調整を整備科の生徒に依頼していた。

「駆動系の連動設定の見直しを、もう一回お願い。まだ、パワーが出し切れていないわ。」
「これ以上やると、逆にあなたへの負担も大きくなるけどいいの?」
「構わないわ。これくらいなら、許容範囲内だし。」
「じゃあ。やってみましょうか。」
 一方、鈴は駆動系の連動ロスを極力少なくしてパワフルな設定にすべく、交渉していた。

 セシリアと鈴、結構無茶言ってるな。
 できなくないけど、今回は学年ごとに生徒が全員参加するから長期戦になる。
 その分、大変だぞ。
 長期戦のセッティングと、短期戦のセッティング。
 ごっちゃにしてないか?
 後で、泣きを見ても知らないぞ。
「一夏。お前は随分余裕の様だな。」
 箒…。その刺々しさは、何とかしろよ…。
「前から、時間がある時に少しずつ最適な調整については、研究してるからな。それに、今回は長期戦になる。それを考慮すると、あまり突き詰めたセッティングは却ってデメリットになる。」
「そうかもな。これは、私からの要求だ。」
 箒が渡してきた、メモ用紙を見る。
 結構、きついセッティングだな。
 タッグマッチは長距離マラソンみたいなもんだって事、ちゃんと考えてるのか?
「じゃあ、すぐ済まそう。放課後に動かしてみて、それからどうするか考えた方がいい。」
「その方が、私も助かる。」
 言ってしまうと、俺も助かったりする。
 つうか、視線が凄え痛い。
 セシリアと鈴だけじゃなく、シャルロット達の視線も凄え痛い。
 だから、俺は何もしてねえっつーの。
 ああ!もういい!
 作業に、集中。集中。
 そうでもしないと、やってられない。

「はーい。一夏君。調子はどう?」
「ああ。楯無さん。調子はいいですよ。調整はばっちりですね。」
 由香里との戦術のすり合わせは必要だけど、全般的に見れば調子は良好だ。
「ふーん。そっか。そっか。じゃあ、今年は一夏君と霧島さんのペアの優勝決定かな。」
「そうとは限りません。弘法も筆の誤りと言いますからね。ではな、一夏。」
 最初から最後まで、刺々しいな。
 当日の事もあるから、ピリついてるのか?
 でも、去年はこんなんじゃなかったぞ。
「おい。篠ノ之。いい加減に、その態度どうにかしろ。織斑に罪はねえだろうが。」
 サファイア先輩が、呆れたように箒に言う。
 え?俺?
 やっぱり、俺が原因なのか?
 でも、なんでなんだよ。
「別に、一夏は関係ありません…。」
 嘘だな。
 俺が原因じゃないなら、そんなに硬質的な声にも口調にもならない。
「なら、その態度何とかしろ。そのまんまじゃ、織斑たちの優勝を阻める確率はゼロからマイナスにまで急落だぜ。お前とええと、誰だっけ。」
「玲子の事ですか?」
「ああ。そうだ。そうだった。高階玲子つったか。お前らのペア、一夏に絶対に勝てないぜ。断言できる。第一、全力出し切れねえよ。そんなんじゃな。惨めに負けるのが、関の山だな。」
 うわ。サファイア先輩。容赦ないな。
 でも、その通りだ。
 今の箒と玲子のペアは、はっきり言って敵にもならない。
 変に刺々しくて、精神的に不安定。
 それで全力は、出せないからな。
「まあ。それは、他のペアも同じか。第一、織斑が誰とペアを組もうが織斑の自由だろうが。いちいち、口をさしはさむ権利なんてないぞ。織斑は、誰の物でもないだろうが。牽制している間に…、霧島だったな。そいつが先に織斑のパートナーの座を手に入れた。それだけだろうが。言っちまえば、自業自得だろ。それも解らないのか?そうなら、呆れて物も言えないな。じゃ、行こうぜ楯無。織斑。邪魔したな。」
 そう言って、楯無さんとサファイア先輩はシャワールームに行こうとする。

「楯無さんは、平気なんですか!?今の状況が!!」
 箒が楯無さんに、声を上げる。
「私に言うの?そうね。できれば、ペアを組みたいわよ。でも、学年別じゃ仕方ない。でもそれを差し引いても、一夏君が誰とペアを組もうと別にいい。所詮はタッグマッチのペアだもの。それは、私が欲しいものとは違う。欲しいものを手に入れれば、いいだけ。そうすれば、誰とペアを組もうがどうでもいいわ。それが答え。いちいち言わなくても、解るわよね?じゃあね。」
 「帰参」書かれた扇子を広げて、楯無さんはサファイア先輩とシャワールームに行く。
「俺も行く。正直、今のお前とは居辛い。」

『解っている。そんなの解っている…。でも…。』
 シャワールームで汗を流している箒は、大粒の涙を流していた。
『でも、このままでは…。』
 箒が。
 いや、箒たちが懸念しているのは、今までの自分とは違う由香里のアプローチだった。
 強気のアプローチなのだが、今までの自分達とどこか違う。
 確実に一夏との距離を縮めながらも、一夏がたじろぐどころか楽しそうにしている。
 どうしてなのか?
 それが、解らなかった。
 だからこそ苛つき、一夏に対する態度が刺々しくなる。
 由香里と、自分達との違い。
 それが解らなければ、いつか一夏は由香里の物になって身も心も結ばれてしまう。
 そんな焦燥感が、箒たちには確実にあった。

「ふう。」
「あら、どうしたの?ちょっと、疲れているみたいだけど。せっかく、服装可愛いのに、台無しよ。」
 今日は以前からの約束通り、ナタルと一緒に横須賀の街を散策している。
 今は、喫茶店で一休みしているところだ。
 ちなみに今日の服装は、セーラーの服装を夏用に薄手のジャケット付きでアレンジしていて白にそのラインが入っていて涼やかな感じがする。
 帽子もついているので、ヘアスタイルは中性的な感じにしている。
 試に買ってみたが、なんか、ナタルを含めて周囲の女性には大分好評らしい。
「今度の、タッグマッチの事でさ。」
 俺は、最近の事を話し始めた。

「成程ね。そういう事か。ま。そうなるのも、納得がいくわね。それにしても、いつもの面々からパートナーを選ばなかったのは驚いたわね。どうかしたの?」
「う〜ん。説明が難しいんだけどな。強いて言えばだ…。」
「強いて言えば…。」
「何かこう、俺が知っておく必要がある事があるように感じてさ。それで今回の事を通じて、知ることが出来るように感じたんだよ。そういう事。まだ、うまく言葉にはならないけどな」
 こう。掴みかけている気は、する。
 でも、それが何かまでは解らないんだよな。

『こういう形で、一夏が自分の唐変木に気づきそうになるのは予想外だったわね。』
 一夏の話を聞いて、ナタルは一夏が気付きかかっている事の正体を正確に把握していた。
『それにしても、その霧島さん。強敵になりそうね。私も、ちょっと積極的になる必要があるかも。』
 今までは、セシリア達を意識しつつ千冬が認めるレベルに女としての自分を磨けばよいと考えていたが、由香里という思わぬライバルが現れた事によって、このままでは少しまずいと考え始めていた。
「そろそろ、ランチの時間ね。近くに、値段は手ごろだけどとっても美味しいフレンチの店を見つけたのよ。行きましょう。」
 ナタルは一夏の腕に自分の腕を絡ませて、優越感を感じているような視線を周囲に送る。

「今日、ランチの後、服、身にいかない?フォーマルな服はとても似合うし、いつものフォーマル寄りのカジュアルも似合うけど、今日みたいな服もよく似合うわ。ちょっと違う感じの服もいいと思うのよね。」
「そうだな。最近、服見てないし。いくか。」
「そう来なくっちゃ。」
 ナタルは、嬉しそうに一夏と歩いていく。
 少しして、目的のフレンチレストランに着く。

 レストランでランチのコースを注文して、オードブルが来る前に二人で白ワインで乾杯する。
「へえ。このワインいいな。辛口だけど、フルーツのいい香りがして、フレッシュな感じだ。」
 初めて聞く銘柄だったけど、美味いな。
 ワインクーラーに入れておくか。
 値段も手ごろだし。
「魚介と夏野菜のテリーヌでございます。」
「綺麗ね。それにおいしそう。」
 彩りを見て、ナタルが感激する。
 どれどれ…。
「あっさりとして上品で、いい味だ。かと言って、淡泊過ぎない味でいいな。」
 あまりあっさりしすぎだと、ちょっと物足りないことが結構あるけどこのテリーヌはいいな。
 十分に満足する一皿だ。
「いいレストランでしょう。」
「ああ。また来たくなるな。」
「恐縮でございます。」
 店員の人が、空になった俺のワイングラスにワインを注ぐ。
 しばらくして、メインの魚料理が来る。
 この店は、ランチのコースは肉か魚の2種類あるけど、せっかく海に面している横須賀に来ているので魚にする事にした。

「ふーん。リヨン風スズキのパイ包みか。」
「さすがは、織斑様。ご存知でしたか。」
「インターポールの本部は、リヨンですからね。会食でよく食べた物ですよ。」
 皿に取り分けられて、ムースとソースが添えられてテーブルに置かれる。
 このムースは、オマールか。
 味付けもちょうどいい塩梅で、オマールの味を引き立てている。
 ソースは、卵黄に煮詰めたトマトを入れてから味を調えた物か。
「おいしい。ムースもおいしいし、ソースがパイ包みによく合うわ。」
「うん。どちらも見事だな。シェフの自信作かな。」
「はい。左様でございます。」
 メインのパイ包みを食べ終えてから、デザートとコーヒーを飲み終える。

「いかがでしたでしょうか。当店のランチは?」
 ああ。この店のオーナーか。
「とても、満足できましたよ。特に、スズキのパイ包みは絶品でしたね。リヨンのシェフにも決して劣りはしませんね。」
「ありがとうございます。今度は、ぜひディナーにお出で下さい。店員一同、心よりお待ちしております。」
 そう言って、名刺を俺に渡す。
 何か、あちこちの店で渡されるよな。
 やれやれ。

 店を出て、服を見に行って気に入ったのがあったからいくつか買って、ハーブティーの専門店で一休みすると、すっかり夕方になっていた。
「それじゃあな。今日は、楽しかったよ。」
「こちらこそ。最近、非番がテストに回されがちだったからいいリフレッシュになったわ。また今度ね。ああ、そうだ。タッグマッチには私も招待されているわ。イーリもね。」
「そっか。イーリによろしく言っておいてくれ。」
「ええ。伝えておくわ。またね。」
 俺が、家への帰り道につこうとすると、俺の首に腕を絡めてナタルがキスをする。
「お、おい…。」
「あまり会えないから…。別れるときは、いつでも寂しい…。だから、こうしてしまうの…。一夏にとっては、迷惑だろうけど…。でも…。」
 いつもの俺なら、何か言っていただろう。
 でも、不思議と何も言えなかった。
 ナタルのこれ以上ない程に、切なげで悲しそうな瞳をみると何を言っていいのか解らないだけじゃなく、何かを言っていいのかすら解らなかった。
「じゃあね。I LOVE YOU. MY LOVING WHITE KNIGHT.」
 唇を離して俺に強く抱きついてから、基地への道を歩いていく。

『たく。箒たちもそうだけど、今日のナタルもどっか変だぞ。』
 ナタルが横須賀の在日米軍司令部に配属されてから、幾度か一緒に食事をしているが、今日の様に別れ際にキスをするという事は無かった。
 いずれにしても、ここの所、クラスメイトや知己の女性の様子がおかしい。
 それだけは確かだと、一夏は確信していた。
 そして、原因としてタッグマッチが何らかの形で関わっている事も。

 迎えの車が来たので乗ろうとしたら、後ろから誰かが歩いてくる気配がした。
 俺はホルスターに収められている45口径のUSPコンパクトのグリップを握って、いつでも撃てるようにして精神のスイッチを戦闘に切り替える。
 今日のガードは楯無さんと更識のSPの人達だが、楯無さんはP226のグリップを握り、SPの人達は45口径のストームのグリップを握って俺を囲むようにする。
 少しして、警戒する必要がないことを俺は知った。

「シャルロット…。横須賀に来てたのか?」
「友達と一緒にね…。そうしたら、他に来ていた友達が一夏がファイルス中尉とデートしてるって教えてくれたんだ…。コアの反応で一夏の場所は解ったよ…。」
 そう言って、俺の所に来るが足取りが酷く危なっかしい感じがした。
 今にも崩れ落ちそうな、脆さを感じさせる。
「ねえ…。何で、中尉とキスしたの…?霧島さんとも凄く仲がいいし。どんどん、僕から遠くなっている…。」
 そう言うと、シャルロットが俺にキスをして、舌を必死に絡める。
「遠くならないで、お願い…。どうにかなっちゃうから…。お願い…。」
 唇を離すと、大粒の涙を零しながらシャルロットが俺にしがみついて懇願してくる。

 遠くなる?
 俺が由香里と一緒にいたり、ナタルとデートしてる事でか…?
 それなら、専用機持ちでないクラスメイトはどうなるんだよ…?
 何が何やら、さっぱり解らない。
 シャルロットだけじゃない、箒や鈴達もだ。
 何が、そんな気持ちにさせているんだ?
 車に乗せて学園に向かう間、シャルロットを宥めながら俺はその事をずっと考えていた。

後書き
一夏と由香里のペアが出来た影響で、箒たちの空気は非常に刺々しい物になって一夏はかなり参っている模様。
しかしフォルテが指摘する様に先を越された箒たちが悪いわけで一夏が悪いわけではありません。
それが解っていながらも、強気のアプローチなのに自分達とは違うやり方で一夏の心を手に入れようとしている由香里に対して、箒たちは危機感を募らせています。
けど、自分達との違いが判らない違いがイライラの元となり、一夏に矛先を向けてしまいます。
一方、休日にあったナタルは状況を察し、強気で行くことを決意したようで改めて自分の想いを伝えます。
しかし、その場をシャルロットに見られたことで、まずいことに。
混戦模様の一夏争奪戦。
このままになるのか、それともさらなる混戦となるのでしょうか?
タッグマッチと共に、こちらも目が離せないようです。













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