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zoom RSS ヨルムンガンド二次創作 第18話 koko’S Puzzle Phase2

<<   作成日時 : 2013/02/21 00:14   >>

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「お嬢、姉御がいない!ソフィもだ!」
 ルツが息を切らしながら、ココに知らせに来る。
「解ってます!ソフィは、自分の取引は済ませてるから、仕事に問題なし!2人がいようがいなかろうが、私は仕事をするの!!」
 苛立ちながら、様子を伺っているアールたちにも言う。

「そう焦りなさんなって。去る時は、きっちりケジメをつける奴らだ。戻って来るさ。」
 レームがここを宥める様に、言う。
「解ってる。バルメがここを去ることは、ソフィの情報で事前に知ってたし、ソフィはソフィで、ついていく理由があったから、行くように、私が言った。」
「何だ。芝居かよ。」
「そう。でも、現実になると、やっぱり苛つく。バルメと過ごした時間は、親より長い…。フロイドさんより、よっぽど肉親だと実感できる。ソフィにしても、最初は、頼りになるな。くらいに思ってたけど、今は違う。愛おしくてたまらない…。恋愛感情とは違うけどね…。腕は、ここじゃ間違いなくトップだけど、どこか、凄く脆い感じがする。だから、守ってあげたい…。私の力の及ぶ範囲で。いっそ、フロイドさんに頼んで、養子にして、本当の弟にしたい…。そう、思うよ。」
「ココがそういう風に思うなんて、久しぶりに見たぜ。エコーが死んだ時以来か?」
「そうだね…。」
 部隊の古株だけが知る名をレームが出すと、ココは昔を思い出すような目になる。

 その頃、ソフィとバルメは、南アフリカのありふれた食堂にいた。
「あなたは、ココの元に帰ってください。お願いです。」
「それは、できませんね…。」
 激昂し振り下ろされたバルメの拳を、ソフィは掌で受け止める。
「勘違いしないでください。ココさんに言われたから、来ただけです。僕は、ココさんの利益を、最優先に考えます。あなたは、戻らない可能性がある。それはココさんにとって、大きなデメリットです。それにしても、驚きましたよ。偶然とはいえ、ショコラーデさんに、情報収集を依頼して、独自に調査していたとはね。僕も大星海公司を調査していましたが、バルメさんの情報が入ってくるのは、想定外でしたね。あなたは、自分の過去に決着を着けに来た。僕は、僕の今までの人生を好き勝手に変えた連中の手下が、来るらしいという情報を得て、ここにいます。ご理解いただけましたか?」
「ええ。」
 よろしいといわんばかりに、ソフィは首を縦に振る。
「お互い、ターゲットは違っても、行く場所は同じ。そういう事です。あなたが行く行かないに限らず、僕は大星海公司のプラントに行きます。バルメさんも同じでしょう?」
「ええ。」
「なら、共闘すればいい、効率よくターゲットを仕留められますよ。」
「そうですね。あなたの言う通りですね。」
 ソフィの言う事の正しさを、バルメは認めずにはいられなかった。

「最悪だ…。」
 ドミニクたちは、アジトで今回のターゲットの資料を見ていた。
 相手は、ココだった。
「武器商人が、なんで、こんな凄腕ばかりを、抱えているんですか?元デルタ。元FRDF。この2人が一番ヤバイですね。化け物だ。こいつも戦闘工兵とは言え、元デルタ。警察の対テロ特殊部隊、元自衛官、軍隊無いとか言ってるのに、兵の練度は高い矛盾だらけの組織の兵。こいつは、元砲兵。でも、今まで生き残っている以上、間違いなく、凄腕。おまけに、イタリア軍の精鋭、ベリサリエリ出身。そして、修羅場をくぐり続けて、フリーの傭兵をして、裏社会とのパイプも太い、凄腕の元少年兵…。」
 ココの部隊の経歴を見続けて、ドミニクの表情は暗くなる。
「ギャラの高さに、納得です。こんなヤバイ連中の相手を、我々3人でするのは、不可能。1人ずつ殺しましょう。」
 各個撃破。
 ドミニクが出した結論が、それだった。
「ボス、ボス。これみて、この、ウゴっていうのは、元マフィア。」
 リリアーヌが言ったのを聞いて、ドミニクが改めて資料を見直す。
「決まりです。最初の標的は、この、ウゴです。」

「間違いなく、この近くの、天然ガスプラントに、陳はいます。ですが、ちょっと、妙な事が解りましたね。」
 互いに情報収集をして、宿に戻った、ソフィとバルメは情報交換をしていた。
「妙な事?何です。」
「カレン・ロウ中尉が、いないようです。」
 バルメが、僅かに眉を潜める。
「影の警護に徹したのでしょうか…?」
「それでしたら、見た人間の、一人や二人はいるでしょう。ですが、目撃情報が無い以上、以前の我々との戦いでの敗北の責任を問われ、本国に、送還されたと見るべきでしょう。代わりに、李という、軍人らしい男が、常に傍らにいるらしいです。陳に関連する情報で、僕が入手したのは、以上です。」
「次は私ですね。この地の中華街。はっきり言って怪しいですね。現地の人は寄り付かないそうです。皆怖がっているとか。」
「移民した中国人の中華街が、ある種の排他性を持つというのは、さほど珍しい話ではありませんが、そこまで行くと、奇妙ですね。おそらく、身分を隠した、人民解放軍の兵士ですね。」
「それが、妥当だと私も思います。」
 バルメはソフィの意見に、賛同する。
「ですが、そこにヨーロッパから、ビジネスマンが来ているとか。随員は、運転手を入れて4名。護衛でしょう。」
「僕の獲物ですね。」
 ソフィのオッドアイが、鋭い光を放つ。

「中々、戦闘力は高そうだが、正直、子供では怪しまれますな。」
「その点は、ご心配なく。20歳程度に見える商品も、取り揃えております。」
 地元の人間が寄り付かない中華街にいる、ヨーロッパからのビジネスマンは、タブレットに別のデータを表示させる。
「ふむ。李、どう思う。」
 ソフィの予想通り、責任を問われて、陳の護衛の任を解かれたカレンの任を、引き継いだ、李がタブレットに視線を移す。
「中々の、戦闘力と考えます。普通の兵士より、遥かに高い。ですが、実戦で使えるかどうかは、別になります。実際の戦闘をこの目で見て確認しない事には、何とも…。」
 用心深い性格の李は、少年兵を陳の護衛に加えることに、難色を示す。
「では、明日、戦闘時の映像をお持ちします。」
「それを見て、決めさせていただこう。」

「金になるなら、人でもなんでも売る。武器商人が、善人に見えますな。」
 不愉快になった李が、吐き捨てるように言う。
「まあ。物になりそうもなかったら、買わなければいいだけだ。」
 葉巻に火を点けて、煙を吐きながら、陳はべつに気分を害した様子もなく言った。

 情報交換をして、夕食を済ませた後、バルメとソフィは、各々の武器の手入れを丹念に行っていた。
「ソフィ。」
「何ですか?」
 銃を分解整備して、組み立て終わったソフィにバルメが話しかける。
「あなたの未来を、血に染めた連中の手下を殺す理由は何ですか?」
 言葉を選ぶために、ソフィは少し考える。
「前に、進むためですかね…。」
「前に?」
「ココさんと契約してから、今までの日常が、随分変わったんですよ。殺風景な戦場を転々として世界中を回り、最下級の安宿で、次の仕事のことを考えて、契約して、戦場で戦い。依頼が終了して、また安宿。これが今までの、僕の日常で、永遠に続くと思っていましたからね。でも、ココさんやレームさん、バルメさん達と会って、日常が、随分変わりました。中華街で高級中華を食べたり、酒盛りをしたり、買い物をしたり、結構、普通の暮らしっぽくなって、こんな世界もあるんだなって。多分、生まれて初めて気づきました。これからどうなるかはわかりませんが、できれば、今のままがいい。そう思うようになったんです。だから、僕を少年兵に仕立て上げた連中の手下から本拠地を聞き出して、最終的に潰す。それで、やっと僕は前に進み続けることができる。そう思うんですよ。バルメさんは、どうなんです。」
「私は、母国の軍隊の中隊を率いていた身。部下に、責任を持っていました。けれども、あの男が、陳国明が、全ての部下を殺しました。仇を取れないまま、私は、右目を失い。国に帰る前の事務処理をしている際、子供の頃のココに言われたんです。「あなたの仇は、世界の鍵を使わない限り、解らない。」と、そう言われて、ココの部隊に加わり、探し続けてきたんです。全てにけじめをつける為に…。」
 話し終わったバルメは、研ぎ終わったナイフを、シースにしまう。
「人間て、何かしら抱えてるんですね。けじめをつける事、前に進むためにすべき事。とにかくいろいろな物を。」
 バルメに地元のメーカーでつくられた缶ビール渡して、飲み始める。
「大変ですよね…。生きていくって事って。」
「そうですね。」
 窓から、夜空を見上げて、互いに物思いにふけった。

 ドミニク達は、ココ達が宿泊しているホテルの最上階の、送電線の前にいた。
「いいですか。5分です。グレゴが送電線を切って、停電になった時が合図。もし、5分を過ぎても、ウゴを仕留められなかったら、速やかに撤収です。リリアーヌは、とにかく連中を引っ掻き回してください。」
「了解。」
 リリアーヌは、ヘッドギアにセットした、ニューコーン・オプティック社製ナイトビジョン NVS7−2WAを下ろして、ココ達がいる最上階への階段を駆け下りる。
 そして、グレゴが送電線をワイヤーカッターで切って、停電を起こす。

「トージョ。お嬢の部屋の前に!」
「解った!ココさん。そこから出ないでくれ。襲撃だ。何人かはわからないがな!」
「おいおい、こんな夜中にかよ。」
「迷惑な連中だ。」
 レームは、Mk.23を、ウゴはZ−Mウェポンズ ストライクガンのセーフティを外して、コッキングする。
 すると、そこに、ロープにつかまったグレゴの巨体が突っ込んできて、ワイヤーカッターを手に、ターゲットであるウゴに迫る。

後書き
いよいよ、バルメが部下たちの敵である陳を殺す為に、行動開始。
ソフィも、自分を少年兵に仕立て上げた組織の人間を殺す為に、動き出します。
その一方、ココ達には、危機が迫ります。
凄腕ぞろいのココ部隊を叩く為に、ドミニク一味は、各個撃破に。
標的は、結局、どう考えてもウゴになります。
軍人でも、警察官でもなく、元マフィア。
チンピラにでも、見えてしまうでしょうからね。
原作では、デザートイーグルを使っていたウゴですが、そのままではつまらないですし、色物の拳銃があったので、それを使うことにしました。


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