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zoom RSS ガールズ&パンツァー 二次創作 第8話 「先に備えます!」

<<   作成日時 : 2013/03/25 22:07   >>

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「みぽり〜ん。おはよ〜う。」
 登校するみほが見たのは、半分眠っている麻子を、引きずるように連れてきている沙織だった。
「武部さん。どうしたの?」
「見ての通り。何とか連れてきた…。」
 麻子を連れてきた沙織は、かなり疲れている様子だった。
「私も手伝う。」
「ありがと〜う。」
 2人で、どうにか遅刻寸前で間に合った。

「西住さん達、凄いね!」
「えっ?」
 席に着いた時、普段は話さないクラスメイト達が、話しかけてくる。
「戦車道の全国大会。優勝候補のサンダースに勝ったんでしょ!生徒会新聞の号外見たよ。」
 他のクラスメイトも、興奮して話しかけてくる。
「しかも、作戦立てたの西住さんなんでしょ?凄いよ。」
「相手の隊長の戦車を撃破した時なんて、凄く大胆に攻めたんだって?再現図見たけど。本当、興奮したよ。」
 どうしたらいいのか解らなくなり、みほはパニックになる。

「西住ちゃん。2回戦の作戦会議やるから、昼休み、生徒会室ね。」
 杏が、みほに作戦会議の話をする。
「はい。解りました。お昼休みですね。」
「そっ。頼むよ。うちのチームの頭脳で、隊長なんだから。じゃあね。」
 その後も、みほは色々な事を聞かれた。

「なんか、凄いことになってますね。」
「何しろ、無名校の我々が、優勝候補の一角を1両も撃破されずに勝ったからな。こうもなる。」
 周瑜が、当然の用に言う。
「だが、何とも、誇らしい。西方電撃戦で、ドイツ軍を苦しめた、ルノーB1bisを仕留めた位に誇らしいぞ。」
 エルヴィンが心の底から、誇らしげに言う。
「うちのクラスも凄かったですよ。西住隊長。私達、かなり話題になってるみたいです。」
 梓が、自分のクラスの事を話す。
「この調子でいけば、バレー部の復活も夢じゃないかも。」
 戦車に「宿願!バレー部復活」と描いている、アヒルチームの車長、磯部典子が、嬉しそうに言う。

「さて、浮かれモードはその程度だ、次の対戦相手、アンツィオ高校戦対策を練るぞ。西住、アンツィオ高校の特徴を。」
「あ、はい。」
 桃に促され、ホワイトボードの前に立つ。
「アンツィオ高校の戦車は、3種。フラッグ車を務めるのは、P40重戦車。防御力では、シャーマンと同クラスですが、主砲の75mm砲には気を付けてください。1000mでも82mmの装甲を貫通可能です。シャーマンでは、正面装甲が抜かれるケースもありますから、絶対に忘れないでください。とにかくこの戦車には要注意です。」
「フラッグ車だけに厄介だね〜。」
「イタリアの戦車って、あんまりぱっとしないイメージだけど、油断禁物ね。」
 杏と柚子がそれぞれ、警戒する。
「次に、セモヴェンテ M42T da 75/34。P40と同クラスの火力を持つこの戦車も、要注意です。重戦車以外では、正面からやりあうのは危険ですから、側面を狙ってください。」
「我々の戦車と同じ性格か、厄介な…。」
 周瑜が苦い顔になる。
「残りは、M15/42中戦車。この戦車は、性能的には、そんなに神経質になる事はありませんが、至近距離で側面を狙われると、危険なケースもあります。スピードも、シャーマンとほぼ同等です。」
「1回戦勝ち抜いてきたとなると、やっぱり一筋縄じゃいかないか。」
 ツバメチームの車長で、2年の渡辺玲子が、考え込むような表情になる。
「でも、逆に言えば、フラッグ車とあの2両をどうにかすれば、勝ち目は十分あるよ。セモヴェンテは、突撃砲の類だから、砲塔は無い。撃破は結構楽だと思う。装甲もそんなに厚いわけじゃないしね。」
「だが、油断は禁物だぞ。ナカジマ。」
 桃がナカジマに釘を刺す。
「河嶋先輩の言う通りです。一度勢いに乗ると、フラッグ車も前面に出して、火力で次々に撃破しながら、中戦車で撹乱してくる、厄介なところがあります。」
「乗りと勢いはあるか〜。で、どうする?西住ちゃん。」
 杏子が、みほに2回戦の戦術を尋ねる。
「厄介な相手ですが、チームの特徴を逆手に取れば、十分勝機はあります。何より、フラッグ車は重戦車の割に、防御力はシャーマンと同クラスにも拘らず、前面に出てきますし、盾になれるような戦車がありません。そこを突きます。相手の陣形はフラッグ車とセモヴェンテで前衛を組んで、後方にM15/42を待機させる形です。横列を組んで、相手が進むごとに隊列を変えて、左右から挟撃、撃破します。」
 みほがホワイトボードに図を描いて、戦術を説明する。
「勢いに乗ったところを、一気に叩く。奴らに墓穴を掘らせるか。面白い。」
 周瑜が笑みを浮かべる。
「いずれにしても、油断は禁物だ。この戦術をきちんと形にできるように、訓練をするぞ。いいな。」
「「「「「「はい!」」」」」」」
「あ、それと、会長。後で、いいですか?」

「で、何?チームの心配事?」
 練習前に杏は、みほに用件を聞く。
「ある意味そうです。チームはしっかり纏まっていますし、やる気も十分ですが、戦車の数が…。」
「準決勝は15両。決勝は20両だかんね〜。西住ちゃんの言う事も解るね。」
 順当に進めば、準決勝は、去年の準優勝校の強豪、プラウダ高校である。
 去年、決勝で戦っているだけに、その強さを、みほは、大洗女子で誰よりも知っていた。

「それなら、何とかなるかも。」
 華と一緒に書類の整理をしていた柚子が、そう言って歩いてくる。
「どういうことですか?副会長。」
「記録を見るとね。他にも戦車があるみたい。20年前までは、かなり戦車道が盛んで、戦車も一杯あったの。廃れてからは、運営費の為に結構売られちゃってるけど、20両なら、なんとかなるみたい。」
「さっそく、探させましょう。会長。」
「そだね。」

「まさか、また探す羽目になるとはな…。」
「でも、優勝しないと、麻子留年だよ。お婆ちゃんに滅茶苦茶怒られるよ?」
「すぐに探すぞ。」
 麻子は既に両親を事故で亡くし、祖母と暮らしているが、怒った時の迫力は凄まじく、ヤクザも腰を抜かすほどである。
 それ故に、麻子は、祖母がこの世で一番苦手だった。

「今日の運勢で一番いいのは射手座か。9時の方向。西だね。」
「そんな、いい加減な。」
「困ったときは、神頼みだよ。」
 ウサギチームの装填手、山郷あゆみの方法に通信手の宇津木優希が呆れる。
 が、他に頼りもなく、そのまま、ひたすら西の方向に進む。

 優花里はエルヴィン、おりょう、左衛門佐と共に、学園艦の内部の捜索をしていた。
「以前に、噂で聞いたんです。学園艦の格納庫に、宝があるって。」
「宝か。いいものである事を、願うぜよ。」
「そうだな。T−34に苦しめられていた時に、ティーガーが来たような、気分を味わいたい。」
 おりょうとエルヴィンが、噂が真実である事を願う。
「ええと、ここですから、こっちですね。」
 優花里が、NATO軍でも広く使われている、スウェーデン シルヴァ社製軍用コンパス SILVA Expedition 15で、位置を確認する。
「備えあれば憂いなしか。頼りになる奴だ。」
 左衛門佐が、優花里を褒める。
「恐縮です。あ、つきましたね。」
 アメリカ CREE社製軍用タクティカルライト WHITE WOLFタクティカルライトSX420で、中を探す。
 すると、戦車らしい車両と、各種パーツが見える。
「また、欠けてるぜよ。」
「うちの学校は、こんなのばっかだな。」
「天に見放されているのか…。」
 おりょう、エルヴィン、左衛門佐は肩を落とす。
「これって…。やっぱり…。」
 細部を確認して、優花里は生徒会室に電話を入れる。
「見つかりました。JSU−152BM重突撃砲2両。近くにパーツがありますから、レストア可能と思われます。」
 それを聞いた、エルヴィンの顔色が変わる。
「ソ連最後の重突撃砲か!」
「はい!正面装甲120mm。それに15度ですが、傾斜装甲です。そう簡単に抜かれることは無い筈です。砲身は他の物の様ですが、以前に見つかったパーツも使えば、強力な戦力になりますよ!」

「うん。車両自体の防御力は高いですし、改修次第で十分戦力になります。まずは、2両確保ですね。」
「幸先いいね〜。」
 杏が干し芋を食べながら、喜ぶ。

「あ、あった。あったよ。」
 校舎の裏の、滅多に人が寄り付かない場所にその戦車はあった。
「でも、エンジンないよ〜。」
「なんか、こんなのばっかだね。この学校…。」
 ウサギのメンバーは全員顔が引きつる。
「とりあえず、写メ送ろう。」

「会長、来ました。エンジンと関係するパーツはありませんけど、スーパーパーシングです。」
 アメリカが開発した初の本格的な重戦車、M26 パーシングの強化版で性能ではティーガーにもそう遅れはとらない。
「たしか、エンジン色々あったし、それ使おうか。西住ちゃんも干し芋食べなよ。」
「あ、頂きます。これで3両。せめて、あと2両あれば、準決勝は互角に戦える。」

「で、なんでこうなる?」
 麻子が、後ろの生徒を、じろりと睨みつける。
「あ、ごめん…。私達、戦車の事詳しくないから、そういうのとは知らなくて、つい…。」
 麻子が、盛大な溜息をつく。
 そこには、56口径100mm戦車砲D−10Sが2本と、17ポンド砲を十字架に見立てた物が6本、計8本と、戦車が2両あった。
 美術部が、オブジェの材料に使用したのである。
「とりあえず、みぽりんに知らせよっか。」

「解った。ご苦労様。」
 みほが電話を切る。
「砲身は無いですけど、T−34−85が2両に、100mm戦車砲2本、17ポンド砲が6本見つかりました。」
「よし!これで、15両揃った!」
 桃がガッツポーズをする。
「砲身は、T−34−85はD−10Sを使おうよ。85mmより威力あるし。」
 杏子が、嬉しそうに言う。

「せっかくですから、シャーマンの砲身も取り替えましょう。改造もそんなに難しくないですから、今日中に終わりますよ。それから、シャーマンは車体の装甲がすこし心配ですから、スピードは落ちますけど追加した方がいいと思います。他の車両も、準決勝には間に合います。後は、チーム編成ですね。」
「メンバーの募集はこっちがやっておくから、整備に専念して。」
「解りました。」
 杏子に言われて、レオポンチームは戦車の整備に取り掛かる。
「んじゃ、メンバー募集と、アンツィオ高校対策をもっと練ろうか。」

後書き
サンダース付属との1回戦に勝利して、次はイタリア製戦車を使用するアンツィオ高校。
しかし、今後の事を考えると現状の戦力では厳しい。
力は数。
敵より多数の兵力を揃えるのは、戦の基本。
となれば、まだ見つかっていない戦車を、なんとか探す必要が出て、再び探索に。
いつも、どんな戦車を出そうかと考えるのですが、今回は、ソ連製戦車をメインに決めました。
独ソ戦で、ドイツ戦車に対抗するために、凄まじい進化を遂げたソ連製戦車は、頼もしい戦力ですしね。
ただ、それだけではつまらないと考えて、パーシングをパワーアップさせた、スーパーパーシングを追加。
さらに、各種砲をおまけに付けて、戦車探しはお終いです。
さて、日本の戦車と並んで、ぱっとしない印象のイタリア戦車ですが、これでなかなか侮れません。
対戦車車両にしても、ある程度の距離なら、ティーガーの正面装甲を抜きますしね。
日本では、M4 シャーマンの装甲を抜くのにも、一苦労なのですがね…。
中国に手を出す余裕があったなら、国内のインフラを充実させて、各種産業もきちんと発展させるべきだったのに、やれやれです。
次のアンツィオ戦を勝ち抜いて、準決勝に駒を進めることができるでしょうか?


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