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zoom RSS IS<インフィニット・ストラトス>二次小説 第98話 手合わせ。その他諸々

<<   作成日時 : 2014/04/19 23:59   >>

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 さすがに、強い…。
 小太刀は防御に重点を置いて攻撃力では太刀には劣るが、CQCに桃華とのコンビネーションでそれを十分に補っている。
 しかも、CQCの技術が凄く高い。
 引き際も決して、見誤らない。
 やり辛いな…。
 如何に攻撃力では太刀が上回っているといっても、取り回しのよさではどうしても小太刀に軍配が上がる。
 戦衣をさらに改良して、展開装甲の量産型といえる桃衣を全身に搭載した第四世代型の量産型といえる第三世代として開発したのが桃始華で、ISの近接兵装ではタクティカルナイフ状が多い事から小太刀を採用してみたけど、ここまで上手く使いこなすとは思わなかった。
 テンペスタも白兵戦を重視していたことは資料で知っているけど、元々、そういうタイプのISが性分に合っているんだろうな。
 っと!
 襲い掛かってくる連枝を回避しながら、鳳仙花を発射する。
 こっちから、積極的に攻めないと押し込まれる。

『さすがね。ここまで私の攻撃を凌ぎ続けたのは、千冬ぐらいだった。血は争えないわ。』
 回避しつつ燃実で防御するが、一夏は銀蘭の荷電粒子砲で追撃しビットの猛攻を加えながら両手の末那識で斬りかかる。
『凄いパワーね。一撃が物凄く重い。』
 浄剣で受け流してアンジェリカはいったん距離を取るが、イグニッションブーストで迫りさらに攻撃を仕掛ける。
 迫ってくる一夏を、アンジェリカは桃華で牽制して逆に懐に飛び込もうとする。
「甘いですよ!」
 右膝の鋼牙で、一夏が攻撃を仕掛ける。
 バトルスタンスの後、一夏は兵装を変更して鋼牙を両肘、両膝に装備していた。
 アンジェリカは、右足の展開装甲を防御に回して鋼牙の一撃を防ぐが左右から末那識が振り下ろされる。
「そう簡単に!」
 紙一重でアンジェリカは躱したが、その瞬間斬り上げられた末那識の一撃を喰らいシールドエネルギーを削られる。
 明王流昇龍牙双舞撃。
 明王流は一刀流の流派だが、槍と刀を使っての技もあることから二刀流の技も存在する。
 双舞撃も、その一つである。
 日々の鍛錬によって、一夏の剣は速さとキレを増している。
 そして、小太刀等のコンバットナイフに近い武器とCQCのコンビネーションに優れていると言っても、日本の剣術のように様々な変化を見せる戦い方にアンジェリカは慣れていない。
 その面においては、一夏は有利である。

「マルヴェッツィさん。さすがですね。小太刀一本であそこまで織斑君と渡り合うなんて…。」
「アンジェリカは、イタリア海軍海兵隊サンマルコ連隊。いや、イタリア軍随一のナイフ使い。あれぐらいはやってのける。第1回モンドグロッソでは、私も手こずったものだ。一夏がああなっても不思議ではない。だが、一夏とて剣術をひたすら磨き続けてきた身。アンジェリカが、攻めあぐねているな。他の兵装と併用しても今の一夏を押し切るのは、容易ではあるまい。久方ぶりに見る光景だ。」
 千冬の言葉を聞いて、真耶はある確信を抱いていた。
 既に一夏は、ブリュンヒルデをも狙えるISパイロットになっていることを。

 大分、相手のリズムを呑み込めたけど、技量が高いから思った様に反撃できない。
 展開装甲をデチューンした桃衣は、性能こそ劣るものの即時対応性は持ち合わせている。
 それを最大限に活かして機動力も向上させて一気に懐に飛び込もうとするから、こちらも防御を意識せざるをえない。
 刀同士ならスピードには自信があるけど、相手がブリュンヒルデで取り回しのいい小太刀となると今のスピードじゃ足りない。
 銀蘭のブレードで戦うという手も、ある。
 けど、マルヴェッツィさんを呼んだという事は、千冬姉はナイフの達人相手の戦いでも刀で勝って見せろと言いたいに違いない。
 なら、勝って見せる。
 とすると、あれでいくか。

『何?急に、攻めが激しく…。』
 受け流そうとした途端に、一夏の鋭い攻めが襲い掛かる。
 その度に、受け流そうとしたり距離を開けようとするが、一夏はそれを許さずに一方的な展開になりつつあった。
 人間はリズムで生きている。
 呼吸。心拍。音楽。
 人間の周囲は、リズムだらけと言っても過言ではない。
 古武術では、そのリズムを利用した攻め手がある。
 リズムを意図的にずらす「打ち拍子」。
 相手のリズムに自分のリズムをシンクロさせて、主導権を握る「当て拍子」。
 そして、最上位に位置するのがリズムとリズムの空白を狙う「無拍子」。
 今の一夏の攻め手は当て拍子を昇華させたといえる、明王流「斬り拍子」。
 相手の攻撃や防御にシンクロして、攻撃する。
 相手のリズムと自分のリズムをシンクロさせて、さらに攻め手をイメージする必要があるので難易度は高いが自在に使いこなせれば、非常に有効な技である。

「マルヴェッツィさんが、一転して不利に…。」
「動きに合わせて、一夏が攻めている。動けば動くほど、アンジェリカは不利になる。正直どうしていいか解らんだろうな。リズムを変えて合わせられないようにするしかないが、今の一夏相手では容易ではない。それに、可能であったとしても、古武術独特の戦い方を理解している必要がある。」
 千冬が、2人の戦いを見ながら口を開く。
「できるでしょうか?」
「難しいだろう。アンジェリカは、あくまで体をいかにうまく使うかという思想にある西洋式の戦い方。古武術は自然とどれだけ一体となって、それを利用しながら戦うかというまったく逆の思想だ。あんな物まで、隠していたとはな。私も予想外だったよ。」
 当て拍子での戦い方は千冬も可能だが、それをここまで極めた戦い方を見るのはさすがに初めてだった。
『それだけではないな。まだ、何かある。2年からは、私もそれなりに本気で行く。その上で、それを見せてもらうぞ。一夏。』
 予想以上に成長した一夏とさらに高い次元で戦いたいというのもあるが、何より一夏の実力をきちんと把握しておく必要があった。

「このっ!」
 脚部の桃衣で、プラズマブレードを展開。
 桃華と燃実の全力射撃とミドルキックで、アンジェリカはどうにか距離を取る。
『あのままじゃ、完全にワンサイドゲームになる所だったわ。予想以上に剣の腕が立つ。どれだけ、鍛えているのよ。それに、こっちの攻め方も学習したみたいね。正直に言って、不利だわ。』
 ISの操縦技術では、決して一夏には劣らない。
 だが、剣やナイフを使った戦いだと話は別になる。
 アンジェリカは、士官学校に軍での訓練。さらにモンドグロッソに向けての訓練を積んできたが、一夏もまた幼少の頃より、厳しい鍛錬を積んできている。
 さほど差は無い様に見えるが、決定的な差がある。
 軍隊式のナイフ戦闘術が生み出されたのは、20世紀に入ってからである。
 これに対して、日本の剣術は3、400年は歴史を重ねている。
 その間に、幾つもの戦いが繰り広げられその度に練られている。
 特に古流剣術の流れを組む流派は、戦国時代の血で血を洗う死闘の経験も取り込んでいる為に、技のバリエーションが多様である。
 そして、剣術を修める以上それに対応できなければ話にならない。
 故に一夏は、多少変則的な戦い方でもじきにリズムを掴み対応する術を自然と身につけている。
 この差が、今浮き彫りになっていた。
『なら。奥の手でいくわよ…。』
 アンジェリカの戦闘スタイルが、急激に変化した。

 うわっ!なんだこれ!?
 軍隊仕込みのナイフの戦い方でもCQCでも、ないぞ。
 リズムがあるんだかないんだか、まるで理解できない。
 主に打撃が中心のスタイルで、時に浄剣を使ってくる。
 とにかく、こんな戦い方見た事ないぞ。
 リズムも何もない。
 とにかく、相手を叩きのめせればそれでよし。
 そうか!このスタイル…。
 ストリートファイトだ。
 中学の時の不良達の戦い方に、似ている。
 向こうは稚拙そのものだったけど、マルヴェッツィさんは仮にもナイフ戦やCQCのプロ。
 そんな人がストリートファイトスタイルでやると、リズムの無い一種の稚拙さが恐ろしく変則的になって酷く読みづらい。
 感覚で相手の動きを捉えて、対応するしかない。
 でも、どこまで持つか。
 いったん距離を取ると、二段階のイグニッションブーストが出来るウィングスラスター「白鳳」を活かして、体当たりをしてくる。
 シールドと絶対防御があっても、結構堪えるな。
 そのまま、膝蹴りに持ち込もうとするが右肘の鋼牙でそれを阻む。
 とにかく、この状況を打開しないとまずい。

「マルヴェッツィさんが、あんな戦い方をするなんて…。」
「元々、アンジェリカの戦い方は型の無いスタイルだ。普段は、軍隊仕込みの戦い方だがな。それでは対応できないと踏んだのだろう。何しろ、イタリアの国家代表になる前は、路地裏で荒くれ男どもを相手に毎日喧嘩に明け暮れていたワルだ。ああいうやり方は得意中の得意だからな。」
「そうだったんですか…。」
「ああ…。」
 アンジェリカの過去を聞いた真耶が意外そうな表情をするが、千冬は黙って戦いの様子を見守る。
『にしても、本来の戦闘スタイルのアンジェリカ相手に、良くやっている。ああも変則的だと、正直戦いづらいどころではないだろうに…。』
 国家代表といえども、今のアンジェリカの戦闘スタイルには翻弄されるばかりだろう。
 それでも一夏は鍛えぬいた感覚を頼りに防ぎ、躱し、反撃にも出る。

 本当に、やり辛いぜ。
 射撃まで絡んでくると、防御も回避もとにかく辛い。
「学生なのに、ここまで粘るなんて本当に凄いわ。間違いなく、ブリュンヒルデを狙える。でも、ブリュンヒルデの座を掴んだ私に勝てるとは限らないわよ。」
「解ってますよ。そんな事。けど、そう簡単には負けませんよ。」
 乱れた呼吸を整えながら、俺は末那識を構え直す。
 とは言っても、このままじゃかなりキツい。
 これを見せるのはもっと後にしたかったけど、やるしかないか。
 俺は、精神を極限まで集中させて感覚を研ぎ澄ませる。

「ほう…。何かやるようだな…。打開策を見出したと見える。」
「どんな。ですか?」
「さあな。それは見てのお楽しみだろうさ。」
 千冬は、楽しそうな表情になる。

「いいわ。見せて御覧なさい。」
 言われなくてもね。
 そこ!

『えっ…?』
 桃始華のシールドエネルギーが、一気に削られる。
『何!?今のは…。』
 一夏は、攻撃に移ってから再び機を伺う。
『何か、奥の手を出してきたわね。なら、見極めさせてもらうわ。』
 攻撃を仕掛けようとしたアンジェリカは、再びシールドエネルギーが削られたことを知る。
『何なの…!?一体…。』
 今まで経験したことのない攻撃に、アンジェリカは混乱していた。
「もう。いいだろう。その辺で終いだ。織斑。一休みしたら、説明してやれ。アンジェリカも知りたがっている筈だ。」

 つ、疲れた…。
 ある意味、千冬姉よりやり辛い…。
 どこの世界に、ストリートファイトスタイルのブリュンヒルデがいるんだっつーの!
 リズムも何も、あったもんじゃない。
 あれが使えなかったら、こっちが根負けしていた可能性大だったな。
 他に手があったけど、新学期が始まれば授業では千冬姉とやり合う事になる。
 もう授業じゃなくて、ほとんど真剣勝負だ。
 手の内は、あまり見せたくない。
 どうせ、見せることになるとしてもだ。
 はあ〜。プロテインドリンク、美味い…。
 体に力が、漲るぜ。

「さて、織斑。最初の戦い方を説明しろ。」
 休憩室でシャワーを浴びた後、大型ディスプレイの前に俺は歩いて行った。
「はい。人間はリズムで生きる生き物です。例えば「呼吸が合う。」という言葉があります。これこそが、リズムが合うという意味です。古武術には、それを利用した戦い方があります。まず、意図的にこちらのリズムをずらす「打ち拍子」。逆に相手のリズムに合わせる「当て拍子」。そして、最難関がリズムとリズムの空白を利用する「無拍子」です。最初に俺が使ったのは、当て拍子の応用。相手のリズムに自分のリズムを合わせつつ攻撃を仕掛ける、明王流「斬り拍子」です。これで、攻め手を封じて有利に運びました。」
「リズムを合わせて相手の攻めを封じ、攻撃を仕掛ける…。」
 当て拍子に似ているが、その難易度の高さを箒は正確に把握した。
「成程…。相手の呼吸を読むだけではなく、さらにその先を読んで主導権を握るか…。ある程度想像はつくが、正直実行できるとは思えんな。だが、実行できれば…。」
「圧倒的に、優位に立てるね…。僕もできるなんて、思えないけど…。」
 ラウラとシャルロットも、一夏の説明を聞いて改めて一夏の剣術の腕の凄まじさを認識する。
「背筋が寒くなるわ…。もし、そんなのを仕掛けられたら…。」
「今の私達じゃ、抗う術がない…。」
 共に武術を修めてきた玲子と簪だが、斬り拍子を仕掛けられたら対処する自信は無かった。

「さて、次だ。理解しただろうが、その後、マルヴェッツィは本来のスタイルであるストリートファイトに転じた。だいぶてこずったが、挽回したな。あれは何だ?」
「明王流「鏡拍子」。動き始める、刹那の瞬間に攻める。無拍子をさらに昇華させたような物です。」
「無拍子をさらに進化させた物だという事か!?一夏!!」
「それは、ちょっと凄すぎるわよ…。」
 箒は思わず声を上げ、楯無は驚天動地と書かれた扇子を広げる。
 リズムとリズムの空白を利用するのが、無拍子。
 解りやすく言えば、動作と動作の間での攻め手。
 だが、鏡拍子は動き始める刹那の瞬間を利用する。
 空白が生じる余地もない、速攻。
 無拍子ですら、使える人間は極僅か。
 それをさらに昇華させた鏡拍子を使える一夏に、皆、只々驚くしかなかった。
「正直、今日の織斑とマルヴェッツィの戦いは、お前たちには高度過ぎた。だが、我々の予想を上回る成長を遂げているお前たちには、さらに次元の高い戦いを見せる必要があると考えて場を用意した。どこかしら利用できそうなところがあれば、利用してみろ。全員、着替えて帰り支度をしろ。織斑は少し残れ。」
「あ。はい。」

「本当に、一夏さんはブリュンヒルデを狙える人にまでなってしまったんですのね。」
 セシリアが溜息をつく。
「ちょっと、あれは凄すぎるわよ。もはや、怪物って感じだもの。」
「今の僕たちじゃ、前以上に手も足も出ないね。もっと、頑張らないと。」
 鈴が呆れながら言うと、シャルロットが天井を見上げる。
「今のままではいられんな。私は一夏の護衛だ。さらに、訓練を重ねなければな。」
 ラウラの中にあるドイツ陸軍最強の特殊部隊シュヴァルツェ・ハーゼ隊長のプライドが、今のままでいる事を許さなかった。
「私も、今のままでいるつもりはない。さらに稽古を積まねば。」
 幼い頃から、一夏と肩を並べるために剣の稽古を積んできた箒は、現状に甘んじる気は無かった。
「私もね。仮にも武術を修める者として、あれだけの物を見せられて黙ってはいられないわ。」
「私も。」
 幼い頃より、武術を修めてきた玲子。
 更識の一族として、武術を修めてきた簪。
 出発点は違えども、共に武術を修める者として今のままではいられなかった。
「私も負けないわよ。」
「ええ。」
 アンナもシルヴィも、現役の軍人としてこのままでいる気は無かった。
「私も、がんばるよ〜。会長の護衛だし〜。」
 事、生徒会の仕事に関してはいい加減だが、護衛としてはきっちり仕事をする本音も今以上の成長を決意する。
「私もです。」
 クリスも、今以上の努力を決意する。
「私達も負けられないわね。先輩としての面子があるし。」
「だな。最低でも、お前たちには負けないよ。」
 楯無とサファイアが互いにさらなる成長を遂げることを、決意する。
「私達も、頑張ります。」
 蘭が言うと、レイラ達が頷く。

「明後日ですか…。思ったより、早いですね。」
「向こうも、相当強引に、議会を説得した様ね。すでに、人海戦術で急ピッチで近代化改修が進んでいるわ。」
「成程…。」
 訓練場の一室で、既に着替えを済ませた一夏はアンジェリカからある事の説明を受けていた。
「いずれにしても、最低、一度は行かなければなりませんでしたから異存はありません。すぐに、仕度に取り掛かります。」
 本音を言えば今の段階であの国に関わるのは御免なんだが、今回はまあ大丈夫だ。
 ことさら、口を出すわけじゃないからな

「それから、その…。ちょっと、ね…。別件があるの…。」
 マルヴェッツィさんが、言いにくそうにする。
 うん?何だ?
「CIAから。お前に、手を貸してほしいとIS委員会に要請が来てな。」
 表情が鋭くなるのが、自分でも嫌になるほど解る。
「一夏。少し、表情をやわらげろ。山田先生が怖がる。」
 おっと。注意しないとな。
 あの国は、亡国企業の根城と言う訳じゃないけど関係は深いのは確実だからついこうなっちまう。
 気を付けないとな。
「で、諜報屋が何の用ですか?」
「最近になって政府高官や、議員が暗殺されているのは知っているかしら?」
「ええ。」
 マルヴェッツィさんが言っていることはマスコミでも騒がれているし、ロバート達からも聞いていた。
 犯人は見つかっていないが、どうもそこに怪しい点があるらしい。

「正直、俺に協力を要請する意味が解りませんね。FBIの行動科学課に要請するのが筋という物でしょう。」
「理由は解らん。とにかく、先方がお前を名指しで指名してきた。断ることは出来なくないが、向こうはどうにかしてお前の協力を得たいらしい。」
 理由は明かさないが、協力しろか…。
 胡散臭いなんてもんじゃないな…。
 けど、国家としての正式な要請を断ると色々と面倒だしな…。
 条件次第かな…。

「これ。CIA長官からの親書よ。」
 マルヴェッツィさんが、一通の手紙を俺に手渡す。
 現CIA長官ジョン・ブレナン氏からの、親書。
 成程…。表向きは怪しい点は無いか…。
「捜査に協力させていただきますが、協力はその点だけ。こちらで、その旨をお知らせいたします。その条件を承諾していただけない限り、協力は出来かねます。」
 CIAという組織の性格を考えると、額面通りには受け取れない。
 無駄かもしれないが、念には念を押す必要がある。
「そうだな。当然の事だ。」
 千冬姉も納得してくれた。

 夜。
 千冬、真耶、アンジェリカは千冬達の行きつけのバーで、呑んでいた。
「さすがに、国際政治の場で様々な経験をしているだけあって、思慮深いわね。操り人形になるようなタイプじゃないわ。」
「周囲に、そういったのが掃いて捨てるほどいるのでな。自然とそういう面の嗅覚が鋭くなるという事だ。」
 アンジェリカに答えて、千冬は黒ビールを口にする。
「情けないですね…。アメリカなりの理由があるとはいえ、織斑君にはまた苦労を掛けさせてしまって…。」
 注文したカクテルに口を着けずに、真耶が唇をかむ。
「そう何度もさせん。私のルートで、釘を刺す。」
 千冬の口調には、断固としたものがあった。

 家で支度をしながら、俺はメン・オブ・ザ・ワイルダネスの最新号に挟まれているロバートからの手紙に目を通していた。
 俺の所に依頼が来たのは、ロバートの口添えも添えてか…。
 なら、信頼しても大丈夫か…。
 さて、何があるのやら…。

後書き
この二次創作では、3人目のブリュンヒルデであるアンジェリカと一夏の戦いがメインの戦いですが、それだけではありません。
現在、一夏が最も警戒している国。アメリカ。
しかも、アメリカの諜報機関にして、その規模や能力は世界トップクラスといってもいいCIA。
旧ソ連のKGBと並んで、怪しい面が山程あるのは知っている人も多いでしょう。
個人的には、アメリカの闇と言っていいのではないかとも思っています。
そのCIAからの、名指しの協力要請。
気乗りはしませんが、今後の事と、ロバートの口添えもあって協力することを決定。
さて、何があるのやら。
ちなみに、一夏の隠している奥の手には、ある物が元ネタになっている物もあります。
興味のある人は、考えてみてください。









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