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zoom RSS ガールズ&パンツァー 二次創作 第2話 「戦車探します!」

<<   作成日時 : 2013/02/10 22:29   >>

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「というわけで、戦車探さないといけないんだよね〜。」
 元格納庫で、杏が状況を説明すると、ほぼ全員が呆れかえる。
『無理ないか…。私も呆れたし。』
 生徒会室の事を思い出して、みほは心の中で苦笑する。
「いいじゃないですか!なんか、おもしろそうですし。」
 優花里だけは、楽しそうにしている。
「そのやる気が、今は恨めしいな…。」
 麻子が、重い溜息をつく。
「戦車買うお金、ないんですか?」
 廃部になったバレー部の元キャプテン、磯辺典子が質問する。
「あるんですけど、今後の事を考えて、今は探せるだけ探すことを、決めたんです。改造や強化の為に必要になるかもしれませんし、場合によっては、強力な戦車を購入することにもなりかねませんし。」
 みほが、説明する。
「という訳で、戦車の探索を開始せよ!見つかった際には、直ちに生徒会室に連絡をするんだ!」
 桃の号令で、皆が学び舎であり、生活の場である学園艦での戦車探索に向かう。

「そもそも、戦車がどこにあるかどうかわからないで、戦車道やるなんて、信じらんない!!」
「ここで、怒っていても始まりませんわ。頑張って、探しましょう。自動車部の人たちも協力して下さっていますし。」
 憤る沙織を、華が落ち着かせて、まずは森の中を探しはじめる。

「こういった、洞窟に、お宝あるんだよね〜。」
「ゲームじゃないんだから…。」
 1年生の澤梓に、同じく1年の宇津木優季が突っ込みを入れる。

「池か…。」
 大洗女学園で、いわゆる歴女と呼ばれる生徒の一人、通称エルヴィンが、池を見る。
「ここは引き受ける。」
 真田家の家紋。六文銭が刺しゅうされた鉢巻を巻いた少女、通称左衛門座が竹筒を手に、池に飛び込む。

「ひょっとしてあれではないか?」
 制服の上から、法衣を着た少女が、崖の上から下を見る。
「面白い…。逆落としと行くか。」
 制服に、鎌倉時代の大鎧の大袖をつけた少女、通称義経が、不敵な表情になる。

 一方、生徒会室では、杏子達が知らせを待っていた。
「遅い!一つも知らせが来ないではないか。」
「まあまあ、落ち着いて。果報は寝て待てってね。」
 杏は、のんびり干し芋を食べていた。
 その間、みほは、ひたすら訓練プログラム、マニュアル作りに集中していた。
 作業を始めて、3日間。
 みほは夜を徹して、できる限り、理解しやすいマニュアル。できる限り、早期にスキルアップができる、訓練プログラムを作る事ばかり考えていた。

「マニュアルと訓練プログラム作り、終わりました!」
 嬉しそうな顔で、杏のもとに持っていく。
「おお〜。いいね。いいね。それぞれの役割についてとか、兼任するときのコツとか。内容は濃いけど、解りやすくて読みやすいよ。さすが、西住ちゃん。」
 マニュアルに目を通した杏子は、戦車道の初心者の自分でも解りやすいマニュアルに、ご機嫌だった。
「訓練プログラムも、目的がはっきりわかる。これなら、ばっちり。」
 柚子も、しっかりしたプログラムに、感心していた。
「本当、ご苦労さん。ソファで横になってなよ。疲れてるでしょ。連れてってあげて、柚子。」
「はい。じゃあ、西住さん。遠慮しないで、こっちにきて横になってて。」
 柚子が、妹に接するようにみほをソファの所に連れて行く。
「すみません。お言葉に甘えて…。」
 上履きを脱いで、ソファに寝転ぶ。
 
 みほが横になって1時間後、桃の携帯に連絡が入った。
「私だ。そうか。ご苦労。詳しい話は後で聞く。」
 桃が携帯を切る。
「会長。戦車が見つかりました。合計10両です」
「おお!あるもんだね〜。」
「ただ、問題があるとか…。」

「ははあ。これが問題か〜。」
 目の前には、確かに戦車があった。
 だが、戦車砲がなかったり、エンジンがなかったりする。使い物にならない、ガラクタと呼んでいい代物だった。
「問題以前だろうが…。」
「だよね…。」
 桃は頭痛を必死にこらえ、柚子はなんとも表現しがたい表情になる。

「ただ、運がいいことに、様々な戦車のパーツが発見されました。これを使用して、改造が可能です。」
 戦車道では、1945年8月15日までに実戦配備されるか、試作車が完成しており、それに搭載するパーツを使用しての改造が認められている。
 極端な話、アメリカ製の戦車に、ソ連製のエンジンや戦車砲を搭載することも許可されているのである。

「じゃあ、どの車体に、どのパーツを搭載するか決めないとね〜。こういうのに詳しいとなると、やっぱ、西住ちゃんか。」
 西住流の人間ともなると、古今東西の戦車のスペックはほぼ全て頭に入っている。
 それを応用して、それぞれの戦車に適したパーツを選別することは、十分可能だった。
「解りました。秋山さんと自動車部の皆さんには、お手伝いをお願いします。」
「お任せください。西住殿!」
「「「「了解!」」」」

「発見された戦車は、Y号重戦車ケーニヒス・ティーガーヘンシェル砲搭搭載型1両。Y号重戦車ティーガー中期生産型1両。ブラック・プリンス歩兵戦車1両。W号中戦車/70(A)2両。M4A6シャーマン中戦車5両。ちょうど10両。これなら全国大会でも準決勝までは、大丈夫ですね。」
 全国大会では準決勝までは10両。準決勝は15両。決勝は20両と、使用できる戦車の数が決まっている。
 したがって、現在の数で当分は問題ない。
 欲を言えば、20両揃っていて、相手や試合会場に合わせて部隊編成をしたいのが、みほの本音だが、パーツが欠けているとはいえ、戦車自体は優秀なので、今はそれでいいと考えていた。
「後は、また探すとして。まず、それぞれの戦車の担当を決めてと。」
「フラッグ車は、もっとも防御力の高いケーニヒス・ティーガーですかね?」
「そうだね。ティーガーとブラック・プリンスは前衛で味方を守りつつ、火力で相手を崩す。IV号中戦車/70(A)は、砲塔は無いけど、全高は低いから伏兵にしてもいいし、正面の防御力と射程を活かした運用もできる。」
「M4A6シャーマンは、作られた数こそ少ないですけど、正面防御力は高いですから、これにパンター中戦車D型のエンジンを積めば、さらにスピードも出て、使えますね。戦車砲はW号の長砲身砲を搭載すれば、攻撃力も向上しますし。」
 みほが自動車部の方を見ると、会話が聞こえていた自動車部は早速作業に入っていた。
「ケーニヒス・ティーガーには、M6重戦車のエンジンを搭載すれば、最高速度が上がる。車体も大きいから積めるはず。ティーガーには、まさか、あるとは思わなかった、パンターUのエンジンを積めば、こっちも最高速度は上がる。」
「まさか、あるとは思いませんでしたね?試作しかされてないのに。パワーアップ用に買ったんですかね?」
 従来のパンター戦車の防御力を強化したパンターUは、試作車が1両完成しただけで、実戦投入はされていない。
 レア物且つ、出力の高いエンジンだった。
「ブラック・プリンスにはパンターA型のエンジンを積めば、こっちも最高速度は上がる。」
「相手、驚きますよ。中戦車クラスのスピードの重戦車なんて。」
 重戦車は、高い攻撃力と防御力を持つために、スピードを犠牲にせざるを得ない。
 スピードが向上するのは、頼もしい。
 チーム全体の移動速度も、上がるので素早い作戦行動が可能になる。

「後は。W号中戦車/70(A)か。」
「それなら、ヤークトパンターの対戦車砲を積みましょう。T−34のエンジンならサイズ的にも大丈夫なはずです。」
 みほは、優花里の提案を聞いて、少し考え込む。
 ヤークトパンターの対戦車砲は、71口径8.8cm対戦車砲PaK43/3。
 本来搭載されているのは、70口径7.5cm対戦車砲PaK42。
 前者を搭載した場合の内部スペースへの影響、仰角、俯角の調整範囲が狭くなるという難点がある。
 みほは、頭の中にあるデータを基に、搭載した際のシミュレートをする。
『難点はあるけど、そこは訓練と運用次第で、何とかカバーできるかも…。』
「あの、駄目でしょうか…。西住殿。」
 優花里が、不安そうに尋ねる。
「秋山さんの案で、いきましょう。難点はありますけど、カバーできないわけじゃありませんし。」
「はい!」
 自分の案が採用されたことが、優花里は嬉しかった。

「いやあ、スムーズに進んでるね。」
 自動車部の作業を見ながら、杏は満足そうに頷く。
「作業は、3日程で完了するそうです。」
「みんなには、西住さんが作ったマニュアルを配って、きちんと勉強しておくように伝えました。」
「頑張ってくれたかんね〜。西住ちゃん。私らもがんばらないと、ね…。」
「はい…。」
 桃の顔には、今まで誰にも見せなかった、決意が見られた。

後書き
原作より、車両数は多いですし、戦車もいいのが沢山揃っています。
シャーマンはバランスが取れた、使いやすい戦車ですので、私の中では一番好きなW号戦車とならんで、好きな戦車ですね。
W号中戦車/70(A)は、結構マニアックな戦車だと思います。
プラモは、出てますけどね。
生産体制が整っていない、パンターの穴埋め的な車種です。
搭載している戦車砲も、パンターと同じです。
何より、ティーガーやケーニヒス・ティーガーもあります。
ですが、エンジンは無いわ、戦車砲は無いわ。
はっきり言って、ガラクタです。
原作より、酷いですな。
もう、こうなったら、見つかったエンジンや戦車砲で、どうにか改造するしかありません。
自動車部の、戦いが始まります。
かな〜り、ありえない戦車がゴロゴロ出てきますが、そこはご容赦の程を。


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