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zoom RSS IS<インフィニット・ストラトス>二次小説 第112話 楽園の終焉

<<   作成日時 : 2014/07/26 23:25   >>

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 特別調査部には、最大級の大型ディスプレイと多くのオペレーター席。
 司令官用コンソールを備えた席とメインスタッフ用コンソールを備えた席がある。

 第6オペレーションルーム。
 世界のあらゆる地域で作戦が行われていても、それをリアルタイムで指揮することが出来る設備を備えたオペレーションルームである。

「降伏勧告は?」
 各国部隊が包囲網を敷いていることは向こうも承知しているので、作戦では折を見て降伏勧告をする事になっている。
 戦わずに、済むに越したことは無いからな。
「残念ながら…。」
「そうか…。」
 虚さんの答えを聞いて、俺も腹を括った。
「各部隊の状況はどうか?」
 俺は、作戦前の最終確認を始める。

「第1特殊作戦部隊デルタ分遣隊、第75レンジャー連隊、SEALS、海兵
特殊作戦部隊。第22SAS連隊、SAS急襲専門班。メキシコ陸軍と共に配置につきました。」
 南米で違法薬物の取引のトップと言えば、メキシコと言っても過言じゃない。
 ロス・セタスを筆頭として危険な組織が多く集まっている。
 そこで、各国の部隊から最精鋭といえる、アメリカとイギリスの戦力が振り分けられている。
 以前から、麻薬組織の掃討作戦でアメリカはメキシコを支援していた。
 相手の組織は軍用ヘリまで持っているから、アメリカも特殊部隊とは別に世界最強の戦闘ヘリAH−64D ロングボウアパッチを多数そろえている。
 イギリスも、ロングボウアパッチのイギリスバージョンをSASとは別に派遣している。
 これに、メキシコ軍が加わる。

「第13竜騎兵落下傘連隊、GIGN。「飛龍」特殊部隊、「雄鷹」特殊部隊。コロンビア陸軍と共に配置につきました。」
 嘗てメデジンカルテルが存在したコロンビアは、以前に比べれば衰退したと言われるが、それでも油断はできない。
 念を入れて、フランス軍と中国軍が派遣されている。

「ロシア連邦軍第45自動車化狙撃師団特殊任務大隊、第45独立親衛特殊任務連隊。ボリビア陸軍と共に配置につきました。」
 あまりピンと来ないかもしれないが、ボリビアの麻薬取引も無視できない。
 元々、ボリビアのように標高の高い地域に位置する国々では、高山病の症状を改善するためにコカが生活に溶け込んでおり、きっとも切れない関係にある。
 もちろん、コカがコカイン等に化けて各国に売りさばかれては目も当てられないので、コカの栽培は許可制になっていたが、政府は組織に流入するのを防ぐのに苦心していた。加えて、軍隊も小規模で装備はお世辞にも近代化されているとは言えない。それを鑑みて、世界で最も凶悪なロシアンマフィアとの戦いで経験が豊富なロシアを派遣していた。

「第3ベルサリエリ連隊、第6ベルサリエリ連隊。SAT、中央即応連隊。ペルー陸軍と共に配置につきました。」
 ペルーも、状況はボリビアに似ている。
 しかも、インカ帝国の首都はペルーのクスコに置かれていた。
 インカ帝国に於いては、コカの葉は医療にも用いられ脳外科手術の際には欠かせぬ物だったと考えられている。
 実際に、遺跡から発掘された道具を用い当時の術式と思われる方法で脳外科手術の一つ。血腫の除去を行ったが患者は無事に回復している。
 文化的背景があるので、国民とコカを引き離すのは不可能なだけに麻薬組織も蔓延りやすい。
 故に、イタリア陸軍の精鋭ベルサリエリと日本からはSATに陸自の精鋭中央即応連隊が派遣されペルー陸軍と共に作戦を行うことになっている。

「陸軍コマンドー部隊「ヤークトコマンド」。第3特殊作戦大隊「バレンシア」。オーストラリア連隊第4大隊コマンドー。ブラジル陸軍と共に配置につきました。」
 ブラジルも、近年経済が発展してはいるが貧富の差が増大し、社会不安と共に治安も悪化。
 マフィアが、勢力を伸ばしている。
 ここも無視できないので、オーストリア、スペイン、オーストラリアから部隊が派遣されブラジル陸軍と共に作戦を行う。

「欧州各地も準備は完了しました。」
「解った。」
 俺はコンソールを操作して、世界中に展開している部隊に俺の命令が行き渡るようにする。
「これより、作戦は最終段階に入る。世界を蝕む違法薬物売買組織、犯罪組織を一網打尽にする。その為に、各国は作戦を練り上げ今まで下準備を行っていた。各国部隊は、訓練成果と今までの経験を存分に活かしてくれればいい。戦闘にあたり各国部隊に通達する。拘束が不可能な場合は、射殺を躊躇する必要はない。幹部及び組織の首領も同様である。後に禍根が残らぬように努力を期待する。全部隊、状況開始。」
「全部隊に通達。状況開始。」
 一夏の冷徹な命令が各国の部隊に伝わった後、オペレーターが改めて作戦開始命令を伝える。

 俺の命令に従って、各国の部隊が行動を始める。
 射殺を躊躇する必要はない。か…。
 命令しておいて言うのもなんだけど、非情な命令ことを命令したもんだ…。
 事実上、皆殺しにしろって言ったようなもんだからな…。
 でも、構成員。
 特に幹部クラスを生かしたままだと、脱獄して組織が息を吹き返す可能性が十分にある。
 現実に、メキシコでは実例がある。
 裁判で裁くのは、ボスがいれば十分。
 幹部はあの世に退場させた方が、後々面倒がなくていい。
 下っ端を拘束した場合は、更生プログラムで再教育してまっとうな道に戻す。
 コロンビアやメキシコにはノウハウがあるので、それをベースにさらに手を加えた物をあらかじめ作っておいた。

 戦況は、こちらに圧倒的に有利。
 連中、相当な空きっ腹だな。
 動きが、とにかく鈍い。
 ほとんど、射的の的だ。
「デルタ分遣隊。攻撃ヘリへの爆薬設置終了。機種はMi−35。夜戦仕様に改修されています。」
 Mi−24 ハインドの後期改良型の輸出バージョンか。
 しかも、サーマルを搭載して夜戦にも対応可能とはね。
 たく。どこから仕入れたのやら…。
「ただちに爆破せよ。攻撃ヘリ部隊は?」
「間もなく到着します。」
「ヘリの援護を得ながら、周辺を掃討。その後、さらに侵攻を続けろ。UAVと偵察衛星からの情報をメインスクリーンに。」
「はっ!」
 メインスクリーンに、戦況が表示される。
「戦況は、圧倒的にこちらに有利ですな。閣下。」
「最後まで、気は抜けないよ。空きっ腹とはいえ向こうも必死だ。」
 ヴェッセルに、俺はそう答える。
 このままでは破滅だという事は、向こうもよく理解している。
 生き残るためには、各国の部隊に多大な損害を与えてここから逃れる必要がある。
 尤も、勝手に逃げ出したら組織が生きていた場合、裏切り者として殺されるわけだがそれでもこのままでいるよりは生き延びる確率が高い。
 何とか、それに活路を見い出そうとしているのは始めから理解していた。

「コロンビア、ボリビア、ペルー、ブラジル。作戦の推移は順調です。」
「第45独立親衛特殊任務連隊。敵の最終防衛線を突破。第45自動車化狙撃師団特殊任務大隊とボリビア軍が続きます。」
 ボリビアは、流石に早いな。
 ロシアンマフィアを相手にしているから、納得と言えば納得だけどな。
「中央即応連隊。第3ベルサリエリ連隊。敵の本拠地の攻撃に入りました。第6ベルサリエリ連隊、SAT。間もなく、合流します。」
「日本の中央即応連隊もやりますな。心配していたのですが、杞憂でしたな。」
 ブルムが、中央即応連隊の戦果に感心する。
 銃を持っていても敵に撃ったことのないのが、自衛隊だからな。
 精鋭と言われても、今イチ信用が置けないのかもしれないな。
 無理ないか。
 けど、日本各地の部隊の猛者から選抜され、日本で最も実弾を消費する部隊として知られているのが中央即応連隊や、特殊作戦群だ。
 俺が習志野にいた時も、毎日実弾射撃があったしな。
 SATにしても、選抜に当たっては厳しい試験をパスしないと入隊は許されないし、入隊した後は各国の著名な特殊部隊と共に非常に厳しい訓練を行う。
 国内の訓練も、無茶苦茶に厳しい。
 警察の最後の切り札なだけに、練度は当然高い。
「コロンビアはどうか?」
「本拠地の20%が制圧完了しています。」
 フランスと中国の精鋭部隊に、嘗て悪名を轟かせたメデジンカルテルやカリカルテルと死闘を繰り広げたコロンビア陸軍は、流石に強いな。
「ブラジル。本拠地内部の制圧に入りました。周辺の掃討戦も順調です。
 治安の悪化の速度が問題とはいえ、ブラジルはコロンビアやメキシコに比べればまだマシなので、侵攻は一番早い。
「グアテマラより連絡。アメリカ海兵隊との共同作戦により、武器密売組織を制圧との事です。」
 アメリカは現地政府と協力して、かねてより武器密売組織の壊滅作戦を立案しており、同時並行で作戦が決行されていた。
 これで、新興マフィアの武器密輸はかなり困難になるな。
 アメリカには、武器密輸関連の専門機関があり、国内の取り締まりがここの所厳しくなり、武器商人が次々と拘束されている。
「各部隊の損害を。」
「はっ!」
 俺と、主だったスタッフの席のディスプレイに、損害が表示される。
 全ての国を合せて、死傷者はかなり200人に満たない。
 損害としては低いと言えるが、それでも俺の指揮で戦死した兵士が出た。
 これは、俺の胸に刻まないとな。
 犠牲の無い、作戦なんてない。
 負傷者や戦死者は、必ず出る。
 けれども、自分が立案した作戦で戦死者が出るのはやはり辛いな…。
 戦死した兵士には、家族や恋人。友人がいるんだから…。

 いや。
 今は、個人の感傷に浸っている場合じゃない。
 この作戦を、成功させる事。
 それが、戦死者に対する俺の手向けだ。
「掃討作戦の必要がないと判断した部隊は、司令部直属を残し全ての戦力を投入。作戦の完遂を目指せ。幹部及び首領は、投降に応じない場合は射殺せよ。」
 幹部もボスも、絶対に取り逃がすわけにはいかない。
 そうしたら、作戦の意味自体が無くなる。

『非情と見えるでしょうけど、正しい命令ではあるわね…。』
 副官として一夏の傍に控える虚は、そう考えていた。
 過去に、幾度もマフィアや犯罪組織の掃討作戦は行われたが、その度に幹部や首領が逃亡。あるいは、脱獄し組織が再建されている。
 それを許しては、この先、亡国企業がそれらの組織と手を組む危険性が大きい。
 資金の流れを断つと共に、各国への影響力を排除していきながら本拠地を割り出す。
 その為には、手を組む相手を根絶やしにしてから、亡国企業が進出しようとした際には迅速にその情報を入手し阻止する。
 それが、どうしても必要だった。
 故に、一夏は避難を覚悟の上で、非情に徹している。
 事実、今の一夏は冷徹な表情のままである。
 心中には思う所があるだろうが、それを周囲に知られるわけにはいかないので表情が変わらないようにしていた。

「メキシコ。各組織の本拠地を制圧完了。幹部及び首領の8割は射殺しましたが2割は拘束したとのことです。」
 南米最大の麻薬供給の場であったメキシコの制圧が完了したことは、大きな意味を持つ。
「各部隊に、情報を流せ。士気を高める。損害をこちらに。」
 一夏は損害に目を通したが、表情は変わらなかった。
 死傷者数は米軍9名。イギリス軍11名。メキシコ軍30名だったが、各組織は9割以上が射殺。
 残りは拘束された。
 生き残った構成員には、重傷者も少なくなかった。

「コロンビア。各組織の本拠地を制圧完了。幹部及び首領の半数を拘束成功。」
「ボリビア。各組織の本拠地を制圧完了。組織の構成員は全滅。」
『さすがに、ロシア軍相手では、ボリビアの組織は一溜まりもなかったか…。フランスと中国の特殊部隊も、よくやってくれたな…。』
 同じマフィアでも、ボリビアとロシアとではその凶悪さは違う。
 ロシアから派遣された部隊にとっては、いつもより楽な任務であった。
『さて、ペルーはどうなっているかな?ベルサリエリが同伴しているとはいえ。ここが最後まで気にはなるな。』

「ペルー制圧完了。幹部及び首領を除く構成員の7割は死亡。幹部は3割が拘束。首領も拘束されました。」
『さすがに、他の部隊のよりは、拘束した人数は多いな。SATは場合によっては射殺も辞さないが、基本的には警察の組織。拘束を優先したか。だが、制圧完了は喜ばしい事だな。』
 自衛隊は、人間同士で戦った経験がほぼ皆無なのでこの結果は一夏の予測範囲内だった。
 更生は骨が折れるだろうが、他国のアドバイスがあればなんとかなると考えた。

「ブラジル制圧完了。構成員は、7割は射殺。幹部の6割は射殺され、残りは拘束。首領は射殺との事です。」
『幹部が残ったか…。ペルーと並んでいろいろと骨が折れるだろうな…。』
 各国の制圧状況の報告を受けながら、一夏は今後の事を考えていた。
「欧州はどうか?」
「取引の現場を押さえ、逃亡しようとした構成員の内、指揮を執っていた者はほぼ逮捕されました。他の構成員はほぼ投降。」
「本拠地の制圧完了。幹部及び首領を抑えて、大部分が投降しましたが逃亡を図った構成員の半数は射殺されました。」
「作戦終了ですな。」
「ああ…。各部隊に通達、遺体を回収。負傷した兵士の応急処置を終えて、手術が必要な者は軍病院に搬送。工兵隊に命じて、施設は破壊せよ。全て終わり次第、撤収。」
 禁断の楽園はその大部分が、地上から消え去った。

 やれやれ終わったか…。
 組織の死亡者に比べれば、非常に少ないとはいえ犠牲は出たか…。
 間接的とはいえ、俺の体には多くの血が染みついた。
 けど、立ち止まる訳にはいかない…。
 亡国企業を滅ぼす、その時まで…。
「全員。ご苦労だったな。報告書を取りまとめたら、各自休んでくれ。大尉。私は執務室にいるので、報告書を持ってきてくれ。」
「はい。閣下。」
 俺は、皆の敬礼に答礼して、執務室に向かった。

「我らが局長は、あまり嬉しそうではないな。そう見えないか?大尉。」
「間接的とはいえ、多くの人間を殺した。そう、お考えになられて木が滅入っておられるのでしょう。」
 ウォーラムに訊かれて、虚はそう答えた。
『能力はあっても、やはり、こういう事が似合う方ではないわ。』

「そうか。すまんな。わざわざ知らせてくれて。」
 職員室で、千冬は虚からの連絡を聞いていた。
「成功したそうだ。」
「その様子ですと、一夏君…。」
「よい表情はしていないそうだ。あれの性格を考えれば、当然なのだろうが…。」
 特別調査部のオフィスにいる一夏の事を思うと、千冬は気が滅入りそうだった。
「一夏君…。さぞ自分を責めているでしょうね…。自分は大量殺人者だって…。」
「だろうな…。」
 客観的に見れば、確かに一夏は間接的に大量殺戮を行った人間である。
 人殺しではなくマフィアを根絶する掃討作戦だと言い換えても、一夏は納得することはできないだろう。
 まして、今回の作戦を立案したのは一夏自身である。
 一夏が提案をしなければ、この作戦は行われなかったかもしれない。
 だが、真耶は別の考えを持っていた。

「それでも、何時かはこうなっていた…。それは確実だと思うんです…。各国のマフィアや犯罪組織を野放しにすることは、できません。今回派遣された部隊の大部分は軍隊系の特殊部隊ですが、仮に警察系の特殊部隊だったとしてもマフィアには多くの死者が出たのは確実です…。誰かが、何時かやらなければならなかった…。それが、今回は一夏君だった…。言葉になっていませんね…。とにかく、一夏君は大量殺戮者ではありません。私が言いたいのは、それだけです…。」
 ただ、精鋭部隊を大量に動員しても、きちんとした作戦を立案して犠牲を少なくするための準備を整えなければ、無駄に血が流れる。
 だが、一夏は事前に相手の戦力を弱体化させるための準備を作戦案に盛り込んで、最終的にマフィアや犯罪組織を壊滅させた。
 結果、各国部隊の死傷者の合計は、警察及び関係者に軍隊を合せて約1500名もの死亡者を出し、さらに通報者や民間人にも多くの死傷者を出したメキシコ麻薬戦争を大きく下回る。
 確かに、死傷者は出た。
 だが、一夏はそれを極力少なくする為に、知恵を絞りつくして作戦を立案し特別調査部のスタッフと共にそれをさらに練り上げた上で最終的な作戦案を作成した。
 その完成度の高さは、各国政府や軍部も認めている。
 だからこそ作戦案が採用され、犠牲も大きく抑えられ各国の組織は壊滅。
 今後は、各国政府はさらに厳しく目を光らせることは明白である。
 各組織の本拠地では、蛙や木の皮、虫、ペットに至るまで食料にするほどの飢餓状態に陥っていた。
 これが、トラウマになる確率は高いだろう。
 新興勢力が誕生したとしても、文字通り細々と取引を続けるしかない。
 少しでも目立てば、容赦のない摘発が待っている事は疑いない。

 犠牲者は出た。
 組織も多くの死者が出た。
 だが、これからの違法薬物の取引量は激減するだろうし、大きな新興勢力が生まれる確率も小さい。
 今後は、文化にコカが大きく関係している国の事で会議が開かれるが、海外に持ち出す事には重罪が課せられ国内の使用量も、文字通り生活で必要な分だけになるだろう。
 栽培にしても厳しい審査のうえで許可証が発行され、密売組織が入り込む余地はほとんどなくなると真耶は見ている。
 一夏は自分にやれる範囲で、力を尽くした。
 これ以上の事をやれる人間が、他にいるだろうか?
 一夏の事を糾弾するマスコミやジャーナリストがいれば、真耶はそれを訊きたくなる衝動に駆られるだろう。
『一夏君…。どうか、自分を責めないでくださいね…。』
 祈るような気持ちで、真耶は夜空を見上げた。

 執務室で、俺は報告書を読んでいた。
 そこには、作戦前に拘束した各組織の下っ端、戦闘で拘束した構成員、幹部、首領。
 首領や幹部を含む、射殺された構成員の数。
 各部隊の最終的な、死傷者の報告。
 豊臣秀吉の干し殺しとまではいかなかったけど、かなりの飢餓状態にしたから各国部隊の死傷者数は、この手の作戦としてはかなり少ないと言えるのかもしれない。
 それでも、戦死者は出た…。
 気にし過ぎるのかもしれない…。
 いや…。きっとそうだろう…。
 亡国企業を壊滅させるには、さらに多くの血が流れる…。
 これくらいで迷っていたら、味方に多くの損害を出してしまう…。
 だが、どうすればいいのか俺には解らない…。
 結局は、俺は人殺しだ…。
 俺の中の、もう1人の俺が俺を糾弾する…。

 でも、俺は立ち止まれない…。
 立ち止まる訳にはいかない…。
 全てを終えるまで…。
 その為になら、俺はどんな事にも耐えよう…。
 どんな罵声を浴びせられようとも、動じはしない…。
 最後の時が、来るまで…。
 そう誓っていると、病院から連絡が来る。
 こんな俺でも、医師として必要としてくれる。
 その事実が、俺の心の痛みをほんの少し和らげてくれた…。

後書き
世界のあちこちに蔓延る、マフィア及び犯罪組織を壊滅させる、パラダイス・エグザイルの最終局面です。
蟻一匹這い出る隙間もない程に包囲し相手を飢えさせて体力と気力を極限までこそぎ取って、勝敗は明確な状態にして降伏勧告をするも、相手側は聞き入れず。
結局、各国から派遣された精鋭部隊での壊滅作戦となります。
元々練度が高いのに、充分な補給を受けて体力・気力共に漲っている攻め手に、全く真逆のマフィアや犯罪組織。
子供でも結果は予想できます。
さらに、メキシコのマフィアは軍用ヘリを実際に所有していますので、米軍は世界最強の攻撃ヘリ、ロングボウ・アパッチを投入。
アパッチは、映画にもなる程に優秀な攻撃ヘリ。
その強化型のロングボウアパッチの性能は押して知るべしです。
イギリスも自国向けのロングボウアパッチを所有しております。
これに加えて、優秀な工兵部隊でヘリを爆破。
徹底的に攻めの姿勢で、制圧。
圧勝しましたが、当然各国部隊に戦死者は出ます。
そして、それは一夏が立案した作戦で…。
それが、一夏の心に突き刺さります。
これから、後始末に入るのですが一夏は何を思うのでしょうか?
















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