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zoom RSS ヨルムンガンド二次創作 第14話 ディーラーズウォー Phase2

<<   作成日時 : 2013/01/23 23:59   >>

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 B国大使館で、パーティーが開かれ、HCLIからは、ココ、ソフィ、護衛として、アール。
 そして、ダッソー社を中心とする、nEUROn計画に参加している企業の上層部が、参加していた。
「あの人ですか。なるほど、理性でどうこうって問題じゃ、ないですね。」
「だよね。」
 ココとソフィの視線の先には、ある女性ディーラーがいた。
 アマーリア・トロボフスキー。
 元は、超一流の舞台女優だったが、先立たれた夫の遺産の中から、武器のディーラー関係の人脈を活用して、たちまち、凄腕のディーラーになった。
「確かに、綺麗な方ですね。」
「でしょう。あんな人が「武器、買ってくださらない?」なんて言ったら、軍の高官やってるオジサマたちは、途端に落ちちゃうよ。」
「ですね。」
 ソフィは、シャンパンを一口飲む。

「まあ。まあ、まあ。あなたが、ミスヘクマティアルね。そして、ミスターアルムフェルト。話には聞いていたけど、本当にお綺麗ね。若いけど、一流のディーラーが来るって聞いてたから、とても楽しみにしていたの。」
「光栄です。ミストロボフスキー。私も貴方の事は、お聞きしておりました。」
「こちらこそ嬉しいわ。それにしても、ミスターも本当にお綺麗。もし、ヘクマティアルさんの御許可がいただければ、今度、ディナーでもいかが?腕のいいフレンチシェフがいる、ホテルがあるのよ。そこを貸し切って。」
「ええ。喜んで。」
『ま。これくらいのリップサービスは、きかせて差し上げるか。』
 トロボフスキーが探りを入れているのは、ソフィでもすぐに解った。
「うれしいわ。何とか、ヘクマティアルさんの許可を頂きたいわね。そうだわ。今回のUAV受注。私達が受注を勝ち取ったら、彼とのディナー、許可して下さらない?」
「勝てれば、どうぞ。でも、私は負ける気はありませんし、ソフィも凄腕ですよ。何より、戦場を知り尽くしていますから。それでは失礼。」
 ココは優雅に一礼して去り、ソフィも続く。

「どう思う?あの人の事。」
「そうですね。何ともつかみどころのない人ですよ。さすがは、元女優。仮面を被るのがうまい。向こうの考えを読むのは、楽ではないでしょうね。それから…。」
「それから…?」
 ココはあらかた予想がついていたが、その先を促す。
「おそらく、B国の上層部は、あらかた、説得されていると思いますよ。マルケス中佐にも、その内、説得の手が伸びるでしょうね。素早く、対処する必要があります。ばれても構わないから、相手を考え込ませて、動きを止める必要がありますね。フェイクが必要でしょう。そして、フェイクの中に本命を入れる。ちょうどいい手がありますから。それでいきましょう。」
「見て、直ぐに解ったか。」
「何しろ、相手は元舞台女優。幹部クラスの年齢だと、それだけで心がぐらつきますよ。俳優とか、そういう華やかな舞台の人達に人間はどうしても弱いですから。僕みたいに、あまり関心を持たない人もいるでしょうけど、少数派でしょうからね。とにかく、すぐに打ち合わせをして、行動を開始しましょう。銃弾は飛び交いませんが、厳しい戦いですよ。」

「という訳で、美人の元舞台女優に、軍上層部のオジさん達はメロメロな訳。」
「レームのおっさんなんか、イチコロだろうな。」
 ここから話を聞いたトージョは笑いながら、レームを見る。
「おいおい。俺はそういうのには、興味ねえぜ。」
 心外だという表情で、トージョを見る。
「はいはい。それ位にして。という訳で、いろいろな作戦を、同時に実行します。バルメ、ルツ、ワイリは私の所に。トージョとレーム、ウゴはB国に。ソフィはスケジュールを前倒し。マオとアールが護衛について。じゃあ、スタート。」
「んじゃ、トージョ、ウゴ行くぜ。」
 レーム達がB国行の切符を持って、出発する
「マオさん、アールさん、どうぞよろしく。バルメさん、ルツさん。ワイリさん。ココさんを頼みます。」
 ソフィがバルメ、ルツ、ワイリにココの護衛を頼む。
「ソフィも気を付けて。」
「はい。なるべく、早く、帰ってくるつもりです。」
 替えのスーツをキャリーバッグに入れて、ソフィ達も出る。

「あちこちに出発した?」
「はい。ココ・ヘクマティアルはホテルにいるようですが、他の2組は別の国に行くようです。他にもビジネスを展開しているようですから、そちらの可能性が高いかと。」
 ホテルでシャンパンを飲んでいた、トロボフスキーは、少し考えたが、どこか楽しそうな表情になる。
「ココちゃんが、このまま引き下がるとは思えないわね。きっと何かをしでかしてくる。どれが本命で、どれがフェイクかを、慎重に確かめる必要があるわ。ココちゃんのホテルには監視をつけて。それと残りの2組の行く先も大至急。」
「解りました。」

 護衛にバルメ、ルツ、ワイリを残して、他のメンバーが行動を始めてから、2日間、食事は菓子とジャンクフード。
 シャワー、トイレ、睡眠以外は、ベッドの上で菓子を食べながら、ココは、あちこちにメールを送信し、あちこちに電話をしていた。
 だが、送信されたメールの内容を解読するには、プロバイダーのメールサーバからサルベージする必要があり、外部の人間がやれば、犯罪行為である。
 諜報機関のコネを使うという手もあるが、あまり使いすぎるのはいいとは言えない。
 結論として、トロボフスキーに判断を仰ぎながら、電話の盗聴をメインにしながら、監視を続けていた。

「ま、ココさんも大変みたいだけど。とどのつまりは、俺がどうにかすれば、終わりだろ?」
「何、寝ぼけてんだ?ココが手こずって、ソフィに取引手早く片付けてサポート頼むくらいだぜ。お前でどうにかなってりゃ、ソフィは今頃自分の仕事に専念してるぜ。それと、nEUROn計画の人間につけられてる。ウゴ、頭に入れながら、運転しろ。」
「了解。」
 トージョ達と話しながら、監視がいることを忘れずに念を押して、トージョ達はB国の参謀本部に向かう。

 トージョ達がB国に到着したころ、ソフィ達はドイツにいた。
「では、交渉成立ということで。」
「ありがとうございます。クライスト大佐。それで、もう一つ、お勧めしたいものが。」
 ソフィは、書類を取り出す。

「前倒し、一つお終い。どこかでお昼しませんか?」
「サンキュ。腹減ってたしな。」
「それにしても、ちょっと長引いてたな。どっか商売敵でもいたのか?」
「ビジネスに敵はつきものですよ。ま、色々と、それは後のお楽しみ。」
 マオが運転手を務め、アールが護衛をして、車は近くのレストランに向かう。
 その間、ソフィはノートパソコンのキーボードを叩き、何かをしていた。
『ヘクマティアル・インヴェストメント・バンク、行動開始。まだまだ戦いは続きますよ。ミストロボフスキー。』
 ソフィは、微かに笑っていた。

「お昼が終わったら、次はポルトガルです。その後、幾つか。」
「慌ただしいな。ま、観光に来たわけじゃないけどな。」
 マオが車を運転し、空港に向かう。

「ドイツ?」
「はい。海軍の、クライスト大佐と、接触していました。他のビジネスが入っていたようです。」
「他で利益を出して、UAV受注で負けた時の利益を、補填しようとしているのかしら?それとも、前からの予定?」
 しばらく考えて、行動指針を決める。
「もう一組は、B国に行っているのよね。」
「はい。」
「念を押しておいて頂戴。いざという時は、私が行きます。それと、ココちゃんの監視もお願い。あの子が、そう簡単に、引き下がるとは思えない。何か、起死回生の策を用意しているに違いないわ。」
「解りました。」
『今までの電話は、十中八九、他のビジネスとみていい。でも、そんな事をしてどうするつもり?UAV受注が、今は最優先事項の筈。』
 ここ2日の、ココの電話を盗聴した音声データを再生した結果、トロボフスキーは、元女優の勘で、嘘は無いと感じた。
『もし、それが、何かの意味があるとしたら…?』
 トロボフスキーは、しばらく考える。
『結論を出すのは、まだ、早いわね。しばらく、動きを見る必要がある。』
 ひたすら、他のビジネスの電話を各所に掛ける、ココ。
 B国に向かった、トージョ達。
 ドイツに向かった、ソフィ達。
 それぞれの動きに、何の意味があるのか。
 トロボフスキーは、最終的な結論が出ていなかった。

『もう、3日。ココは。相変わらず。トージョ達からは連絡はなし。ソフィはあちこちを回っている。』
 新聞を読みながら、周囲を警戒している、バルメはまともな食事をとらずに、メールと電話をし続けるココを、心配そうに見ていた。
 そして、何気なく、窓の外のバンを見る。
『間違いなく監視。電話の盗聴はできても、メールの中身までは、解読できていないはず。今の所、ココが何をしているかまでは分からないけれど、早く帰ってきてほしいですね。このままの状態は、決していいとは言えない。』
 バルメが早く帰ってきてほしいと思う人間、ソフィはアールとマオと共に、ポルトガルにいた。

「こっちの仕事も終了。じゃあ、次に行きましょうか。目的地は、ベルギーです。おいしいチョコが食べられますよ。」
 取引を成功させたソフィ達は、次の目的地、ベルギーに向かう。
 だが、その裏で行われているある事は、誰も知らなかった。

後書き
いよいよ、トロボフスキーさんの登場です。
愉快な所もありますが、ディーラーとしては間違いなく凄腕。
かつ、美しく年を取った女性の見本みたいな人です。
しかも、元女優。
スケベな中年のオッサンはこういう人に弱いのは、世の常。
既に、苦戦が決定されている状況。
しかし、これであきらめるココではないですし、ソフィにも秘策がありそうです。
何でしょう?





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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
はじめまして、ル・カインと申します。
いつも楽しく読ませていただいてます。
これからも応援してますので頑張って下さい!
ル・カイン
2013/01/29 01:10
初めまして、ル・カインさん。
コメントありがとうございます。

>いつも楽しく読ませていただいてます。
>これからも応援してますので頑張って下さ
>い!
 ありがとうございます。
 すごく嬉しいです。
 楽しんでいただける作品を書けるように、
 頑張ります。
CIC担当
2013/01/29 23:15

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