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zoom RSS コードギアス−反撃の騎士− NORTH10 始りの日

<<   作成日時 : 2013/01/17 23:46   >>

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「こちら、第5監視地点。コーネリア率いるブリタニア軍を確認。」
「本部了解。持ち場で、戦闘準備に入れ。」
「ついに来たか。」
 張り詰めた表情で、片瀬はスクリーンを見る。
 ナリタ連山はそれ自体が、要塞と化しており、ナイトメアが各所に密かに配置されており、地雷陣地、ATMや対戦車ロケット等を構えた歩兵も隠れており、ブリタニア軍を待ち構えている。
 さらに、対空砲も配置されており、輸送機で運ばれるナイトメアも撃ち落とすことができる。

「着いたか…。早速準備に掛れ。私もすぐに行く。」
 コーネリアは、私室に戻る。
 後ろ姿を、ダールトンは一瞬複雑な表情で見るが、すぐに武人としての表情に戻る。

「クロヴィス、ルルーシュ、ナナリー…。」
 皇女であるにも関わらず、コーネリアの私室には豪華な家具の類は一つもない。
 至って質素な部屋である。
 だが、軍略書等を収めている棚に、1枚の写真が飾られていた。
 前総督にして、第三皇子クロヴィス・ラ・ブリタニア。そして、本国にいた頃のルルーシュ、第十一皇子ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア。そして、ルルーシュの実の妹であるナナリー、第六皇女ナナリー・ヴィ・ブリタニア。
 幼いころの3人と、ルルーシュとナナリーの母親である、第五皇妃マリアンヌ・ヴィ・ブリタニア。士官学校を卒業し、軍務についていたコーネリア。そして、コーネリアの実妹の第三皇女ユーフェミア・リ・ブリタニア。
 ルルーシュと、クロヴィスは喧嘩ばかりしていたが、ナナリー、ユーフェミア、ルルーシュは仲が良く、互いに親交を深めており、そんな弟や妹たちを、コーネリアは、これ以上なく大切に思っていた。
 マリアンヌは、かつて、皇帝直属の帝国最強の12人の騎士、ナイトオブラウンズの1人であり、現役を引退しても、その実力は、衰えを知らなかった。
 そんなマリアンヌに、コーネリアは強いあこがれを抱き、弟や妹たちを守りたいという願望もあって、コーネリアは軍人を志した。

「もう少しだ。もう少しで、この地を平定できる。お前たちが、命を散らした地。安らかに眠れるようにしてみせる。だから、もう少し待っていてくれ…。」
 昔を懐かしむように、写真に触れる。
 賑やかで楽しかった、宝のような日々。
 それを思い出していた。
 だが、それも少しの間で、私室を出た頃には、既にブリタニアでも屈指の武人の顔に戻っていた。
「この地に散った弟や妹の為にも、これですべてを終わらせる。必ずだ!」
 強い決意を胸に、移動司令部G−1ベースのナイトメア格納庫の自分専用のグロースターに乗り込む。

「来るがいい、コーネリア。いつも貴様の思うとおりになるとは限らんぞ!」
 既に、完全に迎撃態勢を整え、片瀬は、コーネリアが部隊を展開するのを、待ち構えていた。

「おい、冗談じゃねえぞ!あんな大部隊を相手にするのか!?」
 扇率いるレジスタンスの古参メンバーである、玉城真一郎がルルーシュにものすごい剣幕で尋ねる。
 今いる場所には、巨大なバッテリーと繋がった、特殊な低周波発生装置が幾つも埋められていた。
「そうだ。確かに大部隊だ。だが、玉城。考えてみろ。我々がコーネリアを破ったら、黒の騎士団はどう見られるかな?」
「そりゃ、確かに、他の抵抗勢力やキョウトも、俺達を高く評価してくれるさ。だが、あくまで、勝ったらの話だ。」
 古参メンバーの1人、杉山賢人が反論する。
「何か、策はあるの?ゼロ。」
 カレンと並んで、数少ない女性の古参のメンバー、井上直美がルルーシュに策の有無を尋ねる。

「確かに相手は大部隊だ。だが、全てを相手にする必要はない。狙いはコーネリア。直接率いている部隊は、これから展開する部隊の一部に過ぎない。今の戦力で各個撃破を行う。態々、このような仕掛けをしたのもその為だ。玉城、杉山。これが、答えだ。私は失敗するような事は、しない。既に、ブリタニアの動きは掴んでいる。その為の密偵も、私は手駒にしているのだからな。敵は4個大隊。コーネリアは左翼だ。中央と右翼を崩して、各個撃破する。鬼切の戦術ディスプレイに、両軍の状況は逐一送られる。それを見れば、私の正しさが理解してもらえるだろう。いずれにしても、これだけの装備を揃えた時点で、我々は、一蓮托生なのだ。故に、私は、失敗するような策は立てない。君たちの破滅は、私の破滅。逆もまた然りだ。納得していただけたかな?」
「ああ。」
「解った。」
 まだ不承不承という感じだったが、玉城と杉山は納得する。
「感謝する。」
 そう言って、ルルーシュは藤堂の方を見る。
「前線での指揮は任せる。方針転換の際には命令をするので、それを成功に導いてほしい。君の戦術指揮能力に、期待させてもらう。多くの人材を有するコーネリアの部下の中でも、君に匹敵する者は、そういない筈だ。君の存在も、我ら黒の騎士団が勝利する、大きな要因でもある。よろしく頼む。」
「期待には、必ず応えてみせる。」
 そういったものの、藤堂は、ルルーシュが自分の目的を果たす為に、自分たちを利用するつもりだという事は、十分に理解していた。
『いいだろう。ゼロ。好きなだけ、私を利用するといい。代償として、我々は、日本を取り戻すために、君の存在を利用させてもらおう。』
 戦略家として、ルルーシュが優秀だという事は、藤堂も認めていた。
 前線指揮官としては藤堂が、総指揮官としてはルルーシュの方が優れている。
 それは、互いに認識しており、故に、協力関係が成立していた。
「よし、各員、配置に着け。ナイトメア部隊のパイロットは直ちに搭乗。備えろ。」
 奇跡の二つ名を持つ藤堂の影響力は、片瀬とは比べ物にならない。
 藤堂であれば、皆は、きちんとルルーシュの作戦に従う。故に、前線指揮を一任したのである。

「総督。各部隊、準備整いました。」
 コックピット内で、機体のチェックを済ませていたコーネリアは、ダールトンからの言葉に頷く。
「全部隊、出撃!作戦開始!!此度の戦いで、エリア11の抵抗勢力に引導を渡す!!」
「「「「「イエス、ユア・ハイネス!!」」」」」
「オールハイル・ブリタニア!」
 全ての部隊が、作戦に基づき出撃する。

「ブリタニア軍、展開!」
「ナイトメア部隊の数は!?」
「反応から、4個大隊と考えられます。」
 オペレーターからの報告を聞いて、片瀬は光明を見出す。
 今の日本解放戦線は、籠城策を取っている。
 古来より、籠城は、敵より数が劣る場合に、取る事が圧倒的に多い。
 ブリタニアの主力ナイトメアであるサザーランドは2個大隊分で、鋼髏やグラスゴーといった、旧式のナイトメアが3分の2を占めるが、各所に仕掛けた地雷や、ミサイル及び重砲陣地からの砲撃、さらにATMやアンチマテリアルライフルを携帯した歩兵のゲリラ戦と連携すれば、地の利に勝る、日本解放戦線が有利を考えたのである。
「ナイトメア部隊、出撃準備。各陣地攻撃用意。歩兵部隊も奇襲を仕掛けろ。日本人の誇りと意地を見せる時である!」

「敵のECMです。」
 中央から侵攻する、ダールトンは、部下からの報告を受ける。
 既に、レーダースクリーンに、ノイズが走っていた。
「ECCM展開、チャンネルを変更。そろそろ、敵の攻撃が始まる。対戦車ミサイルやアンチマテリアルライフルを持った歩兵が、あちこちに潜んでいるぞ。地雷もある。それに、旧式が多いとはいえ、ナイトメアもかなりの数を有している。注意しろよ。」
「イエス、マイロード。」
 その時、後方のサザーランドが、対戦車ミサイルで撃破され、ライフルでファクトスフィアや、駆動系に直撃を受けて戦線を離脱する。
「こういう事になる、気をつけろよ。」
 ダールトンは、グロースターのファクトスフィアで、前方を調べると、アサルトライフルで、地面を掃射し、地雷が次々と爆発する。
「あちこちに、地雷が仕掛けられているぞ。常に索敵を怠るな。怠れば、先程のサザーランドの二の舞だ。続け!」
 ミサイルと重砲の攻撃を回避しながら、スラッシュハーケンとアサルトライフルで、陣地を潰しながら、ダールトンの部隊は進んでいく。
「アレックスの部隊は、少々手を焼いているか。まあ、すぐに片付けるだろう。」
 同僚の優秀さはよく知っているので、ダールトンはさして気にしなかった。
 何より、目の前にナイトメア部隊が、支援を受けながら突撃してくるので、そちらに集中する必要もあった。

「ふん。中々、しぶとい。」
 各部隊からは、日本解放戦線の激しい抵抗の報告が幾つも届く。
 輸送機も、対空砲火で撃墜されるものも出て、予想より、苦戦の様相を見せていた。
 ゲリラ戦と砲陣地からの攻撃を躱しながら、コーネリアはひたすら前進する。
「コーネリアだ。大将を討ち取れ!」
 対ナイトメア用大型ランスを構え、グラスゴーの支援射撃を受けて、1機のサザーランドが、コーネリアのグロースターに突撃する。
「脆弱者が!」
 軽く躱して、ランスでコックピットを串刺しにしたまま、グラスゴーを薙ぎ払う。
「やれやれ。困ったお人だ。各機、殿下を援護せよ。」
 すぐさま、コーネリアを援護する態勢を整えた、ギルフォードの計らいに、コーネリアは満足そうに小さく笑う。
「さあ。コーネリアはここにいるぞ!挑んでくる者は、いないのか!?」

「落ち着け、とにかく、落ち着くのだ。冷静に攻撃を加えろ。」
 コーネリア軍を苦しめることはできているが、予想を超える制圧力を見た部下に、片瀬少将は声をかけ。自分たちの強みを最大限に引き出すべく、知恵を絞り指揮をする。

『予想以上に粘るな。日本解放戦線。コーネリアも予想を覆されたかな?』
 鬼切のコックピットのディスプレイに映る、戦闘状況を見ながら、日本解放戦線の善戦にルルーシュは少なからず驚いていた。
『時と場合によっては、コーネリアも、犠牲を厭わぬ戦いになるかな?』
 ルルーシュは、そんな事を考えながら両軍の戦いの状況を見ていた。

『必死だな。片瀬少将も。まさか、こういう展開になるとは…。』
 動くタイミングを見計らっていた藤堂だが、ルルーシュと同じく、想定外の事態に驚いていた。
『日本解放戦線が逃げれる程度にして、散り散りになった人材から、優れた者を保護するという考え方もあるが…。』
 当初の予想では、藤堂は、日本解放戦線は持たずに、組織は消えると思っていた。
 ナイトメアが組み込まれた戦略及び戦術を、片瀬は理解せず、戦車に足が着いたような物のように考えている。
 それ自体は、抵抗勢力を率いている、旧日本軍の将校としては、珍しくもない。
 だが、中級士官の中には、ナイトメアの有効性をよく認識している者が大勢いる。
 ルルーシュが、組み込もうとしているのは、その者達である。

「どうする。ゼロ?こちらの予想が、外れる可能性がある。事と次第によっては、やり方を変える必要が出るかもしれんぞ?」
『同じ考えでいたか。』
「もう少し、見守るとしよう。コーネリアも今の損害は、織り込み済みという可能性もある。少々時間が経たねば、動く時を見極められないようだ。」
「そうだな。それにしても、予想外だな。今の状況は。」
「同感だな。いずれにしろ、もうしばらく待つ必要があるだろう。
「了解した。」
『さて、どうなるかな?』
 藤堂とのやり取りを終えたルルーシュは、再びディスプレイに目を移した。

 コーネリアと日本解放戦線の戦いは、当初の戦況は、コーネリアも少し驚くほどに、日本解放戦線が善戦していた。

後書き
いよいよナリタ連山での戦いの火蓋が、切って落とされました。
そもそも、この戦いって、日本解放戦線側の方が、有利なんですよね。
まず、山地である事。
あちこちに歩兵を配置し、ゲリラ戦が可能です。
ATM、アンチマテリアルライフル等で、ナイトメアの弱点を狙い、山を登っている途中のナイトメアのスラッシュハーケンのワイヤーを切断して落としたり、各所に地雷を敷設したりと、戦術はいくらでもあります。
にも拘らず、原作の無様としか言いようのない醜態。
兵法書はきちんと読んだのか?と、言いたくなります。
まあ、そう思っていたので、今回は私なりに、「こう、戦うべきではなかったか?」という展開にしています。
そういうわけで、予想以上に苦戦を強いられている、コーネリアですが、彼女とて歴戦の武人。
このままでいるとは、限りません。
何より、多くの歩兵や機甲部隊も投入していますし、ナイトメア部隊の運用ノウハウも上。
戦況が傾けば、一気に勝負をつけようとするでしょうが、そこを狙っている者がいるとは、思っていないでしょうね。
どうなりますかな?


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