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zoom RSS 緋弾のアリア−Another DA− Bullet11 仲間の為に

<<   作成日時 : 2013/02/05 23:26   >>

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 ロシアの首都、モスクワの郊外。
 あるマフィアの屋敷に、ルークはいた。
 マフィアのメンバー、雇った傭兵崩れは全滅。
 ルークは、うめき声をあげ戦闘不能になっているそれらには、目もくれずに歩いていく。
「さて、色々、お話を伺うかね。」
 マフィアのボスを担いで、マフィアのメンバーを逮捕する、モスクワの警察には目もくれずに、外にいる、スペツナズの隊長に渡す。
「手段を選んでいると、情報は聞きだせないと思いますよ。では。」
 引き渡してからは、現地の治安組織の仕事である。

 2週間の休暇届を出し、ルークはロシアに赴いていた。
 既に1週間が経ち、4つのマフィアを壊滅させたが、ステルス強盗につながる物は、何一つとして得られなかった。

『スカだらけか…。軍需産業の線も洗ってみたが、何も出てこない。』
 ルークはホテルの一室で、様々な資料に目を通しながら考える。
 現在、ロシアでは、スホーイがPAK FAと呼ばれる、ステルス戦闘機を開発中である。
 その線も、当然調べたが、何も出なかった。
『ステルス塗料となると、開発できる企業は限られている。それとも、軍事とは無関係の企業に偽装か?だとすると、相当に面倒なことになるな。』
 一口に塗料と言っても、様々な種類があり、それら全てを調べるのは、1人では、物理的に不可能である。
 できるとすれば、世界でも一、二を争う諜報組織である、ロシア連邦保安庁、略称FSBやMI6こと、英国秘密情報部くらいだろう。
 日本の警視庁公安部外事課と、連携するという線もないわけではないが、水面下での調整が長引き、次期を逸する事になりかねない。
『思案のしどころか…。』
 ソファに座って、考え始めた時、地元警察から連絡が来た。
「そうですか…。売りに来た人間の足取りは、掴めませんか…。」
『あちらもスカか。これでは、ロシアどころか、近隣諸国纏めて、強盗の巣窟になるな…。』
 そう考えて、ルークは溜息をつく。
「FSBに?フル装備で?解りました。すぐに。」
 携帯のスイッチを切ると、ルークはすぐに支度を始めて、FSBの本部に向かう。

 一方、マルチナ達は、東欧の依頼を受けて、事件を片付けていた。
「康永。どう?」
 今回の依頼は、武器の密売組織のボスの逮捕だった。
「どんぴしゃりだな。FLIRで見る限り、無人だ。派手に行こう。マルチナ、狙撃の用意を頼む。アラン、奴らの警備システムにウィルスを。混乱に乗じて、終幕といこう。」
 康永との、通信を終えると、アランは、ネットブックを操作して、ウィルスを送り込む。
それを確認して、アビーと共に、AN/PVS−15 ナイトビジョンを装着して、不可視レーザーサイトのスイッチを入れる。
 ロンドン武偵局出身のアランだが、イギリス軍制式アサルトライフルL85のあまりの信頼性の低さに愛想を尽かし、個人的なルートで、L85A2とは別の改良をさせて、信頼性と使い勝手を劇的に向上させたものを使用している
「よし、行くぞ。終幕だ。」
 パイオニアが空を飛ぶのと同時に、アビーとアランが戦闘を開始する。

「ロシア連邦保安庁特殊任務センターのセンター長を務める、アレクサンドル・チーホノフ大将だ。君の名は、ロシアの高官の間でも有名でね。会う事が出来て、光栄だよ。」
「恐縮です。閣下。」
 ソファを薦められて座ると、ロシアンティーが出される。

「マフィアは随分潰してもらったが、肝心の塗料の出所がはっきりしなくて、我々も困っているよ。諜報員をあちこちに派遣しているが、情報もさっぱりだ。で、センター内で協議した結果、君と、A局で捜査に当たってもらいたい。報酬は見合った額を支払うし、必要な武器も用意する。ロシア製では、使いにくいかもしれんがね。」
「装備に関しては、持って来たものがありますので、問題は無いと考えます。後は、如何に尻尾を掴むかですが、一芝居打ってはいかがかと思いますが、如何でしょうか?閣下。」
 チーホノフはしばらく考えるが、決断した。
「詳しく聞かせてもらおう。準備もあるからな。」
 ルークは、案を話し始める。

「こんなに簡単に引っかかるとは、思わなかったな。」
 ロシア製ブルバップ式アサルトライフルで特殊部隊に配備される、KBP A−91を構えたユーラ・ワシレフスキー少尉が、ルークに話しかける。
 既に、麾下の小隊40名は、10名ずつの分隊に分かれて、配置されている。
「仕入れ値は高いが、きっちり元を取れますからね。ヘロインやLSD、MDMAを売るより儲かる。あっちは、さっぱり儲からなりましたから。」
「無分別に売って、警察の手入れが入って、結局、自滅。それで、もっとヤバイのにか。やってられんな。ここらで、終止符を打ちたいものだな。」
「同感です。少尉。」
 その時、ワシレフスキーのインカムに、通信が入る。
「Прапорщик,я был готов спешить.(少尉、突入準備完了しました。)」
「Немедленно приступить к ситуации. Если сопротивление будет немедленно расстрелян. Самый высокий приоритет, арест руководителей. Всегда, я жив. Несколько, капитального ремонта не допускается.(直ちに、状況を開始せよ。抵抗する場合は、射殺。幹部の捕縛を、最優先せよ。必ず、生かしてだ。多少、痛めつけることは許可する。)」
「согласие.Я начинаю ситуации..(了解。状況を開始します。)」
「こういうことだ。すまんが君も従ってもらう。幹部以外で抵抗する者は、即刻射殺してくれ。」
「お気遣いなく。慣れてますから。」
 VG31A1のセーフティーを解除し、3点バーストにセットする。ACOGスコープのダットサイトのスイッチを入れる。

 一方、ADISでは、射撃課程の教師であるアルベリヒ・バルツェルが、ロシアに行ったルーク。
 東欧の依頼を受けて、渡欧しているアビー達。
 元々、アビーがルークを加えてのチーム編成を考えていることは、知っていたが、欧州屈指のSクラス武偵であるルークは、様々な分野で太いパイプを持っている為に、チームで行動する必要がなかった。
 ルークは、一匹狼ではない。
 必要であれば、チームを作るだろうが、必要がなければ作らない。
 そう考えているに過ぎないことを、入学以来見てきて理解した。
 しかし、アビーはルークをチームに入れようとしている。
 だが、Sランクが請け負う依頼と、Aランクが請け負う依頼では、レベルが違う。
 それ故に、ルークはアビー達に自分がかかわる仕事には、絶対に首を突っ込まないように、釘を刺したが、アビーは納得しなかった。
 武偵憲章第一条 仲間を信じ、仲間を助けよ。
 危険な依頼をたった一人で請け負うルークを放っておくことが、できなかったからである。
 今回、アビー達が請け負った依頼は、Aランク向けでも、非常にレベルが高く、1人か、2人はSランクに昇格する可能性もある。
 そうなれば、チームに引き込む事もできる。
 そう考えていることは、すぐに理解できる。
『無茶だけは、するなよ。』
 例え学生でも、武偵校の生徒となれば、在学中に任務の中で命を落とすこともある。

「あらかた、片づけましたね。」
 マガジンを交換して、コッキングしたルークが、ワシレフスキーに尋ねる。
 周囲には、2人が射殺した、多数のマフィアのメンバーの死体が、転がっていた。
「ああ。だが、幹部連中がまだだ。こいつらをとっつ構えないことには、情報を引き出せん。」
「ですね。先に進みましょう。」
 2人が先に進むと、大きなドアの前に出る。
「当たりを引いたのは、こっちのようですね。
「ああ。」
 素早くドアの両側に近づくと、マスクをつけて、スタングレネードを部屋の中に、複数放り込む。
 そして、内部を制圧した後、幹部をすべて捕縛することに成功した。

「大漁だったな。証拠もいろいろ出てきた。さっそく、調査に入るが、3日といったところだろう。それまで、ゆっくり休んでくれ。」
「そうさせていただきます。」

『さて、お目当ては出てくるかな…。』
 ステルス塗料を売りさばいている組織は、相当巧妙に、迂回路を設けているとルークは予想していた。
 多くの証拠が出てきても、本命までたどり着くとは限らない。
『代金の支払いは、地下銀行で間違いない。それさえ把握できれば、事は一気に進む。金を辿れば、確実に奴らにたどり着ける。後は、そこでケリを着けてやる。』
 そう考えて、武器の手入れを始めた。

「どうやら、この依頼、片づけるのに時間を食いそうだな。」
「どういう事?康永が。」
 東欧で情報を整理していた康永が、少し、苦い表情になる。
「金の流れを追ってたんだが、どうやらロシアに辿りつきそうだ。情報収集を考慮した場合、モスクワに行った方がいいな。やれやれだ。アラン、調べは終わったか?」
「間違いないね。モスクワでも流行り始めてる、“紙”と同じ成分だね。東欧で利益が出たから、いよいよ、モスクワで売り始める。筋書きとしてはそんなところだと思うよ。康永の調査でも、地下銀行の水脈の出発点は、モスクワ。最初からだと、自分たちが疑われるから、東欧で売りさばいて、いよいよモスクワで本腰を入れようと。そんなところだろうね。」
 武器の密売組織は壊滅し、ボスも逮捕したが、ある物も扱っていることが判明した。
 アランから調査結果を聞いて、全員がため息をつく。

「行くしかないわね。モスクワに。そこで、終わらせる。」
 アビーの言葉に、皆が頷く。
 ルーク。
 アビー達。
 図らずとも、同じ地で再会することになる。

後書き
Sクラスの危険な世界に、アビー達を巻き込まないように、Sクラスの依頼をこなすルーク。
少しでもルークのいる世界に近づけるようになろうとする、アビー達。
それぞれが依頼をこなす中で、糸が繋がろうとしています。
ロシアの地下経済は、規模も張り巡り方も洒落では済まないそうで、メディアも影響下にある地域もあるそうです。
おっかないですね。アリアの二次小説を書きながら、マフィアの事を調べていると、日本の方がまだましで、日本に産まれてよかったと、つくづく思います。
怖すぎます…。


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