cogito,ergo sum

アクセスカウンタ

zoom RSS コードギアス−反撃の騎士− NORTH09 魔女と黒と

<<   作成日時 : 2013/01/10 23:53   >>

面白い ブログ気持玉 4 / トラックバック 0 / コメント 0

「練度は、だいぶ上がって来たな。」
 ナイトメア提供の代価として、日本解放戦線から得た訓練場で、黒の騎士団は訓練を行っており、1カ月で、練度は確実に上がっていた。
 ブリタニア軍といえども、ナイトメア部隊だけで編成されているわけではない。
 あくまで、軍と言う組織の一部でしかない。
 通常歩兵、機甲部隊、対機甲部隊etc。
 それらが、うまく連動しなければ、勝利を得ることなど不可能である。
 これはルルーシュも承知しているし、さほど有能とは見ていない片瀬ですら承知している。
「ゼロ、新しい装甲車両が来たから、確認してサインをお願い。」
「解った。」
『しかし、まだ人材が足りないな。補給を統括する人材が欲しい…。』
 ルルーシュとしては、戦略を立案した後は藤堂に戦術指揮を任せ、状況の変化によって、指示を与える、純然たる指揮官でいたいのが本音である。
 このように、補充された武器や物資の確認までやっていては、そちらに専念できない。
『専門の人材を探すか…。確か、壊滅した抵抗勢力から入団した者も、何人かいたな。』
 ナイトメア2個大隊。
機甲部隊1個中隊。
対機甲部隊及び通常歩兵を合計して、2個中隊。
実戦部隊として、急速に形ができつつある黒の騎士団を運営するに当たり、いわゆるデスクワークの専門家を、ルルーシュは欲していた。

「コーネリアの事だ。かなりの部隊を投入し、正攻法で一気に押しつぶすつもりだろう。」
 藤堂は、四聖剣と共にコーネリアの戦術を、シミュレートしていた。
 結果としては、奇策の類は使わないと判断。
 そもそも、コーネリアはそのような戦い方は、あまり好まない。
 ルルーシュから渡された、これまでのコーネリアの戦い方を分析して、藤堂はそう結論を出していた。
「以前に提供したナイトメアを含めて、6個大隊はナイトメアを保有しています。後は、相手がどの程度の部隊を投入してくるか…。」
 紅一点の千葉凪沙が、日本解放戦線の戦力を確認した後、コーネリアが投入する部隊の総数を考え始める。
「少し少なくても攻略できるかもね。何しろ、ナイトメア部隊の運用ノウハウは、向こうが上だから。4個大隊くらいじゃないかな?」
 眼鏡をかけた青年、朝比奈省吾が、別の意見を言う。
「いずれにしても、ナリタ連山を本格的に落とすために動くまで、そう遠くない。こちらの準備も急がないとな。」
 卜部巧雪が、地図を睨む。
「後、1週間もあるまいな。その時まで。」
 最年長の仙波崚河が言うと、全員が頷く。
「基本としては、本軍とコーネリアを引き離す。これしかない。問題は、その為の策だが…。」
藤堂が、作戦を説明する。

「総督。準備はすべて完了しております。」
「うむ。」
 自らの直属部隊4個大隊に加えて、予備兵力として駐留軍から2個大隊。
 機甲部隊2個大隊。
 対機甲部隊及び通常歩兵合わせて3個大隊。
 その他の後方支援部隊も十分な数を動員し、物資も問題ない。
 1カ月の間、様々な準備をしつつ、作戦立案をして、遂にコーネリアは出陣を決めた。

「では、これよりナリタに向かうが、留守の間、私を失望させるなよ…。」
「は、はっ!承知しております。」
 行政官たちが、深々と頭を下げる。
 また、大規模な不祥事が起きれば、今度こそ身の破滅。
 コーネリアを知れば知るほど、その事が骨身に染みていた。

「全軍、出立!」
 コーネリアは軍に出動を命じる。
 行先はナリタ連山。
 今度の出陣で、日本解放戦線を壊滅させ、抵抗組織に心理的な大ダメージを与えるのが目的である。
 腑抜けになった抵抗組織の掃除に、自分が出向く必要はない。
 コーネリアは、そう考えていた。

「そうだ。コーネリアが動いた。行先はナリタ。ハイキングの準備をしておけ。ああ、そうだ。こちらの予定通りにな。出番はしばらく無しだ。荷物も万全にな。」
 授業を終えて、クラブハウスに戻ったルルーシュに、扇からの連絡が入った。
 ルルーシュは黒の騎士団に諜報部隊を設立し、コーネリアの動きを見張らせていたのである。
「総督府にブリタニア人しかいないから、安全とでも思っているらしいな。何の冗談だ?コーネリア。お前が動く先には、多くの日本人がいる。そこにスパイを紛れ込ませるなど、造作もないぞ。」
 辛辣な表情で、ルルーシュはコーネリアをこき下ろす。
 今回の日本解放戦線討伐は、軍でも機密の具合が高い。
 故に、一般市民で知る者はいない。
 正攻法と奇襲の組み合わせで、一気に攻め落とそうと、コーネリアは考えているが、最初の時点で、陽動も撹乱も行っていない。
 その時点で、奇襲は不可能になっていた。

「片瀬少将。コーネリアが遂に動いた。周辺の警戒を厳重にし、ナイトメア部隊を即応体制になされるがよろしいだろう。」
「承知した。感謝するぞ。ゼロ。」
「我々も動く。コーネリアを討つためにな。」
 片瀬にそう言って、ルルーシュは電話を切る。
「そう。コーネリアを討つためにな…。」

「コーネリアを討つために、動くか…。日本解放戦線を助けないのか?」
「あの組織は、もう、時代に取り残されている。政治的指導者がいないから、自分たちが何をやればいいのか、全く分かっていない。故に、100年経とうが、何も変わらん。いずれ朽ちる。その前に、役立つ人材のみを確保する。俺が動くのはその為だ…。」
 拘束服の下の、白のワンピースの水着のような下着の上に、Yシャツを羽織り、ピザのポイントが溜まってもらった、マスコットキャラのぬいぐるみを抱きながらのC.C.の問いに、ルルーシュは冷たい表情と声で答えた。

「総督。上空からの映像ですが、やはり、本部への入り口はどう精密に分析しても、解りません。」
「解り切っていたことだが、よくも周到に隠す。だが、それだけ、真に戦う気があるのなら、巣穴に立てこもるだけではどうにもならんという事が、解らんらしい。古き者達め。当初の予定通りに、作戦を進める。ダールトン。アレックス、クレイン、エンドーヴァーを呼べ。作戦の最終確認だ。」
「はっ!」

 一方、ナリタ連山では、コーネリアを迎撃する為の準備が、急ピッチで進んでいた。
「旧式も多いが、サザーランド2個大隊は頼もしい。各所に、監視を潜ませ、コーネリアの位置を特定しろ。奴さえ討てば、我らの勝ちだ。」
「はっ!」
 片瀬はディスプレイに表示される、迎撃準備の状況を見続けていた。
「ここが落ちると思うなよ。コーネリア。」
 片瀬は、無意識に、拳を握りしめる。

「遂に動いたか。コーネリア。」
 ヘルシンキの司令部のスザクの元に、諜報員からの報告が入る。
 すぐに、ナリタ連山と周辺の地図を広げる。
「スザク。決裁してほしい書類があるから、持ってきた…。って、何やってるの?」
 スザクに決裁してもらう書類を持って来たアリスが、地図を広げて考え事をしているスザクに話しかける。
「コーネリアが動いたよ。日本最大の抵抗勢力、日本解放戦線を潰すためにね。」
 それを聞いたアリスの表情が変わる。
「思ったより、早いわね。あちこち飛び回って、総督府の統治能力が機能不全になってそうだから、そっちを何とかしてからだと思ってたけど。」
「ある程度、回復させて、後で専念させるつもりだと思う。回復させている間に、抵抗勢力が力をつけると面倒になるって、考えたんじゃないかな?」
「成程ね…。病気は酷くならない内に治療か。」
 アリスの言葉に、スザクは頷く。

「スザクがコーネリアだったら、どう攻める?」
「空爆で土砂の下といきたいけど、協力者も全部捕まえるとなると、それはできない。正攻法だね。多分、本拠地は、この山荘付近だ。」
 スザクの指が、地図にある山荘を指す。
「そっか。上なら、周囲を見渡せるから攻められた時も、対処しやすいものね。ただ、どこに入り口があるかは、別問題ね。」
「だから、包囲して、一気に攻め上がる。ナイトメアがあるから、それは可能だしね。」
「そうなると、日本解放戦線はどう出るかしら?私なら、地の利を活かしてのゲリラ戦で、相手を苦しめるけど。」
「うん。ただ、それはコーネリアも予測していると思うよ。機甲部隊と歩兵部隊を大量に投入するだろうね。そうすると、ゲリラ戦はきつくなる。そして、防ぎきれないと考えれば、包囲網の一角を突き崩すしかないね。」
「そこが入り口ね。」
「正解。」
 2人がナリタ連山の地形を見ながら、双方の戦術を議論し合っている時、コーネリア率いるブリタニア軍も、日本解放戦線も戦術を議論していた。

「協力者のリストを手に入れ、全員を捕縛せねば、この地は平定できぬ。その為にも日本解放戦線には、正攻法で挑むしか手はない。中央はダールトン、右翼をアレックス、予備兵力として、クレインとエンドーヴァーは待機。私はギルフォード共に左翼を担う。機甲部隊、歩兵部隊は敵のゲリラ戦を防げ。よいな。」
「「「「「「イエス、ユア・ハイネス!」」」」」」

「我らが敗れれば、日本の抵抗運動は終わりだ!負けるわけにはいかぬ。各方面の部隊は地の利を活かし、ゲリラ戦を仕掛け、ナイトメア部隊と連携。敵を追い落とせ!水は低きに流れる。怒涛の勢いをつけて、コーネリアを跳ね除けるのだ。最悪の場合は、戦況の推移を見ながら、包囲網を突き崩す。ゼロも、コーネリアを討つべく動くとの知らせが来た。よいな。我らは、滅びるわけにはいかぬ。何があってもだ。」
 片瀬は各方面の司令官に、命令を与え、配置につかせる。

「ゼロ。作業は終わった。」
「よし。全員と、ハイキングに出かけているな。」
「ああ。」
「よし。私もすぐに行く。」
 ルルーシュは、指揮官機としての性能を高められた鬼切で、扇に任せた、黒の騎士団本隊に合流すべく向かう。

『長い一日になる。そして、大きな一日になる。コーネリア。ここからが、俺の本当の戦いの幕開けだ。腹違いの弟の歓迎、存分に味わっていただこう。』
『日本解放戦線。過去の遺物…。いまこそ、この私が幕を下ろしてやろう。』
 ルルーシュとコーネリア。
 かつては、仲が良かった腹違いの姉弟の戦いが幕を開けようとしていた。

後書き
黒の騎士団、コーネリア軍、日本解放戦線、それぞれが戦いの準備を済ませます。
原作を見ていて興味深かったのが、理由こそ違いますが、ルルーシュもコーネリアも、日本解放戦線を時代遅れの組織と見ていた点です。
そして、キュウシュウでの澤崎の乱で、スザクが残るべきだったと澤崎に言いましたが、これは私はその通りだと思ったのです。
日本解放戦線の痛いところは、政治的な指導者がいなかった点です。
故に、ブリタニア軍を攻撃するのはいいとしても、草壁の暴挙を阻めなかったり、日本の抵抗勢力をまとめ上げることもできませんでした。
組織に確固たるベクトルを与えられない抵抗ないし革命勢力は失敗し、歴史の部隊から降りるのは、歴史の必然ですからね。
小説では、ブリタニア侵攻に対する迎撃の準備を整えた人物とありましたから、残るべきでした。


コードギアス 双貌のオズ (2) (カドカワコミックス・エース)
角川書店(角川グループパブリッシング)
2013-01-09
東條 チカ

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by コードギアス 双貌のオズ (2) (カドカワコミックス・エース) の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル



ぱっと見! ! コードギアス
新紀元社

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by ぱっと見! !  コードギアス の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル



IN ACTION!! OFF SHOOT グロースター (コーネリア機)
バンダイ
2008-06-28

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by IN ACTION!! OFF SHOOT グロースター (コーネリア機) の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル



IN ACTION!! OFF SHOOT グロースター (ギルフォード機)
バンダイ
2008-05-31

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by IN ACTION!! OFF SHOOT グロースター (ギルフォード機) の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル



IN ACTION!! OFF SHOOT サザーランド (純血派機)
バンダイ
2008-04-26

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by IN ACTION!! OFF SHOOT サザーランド (純血派機) の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル






ブログ村のランキングに参加しております。
来てくださった方は、よろしければクリックをお願いいたします。
励みになりますので。

にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ

相互リンクはいつでも大歓迎です。
リンクをしてくださる方は、コメント欄にお書き下さい。
リンクの設定をした後に、お知らせします。

目次に戻る。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 4
面白い 面白い
なるほど(納得、参考になった、ヘー)
ガッツ(がんばれ!)

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
ブログランキング・にほんブログ村へ
コードギアス−反撃の騎士− NORTH09 魔女と黒と cogito,ergo sum/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる