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zoom RSS ヨルムンガンド二次創作 第19話 koko’S Puzzle Phase3

<<   作成日時 : 2013/02/27 23:59   >>

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「このガキ、暗視スコープまで持っていやがる!おまけにショットガンかよ。」
 廊下のように狭い空間では、ショットガンは最大限に威力を発揮する。
 散弾を喰らわないようにしながら、ルツはUSPコンパクトを撃つ。
「トージョ、敵は?」
 ルツは携帯で、ココの護衛に回ったトージョに、連絡を入れた。
「解らない。ただ、おっさんとウゴの部屋から、派手な音がした。どっちかがターゲットかもな。」
 ココは携帯を取り出す。
「アール。ショットガンの音、聞こえる?」
「近づいてきてるな。」
「後ろから奇襲を掛けて、ルツを援護。できれば、捕まえて。」
「了解。やってみる。」
 ベレッタ M92FSを構えて、聞こえてくる音から、アールは慎重にタイミングを計る。
『今だ。って、ガキ?しかも、女か。』
 驚きながらも、飛び跳ねるリリアーヌの足元に、2発撃ちこむ。
「わっ、わわっ!」
 バランスを崩して、後ろに転んだリリアーヌのM870を蹴り飛ばして、片腕を捻りあげ、こめかみに銃口を突きつける。
「ルツ。縛り上げるから、手、貸してくれ。」

「くそっ。防弾かよ!」
 レームとウゴが、全ての45口径弾を撃ち込むが、防弾ベストと筋肉に阻まれて、グレゴにダメージは無い。
「だが、そっちは、そうもいかねえだろう!」
 ストライクガンの銃口付近は、スパイクが多くついており、鈍器になる。
 ウゴ程のパワーの持ち主ともなると、強力な武器となる。
 グレゴの左手に、叩きつけて、ワイヤーカッターから手を離させると、レームが右手首の関節を極めて、ワイヤーカッターを床に落として、部屋の隅に蹴飛ばす。
 そのまま、ウゴが後頭部を持って、壁に叩きつけると、壁を突き破って、隣の部屋の床に顔を叩きつける。
 そのまま、馬乗りになり、パンチを連続で叩きこむ。
 少しして、ワイリが手錠を持ってきて、グレゴの手足に嵌める。
「ソフィの情報にあった、殺し屋だな。お嬢、あいつが多分ボスだ。」
「だね。ドミニクだ。レーム、ルツ。車のタイヤを狙撃して。」
「はいよ。」
「了解。」

「そろそろ、5分ですか。」
 その時、左側のタイヤが、前後とも立て続けにパンクする。
「狙撃…。2人はしくじったか。最悪だ…。」
 呟いた後、ドミニクの携帯に電話がかかる。
「こんばんは。公演をありがとう。役者は、こっちが捕まえて、そっちに向かってるよ。解ってると思うけど、そこから一歩でも動けば死ぬ。」
 リリアーヌの携帯で、ココがドミニクと話していた。
『最悪過ぎて、気絶しそうだ…。』
 狙撃されなくても、自分達は殺されることを、ドミニクは確信していた。
「こちらの条件を呑むなら、見逃してやる。雇い主の事を喋れ。」
 そんな事をすれば、喋った自分たちはただでは済まないのは、嫌でも理解できた。
 だが、現状よりかは、生き延びる確率は幾分か高い。
「殺し屋やめて、まっとうな商売した方が、良いよ。」
 その一言で、ドミニクは観念した。

「おい。まだ、操業時間前だぞ。」
「アポイントメントは取っているのか?」
 イスラエル製アサルトライフル ガリルを構えた2人の守衛が、ソフィとバルメに訊ねる。
「大星海公司…。」
 バルメが呟くと同時に、1人はナイフで切り裂かれ、もう1人はM&Pで頭を撃ちぬかれた。
 ソフィは。P90を出し、バルメはカランビットナイフを左手に持ち、入手した情報通りに、陳の執務室を目指す。
 警備の兵士が立ちふさがるが、一般兵で、ソフィとバルメを止めることができるはずもなく、死体だけが増えていく。

「任せる。始末しろ。」
「はっ。」
 李が、執務室を出ていく。
「ご心配なく、すぐに済みますよ。すぐにね。」
 陳は、少年兵の戦闘の映像に、視線を移す。

「状況は?」
「侵入者は2名。ナイフ使いの女が一人、サブマシンガンを持った少年兵が一人。うわあぁっ!!」
「おい。どうした?おい!」
「駄目です。かすりも…。」
 通信が途絶し、李は舌打ちする。
「もういい!俺が仕留める。おびき出せ!それ位はやれるだろう!」
 部下の不甲斐なさに憤慨しながら、旧共産圏の代表的なセミオート式狙撃銃、ドラグノフ SVDをブルバップ式にした、KBP SVUをコッキングする。

『そろそろか…。』
 P90で、バルメの援護射撃をしつつ、周囲を掃討して、背負ったリュックから、SG550と双眼鏡を取り出す。
『やっぱりね。気づいてないか。先手を取らせてもらう。』
 専用弾であるGP90を使用するSG550はスコープを付けた際の狙撃は、最大700mまで可能である。
 李からは死角になる位置から、距離は400m。
 十分に、有効射程内である。

『じゃあな。女狐。』
 SVUのトリガーを引こうとした時に、李の胸部に激痛が走った。
「え…?読まれてたのか…。」
 3発のGP90を、胸部に打ち込まれた李は、そのまま倒れて、起き上がる事は無かった。
「さて、後を追うとするか。」
 P90のマガジンを交換して、バルメの後を追う。

「お客人を、別室にお連れしろ。少し、中が騒がしくなる。」
「はっ!」
 部下に命じて、陳は男たちを、別室に避難させる。

 その間、バルメとソフィは、立ちふさがる相手を、1人残らず倒しながら、オフィスの中を進んでいく。
『あの6人…。間違いない。情報通りだ。』
「すいませんが、僕の目的が見つかったのでここで。」
「果たせるといいですね。」
「果たしますよ。」

「何だ、貴様!」
 陳の部下が、マカロフを向けるが、その時には、ソフィはトリガーを軽く引いて、3、4発命中させた。
「まさか、手下とはいえ、ここで会えるとは思いませんでした。と言っても、解らないでしょうね。無理もない。仕込んで7年前に出荷した商品が、こんな所にいるなんて、思わないでしょうから…。」
 ソフィの言葉を聞いて、男たちは全てを悟った。
 自分たちが誘拐し、訓練させ、売り払った少年兵だと。
「いろいろ、ありましたよ…。同じ年頃の少年兵と殺し合った事なんて、数えられない。女の子もいた。そして、戦い続け、生き残って、裏社会とのパイプができてから、ようやく、ここに末端だが、手下が来ることが解り、見つけることができた。」
 ボディーガード達が、全員、グロックを構えようとするが、ソフィのスピードは、それを大きく上回っていた。
「さてと、まずはプロローグといきましょう。あなたたちを、血祭りにしてね。」
 ソフィは、2人に打ち込むための、P90のマガジンを、別にキープしていた。
「待て、見逃してくれ…!ここ最近の儲けを全て、お前にやる。それで見逃してくれ。私達は、もう、足を洗う…。だから…。」
 ソフィは憎悪に染まった目で、脚を撃つ。2桁単位の弾丸が撃ち込まれ、2人は、苦痛でのた打ち回る。
 近づいてくるソフィから、どうにかして離れようと、這って入り口に向かおうとする。
「行くところが、違います…。」
 今度は、腕に、撃ち込む。
「もう、這う事も出来ないでしょう…。おや…?」
 手足が使えなくても、顎で、どうにか体を進めようと、していた。
「仕方ありませんね…。」
 動かないように、銃口を首に向けてトリガーを引く。
 撃ち終わった後、首は、肉も骨も原型を留めておらず、何かに力づくで潰されたようになっていた。

「なかなか、活きがよさそうだな。久しぶりに相手をするのも悪くあるまい。」
 銃剣が装着された、チェスカー・ズブロヨフカ国営会社 CZ52を、デスクに突き立てる。
 しばらくすると、部屋にバルメが入ってくる。
「ほう。誰かと思えば、懐かしい顔だな。ヴェルマー少佐。」
「私の事を、覚えていたのですか?大星海公司、陳国明。」
「ああ、覚えているとも。死人は忘れるがね。何しろ君は、私が今までで唯1人、仕留め損なった相手だからな。君の部下たちは、全て死に、残るは君だけだった。女とはいえ、さすがは隊長。私の攻撃を、防ぎ続けた。そして、定時連絡がなかった事で、国連は増援を寄越した。さすがに、私も、引かざるを得なかったよ。生涯最大の屈辱だったな。」
「私は、ひたすら憎みましたよ。お前を、何より、部下を死なせた、不甲斐ない上官である私を。軍を除隊し、祖国を離れ、手掛かりを探しながら、腕を磨きました。常に、お前の事が、思い出されて、嫌になりましたね。磨かれるほど、お前は、鮮明に、思い出される。ですが、もう、終わりです。全てに決着を着けます。この地で、部下たちが斃れた、この地で…。」

「Hakkaa päälle(ハッカ・パレ)!!立て、陳国明!切り刻んでやる!!あの時、貴様が、私の全てを奪った代償に!!」
 バルメの瞳には、嘗てないほどの殺意があり、全身からは凄まじい殺気を漂わせて、ファイティングナイフと、カランビットナイフを構える。
「切り刻んでやる。か…。そう。その目、その殺気。それを漂わせる者が、真の兵士であり、真の軍人なのだ。過去のお前は、そうではなかった。部下たちもだ。だから、部下は全滅し、貴様は右目を失った。だが、それによって、お前は、真の兵士、真の軍人となったのだ。さあ、始めよう。私は走れんが、腕は錆ついてはおらんぞ。」
 これ以上ない程、楽しそうな笑みを浮かべた陳は、CZ52を手にして、バルメのナイフを防ぎ、トリガーを引く。
 それを避けて、左のカランビットナイフを回転させ、機を見て、斬りかかり、陳の右腕に軽い傷を負わせる。
「ほう。なるほど。腕を上げたな。嘗ての日々を、思い出させてくれる。相手に銃弾を撃ち込み、斬り刻んだ日々をな!」
 バルメが離れる前に、ナイフで喉笛を斬り裂こうとするが、ファイティングナイフで受け止める。
 もう片方で、太腿を狙おうとする陳の手に、カランビットナイフを突き立てて、抜く。
「錆びついていますよ。体がね。老いには、勝てませんね。戦場を離れたことで、軍人としてのお前は、老いている。嘗てのお前とは、思えません。つまらない結末が、待っていそうです。」
 カランビットで喉笛を狙うが、陳はどうにかそれを避ける。
 但し、代償として、肩を斬り裂かれた。
 そして、今度は、肩から、胸までをファイティングナイフで、斬り裂く。
「くっ!」
 残った、CZ75で、バルメを仕留めようとするが、既にバルメは、回り込み、二の腕を斬り裂き、カランビットナイフで、喉笛を斬り裂くと同時に、心臓にファイティングナイフを突き立てて、因縁に終止符が打たれる。

シャツの背中の部分で、刃についた血や脂肪を拭き取ると、バルメは、ナイフをシースに収めて、部屋を出る。

「お互いに、終わったようですね。」
 P90を持ったソフィが、バルメに話しかける。
「ええ。私の因縁は、ようやく決着が着きましたよ。」
「帰りますよ。ココさん達の所へ。」
「ええ。」
 穏やかな顔で、バルメは答えた。

「遅い!」
 アレキサンドリア行の便が出る空港で、ソフィと2人を待っていたのは、ココ達だった。
「ココ!どうして!!」
「フフーフ。ショコラーデから、聞きだしてね。で、待ってたんだよ。終わったみたいだね。これで、貴方の部下たちの魂も、安らぐでしょう。敬意を払います。少佐。武器商人の私が言っても、他の人から、突っ込み入れられそうだけどね。さて、帰るよ。ノルウェーに行って、ソフィの船を受け取るのと、部下を集めなくちゃ、ならないしね。」
 そう言って、ココ達は、ロビーに向かって歩きはじめる
「あの、ココ。」
「うん?何。」
「その…。申し訳ありませんでした!」
 バルメが、深々と頭を下げる。
「別に、怒ってるわけじゃないよ。一言、言ってほしくはあったけどね。ま、陳との因縁は重かったから、バルメがそう簡単に口に出せないってことくらいは、解るよ。それが解らないような馬鹿は、ここには、いないって事。だから、気にする必要ないよ。」
 バルメの肩を叩いて、ソフィに抱き着く。
「ソフィ。ナイスアシストだよ。ソフィが居なかったら、バルメが帰ってこなかったかも、しれないしね。それと、ごめんね。大人なのに、何もしてあげられなくて。ソフィの因縁は、いつか必ず晴らして見せる。もう、いきなり誰かいなくなるの、嫌だから…。」
 愛おしげにソフィを見ながら、ココはロビーに向かい。
 部隊のメンバーは、いつものようについていった。

後書き
バルメの因縁に、ついに決着がつきました。
これで、バルメが背負った物はようやく下されたわけです。
執念深い人間と思う人もいれば、そうでない人もいるでしょう。
私は、後者ですね。
部下に対する責任感の強い、よき上官だったと思いますよ。バルメは。
だからこそ、仇を討つのに武器商人の私兵になり、世界中を飛び回り、腕を磨き続けたわけですから。
そして、ココの元に戻って、いつも通りの日々が始まります。
皆、ココ部隊というジグソーパズルに欠かせない、ピース。
どれが欠けても完成しない。
ココ達を見ていると、そう思いましたね。
そこを重点に置きましたので、陳との戦闘はあっさりめにしています。
碌に走れもしない陳がどうやって戦うかが、想像できないというのもありましたけど。








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