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zoom RSS ヨルムンガンド二次創作 第17話 koko’s Puzzle Phase1

<<   作成日時 : 2013/02/13 20:06   >>

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「というわけで、今回のエジプトでの取引は、ミサイル、戦車、航空機等、かなりの大口取引です。地上は私、空はソフィが見事に契約を取り付けて、かなりの利益が出ます。」
 歓声と共に、拍手が鳴り響く。
「前のUAVの時といい、もう、立派なウェポン・ディーラーだな。」
「株でも、大儲け。いやあ、ごちそう喰い放題だったからな。」
「酒も最高。人生ってのは、楽しいもんだぜ。」
 ルツ、トージョ、レームが、UAV受注競争勝利のパーティーを思い出す。
 金に糸目をつけずに、食材を厳選させて、豪華な料理と酒に舌鼓を打ち、すっかりご機嫌だった。
「え〜、あの時の代金は、全額ソフィのボーナスだったので、皆さんのボーナスからそれぞれ差し引くので、そのように。」
 それを聞いた全員が、固まる。
「お嬢〜。そりゃねえだろう〜。」
「ココさん。そればかりは…!」
「おいおい、ココ。そんな人情に薄いことを、言うもんじゃねえぜ。」
 ルツ達が、ココに縋り付く。

「まあまあ。お祝いだったんですから。そういう事はなしにしましょうよ。発起人と幹事は僕でしたし。料金払えなんて、言うつもりありませんよ。TOBの儲けは、パーティー代を差し引いても、ありあまりますから。」
「駄目ですよ。ソフィ。あまり、ルツ達を甘やかすと、付け上がりますから。今度、何か、プレゼントしますね。」
「ううっ。お前って、本当にいい奴だなあ。」
 涙ぐむトージョを見て、ソフィが苦笑いする。

「最悪だ…。暑い、臭い…。」
 エジプトのとある町で、目の下に隈ができ、S&W M945コンパクトを手にした男が、憂鬱そうに呟く。
 傍らでは、小柄の少女が、銃剣のついた、レミントン M870ショットガンで、銃弾を受け倒れている男に、止めを刺している。
 さらに、7.62mmNATO弾を使用する、サブマシンガンサイズのFRオーディナンス MC51の発砲音とワイヤーカッターで肉と骨を切る、胸の悪くなるような音が聞こえる。
「グレゴワール!死体をいくらちょん斬っても、時間の無駄です!やめなさい。」
「だって、ボスドミニク。こいつ、俺に一発当てた。」
 覆面を被った、グレゴワールと呼ばれた大男は、防弾ベストに阻まれた9mmパラベラムを指差す。
「理由になりません。で、何人、殺しました?」
「3人。」
「リリアーヌは?」
「あたしも3人。」
 リリアーヌと呼ばれた少女が、自分が殺した人間の数を報告する。
「私も3人。ここでの仕事は終わりです。帰ります。」
 物言わぬ死体しかないマフィアの詰め所を、3人は後にする。

「改めて、確認しますが。あいつらのボスを殺さなければ、報酬は入りません。ちょん斬る暇はありません。それにしても、これだけ労力を払っても、ギャラが釣り合ってない。そろそろ、廃業ですね。」
 車を運転しながら、殺し屋のリーダーであるドミニクは、ぼやくように言う。
「えっ?やめちゃうの。ボスの腕なら、まだまだやれるよ。」
 リリアーヌが、意外そうに言う。
「最近、血の匂いが駄目になりましてね。他の事業をと、思っています。そこで、考えているのですが、グレゴは、意外にも料理の腕は見事な物ですし、食堂をと思っています。私とグレゴは、人前に顔を出すのは無理ですから、リリアーヌにウェイトレスをしてもらうつもりです。」
「あ。ウェイトレスいいかも。でも、資金、どうするの?」
 レストランの開店資金となると、それなりの額になる。
 それなりの大仕事を、しないと無理だろう。
「次の仕事は、ギャラが破格なんです。まあ、それだけ、相手は強いという事なのでしょう。最後の大仕事を片付けて、この稼業から足を洗いましょう。」
「は〜い。」

『意外なところから、意外な情報が入るね。』
 南アフリカで戦った敵、大星海公司について調べていると、ある事実が明らかになった。
『さて、問題は、知らせるか。か…。』
 入って来た情報は、バルメにも関係していたのである。
『とりあえず、会いに行ってくるか…。』

「ココ。ソフィが見当たりませんが?」
 トレーニングの相手をしてもらおうと、ソフィを探していたバルメは、ココの所に来た。
「馴染の取引相手が来てるから、会いに行ってるよ。ま、偶には、昔話に花を咲かせてあげようと思ってね。そういうのも、大事でしょ。」
「そうですね。偶には、行くのもいいですね。」

「大星海公司についてなんだが、そこの専務の陳国明。お前の仲間の、バルメ。元フィンランド軍少佐、ソフィア・ヴェルマーの部下を皆殺しにしてたのが、裏付けとれたぜ。」
「まさか、そうつながるとはね…。」
 町はずれの観光客向けのバーで、ソフィは情報屋と話をしていた。
「元々、陳は人民解放軍の軍人だ。東南アジアで活動していてな。それで頭角を現し、党に認められて、出世したんだが、1990年頃から、どういうわけだか、アフリカのあちこちに出没している。」
「その最中、バルメさん率いる中隊と遭遇したと。しかし、バルメさんが率いていたのは、フィンランドでも精鋭と言われる部隊。それが全滅というのは、にわかには、信じがたいですね。まあ、陳の戦闘力が、それを上回ったと、いう事なんでしょうが…。」
 バルメを知っていく内に、もし部隊を育て上げたら、間違いなく精鋭になると確信していたので、ソフィは腕を組んで考え込む。
「話しを続けるな。こいつの戦い方は、相当に風変りだ。銃剣付きの拳銃を両手に持って、相手の只中に突っ込んで、皆殺し。相当にクレイジーな野郎だ。それからしばらくして、地雷を踏んで負傷。その後は、表向き、軍を退役して、大星海公司に就職。といった流れだ。」
「それで、大星海公司とは?どうも、普通の貿易会社とは思えません。」
 ビールを飲みながら、続きを促す。
「アフリカは資源の宝庫。各国が投資している。その中で、出来る限り利権を得る為に、現地の有力者を懐柔し、本国との橋渡しをし、採掘プラントを警備。現地の正規軍、民兵の訓練といった仕事を、薄く手広くやってる。じわじわと、アフリカに勢力を伸ばすための、秘密部隊と言ってもいいな。隠れ蓑に、民間の貿易会社の看板を掛けて、実際に貿易業も営んじゃいるがね。とりあえず、違法性は無い。CIAも探りを入れてたようだが、物の見事に無駄骨だ。」
 そう言って、情報屋はワインを飲む。
「ありがとうございます。助かりました。」
 そう言って、ソフィは小切手を渡す。
「おいおい、こんなにか。すまねえな。また、何かあったら連絡してくれ、割り引くから。あ、そうだ。これな。」
 何か薄い物が入っている、封筒を渡す。
「頂いておきますよ。もう少し、飲み食いしましょうか。奢りです。」

『成程。これは、助かる。』
 封筒にはSDカードが入っており、ココを狙おうとしている殺し屋のプロフィールのデータが入っていた。
『ドミニク一味。名前だけは、聞いたことがある。備えておくか。うん?』
 加えて、非常に気になる情報が入っていた。
『やれやれ…。どうするか…。』
 それは、ソフィ自身に関する事で、しかも非常に重要な情報だった。
 さらに、もう一つ、重要な情報が入っていた。

「ちょっと!兄さん!それ、どういう事!?」
 ココがイリジウム携帯越しのキャスパーに、声を荒げる。
「いや。あの。大声出さなくても、聞こえてるから。というか、鼓膜が破れる。落ち着こう。とりあえず。」
 どうにかココを宥めようとするキャスパーを見ながら、チェキータが面白そうに笑う。
「そんなこと言ったって、しょうがないよ。フロイドさんが決めた事なんだから。じゃあ、彼によろしく言っておいてね。行動は、一緒になるから、そう、怒鳴らないでくれないかな。じゃあ、伝えたよ。」
 携帯を切って、キャスパーは白ワインをグラスに注いで一口飲む。
「大変だったわね。キャスパー。」
「ココは、彼を気に入っていましたから。自分の弟のように、慈しんでね。彼を誘拐した、組織の調査も本部に命じていますし。」
「あの、ココさんがね。驚き。ま、彼、素敵だし、腕は立つし、性格もいい。ぞっこんになっちゃったわけか。」
「僕も、できれば、部隊に入ってもらいたいくらいですしね。さて、今度は自分が率いることになるのですが、どうなるやら…。」

「どうしたんですか?ココさん。」
 帰って来るなり、やけ酒をかっ喰らってるように見えるココが心配になって、ソフィは声をかける。
「ソフィ〜。私の傍から離れても、心は繋がってるよね〜!?」
 半ば泣きながら、ココはソフィに抱きついてくる。
『もう、知ってたのか。やれやれ…。』
「あの、お水飲みましょう。落ち着きますし、酔いもさめますし。」
「やだ〜。酔ってないとやってられな〜い!」
 半ば無視して、ソフィは水を飲ませて、落ち着くのを待つ。

「僕が、船と部隊を!?」
 情報屋からの情報に入っていたので知っていたが、知らないふりをして驚く。
「そう。フロイドさんが、明らかにディーラーとしての才能があるからって、船を持たせて、独自にビジネスさせるって言い出したの。私と行動するからって、大事なソフィを引き離すなんて、酷いよ〜。」
 ココは、しくしくと泣き始める。
「あの、バルメさんの事で、とっても大事な話があるんですが…。その、仇について…。」
 ソフィの言葉を聞いた途端、ココの酔いがいっぺんに覚めて、話を聞き始めた。

後書き
とうとう明らかになった、バルメと陳の過去。
しかし、もう一つ、何か気になる事を見つけたソフィ。
一方、ココとキャスパーの父、フロイドが、ディーラーとして、ソフィを独り立ちさせることを決めました。
ソフィは、事前に知っていましたが。
そして、最後の仕事をする殺し屋たちのターゲットは?
基本的には、原作通りの流れですが、これからの、オリジナルエピソードの仕掛けをした話とも、言えます。
さて、バルメの仇の話を聞かされ、酔いが醒めたココは、どうするのでしょうか?


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