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zoom RSS ヨルムンガンド二次創作 第21話 フィースト・オブ・ザ・ウィッチ Phase1

<<   作成日時 : 2013/03/13 22:12   >>

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「ふむ。」
 ソフィは、セイレーン号の執務室で、ある情報に目を通していた。
「何とまあ…、とんでもないところに目をつけられた…。よりにもよって…。」
 ノートパソコンの前で、溜息をつく。
 ドミニク一味がココを襲ったことについて調べていく内に、CIAが絡んでいるらしい事実が判明した。
『問題は、どの部門か…。』
 CIAは、世界中で様々な諜報活動等を行う。
 そして、必要に応じて最適な人材を使用する。
 情報収集管理担当官。コレクション・マネージメント・オフィサー。
 工作補佐担当官。スタッフ・オペレーション・オフィサー。
 工作担当官。ケース・オフィサー。
 準軍事工作担当官。パラミリタリー・オペレーションズ・オフィサー。
 この4つの部門に、諜報員がそれぞれ配属されている。
 スケアクロウとショコラーデは、ケース・オフィサーである。
『確率的には、パラミリか…。こことは、できれば関わるのは嫌なんだけどね。』
 考えているときに、船内の内線の呼び出し音が鳴った。

「専務。まもなく、シチリア島です。お支度を。」
「解りました。すぐに。」
 エリにそう答えて、受話器を置く。
 取引に必要な書類をアタッシュケースにまとめて、ホルスターにU&Pを収めて予備マガジンを2つ持つ。
 今日は、シチリア島でイタリア軍との取引があった。
 ココは空軍。
 ソフィは海軍である。

「お嬢は空軍。彼は海軍。しかも、やはり大口取引。各種ミサイルにレーダーか。ここの所、この2人が動くと莫大な金が動く。」
 シチリアのホテルの1つに部屋を取ったブラックは、CIA本部から送られた情報に目を通していた。
「そして、お嬢さんは私兵を追加。元デルタか。また強力なのを揃えたな。彼の私兵も、また凄い。元グリーンベレー、元SEK、元SAJ、元ヤークトコマンド、元フォース・リーコン。よくもまあ、特殊部隊経験者をこれだけ揃えたもんだ。スカウトには、HCLIが動いた形跡は無しか。独自のコネだな。どんなのを持っているのやら。」
 デスクには仔牛のマルサラソースと、イワシのパスタの皿が積み重ねられていた。
「しかも、双方ともに、頭は恐ろしく切れる。お嬢さんの私兵は、元々百戦錬磨。彼…、言いにくいな。若様の部隊は、全員が特殊部隊の出身。特にSEKは、要人警護のエキスパート。ガードは恐ろしく硬い。おまけに、特殊部隊や試験装備の最新式のアサルトライフルを手に入れるなんて、造作もない事。装備は強化される。下手に手は出せない。さてどうするか…。やはり、彼を頼るか。頼れるかどうかは、解らないがね。」
 ブラックは、ある人物に連絡を取ることを決めた。

 その頃、ココとソフィの部隊は、新しいメンバー、レームのデルタ時代の部下、バーナビー・アーキンと共に、シチリア島の射撃場にいた。
 トージョが、新しいアサルトライフルを試し打ちしていた。
「いいな。これ。命中率もいいし。手にしっくりくるし。」
 トージョが1マグ分撃ち尽くした後、高く評価する。
「最近のは、色々、凝ってるよな。」
 アールも、最初は懐疑的だったが、今は高く評価している。
「人間工学を取り入れた設計が、トレンドだからね。というわけで、我々のチームはソフィと私が協議した結果、装備を共通化させます。まず、ライフル。ベレッタ ARX−160 12インチモデルです。」
 現在のイタリア軍正式アサルトライフル、ベレッタ AR70の後継として、人間工学を考慮し、ポリマーフレームを多く取り入れて軽量化を図り、ピカティニーレールを各所に装備し、拡張性も高いアサルトライフルで、現在イタリア軍で試験運用されている、市場でもセミオートのみのモデルが、発売されている。
「これで、パーツやマガジン。弾を共通化させるのが、狙いだよ。」
「確かに、その方が効率はいいですね。」
 アーキンも、納得する。
「とすると拳銃もか?」
「ちょっと、待ってね。」
 アールが質問すると、ココが新しい拳銃をケースから取り出す。
「ベレッタ M96A1です。これも、目的は同じ。それに、品質も折り紙つきだしね。今まで40S&W以外の弾を使っていた人は、これに変えてね。もちろん今までのも使ってもいいけど、そっちは予備ってことでよろしく。」
 米軍の正式拳銃、ベレッタM92の最新シリーズで、アクセサリーレールを装備したタイプで、マガジンもダブルカラムの新型に変わり、弾数も増えている。
「俺らなんかは、なじみ深いよな。慣れてるしよ。」
「俺も同じ。」
 レームとアールは、グリップの感覚を試していた。
 その時、アールの携帯にメールが届く。
『また、懐かしいのから来たな。』
 アールが昔を思い出して、苦笑する。

「あ、そうでした。ちょっと、皆さんにお知らせがあります。」
「おう。どうした?」
 訓練の指揮を執る準備をしていたレームが、ソフィの方を向く。
「アレキサンドリアで襲撃してきた殺し屋、ドミニク一味の雇い主ですが。どうもCIAが、関係しているようです。」
「CIA?また、何でだ?あの、口だけは達者な、案山子野郎がらみか?」
 トージョが意外に思って、ソフィに尋ねる。
「ケース・オフィサーの方ではないですね。つまりスケアクロウは、無関係。スパイを管理する4つの部門の中で、一番危険な連中。準軍事工作担当官。パラミリタリー・オペレーションズ・オフィサー。パラミリ関係と見ていいようです。現在、裏付けを行っていますが、皆さんも、頭の中に置いてください。」
「了解。それにしても、ソフィの情報の速さは、相変わらずだよね。悪いけど、急いで。パラミリは、特殊部隊やPMCの精鋭の出身者が集まっていると、言われているからね。ま、皆がやられるとは思ってないけど、面倒なことに変わりはないし。」
 事の重大さを理解したココは、HCLI本部をも上回る情報網を持つソフィに、調査を頼む。
「よし。訓練を始めるぞ。今回の相手は、ヤバそうだしな。」
 デルタフォースの精鋭であったレームは、自分の実力にも仲間の実力にも自信を持っていたが、それでも今回の相手は、一筋縄ではいかないと考えていた。

「ソフィ。済まないけど、大至急調べてもらいたい事が、もう一つあるけどいいかな?」
「何ですか?」
「ヘックス。この女の事を調べてほしい。パラミリのヘックス。」
 その名を聞いたソフィは、顔を顰める。
「聞きたくない名前ですね。パラミリとは以前にやりあったことがあるので、ある程度は知っていますけど、ヘックスは相当な凄腕らしいですね。部下もイラクやアフガンのような激戦地ですら、軍やPMCが持て余した連中を率いているって、話です。僕も聞きたくないし、関わりあいたくない相手ですけど。ひょっとしたら、今回絡んでいるのも、そのヘックスかもしれませんね。解りました。さっそく調査を開始します。」
「お願い。」
『何かあったか。明らかに、ヘックスの事を知っている。少なくとも、僕以上に…。』
 ソフィは、ココの表情から、ヘックスと過去に因縁があると予想した。

 ポーランドのとあるアメリカ貿易商のオフィスがあるビルを、30代に差し掛かりそうな妖艶な美女が訪れていた。
「私だけでいいわ。待っていて。」
 車には運転手と、護衛らしい男が2人いたが、その女は1人でオフィスに向かった。

「ハーイ。スピン。儲けてる?」
「ヘックス。久しぶりだな。イスラム過激派を追ってるって聞いてたがな。」
 スピンと呼ばれた男は表向き貿易商だが、数人のケース・オフィサーを社員とした貿易会社の社長。工作補佐担当官。スタッフ・オペレーション・オフィサーである

「しかし、久しぶりだな。いつこっちに来たんだ?」
「東欧と同時並行。わりと前からいたわ。」
 運ばれたコーヒーを、ヘックスは一口飲む。
「で、どうした。来てくれたとこ悪いんだが。貿易商もきちんとやっとかないと、バレちまうからな。手短に頼みたいんだが。」
「仕事熱心ね。あなたぐらいよ。他のエージェントは私が来ると、怯えて帰ってくれって、そればっかり。私だって、国の為に、働いているのに。」
「カットスロート率いてのやり口が、ゲシュタポやチェイカーみたいだからだろ?国際法に触れちゃいねえが。ヤバいことには変わりねえぜ。ちっとは自重しろ。それでも、十分仕事はできるだろ?そうしねえと、お前、孤立決定だぜ。まあ、いい。で、要件は何だ?お前とは、一緒に仕事した仲だ。ある程度は、力になるぜ。」
 ヘックスは、スピンの答えを聞くと、満足そうにほほ笑んで抱きつき、唇を重ね、舌を入れる。
「オペレーション・アンダーシャフト。これに聞き覚えない?」
「アンダーシャフト?バーナード・ショーの小説に、そんな名前の武器商人が出てたな。そういや。ブックマンのオペレーションに、そんなのがあるとかないとか、聞いたことならあるな。詳細までは知らねえが…。」
 記憶のページをめくって、スピンは思い出す。
「それだけ?」
「もう3年、本国には戻ってないんだぜ?ブックマンとは顔も合わせていないし、電話もない。おまけに、俺の上司じゃない。俺が知ってるのは、ここまでだな。後は、他をあたるか。本人に聞くしかねえんじゃねえのか。悪いが、俺が力になれるのは、ここまでだ。」
 スピンは、決して嘘をついていなかった。
 ヘックスは、スピンの目を見て確信を得た。
「ありがとう。それだけでも、来た甲斐があったわ。」
「いや。お前はお前なりに、国の為に働いているのは知ってるから、何とか力になってやりたかったが、済まねえな。たいして役に立てなくて。どうだ?飯くらい、奢るぜ。」
「その前に、お礼くらいはしないと。」
 ジーンズを脱ぐと、スピンの膝の上に乗り、ジッパーを下して、取り出した物の上に腰を沈め、反射的にスピンが腰を振り始めると、ヘックスは喘ぎ始めた。

後書き
いよいよ、ヘックスやブックマンをはじめとするCIAの面々が、役者として舞台に上がります。
今までとは、比べものにならない程、厄介で強大な敵になる可能性も大。
ですが、ブックマンは何かをたくらんでいる様子。
そして、アールに来た謎のメール。
歯車が動き始めます。
ちなみに、部隊の装備を共通化させることは決めていましたが、どれにするか随分迷いました。
M4カービンのクローンだと面白みに欠けますし、FN SCARは、アメリカの特殊部隊に試験配備されてますからかぶりそうでつまらない。
原作と同じというのもどうかと思っているうちに出会ったのが、ベレッタの新型アサルトライフルです、テレスコピックストック且つフォールディングストック。
取り回しの面でも合格。拡張性もあるので、これにしました。
拳銃は、弾をどれにするかが、悩みでしたね。
9mmは一番手に入りやすいですが、威力の面で少々不安。
45口径は、反動が強すぎて即応性の面で、難ありという可能性が頭をよぎりました。
FN P90の弾は高いですし、調達面でかなり難がある感じがしましたので、魅力的でしたが却下です。
357SIGは、ちょっと高い。
最終的に落ち着いたのが、多くの銃で使用で来て、入手もさほど難しくないと考えた40S&Wです。
そして、拳銃はアメリカ軍の正式拳銃でもある、名銃ベレッタ M92のバージョンの1つ、M96A1に決定です。
アクセサリーレールもついていますから、レーザーサイトやタクティカルライトも装着可能ですしね。
ベレッタは、品質も確かですから。


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東京マルイ
2012-08-26

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
さて、また感想を書かせてもらいますね

共通化装備にまさかのARX‐160とは!ややマイナーだがあれはいい物だ!

そしてソフィとヘックスの、お互いの情報収集、これはソフィ達の方が一歩先を行く感じですかね。

これは正直主人公側が負ける気がしないw

あとそういえばなんですが、ガンスリンガーガールの二次創作はもう続編は作らないのでしょうか?
地味に続きを楽しみにしてるのですが。
X兵隊元帥(元X陸軍最先任(ry )
2013/03/14 00:09
X兵隊元帥(元X陸軍最先任(ry )さん。
コメントありがとうございます。

>共通化装備にまさかのARX‐160とは!やや
>マイナーだがあれはいい物だ!
 アサルトライフルですと、M16やM4、
 G36にAKシリーズがメジャーですが、
 ベレッタも、品質は確かですしね。
 それにリュングマン方式は、故障感覚が短
 いので、避けました。
 様々な検討を重ねて、これになりましたが、
 喜んでいただけると、幸いです。
 拳銃は、弾もありますけど、好みもありま
 す。
 M92は好きなので。

>そしてソフィとヘックスの、お互いの情報
>収集、これはソフィ達の方が一歩先を行く
>感じですかね。
 ソフィは、アンダーグラウンドとのパイプ
 が、太いですからね。
 情報の坩堝とも言え、表では解らない情報
 もいろいろ手に入るので、必然的に差は出
 るでしょう。
 CIAであろうとも、裏社会の情報は完全
 に把握するのは不可能ですよ。

>ガンスリンガーガールの二次創作はもう続
>編は作らないのでしょうか?
 ジャコモが絡むと、本編と被りそうなので、
 どういうストーリーにするか悩んでいる内
 に、時間がたってしまいましたね。
 何か、ネタを考えてみます。
CIC担当
2013/03/15 21:00

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