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zoom RSS ヨルムンガンド二次創作 第35話 Requiem to the past Phase2

<<   作成日時 : 2014/05/06 23:12   >>

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「俺らが、SEALSに化けるのかよ。また、とんでもない事考えたもんだな。」
「むしろ、デルタの別働隊の方がまだよかったですね。」
「同感。」
 レーム、アーキン、ワイリの元デルタ組が、肩をすくめる。
「そっちは、まだいいじゃねえか。俺なんて、イタリア陸軍出身なのにSEALSに化けるんだぜ。ばれないようにうまくやれるか、心許ないぜ。」
 イタリア人であり陸軍出身のアールは、天井を見上げる。
「ま。こうでもしないと、下手すりゃ米軍とドンパチだ。仕方ないな。」
 アーサーが、納得しようと暗に言う。
「今回はSEALSに化けるけど、あくまで別行動。ボスの状況は、こっちに入る手はずだからそっちに集中して。アメリカが欲しいのは、組織を壊滅させたという事実。ドサクサでもいいから、ボスには死んでほしい。逃がしたら元も子もないからね。それを私たちでやるのは、向こうにとって十分メリットなんだよ。SEALSに化けていれば、アメリカがボスを始末したっていう事実も作れる。」
「何だかんだで、アメリカが最大の利益かよ。気に食わねえな。」
 ルツは、不機嫌そうな表情で言う。
「そこは、ボスを地獄に叩き落とすことで妥協しろよ。ルツ。」
 ウゴが、ルツに話しかける。
「私としては、組織が壊滅するのならそれでいいですよ。それで、ソフィは区切りが着けられて前に歩きだせる。」
 マオはソフィが過去を引きずるのを好んでいなかったので、組織が壊滅すれば形式にこだわる気はなかった。
「俺達も特に反対なし。」
 バリー達、ソフィの部隊からは反対者は出なかった。
「じゃあ。そういう事で、ブックマンに返事を出す。後は、細部を詰めるよ。今回はUAVも高性能な奴を使う。」
「向こうさんと同じのを使った方が、いいと思うね。化けるんなら徹底的にやるべきだと思うぜ。」
「そうだね。今回使うとしたら、プレデターかな。ブックマンに確認を取っておくよ。」
 ココはブックマンに連絡を入れに行き、レーム達は細部の詰めに入った。

「そうか。いい返事聞けて嬉しいよ。そっちは腕利き揃いだし、こっちも助かるからね。けど、ボスを殺しても公式発表はこっちでやった事になるから、そこはよろしくね。」
「承知してますよ。ブックマン。それで、そちらで使うUAVですがやはりプレデターですか?」
「成程。徹底的に化けてくれるのか。それは助かる。じゃあ、作戦開始前にまた連絡するから。」
 ブックマンは、携帯を切った。
「これで、仕込みは終わり。ウッディには話しつけてるし、後は現場の努力か。指揮は私が執るけどね。」

「調達する装備は、配備が進んでいるFN SCARとシグ・ザウエル P226で行きましょう。」
「だな。それと、ルツとコンビを組むのはバルメだ。どう考えても、男に変装するのは無理だからな。エリはミロのアシストだ。」
 SEALSへの入隊条件は、合衆国国籍を有する男性である。
 バルメとエリがいると、作戦に支障が出る。
 故に、レームは2人を後方に回した。
「仕方ないですね。解りました。ワイリの代わりはきちんと勤め上げます。」
「よろしくな。姉御。」
「ルツこそ、いつもと違う銃だからってドジを踏まないでくださいね。」
「大丈夫だよ。MSG90なら、ドイツにいる頃使ったことあるからな。」
 SEALSの狙撃銃は、セミオートでは最近になってナイツ SR−25やM14の近代化改修バージョンにFN SCARの7.62mmNATO弾を使用するモデルSCAR−Hが導入されているが、数で言えばMSG90が多い。
「ところで、レームのおっさんはどうするんだ?大抵、こういう時はスナイパーやってるけど。」
 アールが、今回どうするかをレームに訊く。
 デルタ出身のレームは、前衛でも高い戦闘力を発揮するが大抵はスナイパーを務める。
「スコープにホロサイトつけたSCAR−Hを、使うさ。最近は、スコープに装備できる小型のマウントレールもあるしな。それから、全員ホロサイトの他にレーザーサイトを装備だ。暗視スコープもな。」
「やはり、作戦は夜ですか。」
 レームが装備の指示を出しているのを聞いて、米軍の作戦は夜間に決行されるとソフィは判断した。
「俺の予想が、正しけりゃな。ソフィ。」
「僕もそう考えます。少年兵を育成してあちこちに売る組織といえども、豊富な経験を持つSEALSに夜間の奇襲を仕掛けられては、勝てないでしょう。」
 ソフィを誘拐した組織が育てる少年兵は、出荷される際は優秀な兵士に育てられるので仕込む兵も強者だがさすがにSEALSには勝てないと判断していた。
 まして、今回は対テロ戦闘を得意とするデブグルー。
 優れた装備とバックアップで、その力はさらに発揮される。
 明らかに、勝敗は見えていると踏んでいた。
「ソフィも出張るつもりか?」
「当然ですよ。これは僕の問題ですから。」
 レームに訊かれて、当然の様にソフィは答える。
「俺達の問題でもある。出るなとは言わないが、そこを間違えるな。子供を攫って少年兵に仕立て上げる奴は、少し考えるだけで脳みそが沸騰しそうに頭に来るんでな。ぶっ潰さねえと、腹が収まらねえんだよ。んじゃ、話し続けるぞ。」
 今回の事は、少年兵という戦場にいてはならない存在を生み出す組織を潰すことで、大人としてケジメをつける。
 レーム達にとっては、そういう戦いでもあった。

 ココの返事を聞いたブックマンは、すぐさまアメリカに戻り作戦会議に出席していた。
「作戦に投入するのは、デルタフォース。チーム6。それにチーム2から1個小隊。UAVの支援は、プレデターで行う事でよろしいですか?ブラック課長。」
 部下が投入する戦力について、確認を求める。
「うん。決めたのは私だしね。チーム2からもプレデターが出るから、支援体制は強力になる。チーム2の分隊は、装備も腕もいいのが出てくるから作戦はさほど複雑じゃなくていいね。デルタとチーム6で戦力の大半を殲滅。チーム2はボス達を担当。幹部が拘束できたら、拘束して裁判にかける。ま、殺してもいいけどね。裁判中に、面倒事があるかもしれないから。」
 組織のボスはココ達が殺すのは確定事項になっているので、この際、幹部の始末もやらせてしまおうとブックマンは考えていた。
 作戦計画が完成した後、ブックマンはココにメールでデータを送った。

「オペレーション・レクイエムねえ。何、気取ってんだか。」
 ブックマンから送られてきた作戦の詳細ファイルを見ながら、ココは作戦名に呆れていた。
「ま。少年兵の供給源を潰せるとなれば、大手柄だからな。名前も格好つけたくなるってもんだ。」
 レームはSCARの手入れをしながら、ココに話しかける。
「結局は、格好つけでしょう。キザったらしいったらありゃしない。私、こういうの嫌いなんだよね。」
 ココは、いかにも不機嫌そうに言った。
「僕は、作戦名がどうだとかは興味ゼロですけどね。要は、連中を潰す事だけ。僕にとっての最優先事項ですから。」
 SCARに、M203A1グレネードランチャー、EOTech553ホロサイト、AN/PEQ−15レーザーサイトを装着して感触を確かめていた。
「どうだい?感触は。」
 マオが、さりげなく声を掛ける。
「いいですね。それにしても、最近のアサルトライフルやカービンはコンセプトが似通って来てますよね。まあ、ピカティニーレールを標準装備して様々なオプションを装備できるようにするのが、今の銃器界のトレンドですからこうなるんでしょうけど。」
 アサルトライフルの潮流として、ポリマーフレームを多用することによる軽量化。ピカティニーレール標準装備による、すぐれた拡張性が上げられる。
 SCARもその例に漏れず、オプション次第で多種多様な状況に対応が可能な特殊部隊向けのアサルトライフルとして設計されている。
「高いでしょうけど、SEALS程の猛者となればこういうのが必要なんでしょうね。長く使ってきたM16系を使いたい人が多いのは解らないでもないですけど、リュングマン方式は作動不良間隔が短いタイプですから、こちらに切り替えが進むのは正解ですよ。海兵隊もそろそろリュングマン方式からは、離れるべきだと思いますね。」
 最前線に立つ海兵隊等の部隊は、装備には信頼性を非常に求める。
 いざという時に使えなければ、如何に高性能でも意味がない。
 それ故に、M16系は改良されながら使用され続けている。
 だが、ソフィはそろそろ従来のリュングマン方式から、アサルトライフルの動作方式では大多数を占めるローラーロッキングボルト方式にすべきだと考えている。
 事実、M4カービンの改修版と言えるH&K HK416はトルコとノルウェーの次期制式アサルトライフルに決定しており、その他の国でも採用され実績もある。
 デブグルーも、HK416を採用している。
「まあ。これなら、違和感はそんなにないですからね。だから、フリーになった俺が選んだのはこれなんですよ。」
 アーキンが、ソフィに話しかける。
「ルツさんはどうですか?久しぶりのMSG90は。」
「問題ねえよ。懐かしいってとこだな。」
 MSG90の原型PSG−1は、ドイツの警察対テロ特殊部隊に配備されたのでルツはまったく違和感はなかった。
「ウゴはミニミだし、問題ない。よし、装備も調達終了。訓練開始。」
 ココの言葉で、訓練が始まった。

「にしても、傭兵を使うとは奇妙なことするな。ブックマン。」
「まあ、そうだね。」
 CIA本部近くで、ブックマンはある人物と話していた。
「しかも、シールズの1部隊に化けさせるなんて、ばれたらヤバイんじゃないのか?ま、そうならないようにするのが今回のお願いだろうけど。借りが多いから、ここらで減らさないとな。」
「ああ。頼むよ。ウッディ。」
 紙袋に大量に入ったフライドポテトを口に放り込みながら、ブックマンはその場を立ち去った。

「さて、こっちの用意は全部済んだね。」
 目の前には、真新しいヘリコプターが3機並んでいた。
 MDヘリコプターズ リトルバード。
 アメリカ陸軍第160特殊作戦航空連隊“ナイトストーカーズ”で様々なタイプが運用されている、軽量汎用ヘリコプターである。
 デブグルーやデルタフォース等の特殊部隊の輸送時に主に使用されるのは、この機種である。
 ココが調達したのは、最新型のM型である。
「アメリカも、近日中には動きますね。」
「まあね。向こうが派手に動いた時、私たちは頃合いを見計らってボスを仕留める。」
 訓練後に、リトルバードを見に来たソフィとココが当日の作戦内容を改めて確認する。
「ルツさんが、相当に気合入れて訓練してましたよ。」
「バルドラの事、覚えてる?」
「ええ。まあ。」
 唐突に持ち出されて、ソフィはきょとんとする。
「ルツ。凄く怒ってたんだよ。そして言ったんだ。「ボスは俺に殺らせろ。俺の狙撃で地獄を見せて、地獄へ叩き落とす。」ってね。元々、警察の対テロ特殊部隊の出身だから。少年兵を作り出す組織なんて、一つたりとも存在を赦せないんだよ。」
「そうですか…。」
「そうだよ。ソフィ。君の周りには、君を心配している人たちが沢山いる。勿論私もね。だから、それを忘れないで。」
 ココはソフィを抱き寄せ、額にキスをする。

後書き
作戦開始に向けて、装備の調達等様々な面で準備がスタート。
今回、ココとソフィの部隊は米軍の特殊部隊に変装するので、装備の調達は入念に行う必要があります。
そこは、武器商人たるココの面目躍如。
あっという間に揃うわけですが。
ブックマンは、SEALSに変装したココとソフィの部隊が十分に動けるように動きます。
着々と進む準備。
近づく、決戦の時。
その先に、ココ達は何を見るのでしょうか。








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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
とうとう決戦。
目が離せません。更新頑張ってください。
ザクザク
2014/05/07 11:31
ザクザクさん。
コメントありがとうございます。

>とうとう決戦。目が離せません。
 決戦の先に、何が待っているか?
 そして、ソフィ達は何を思うか?
 そちらも、お楽しみいただければと思いま
 す。
CIC担当
2014/05/10 23:10

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