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zoom RSS IS<インフィニット・ストラトス>二次小説 第114話 喧噪と今後と

<<   作成日時 : 2014/08/09 23:54   >>

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 終わった。終わった。
 ウィーンでのUNODCの会議を終えて、成田空港に降り立った俺は早速マスコミに囲まれて、質問を浴びせられた。
 そういうのは、記者会見でしてもらえないかな?
 ちゃんと、セッティングしているんだから。
 で、1時間、各社の質問に答えて会見を終えた。

「お疲れ様。一夏君。」
「まったくですよ。会議より記者会見が疲れるというのは、何だかなあ…。」
 普通、逆だろうに…。
 中には、掃討作戦での死者の数を上げて、俺に感想を求める記者がいたっけ。
 その件に関しての記者会見は既に済んでいるから、それをこの場で繰り返す必要はないと答えても、しつこく食い下がってきた。
 で、その記者の顔を見て、俺はある事を思い出した。
 イタリアから帰った後に、俺に対する批判的な記事を書いた雑誌の記者だった。
 後で世論の袋叩きに遭って、編集長と共に謝罪の会見をして学園に直接謝罪しに来たので覚えていた。
 もうないだろうと思ったけど、懲りないなあ…。
 そこで、俺は意地悪な質問をした。
「よろしければ、解答を教えていただけませんか?」
 ってな。
 あんたが書きたいことを、喋ってやろうか?
 と、暗に言ったわけだ。
 その記者、周囲の記者の笑いものになって、大恥かいてたな。
 その後は、何も言わなかった。

「あの記者と出版社。どうするの?一夏君を大量虐殺者に仕立て上げて、悪者にする気なのは、明白よ。」
「度が過ぎた場合は、手を打ちますよ。それだけです。」
 確かに、あの作戦ではマフィアと各国部隊合せて多くの血が流れた。
 作戦の立案者である俺は、流させた人間の側にいる事は自覚しているけど、言いたい放題言わせるほど人格者じゃない。
 場合によっては、法的措置を講じるだけだ。
 楯無さんに答えると、携帯の着信音が鳴った。
 え?ナタル?

「あ。一夏。これから時間空いてる?」
「ああ。空いてるよ。」
「じゃあ。食事に行きましょう。テレビ見たわよ。相変わらず、馬鹿がいるから疲れたでしょ。少し、リラックスしましょう。」
 気を使ってくれたのか…。
「ありがとう。じゃあ、お言葉に甘えて。」
 携帯を切ると、不機嫌そうにそっぽを向いた楯無さんがいた。
 何だろう?

「お仕事。お疲れ様。一夏。」
 ミントグリーンの爽やかな感じのツーピースを着たナタルと一緒に、海の幸をメインにしたフレンチレストランで、食前酒の白ワインを注がれたグラスを傾ける。
「まあね。これも給料分て事だよ。」
 そう言って、俺は白ワインを一口飲む。
 これ、いいな。
 家のワインクーラーに入れとくか。

「大丈夫…?」
 夏野菜と海老のテリーヌにナイフを入れていると、ナタルが心配そうに話しかけてくる。
「何が?」
「あの記者会見よ。赦せないわ…。あなたが…。一夏が好き好んでああいう作戦の指揮を、執るわけないのに…。誰かがやらなければいけない事を、一夏がした。その程度の事も理解していなくて、只、部数を伸ばす為だけにあんな質問をするなんて…。」
 テリーヌを切るナイフを持つナタルの手に、必要以上に力が入っている。
「予想してたことだよ。いい気分はしないけど。日本は、アメリカとは違うんだ。まだ紛争とか戦争をテレビの画面越しの出来事として、認識している国だからな。」

 これは、俺の本音だ。
 政治の世界にいると感じるけど、この国の人間にとっては紛争や戦争は別世界の事の様な物。
 何故、ああいった事になるのか、評論家も含めて皮膚感覚で理解している人間はほとんどいない。
 歴史的にみて、日本はかなり特異な国だからな。
 二百数十年の天下泰平の世を体験し、太平洋戦争後も戦争とは無縁でいた極めて稀な国だ。
 近代で戦争を経験していない国は他にもあるけど、国土を踏みにじられない為に努力を惜しまない。
 永世中立国のスイスは、国民皆兵の国で一家に一挺アサルトライフルがあるし定期的に訓練を受ける。
 兵器開発にも力を入れて、兵器の輸出に力を入れて市場のシェアをキープし続ける事で兵器開発能力を磨いている。
 その点は、スウェーデンも同じだな。
 自動車メーカーのサーブ社は、戦闘機も開発している。
 その他にも、北欧やその周辺国家は備えに余念がない。
 歴史を通じて軍隊の編成も徴兵も行われなかったアイスランドは、地政学的に重要な地点だからNATO軍が駐留していた。
 撤退後も軍隊は保有していないが、沿岸警備隊がその役割を果たしている。
 他にも、国軍を有していない国はあるが、ほとんどが他国の軍が防衛の為に駐留している。
 日本のような状態を維持するのは、はっきりいって大変だ。
 祈っていたら平和になりました。
 なんてのは、この世界ではほとんどありえない。
 けど、日本人はその辺りが解りづらいみたいだな。
 そのせいか、凶悪事件でも犯人を射殺するのをやむなしの事態になって射殺したら、マスコミが批判することも少なくない。
 それで、あの作戦も批判されたという事だ。
 軍隊。
 しかも。特殊部隊ばかりの精鋭部隊を大量に投入したことの意味を、マスコミもほとんど理解していない。
 徹底的に叩くという、確固たる決意を。
 そうでもしないと、マフィアや犯罪組織を一気に潰すのは至難の業だという事を。
 軍隊並みの装備を持っている組織は、日本人にとっては映画の中の話でしかないから、現実だという事がどうしても理解しにくい。

「だからまあ。うんざりはするけど、割り切っているよ。あまりやり過ぎたら、対応はするけどな。そういうことさ。だから、気にする事ないぞ。ナタル。」
 俺がそう言うと、ナタルが悲しげな顔になる。
「それでも…、愚痴の一つくらいこぼしなさいよ…。私は、相手じゃ不足?」
 怖い事を聞くように、ナタルが俺に訊ねる。
「まさか。愚痴る程じゃないって事さ。腹に貯めこんでも、食あたりは起こさないしな。鍛錬をしていれば、汗と一緒に外に出るよ。だから大丈夫。心配してくれてありがとうな。」
 ナタルが気を使ってくれているのは解っているから、大丈夫だという事を理由付きで伝える。
 そうしないと、気にしそうだからな。
 俺が伝えると、ナタルが黙って右手の小指を差し出す。
 何だ?
「約束して…。愚痴の一つもこぼしたくなったら、私に言って…。お願いだから…。」
 え?
 だから、こぼさないって言ったじゃないか…。
 けど、そう言って拒めるような雰囲気じゃない。
 そう思うほど、切実な感じがした。
「ああ。解った。ありがとう。ナタルの好意に、甘えさせてもらうよ。」
 俺は礼を言って、ナタルの綺麗な指に自分の指を絡めて約束する。
「うん。」
「さ。食べよう。せっかくの料理が勿体ないよ。」
 そう言うと、ナタルは笑顔になる。

『何よ…。デレデレしちゃって…。おまけに、あんなに素直になって…。』
 護衛をしながら、一夏とナタルを見ていた楯無は、胸に疼くような痛みを覚える。
 去年の冬。
 福音とファングクェイクの改修の為渡米した時、白式は前代未聞の第四形態移行を遂げ、異常とも言える程に性能が増した。
 帰国後、一夏は白式の力を恐れ、自分が破壊の権化になるのではないかという恐怖感を必死に堪えながら毎日を過ごしていた。
 その一夏を見ていられなくて、行動を起こしたのが楯無自身だった。
 おかげで、以前より自分の抱えていることを少しは話せるようになって喜んでいたが、その結果を目の前で自分以外の女性と一緒の時に見せられると、いい気分はしない。
『私じゃ…、駄目なのかな…。』
 女性としての魅力で、自分がナタルにそう劣るとは思っていない。
 寮の部屋も、一夏の隣。
 にも拘らず、一夏は自分の悩みを打ち明けに来た事すらない。
 自分の心の中に仕舞って、誰にも打ち明けずに自分で何とかしようとするところが未だにある。
 一夏の国際的な立場や関わっている事の機密性は理解しているが、それでも自分をもっと頼って欲しい。
 自分に、寄りかかって欲しいという想いが、楯無にはある。
『どうすれば…、あなたは私に心の内を見せてくれるの…?』
 ナタルと街を歩いている一夏の警護を続けながら、楯無は胸が潰れそうになっていた。

「織斑君。学年別タッグマッチ、誰と組むの?」
 帰国した翌日。
 教室で、自分の研究をしていたら谷本さんが俺に声を掛けてくる。
 そして、その声が合図だったように、セシリア達専用機持ちを含むクラスメイト達が一斉に俺をみる。
「決めてないな。じっくり考えるよ。互いを活かせるパートナーをさ。」
 白式は当初は近接戦闘用ISだったが、形態移行と天照による進化の結果、様々な状況に対応できる汎用型ISとなっている。
 とは言っても、俺自身が近接戦闘を一番得意とするから射撃兵装は牽制に使う事が多いんだけどな。
 そうすると、遠距離射撃型のISの専用機持ちをパートナーにする方が望ましいのかな?
 俺が牽制して足を止めている間に、射撃でダメージを与えて俺が近接戦闘に持ち込む。
 あるいは、牽制後に近接戦闘に持ち込んだ時に援護してもらう。
 パートナーが射撃戦に専念できるように、俺がサポートする。
 戦い方に、バリエーションが広がるな。
 逆に、近接戦闘を得意とするISを専用機とする専用機持ちがパートナーだった場合は、俺が牽制役に回りつつ双方の近接戦闘力を活かして速攻を仕掛けるというのもありだ。
 汎用型と組む場合は、いろいろできそうだな。
 こっちも、面白い。
 ま。じっくり考えるさ。
 ペアの申し込み期限まで、まだ時間はあるしな。

「一夏さん。お話があるのですが、よろしいでしょうか?」
 ええっと。ファーストセクションとしては、チェレンコフ放射装置が一番手っ取り早いからこれを小型化して、タキオンを生成。
 セカンドセクションに、送る。
 ここが、中核になるな。やっぱり。
「一夏さん!!」
 うわっ。びっくりした…。
「って。セシリアか。なんだ?」
「何か、研究なさっているようですけど、呼んだら返事をしてください。まあ。いいですわ。実はタッグマッチの事なんですけれど。」
「それが、どうかしたか?」
「パートナーは、もうお決まりになりまして?」
 ああ。そういう事か。
「まだだよ。じっくり時間を掛けて、決めるよ。悪いけど、研究の途中だから。」
 ええと、セカンドセクションには、コンデンサに動力分配システムもつけるか。
 出力調整は、フライホイールで行えばいい。
 レシプロエンジンとか、ジェットエンジンの原理を結構応用できるから、楽だしな。
「あの。よろしければ、私と…。」

「抜け駆けは赦さんぞ!」
「そうよ。何、してんのよ!」
「ずるいよ!セシリア!」
「私に断りも無く、何をするつもりだ!」
「ちょっと。それは無いと思うけどなあ。」
「さすがに、見過ごすわけにはいきません。」
「やってくれるじゃない。」
「不公平って言葉。知ってる?」
「私達にも、権利はあるわよ。」
「ずるい…。」
 うん?
 セシリアだけじゃなくて、箒に、鈴、シャルロット、ラウラ、玲子、クリス、アンナ、シルヴィ、ラシェル、簪もか?
 騒がしいな。

「ずるくなんて、ありませんわ!皆さんが、私の後に一夏さんに声を掛ける結果になった。それだけですわよ。」
「何、言ってんのよ!そういうのを、抜け駆けっていうのよ!」
 鈴が反論する。
「こういう時は、必ずお前が最初に一夏に話を持ちかけているぞ!」
「私より、遅いのが悪いんですのよ!」
 セシリアも鈴も箒も、耳元で騒ぐなよ。
 つうか。周囲への迷惑を考えろよな。
 まったく。さ、続き続きと。

「一夏。休み時間位、研究はやめてお喋りしようよ。」
 シャルロットが、話しかけてくる。
 そうなんだけどな。忙しくて時間が取れないんだよな。
 ええと。ここは…。
「シャルロット。今は、私と一夏が話をする時間だ。」
「そんなの、誰が決めたのラウラ?僕と一夏が何時話そうと、自由だよ。」
 こっちもか…。
「一夏。研究は、一先ずおいて。」
「玲子さん。何気に、腕を絡ませないでください。」
 クリス。最近、セシリア達に似てきたぞ。
 朱に交われば、何とやらってか?
 いい傾向じゃないな。

「一夏。休む時は休むのも軍人の務めよ。」
「そうよ。鍛錬、研究、仕事。そして、夜には病院に呼び出されて救命センターでの処置に、オペ。普通の人間なら、とっくに倒れているんだから。」
「そうよ。休み時間は、リラックスしないと。」
「休む時は、きっちり休んでるぞ。」
 疲労回復のアンプルも、あるしな。
「一夏…。偶には、他のクラスとの交流も大事にしよう。」
 まあ。確かにそれは正しいんだけど、忙しくて時間がキープできないんだよ。簪。
「織斑君。タッグマッチの件なんだけど…。」
 ああ。霧島さんか。

「いい加減にしてください!私が先に話しかけたんですのよ!」
「何よ!そんなの関係ないじゃない!!」
「そうだよ!選ぶのは一夏なんだからね!」
「一夏は、私の嫁だ。私と組むのが道理だ。」
「誰が、そんな事を決めた?訳の分からんことを言うな!」
「そうよ!勝手に独占しないでよ!」
「そうです!婚姻届も出していないのに!」
「先に声を掛けた人が、パートナーになるなんて決まりはないわよ!」
「そうよ!」
「そういうことよ!」
「1組の人が優先なんて、ずるい…。」
「同感!」
 おーい。その辺にしとかないとヤバいぞ…。

「ちょっと!専用機持ちばかりに権利がある訳じゃないでしょ。」
「そうよ。私達にも権利はあるわ!」
 相川さんと谷本さんが、席を立って加わる。
「「「私達にも、チャンスがあるべきよ!」」」
「「「そうよ!」」」
 だから。いい加減にやめとかないと…。

「ほう…。相変わらず、お前たちは活きがいいな…。タッグマッチに向けて、アドレナリンが沸騰しているのか…。それとも、体力が有り余っているのか…?」
 ほら、来た。
「2年に進級してもそれか!!いい加減に、静かにして席に着くという事を覚えろ!!馬鹿者共!!幼稚園児か!?」
 全員に、端末の鉄槌が振り下ろされた。
 最近、素材がさらに頑丈になったのに変わったんだったよな。
 痛そうだな…。
 おっと!!
 十字受けで、端末攻撃の2連発と拳骨を受け止める。
 千冬姉の鉄槌に、充分反応できるようになったな。
 成長の証だ。
 それでも、痛いけど。
「織斑。とっとと選べ。いつもお前が騒動を、起こしているのだぞ。どうしても選べないのなら、私の方で選ぶぞ。」
 何でだよ?
 ていうか、考える時間はまだあるだろう。
 心の中で思っても、口にはできない。
 はあ…。
 何だかな…。

「一夏君は、誰とペアを組むの?」
 放課後。
 生徒会室で書類を決裁していると、楯無さんがタッグマッチの事で話しかけてくる。
「まだ決めていませんね。じっくり考えたいですから。」
 汎用型は器用貧乏になりがちだが、白式はそうじゃない。
 だからこそ、どのようなISの専用機持ちと組むかは大きな楽しみになる。
 同じ汎用型とパートナーを組むのもいいけど、近距離戦型とか中・遠距離射撃戦型と組んでも面白い。
 そういう訳で、じっくり考えて結論を出したい。
「楯無さんは、サファイア先輩とですか?」
「まあね。昔からの仲だし。」
 改修されたミステリアスレイディと、エインガナのペアか…。
 クラス対抗戦で、エインガナの性能を最大限に引き出して戦うサファイア先輩の実力は凄かっただけに、楯無さんと組むとはっきり言って無敵と言ってもいい。
 準専用機持ちでも、どこまで戦えるか…。
 ま。それも一つの楽しみかな。
「のほほんさんは、誰と組むんだ?」
「う〜ん。私も決めてないんだよね〜。会長と同じで、じっくり考える。」
「そうか。よし、終わり。」
「私も。」
「私も〜。」
「私もです。」
 のほほんさんも、やればできるんだよな。
 というか、何で1年の時からやらないかね?
 何度、虚さんに叱られたか、数えてみろよ。まったく。
 さて、生徒会の仕事も終わった事だし、鍛錬に行きますか。

「1年と3年は去年のペースでペアの申し込みが出てきますけど、2年生は申し込みの数が少ないですね。」
 職員室で、真耶と千冬はペアの申し込みのチェックをしていた。
「原因は一つだ。あの馬鹿者。とっとと決めんか。」
 一夏がじっくり考えてパートナーを決めたいのは、千冬も理解できる。
 今の白式は、パートナー次第で様々な戦い方が可能なISになっている。
 空中戦艦の艤装が始まった数日後に、束が白式と紅椿のチェックに来たが白式のフラグメントマップの解析は出来ないまでも、データを解析するとまだまだ様々な可能性がある事は確認されている。
 故に、一夏はいろいろと考えているのだろう。
 しかし、このままでは決まる物も決まらない。
 何しろ、一般生徒からは専用機持ちは一夏を独占し過ぎだと苦情が殺到している。
 せめて、こういった機会に一夏のパートナーになりたいと思うのは当然である。
 さらに言えば、第三世代機でなく第二世代機を使用する一般生徒とパートナーを組んだら白式がどのように進化するかにも、一夏は興味を示している可能性がある。
 科学者としての一夏が、強い興味を持つのはごく自然な事だ。
「とはいえ。早く決めて貰わんと困るな。さて、どうするか。」
 千冬は、決める方法を考え始めた。

 鍛錬が終わってから、俺は部屋で仕事をしていた。
 現在、ブラジルのリオデジャネイロ海軍工廠では、新型艦艇の建造が急ピッチで進められている。
 正規空母サン・パウロを有するブラジル海軍だが、機動部隊に必要不可欠な艦隊防空フリゲートが1隻も存在しない。
 全て、個艦防空ミサイルを装備したフリゲートばかりだ。
 それも、かなり古いし運用も難しくなっているのが現状だ。
 そこで、俺は海軍の現状とブラジルの経済状態を踏まえて、幾つかのタイプの艦を設計した。

 まず、艦隊防空を担うバイーア級艦隊防空フリゲート。
 他国艦隊防空フリゲートに比べて小ぶりでミサイルの搭載数もやや少ないが、船体はステルス性を強く意識して設計。他国の艦隊防空フリゲートより対空ミサイルの数が少ない分は、数でカバーできるようにコストを抑えている。
 その代り、戦闘システムとして従来のフェーズドアレイレーダーを改良した「スピアヘッド」統合システムを開発。
 これを、装備させることにしている。
 外観はフランスのヘラクレスシステムに似ているが、スピアヘッドはコストを抑えながらも改良したフェーズドアレイレーダーを4面に搭載して常に全方位を警戒できる。
 ミサイルも最大8基まで、誘導可能だ。
 コストを抑えているが、性能では他国の戦闘システムに決して負けていない。
 兵装のほとんどは芝崎製だが、対艦ミサイルは従来通りエグゾセを搭載する。
 このバイーア級が、機動部隊の防空の要となる。

 汎用フリゲートは、バイーア級をベースに設計したロンドニア級汎用フリゲート。
 対艦戦闘、個艦防空戦闘、対潜戦闘。
 全てを万遍なく、こなせる設計になっている。
 特徴として、スピアヘッドは艦隊防空モードを削除したタイプを搭載。
 その分、コストが安くなっている。
 そして、対潜戦闘能力をバイーア級より向上させるために、船体ソナーをさらに高性能な物を搭載。
 さらに、バイーア級には搭載されていなかったOQR−3曳航式ソナーを搭載している。
 これらの情報と、AW101対潜ヘリからの情報を基にして、対潜兵装で潜水艦を叩く。
 これ以外に、フリゲートより小型のコルベットと哨戒艇を更新する為に、パラデミナス級コルベットを設計。
 ロンドニア級ほどじゃないけど、対艦、個艦防空、対潜戦闘が可能で哨戒艇の任務である海上における各種密輸貿易の摘発を行えるように装備を考慮し、艦の速力も向上している。
 そして、河川哨戒艇として、海自のはやぶさ型ミサイル艇をベースにコンパクトで、重装備の犯罪者にも対応可能で、40kt以上の速度を出せるアクレ級河川哨戒艇も設計した。
 この哨戒艇は、世界で例がないUAV搭載型の河川哨戒艇だ。
 フランス製のUAVのライセンス権を取得して、各部を改修。
 速度の航続距離を向上させ、偵察用の機器を搭載。
 武装も、搭載している。

 これらの艦が完成し、随時就役すれば海軍の近代化も行えるし、哨戒艇で犯罪を抑止する事も出来る。
 さらに、日本でも建造が行われている。
 これは、リオデジャネイロ海軍工廠の建造能力を超えているからだ。
 アクレ級河川哨戒艇は、もうすぐ艤装も終わる。
 船体部品はユニット型で、そのユニット自体短期間で製造できるように工夫している。
 それに小型艦なので、建造期間も短い。
 その他の艦も、順調に建造が進んでいる。
 そう言えば、ド・ラーゴ駐日ブラジル大使から聞いたけど、南米各国もこれらの艦に強く興味を示しているそうだ。
 と言うのも、芝崎で設計されはしたが他国に販売する時は、芝崎とブラジルの共同出資会社が交渉を行うからだ。
 となると、哨戒艇は需要が多いかな?
 密輸の摘発には、うってつけだからな。
 アクレ級は河川哨戒艇とはいえ、荒天下の海でも行動できるように設計している。
 このクラスとしては重武装だし、UAVで広範囲の哨戒も可能だしな。
 後は、南米共同で装備の開発をしたり安全保障を担うようになれば、亡国企業も手の出しようがないんだけどな。
 南米は民族問題とかは、無いに等しい地域だけどそう簡単にはいかないか。
 でも、その方向に少しずついって欲しい。
 俺はそう考えながら、仕事を終えて研究を始めた。

後書き
クラス代表対抗戦が終わり、いよいよ一夏達が入学した年に始まった学年別タッグマッチが近づいてきました。
箒たち、2年生の専用機持ち達がパートナーに望むのは無論一夏。
しかし、当の一夏は白式の優れた汎用性を考慮し、どのようなタイプのパートナーにするかをじっくりと考えています。
それを知ってか知らずか、周囲は大騒ぎ。
普段、一夏を専用機持ちに独占されている一般生徒達も、こういう時くらいは一夏とパートナーになる事を望みます。
でも、騒ぎ過ぎて千冬の端末の制裁が下ります。
騒ぎ過ぎには、ご注意あれ
さて、当の一夏は、新しく始めた研究にブラジルから打診があった各種兵器の製造状況のチェック等と、考える時間を少なくする要素満載。
これでパートナーを考えられるんですかね?
はてさて、はてさてどうなるやら。
ちなみに、一夏の研究は非常に有名な作品に登場するものです。
何でしょう?



















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