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zoom RSS ヨルムンガンド二次創作 第26話 フィースト・オブ・ザ・ウィッチ Phase6

<<   作成日時 : 2013/09/18 23:19   >>

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「よし。準備完了。」
 アーサーが、ポセイドンの操作の準備を終える。
 ポセイドンは、プレデターやグローバルホークのような、大規模な運用システムを必要としない。
 専用のノートパソコンで、操作が可能である。
 さらに、今回使用するポセイドンを開発したベンチャー企業は、アンテナも目立ちにくい板状のアンテナも開発している。

「アーサー。準備は?」
「いつでも、行けるぜ。」
「これから、取引に向かう。罠かどうかは解らんが、いずれにしてもヘックス達は襲ってくる。情報伝達任せたぞ。」
「了解。」

『さて、どう出る?ヘックス…?』
 欧州最高クラスの防弾機能を持つボルボの中で、ソフィはヘックスの出方を考えていた。
 常識的に考えれば、如何に自分たちが武器商人とはいえ、昼日中に完全武装で襲撃をすれば、アメリカとスペインの国際問題になる。
 尤も、パラミリの顔が割れているとも考えづらいが、ブックマンとしても、事が大きくなるのは御免こうむるはずである。
 今回の行動にしても、ソフィだけがターゲットだと考えたから、黙認していることは疑いない。
 そして、如何に優れた戦闘力を持とうとも、ヘックスとカットスロートなら短時間で殺害し、警察の追跡を巻くことは可能だと判断していると、ソフィは結論を出していた。
『問題は、武器か…。ロシアか南米。中国。東南アジア。このあたりかな。』
 M4カービン等のアメリカ製の武器が、闇市場で扱われているのは周知の事実だが、それでもアメリカに目が向かないようにすると、ソフィは考え、どこの国の武器を使うかに思考をシフトさせていた。
『安さで言えば、中国。調達のしやすさから言えばロシアか。』
 近年、中国とロシア。
 特に、ロシアはNATO制式弾である、5.56mm×45mm弾を使用するアサルトライフルの輸出も、積極的に行っている。
 情報では、ヘックス達が購入した、アサルトライフル用の弾薬は、5.56mm×45mm弾。
 予想は、ほぼ当たっていると考えている。
『少なくとも、自分たちが行方を眩ませる間は、アメリカから目を逸らすことはできる。危険な愛国者ではあるけど、指揮官としては優秀か。』

「よし。ミッションスタートだ。監視、頼むぜ。」
「了解。」
 アーサーは、専用のノートパソコンを操作して、ポセイドンを飛行させる。
「さて。いるかな…。」
 搭載されたカメラからの映像を、アシストを担当するトージョが監視する。
「いたいた。ヘックスをいれた3人に、別働隊らしいのが、3人。それに、スナイパーが2ペア。」
 映像から、トージョがすぐさまヘックス達の配置を、把握する。
「すぐに、知らせてくれ。」
「ああ。うん?何だ?この5人。こいつらもか?」
 エリに情報を伝えようとしたトージョは、別の位置に、怪しげな5人を見つけた。
「そう言えば、妙な奴らと、コンタクト取っていたって話もあったな。そっち関係かもしれないぜ。」
「不意打ちか。あり得るな。そっちも伝えておく。」
 アーサーの考えが、当たっている可能性が高いと考えたトージョは、その事も含めて、エリに伝える。

「了解。バリー。ヘックス達を見つけたわ。ご丁寧にスナイパーが、2ペアいる。ルツ、レーム。今から、位置情報を送るから、移動して。くれぐれも、見つからないようにね。」
「ラジャー。」
「はいよ。」
 ルツとレームは、送られた位置情報に従って、移動を開始する。

「ミロ。こっちも準備よ。」
「済んでるぜ。とっくにな。」
 AK−47をベースに、ツァスタバアームズが開発した、セミオート狙撃銃、ツァスタバ M76のスコープを調整し、いつでも狙撃が可能な状態で、ミロは答えた。
 SAJを経て、フリーランスのスナイパーとして数々の狙撃をしてきたミロはスコープ越しに、ヘックス達を見ていた。

「取引が済んで、車に乗るときに仕掛けて。狙撃チームは、いつでも対応できるようにしておいてね。」
「「「了解!!」」」
 各ポイントで待機している、カットスロートのメンバーの復唱を聞きながら、ヘックスは、コルト ガバメントのクローンの一つ、ブラジル製 インベル M911を収め、予備マガジン2つが入るケースをつけたレッグホルスターを右太腿につけ、ロシア製 イジェマッシ AK−102の予備マガジンを3つ入れたケースを、左太腿のレッグパネルにつけて、準備を整える。
「いい天気ね。ヘクマティアルとの決着をつけるのに、いい日だわ。」
 抜けるような青空を見て、ヘックスは嬉しそうに微笑んだ。

『取引は、無事終了した。こちらで襲ってくるかとも思っていたけど、内容自体は正規の取引として、膳立てしていたか。となると、帰る際に、仕掛けてくるかな。念の為の備えはしているけれど、車の中のアサルトライフルで、応戦したいところかな。』
 ココと共に、バリー、ヴィリー、バルメ、アールに護衛されながら、車に戻る途中。
 襲撃された際の事を、ソフィは考えていた。
 エリ達が万全の迎撃態勢を敷いているとはいえ、どうしても傭兵の視点から物事を考えるソフィは、自分も戦う気でいる。

「見えました。ヘクマティアル達です。」
「状況開始。」

「ヘックス、カットスロート。状況を開始する模様。」
 CIAのオペレーティングルームでは、グローバルホークで監視されていた。
『相手は、ポセイドンを使用して、戦力を的確に配置。ヘックス達は11人。お嬢と若様の私兵は、総勢、15人。バックアップに回しているのもいるから、戦力は拮抗している。が、情報力で、圧倒的にヘックスは劣る。ここで、失うのは得策ではないか…。レナートの様子を考慮すると、オペレーションにも看過できない影響が出る。』
 ブックマンは、自分のスマートフォンを取り出す。

 カットスロートが襲撃しようとした時に、ヘックスのイリジウム携帯に電話が入る。
「私だ。その作戦を中止しろ。こちらのオペレーションに、大きな支障が出るとの判断を下した。」
「すいません。もう、無理ですわ。」
 既に、戦闘が始まっていた。

「くそっ!あのガキ。可愛げがねえ。」
 カットスロートのメンバーの1人が、車を盾にしながら、悪態をつく。
 ソフィは、密かにサブマシンガンを所持していた。
 アレス FMG。
 折り畳み式で、携帯性に優れたサブマシンガンである。
 通常は、全長27cmであり、十分に隠すことは可能である。
 ソフィは、これを、予備のマガジンと共に、密かにアタッシュケースに入れていた。
「何でも、持っておくものだね。さて、反撃開始。」
「おいおい。お前は守られる側だ。戦闘に参加する必要はないぜ。俺らの存在意義ないしな。アサルトライフル持ってるのはいいが、のんびり見物してろ。」
 バリーが、ソフィを宥めて防弾セダンを盾に、ヴィリーと共にカットスロートとの戦闘に入る。

「ヘックス。ボッツがやられました。それに、ベネットも。」
「あの男。元グリーンベレーの分遣隊隊長ね。祖国を裏切った男…!奴は私が仕留めるわ。という事で、取り込み中なんです。ブラック課長。」
「もう一度言う。作戦を中止しろ。」
「無理ですわ。ココ・ヘクマティアルを利用する?2、3年もすれば怪物になり、祖国に仇なすあの女を?申し訳ありませんが、ここで仕留めさせていただきます。すでに、お膳立ても、整っていますので。」
 2ペアのスナイパーは、細心の注意を払って配置しているので、確実に狙撃が成功するという確証が、ヘックスにはあった。
「そうか。では、朽ちろ。祖国がお前を助けるなどと、思うなよ。」
 冷酷な口調でそう言って、ブックマンは電話を切る。
『有能とはいえ、ここまで制御不能では、捨てるほかないな…。』

「狙撃チームA、B。目標を狙撃。」
 インカムで指示を出すが、聞こえてきたのは、配置した狙撃手と観測手が狙撃され、倒れた音だった。

「スナイパーA、クリア。」
 ルツが、愛用のブレーザー R93でヘックスが狙撃チームAと呼んでいたペアを仕留める。
「スナイパーB、クリア。」
 レームと、乗っていた車を運転していた、アーキンがもう片方の狙撃チームを、M24SWSとSR−25で仕留める。

「スナイパーが、どうやって位置を…。」
「呆けてると、死ぬぜ。」
 ミロが、セミオートの狙撃銃である事を活かして、M76でヘックスの傍らにいる、2人を立て続けに仕留める。
『既に、私も…。』
 自分も狙撃のターゲットにされていることを知り、悔しさのあまりヘックスは歯ぎしりをする。
 残り2人。
「てめえの思い通りにはさせないぜ。ヘックス。」
 最後まで応戦していたメンバーも、アールに射殺される。

 その時、側面から、イスラエル製ブルバップライフル IMI タボールAR21のバージョンの1つ、CTAR21を持った、18〜20歳程度の5人の少年たちが、射撃をしながら向かってくる。
 が、その側面を狙われ、全員が倒れる。
 7.62mm仕様のFN ミニミを持ったマオが、そこにいた。

「これでラストだ。後悔しろよ。ソウ!」
 ヘックスを殺して、今回の行為が如何に愚行だったか思い知らせる。
 アールは、そう決意していた。
 ヘックスも、最後の1人になり、狙撃の対象になっていながらも、戦う意思を捨てない。
 ヘックスが撃った弾丸はアールのこめかみをかすめ、アールが撃った弾丸はヘックスの眉間を撃ちぬく。

 嘗ての部下だったエコーが死んだ時から、因縁の糸ができた相手であるヘックスの物言わぬ姿を、ココは無表情で見た後、車に乗り込んだ。
「じゃ、よろしく。」
 後処理の手配を、HCLIの本部に命令した後、ココ達は、自分たちが宿泊しているホテルに戻った。

 魔女は死に、宴は終わった。
 宴が終わった後を、しばし見ていたブックマンだったが、事態の収拾を行うべく執務室に向かった。

後書き
色々ありまして、久方ぶりの更新です。
近代戦は、情報戦でもあります。
その為のハードウェアと運用ノウハウにおいて、他国を大きく引き離しているのが米軍の強さの所以の一つでもあります。
ヘックスとカットスロートは兵士としては優秀でしたが、それ以外の面。
UAVを駆使したココ&ソフィ部隊の情報戦に、完全に敗北。
トランプで言えば、自分のカードは丸見えで相手のカードが見えない状態。
これで勝つのは、無理な話です。
ココもヘックスとの因縁に、ようやく決着が着きました。
ですが、今回の戦いに、ある異分子が混じっています。
それが、今後の話にどう影響するかは、ご想像にお任せします。
さて、ブックマンはどう状況を収拾するのでしょうか?


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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
続きキターーー!!! ・・・失礼、取り敢えず感想を。

やはりヘックス側が大敗に終わったか、まあ己を知り敵を知れば百戦危うからずってことわざからもあるように、情報を制したものが戦いを制するって言うのが良くわかる話だと思いました、(そもそもカットスロットの連中は、ヘックスの指揮官としての手腕と凄腕の部隊員によるゴリ押し戦法って感じがあるから無理もない。)

ん?(18〜20歳程度の5人の少年たちが、射撃をしながら向かってくる。)・・・!! 異分子ってまさか!?
X兵隊元帥(曹長)
2013/09/19 22:59
X兵隊元帥(曹長)さん。
コメントありがとうございます。

>情報を制したものが戦いを制するって言う
>のが良くわかる話だと思いました
 古来より情報収集の成否が、戦いに大きく
 影響を及ぼしましたが、現代戦では、さら
 にその面が重要ですからね。
 湾岸戦争が、いい例でしょう。

>異分子ってまさか!?
 さて、何でしょう?
 この異分子は、これからの展開に影響する
 のか、しないのか。
 ご想像にお任せします。
CIC担当
2013/09/22 19:04

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