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zoom RSS 緋弾のアリア−Another DA− Bullet13 チーム結成

<<   作成日時 : 2013/02/19 23:29   >>

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「成程。そっちの仕事は、東欧で一件落着といかなくて、ロシアにまでつながっていたという事か。」
「そういう事ね。それで、そっちの方は?その紙。こちらで出回り始めた以上、私たちも関係してくるわ。武器だけじゃ飽き足らず、覚せい剤の類まで売りさばこうとしていた以上、そちらもつぶす必要がある。」
『同感だが。こいつらを、どうやって本筋から外すか。それが問題だな。』
 これから始まる戦いの苛烈さを考えると、どう巻き込まないようにするか、思案のしどころだった。
『あっちを片付けてもらうか…。どっちにしろ、潰して、情報を得る必要もあるしな。』

「さて、その前に、ちょっと見てもらいたい物があるの。いいかしら?」
「どうしたんだ?マルチナ。それに、康永も。」
 二人が差し出したものを見た途端、ルークは心の中で大きなため息をついた。
『これじゃあ、スキルを理由にはできないな…。同じSランクだからな。』
「見ての通りよ。私と康永は、あなたと同じ世界にいる。アビーとアランはまだAランクだけど、あなたが日本を留守にしている間に、スキルは伸びている。これにあなたが加わってくれれば、チームとしては、完成するわ。」
『認めざるを得ないのが、きついな…。』
 ルークとアビーが、フォワード。
 マルチナが、後方からの支援。
 康永は、情報収集の他にも、時には戦闘にも参加できる遊撃戦力
 アランは、医学と鑑識、コンピューター等の知識を活かして、情報の分析及び整理。
 しかも5人中、3人がSランクというのは、戦力としては、非常に強力である。

「で、どうしろと?」
「一緒にやろうって事。あなたの方も、その紙が絡んでいる以上、放置はしないでしょ。私たちも同じ。なら、一緒にやった方が、効率がいいんじゃない?」
「つまり、今回の事件をきっかけに、そっちのチームの一員になれって事か?実際にチームの登録は、2年の修学旅行の後だろ?国際武偵連盟も含めて。」
「けど、それまでに、互いにチームで仕事をする例なんて、ありふれてるわ。私たちみたいなのも、1年じゃ、決して珍しくないわよ。」
「まあ、そうだが…。」
 アビーは、次々と逃げ道を塞ぐ。
 マルチナと康永がSランクの武偵になった事実という、カードを突き付けられた時点で、ルークが舌戦で勝つ見込みはなかった。

「解った。互いの情報交換をして、今後の方針を決めようぜ。」
『こうなる運命だったのかね。』
 そう思い、ルークは肩を竦めたくなった。

「思ったより、複雑になってるわね。それにしても、覚せい剤の生成に、魔術が絡んでるなんて、驚いたわよ。」
 アビーは、呆れながら、驚いた。
「だろうな。俺も、驚いた。ユーロポールのデータベースにアクセスして、犯人はこいつらで間違いないだろうさ。」
 ルークは、リヒャルトとシュヴァリエについての、資料を渡す。
 4人は、資料を真剣に眺めていたが、やがて、げんなりしたような表情になる。
「いるわよね。目的の為に、手段を選ばなくなる奴。その中でも、このペアは、とびきり性質が悪いわ。」
「幾人もの超偵を、返り討ちにした凄腕に、刀剣に類するものなら、全て達人レベル。難題ね。」
 マルチナとアビーの表情が、険しくなる。
「おまけに、日本の暴力団が絡んでるから、そっちも潰す必要がある。面倒どころじゃないぜ。その上、真犯人はいまだに解らずじまい、どうやら、中国っぽいんだが、アストラローベを使っても、特定ができない。それに対して、備えているんだろうな。かなり、大規模な、魔術儀式が必要になるな。それに最適な日を、割り出す必要もあるし、やり方も考えなきゃならん。頭痛がしてくる…。」
「とにかく、チームを2つに分けて、ウラジオストックと室蘭双方を、潰さないとな。どっちが本命を引くかは、もう少し、情報の分析が必要になるか…。」
 取引のための、環境を整えるために行き来していることを考慮すると、どちらが本命か、特定するのは、難しかった。

「出入国管理の記録だと、今は、ウラジオストックなんだが。偽名を使っている可能性大だから、決定打にはならないな。整形か、変装させたチンピラに、名乗らせて行き来させる手もある。」
「そうね。」
 康永が、出入国の記録を調べるが、外見を騙す方法は、複数あるので、本人であるか、決定打とは言えなかった。
 マルチナも、康永の意見に賛成だった。

「よし。できた。」
 ルークは、魔術用の特殊なインクで、魔方陣を描いていた。
「何か、いろんな言語が混じってない?」
 アビーが指摘するように、ドイツ語やラテン語の他に、漢字まで使用して、魔方陣は描かれている。
「オリジナルでね。古今東西、様々な術式を融合させて完成させた、独自の体系だよ。さて、始めますか。」
 インクを付けた羽ペンを、紙の上に置くと、ルークは、精神を集中させる。
「Wir Suchenden.Wer mit Hilfe eines grosen Geheimnisses,auf der Strase.Aber bevor stehen meiner Wand des grosen Geheimnisses.Brechen Sie diesen schicksalhaften Tag.Wir fragen.(我、求道者。大いなる神秘の力を借りて、道を歩む者。されど、我が前に、大いなる神秘の壁、立ちはだかる。これを破る、運命の日。我、それを問う。)」
 やがて、魔方陣が光り出し、光が魔方陣の上で収束されると、羽ペンに照射される。
『もう少しか…。』
 力を消耗する魔術なので、ルークの体にも今までより、負担がかかっていた。
 やがて、羽ペンが浮き上がって、日時を書いて、紙の上に転がる。

「ふう。うまくいったか。」
 額ににじんだ汗を拭くと、アンプルを入れる容器の中身を、飲み干す。
 超偵は、自身の能力を使うと、それぞれの方法で、消耗した体を回復させる為に、特定の物を摂取する。
 ルークが飲んだ物も、その一つである。
「1週間後か…。」
「とすると、それまでに、室蘭とウラジオストックを、潰しておかないとな。」
「一番楽そうなのは、室蘭だけど、それ自体が罠という可能性はあるわね。ヤクザを潰すくらいは、楽なだけにね。」
 アランを含めて、日本の暴力団に後れを取る武偵は、一人もいない。
 それ故に、トラップの可能性が疑われた。

「作戦を思いついた。聞く気あるか?」
 康永が、何かを思いついたらしく、提案する。
「何だ?」
「まず、全員で室蘭の掃除をする。掃除の後は、現地の武偵局と警察に任せる。」
「それで…?」
「極秘裏の情報に偽装して、奴らの方に流す。それとな、ルーク。当日は、魔術で、ド派手に戦ってくれ。」
 一瞬、考えたが、ルークはすぐに理解した。
「情報の裏付けをしようと向こうが考えないように、納得させるか。むこうも魔術師。今のを含めて、俺が魔術を使ったか否かは、探知する魔術くらいは張ってるだろうからな。」
「成程。いい手ね。」
「それが、いい。ウラジオストックの方は、既に警備が整ってるけど、向こうはまだだ。このままだと、日本の方が早まるリスクは高い。向こうを潰して、警鐘を鳴らすべきだと思う。そうすれば、日本中での、麻薬や覚せい剤取引に対する目も、厳しくなるから、広まるのも、未然に防げるだろう。」
 アビーと、アランが賛成する。
「じゃあ。行きましょう。」
 マルチナも賛成し、行動方針が決まる。
 翌日、室蘭行きの便のチケットを取って、出発した。

「んじゃ、ポジションだな。俺とアビーは、前衛。マルチナは後方から、狙撃で援護。UAVは使うのか?」
「必要ないな。アランにスポットマンと、マルチナの護衛をやってもらえば、平気だ。マルチナが狙撃ポイントを見つけて、ついでに、上から周辺も見てきた。証拠も固まってるし、潰す条件は整ってる。今夜、決行でいかないか?」
「いいんじゃない。康永も、今回は前衛に入ってもらえれば、短時間で済むし。」
「決まりだな。ところでだ。このチームのリーダーは誰だ?言い出した、アビーか?」
 ルーク、康永、アビーが中心となって、作戦会議をしている中で、ルークがチームのリーダーを聞く。

「あんた。」
「はっ?」
 アビーが自分を指差した理由が理解できずに、ルークにしては、珍しく間抜けな表情になった。
「だな。海外でかなり揉まれてるし、各分野の知識あるし、決断力もあるし、スキルも一番だからな。」
 康永が、納得したように頷く。
「僕は、後方での情報分析とかは得意だけど、作戦立案とかは、苦手だからな。」
 アランが、苦笑しながら頭を掻く。
「私は、狙撃が専門だから…。」
 マルチナが、困ったように苦笑する。
「というわけで、決まり。頑張ってね。リーダーさん。」
「解った。」
 苦笑しながら、ルークはリーダー役を引き受けた。
『アビーの奴、始めからこうするつもりだったな…。』
 アビーが当初から、自分をリーダーにするつもりで、メンバーを集めていたことを、悟ったが、怒る気はしなかった。

「で、名前はどうする?それくらいは、決めてるだろ?」
「プロヴィデンス。チーム・プロヴィデンスよ。」
「神の意志?御大層な名前だな。」
 アビーが口にしたチーム名に、ルークは少し驚く。
「そんなことはないわよ。正義の神の代わりに、悪党を叩きのめすのが、武偵だって考え方も、できるでしょ?」
 アビーが、ウィンクをする。
 こうして、正式に登録するのは先になるが。
 Sランク武偵を3人擁する、5人編成の武偵チーム。
 チーム・プロヴィデンスが、誕生した。

後書き
結局、ルークはチームに入り、挙句の果てにリーダーです。
いつまでも、ロンリー・ウルフは無理だったようです。
さて、様々な検討をして、最初に潰すのは室蘭。
そこで、リヒャルトとシュヴァリエに、次は自分たちだと、信憑性を持たせる為に、手の込んだことをします。
とにかく、この2人を潰さなくては、黒幕までたどり着けませんので、一苦労です。
チーム名は、中々、思い浮かびませんでしたが、SEEDで好きだったプロヴィデンスからとりました。
響きも、好きですからね。
解決に向けて、スパートに入りましたが、ゴールテープを切れるでしょうか?


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