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zoom RSS 緋弾のアリア−Another DA− Bullet07 武偵達

<<   作成日時 : 2012/12/18 22:27   >>

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 謎の刺客を片付けた後、一同はルークの部屋のリビングルームに集まっていた。
「とりあえず、手を貸してくれたことには、礼を言っておく。だがな、正直、これ以上ないってくらい、呆れてる。アビー、言い出したのはお前だろ?理由を説明してほしいね。」
 鋭い視線から、ルークが呆れると同時に激怒していることが伝わってくる。
「仲間を助けたかった。それだけよ。あなたがどんな奴らを相手にしているのかは、解らない。でも、なんでも1人でやる事はないはずよ。」
「生憎と、今まで1人でやってきたんだよ。ま、必要な時は公的機関に依頼はしたがね。基本的には、コンビもチームも組まない。それが、俺のやり方だ。これからもそうだ。だから、首を突っ込むな。何度も言うが、お前たちの手に負える相手じゃない。」
 必死にチームの必要性を説くアビーに、ルークは今までのやり方を説明して、自分のやり方を通すことを宣言し、改めて、アビー達の手に負える相手ではないので首を突っ込むなと念を押す。
「途中からの乱入だけど、私は2人仕留めたわ。そして、一発も外していない。貴方に劣るでしょうけど、私の狙撃の腕を認めてくれない?」
 マルチナが気分を害し、ルークに詰め寄る。
「4発。」
「何が言いたいの?」
「1人やるのに、4発必要じゃ、話にならないな。GP90は精度、射程ともに、7.62mmNATOにもひけはとらないが、威力では大きく劣る。連中の血液を検査したがな。アナボリックステロイド系とアンフェタミン、その他色々、筋力を増し、異常なほどの興奮状態になる薬物を混合したのが、投与されていたことを確認したよ。大陸マフィアが売りさばくはずのブツだったと、俺は見ている。前の連続武偵襲撃後の調査で、大陸マフィアが一枚かんでたらしいことが解った。今回のは、奴らの中でもザコだが、それで片付くと甘い夢を見たんだろうさ。ただ、保険をかけておくことは忘れなかった。投与されていた薬は、まともな人間が耐えられるようなもんじゃない、投与されていた時点で、理性なんて吹っ飛んでいた。戦い方、それに、顔を見た時に医者としての知識に照らし合わせて、理解したし、病院での追加の検査でも、確認が取れてるはずだ。もう一度言う。もう、首を突っ込むな。あの程度のザコ相手でも、今のお前たちじゃ手に余る。犯罪者どもがどうなろうが、同情しないが、同じ武偵が傷ついたり死んだりするのは、夢見が悪いからな。俺が言いたいことはそれだけだ。態々、来てもらって悪かったな。」
 話は済んだから、帰ってくれとばかりに、情報収集の部屋に入った。
「帰ろう…。」
 康永が、帰ることを促す。

「そうですか。やはり。」
「ええ。残念ながら、まともな日常生活は送れないでしょう。臓器。特に肝臓の状態が非常に悪い。筋肉も相当壊れています。精神状態も酷いものですよ。」
「情報提供、ありがとうございます。その件ではこちらでも調査をしますが、警視庁の上層部にも報告をなさっていただきたい。この国に、蔓延する可能性があります。製造コストはさほどではありませんから、街のチンピラや不良少年にも売られる可能性が大きいでしょう。早期に取り締まりの態勢を整えていただきたいのです。」
「既に、報告済みです。今、緊急会議が行われていますよ。」
「そうですか。安心しました。では、失礼します。」
 幾重にも盗聴防止が施された電話を切り、ルークは重い溜息をつく。
『あれが、密売されて、あちこちでイカれた連中が暴れるなんて、ぞっとしないからな。』
 気分を切り替えるために、コーヒーを入れに行く。
「可能な限り早く、予想される密売ルートを解明しないとな。」
 結局、その日は予想される密売ルートの解明の為に、一睡もしなかった。

「頼みがあるの。いいかしら?」
 昼休みにマルチナが、ルークの元に来る。
「何だ?聞くだけは、聞く。」
「SG550をベースにした、スナイパーライフルの制作をお願いしたいの。要求はこれに書いてある。金額はそちらの言い値で構わないわ。」
 ルークは黙って、性能要求が書かれた紙に目を通す。
「2週間ってところだな。支払いは、スイス・フランか?ドルか?円か?」
「ここは日本だから、円ね。いますぐに用意できる金額は300万迄。」
「費用は200万だ。できる限り早く、かつ最高のスナイパーライフルを作るよ。」
「お願いね。」
「ああ。」
 マルチナは自分のクラスに戻ろうとして、立ち止まり、ルークを見る。
「ルーク。知ってると思うけど。私はウィリアム・テル27世。それを誇りに思っている。今回、あなたに作ってもらう銃でそれを示して見せる。じゃあ、お願いね。」
 何かあったら、また首を突っ込む。
 そう宣言していると、ルークは瞬時に悟った。
『マルチナは伝説の英雄、ウィリアム・テルの子孫。アビーは伝説の女性ガンマン、カラミティージェーンの子孫。武偵としてのランクを差し引いても、プライドは高いよなあ…。』
 心の中で重いため息をついたルークは、すぐに頭の中で銃の設計を始める。

「あの孺子。やりおるな。とりあえず、差し向けた者はことごとく全滅か。まあ、よい。どうせ、使い捨てにすぎぬ。失ったところで、痛くも痒くもない。」
 その男は、豪奢な部屋で、ココナッツミルクをかけられた、太いツバメの巣を、レンゲでたっぷりと掬い、口に運ぶ。
「聞けば、各国から、優秀な武偵が多く集まっているとか。使い捨てではありますが、それが事実だと確認できただけでも、収穫でございましょう。」
 鋼の様に鍛え上げられた筋肉を持つ男が、恭しく言う。
「なるほど。そういう見方もできるか。いずれにせよ。孺子1人始末できないようでは、話にならんな。兵としても使えまい。Aランク武偵を、始末することもできなかったからな。売るのもやめだ。改良が必要だろう。」
 この男こそ、ルークに刺客を差し向けた、張本人であった。
 そして、刺客たちに投与した薬物を、密売しようと考えていたが、今回の結果を見て、今しばらく改良が必要という結論をだした。
「しばらく、静観なさいますか?」
「それだがな、シュェンヂェン。今回の事を流してくれ。大陸からの殺し屋30人が、あの孺子に軽く捻られたとな。他に動く者がいれば、見極めたいのでな。」
「承知しました。」
 シュェンヂェンと呼ばれた男は、部屋を出て行った。

「さて、どこが動くかな?コロンビアで痛い目に、遭わされた麻薬組織か。カモッラか、ロシアンマフィアの残党という線もあるな。いずれにせよ、相応の者が送られるだろう。いつまでも無傷でいられると思うなよ。孺子。このリーファの策からは逃れられん。」
 自信に満ちた笑顔で、再びツバメの巣を口に運んだ。

「メデジン・カルテルか。以前の仕返しと言ったところかな。」
 今までの武偵としての活動の中で作り上げた、ルークの情報網に、コロンビアの犯罪組織メデジン・カルテルから、ルークを標的にした殺し屋たちが送り込まれたという情報が入ったのは、マルチナから依頼されたスナイパーライフルの最終調整を行っていた時だった。
『しかし、あいつらが送り込める連中の力は、たかが知れている。どういうつもりだ?街中でドンパチを仕掛けた日には、周辺の武偵にこぞって依頼が来る。そろって、逮捕されるだけだ。入国管理局にも、多分情報入っている筈。不審に思わないはずはない。警視庁も手は打つはずだ。それなのに、何故…。』
 相手の意図が読めずに、ルークはしばらく考えた。
『もしくは、少数精鋭か?なら、入国は容易いな。それに、あちこちから腕利きの殺し屋を雇えば、国籍はバラバラになるから、その分、警戒されずに済むか…。顔すら解っていない腕利きもいるし、変装技術に長けた奴なら、偽装も完璧に行える。』
 最も、警察や入国管理局に警戒されない方法は何かを考えて、ルークは結論を出した。
「今回も、奴らは無理だな。Aランクじゃサシでも歯が立たたないだろうさ。誇りも結構だが、死んだら誇りも何もないからな。」
 部屋を出て、最終調整を再開する。

「約束の品だ。納品に来たぜ。」
 狙撃課程の早朝訓練の際に、ルークはマルチナに頼まれていたスナイパーライフルを持って来た。
 マルチナは、ケースを受け取り、開けると手に持って感触を確かめる。
「SG550 sniperUといったところか。バレルをより肉厚にして長銃身にした。フラッシュハイダーも兼ねたマズルブレーキがついている。ライフリングも工夫して、前より精度も射程距離も、伸びている。重量が増えた分は各部を軽量化して、極力抑えてあるよ。」
 周囲の生徒たちが、見に集まってくる。
「試させてもらうわ。今は、GP90仕様にしているのね。」
「今はな。」
 マガジンに5発装填して、試し打ちをする。

「5.6mmGP90、7.62mmNATO、300ウィンチェスターマグナム、338ラプアマグナム。ユニットを交換すれば、使用可能。しかも交換する時は、専用の工具はいらない。メンテナンスもやりやすいし。以前より長銃身で肉厚なのに、思ったより重量も増えてない。精度は想像以上だわ。完璧ね。頼もしいわ。」
 全ての弾丸を試し打ちしたが、どの弾薬を使用しても極めて命中精度が高く、マズルブレーキで反動も抑制され、フラッシュハイダーも兼ねているので、発射炎も抑えられている。重量増加も本体の素材を見直して、極力抑えられているので、さほど負担にはならない。
 これ以上ないほど、完璧なスナイパーライフルだった。
「ま、唯一欠点を上げるとすれば、値段がべらぼうに高い。だから、製作費で200万。H&K PSG−1、ワルサー WA2000の倍になる。困ったもんだな。」
 ルークが苦笑しながら、肩をすくめる。
「これだけのクオリティだもの。それくらいして当然よ。200万じゃ足りないわね。300万払わせてもらうわ。そうじゃないと、釣り合わないもの。」
 良い物には、それに見合うだけの値段がつくのが、まともな世の中である。というのが、マルチナのポリシーであった。
「解った。お前がそうしたいなら、受け取らせてもらうよ。さて、俺も始めるか。」
 ルークがケースから取り出したスナイパーライフルを見て、皆が驚く。
「WA2000?でも、素材違わない?」
「ああ。強化したポリマーフレームにアルミ合金を可能な限り使用して、重量を大分抑えた。ついでに、銃身を130mm長くして、フラッシュハイダーを兼ねたマズルブレーキ付き。オリジナルから600gの減量に成功したぜ。これで、大分使いやすくなったはずだ。」
 周囲から歓声が上がる。
「試しに撃ってみてくれよ。」
「その為の、朝練だろ。」
 スコープの調整をすると、マガジンに装填された8発の338ラプアマグナムを、続けざまに発射する。
「相変わらず、いい感じだぜ。」
 7秒間に8発のグルーピングが、ワンホール。
 極めて至近で、繋がっていたのである。
 再び、歓声が上がる。
「それ売るとしたら、幾ら位だ?」
「やっぱ、200万は下らないな。素材の軽量化以外にも、バレルのライフリングも再検討したし。」
「高嶺の花か…。」
 武偵として仕事をこなせば報酬が出て単位ももらえるが、100万、200万の銃をそう簡単に買うことはできない。
 マルチナやルークが持っているような、極限までカスタム化された銃となると、手に入れるのは簡単な事ではなかった。

『奴らが襲ってきそうな事は、どこかね?とりあえず、予防措置で警察にタレコミをして、市街地での戦闘を封じて、人様に迷惑をかける事はないようにしないとな。』
 部屋の一つからアストラローベと呼ばれる、占星術の道具を持ってくると、テーブルの上に置き、その上に手を翳して、目を閉じ神経を集中する。
「Umgeben die Sonne, durch den Palast von zwolf Sternen.Weist den Weg zu mir.(太陽を囲みし、十二の星の宮殿よ。我に進む道を示せ。)」
 詠唱を始めると、アストラローベが動き、しばらくして止まる。
「天秤宮。やや西寄りの南。そして、水に関係する場所か…。」
 地図の上にアストラローベを置いて、その延長線上に何があるかを考える。
「港の倉庫の集まりか…。ろくに人もいないし、うってつけか。白兵戦を考慮すると、そっちの装備も必要だな。」
 出かけるのは夜にすることに決めて、装備を整え、カロリーメイトを防弾制服のポケットに入れた。
『頼むから、首を突っ込むなよ。重り付きはきついし、わざわざ、死ににいく必要もないだろ?』
 今度は、アビーたちが首を突っ込まないことを祈った。
 
 防弾コートを着て、車の助手席に装備を乗せて、車を出した。
 その様を、寮の屋上から忍者の装束を着た康永が、見ていた。
 米軍で使用される、USナイトビジョン社製 USNV−PVS−15 夜間用双眼鏡で行先を確認する。
「少し西寄りだが、ほぼ南だ。」
「解ったわ。すぐに行く。」
 康永は通信を切って、双眼鏡を仕舞う。
『お前は気に入らんかもしれんが、また首を突っ込ませてもらうぞ。』
 康永の実家、藤林家は、伊賀流上忍三家の一つであり、康永もまた、忍者の末裔である自分に誇りを持っていた。
 自分たちの身を按ずるルークの気持ちは嬉しいが、このまま蚊帳の外にされるのは、伊賀流忍者としてだけでなく、武偵としての誇りが許さなかった。

『微かだが、気配を感じる…。もう、包囲網を完成しているか…。よく訓練されている。メデジン・カルテルが、よくもまあ、こんな連中を集められたもんだ。』
 VG31A1のセーフティーを外す。
『近距離戦。ホロサイトで十分だな。とはいえ、十中八九スナイパーがいるだろうな。保険はかけておこう。』
 ホロサイトのスイッチをONにする。
 その瞬間、サイレンサーで銃声を小さくしたものの、倉庫の影から銃撃される。
 回避して、瞬時に反撃すると、防弾装備を身に着けて、USナイトビジョン社製AN/AVS−9暗視鏡を頭部にマウントした男2人が倒れて、姿を現す。
『バレット REC7か…。』
 アメリカの銃器開発メーカー、バレット社が、M4カービンをベースにして開発したアサルトライフルで、アメリカ軍に要請されて開発した、6.8mm×43SPCを使用している。
 弾頭重量は5.56mmNATO弾のほぼ2倍で、以前から指摘されていた威力不足と有効射程距離といった問題点が改善されている。
 残りの気配を探ろうとするが、それを許さず倉庫街から、銃撃される。
『チッ!ここまでくると、夜間戦闘を専門にした、特殊部隊クラスだぞ。…!そういう事か…。』
 メデジン・カルテルは、それぞれ夜間戦闘のエキスパートを雇い、日本に向かわせて連携訓練を極めて短時間で終わらせていたと、ルークは感じた。
『なるほど、そういうやり方もあるか。』
 回避しながら2人を戦闘不能にして、隠れる所を見つけたルークはそこに入る。
『あと8人てとこか。スナイパーはおそらく2ペア。ここから、最低でも600mは離れているか…。ちょっとまずいか。仕方ないな…。』
 ホロサイトを、トリジコン社製 ACOGスコープ TA31ECOSに交換する。
 このタイプは、上部にホロサイトを搭載し、様々な状況に対応が可能である。
「こう見えて、芸達者でね。いろんなことができるんだよ。俺は。」
 ルークの青い瞳は、どこか妖しさを感じさせる緑色になっていた。

「見つけた。赤外線暗視カメラには引っかからなかったが、LLLTVで補足できた。ご丁寧に、対赤外線スーツを着込んでる。」
 康永は、夜間用に改造したRQ−11 レイヴン 無人偵察機を操縦して偵察をしていた。
 航続距離10kmと短いが、機体も操縦機も小型なので少人数でも運用できるというメリットがある。
 スナイパーの存在を想定し、忍者の末裔であるのと同時に、資産家である藤林家の人間として、膨大な個人資産を持つ康永が、前に調達していた物である。
 映像をチェックしている内に、康永の表情が変わる。
「やばいのを持ってきてるな。PGM ミニヘカーテ338に、アキュラシー・インターナショナルのスーパーマグナムだ。」
 どちらも、大口径小銃弾を使用可能なスナイパーライフルである。
「距離は、どれくらい離れてる?」
「約1000m。」
 手元のノートパソコンに映っている位置情報を基に、距離を割り出す。
「ラプアマグナムを使ってるわね。この位置からだと、ここが最適なポイントね。背後を取れるから、相手からは完全に死角。意識はルークに集中してる。こっちから、先制攻撃を仕掛けましょう。これを試すいい機会だわ。アラン、観測手お願い。」
「解った。」
 マルチナとアランは、対赤外線スーツを着る。
 マルチナはsniper2と、いざという時の備えとして、357SIGを使用する、シグ・ザウアー P239を。
 アランは、FN ハイパワーに、14.5インチバレルのH&K HK416を持ち、狙撃のポイントに向かう。
「私たちも行きましょう。」
「了解。アサルトライフル使う忍者って、シュールだけどな。」
 アビーは、M4A1を。
 康永は、ステアー AUGA3を用意していた。

『さて、スナイパーをとっとと片付けないとな。まとめて、ブタ箱にご案内してやるさ。』
全員を片付けたルークは、スコープの倍率を最大にする。
『チッ、第二波がいたのかよ。8人てとこか。さっきより、凄腕みたいだな。』
 さっき全滅させた殺し屋たちより、さらに気配の消しかたが巧妙な事から、ルークはそ う判断した。

「さて、いよいよ。狩りの時間だぜ。地獄の番犬を地獄行きにしてやる。」
 ミニヘカーテを持つスナイパーは、夜間用スコープ越しに、ルークに狙いを定めて、インカムで通信を入れる。
「こっちも、準備完了だ。早い者勝ちで行こうぜ。」
「はいよ。」
 通信を聞いた、スーパーマグナムを持つスナイパーが、早い者勝ちを提案し、向こうも了承する。

「まず、1人。」
 ミニヘカーテを持つスナイパーを、スコープに捉えたマルチナが、トリガーを引く。
「ぐあっ!!」
 ラプアマグナムは、スナイパーの右の掌に命中し、激痛のあまり、スナイパーはのた打ち回る。
「くそっ!向こうにもスナイパーがいたのか!」
「遅かったわね。」
 先手を打ったマルチナが、もう1人も戦闘不能にする。
「私は移動する。アランはスナイパーを逮捕してきて。もう、戦闘不能にしたけど、注意してね。」
「了解。」
 それぞれ、移動を開始する。

「残り、半分。」
 マガジンを交換し、コッキングレバーを引いて、周囲の気配を探る。
 第二波の8人の装備は、アメリカ軍特殊部隊御用達のAN/PVS−15 ナイトビジョンに、FN SCARを装備していた。
『とりあえず、本命は残り半分。にしても、スナイパー共が、何もしかけてこないな。どうしたんだ?』
 考えていたその時、M4A1を手にしたアビーとAUGA3を手にした、アビーと康永が自動車を止めて出てきた。
「馬鹿野郎!!何で来た!?あれほど、首を突っ込むなといっただろうが。こいつらは、夜間戦闘のエキスパートだぞ!お前たちがどうこうできる相手じゃない!!」
 ルークの怒鳴り声を頼りに、銃撃される。
 それを避けて、倉庫内に隠れる。
「それでも、仲間が一人で戦っているのを見過ごせない。私たちは武偵よ。仲間を助けるのは当たり前。違う?」
 武偵憲章第一条 仲間を信じ、仲間を助けよ。
 今更ながらに思い出して、ルークは舌打ちしそうになる。
「援護だけに留めてくれ。止めは俺がさす。」
「「了解。」」
 倉庫から飛び出すと、即座に残りが銃撃戦が開始されるが、アビーと康永の援護射撃を受けて、ルークが片付ける。

「そう。さすがね。ご苦労様。こっちもすんだわ。」
 通信を終えたアビーは、これ以上ない程、不機嫌そうなルークの元に行く。
「スナイパーを仕留めたのは、マルチナだろう?」
「ええ。あなたが作ったスナイパーライフル、すっかりお気に入りだって。」
「そうかよ。所轄に引き渡したら、俺は帰る。お前たちも帰れ。そして、今度こそ、二度と首を突っ込むな。まともにやり合ってたら、お前たちは死体になってたって事を、頭に叩き込んでおけ!!」
 怒鳴りつけるルークは、どこか悲しそうだった。

後書き
原作でも折々触れられていますが、武偵とは危険な仕事。
時に、死ぬこともある。
武偵校の強襲科ともなれば、在学中に任務を完遂できずに死ぬこともある。
その世界に足を踏み入れた以上、皆、覚悟はできている。
理解できていても、同じ武偵に死人は出てほしくはない。
そう考えるのは、普通でしょう。
ですが、その考えが誇りを著しく傷つけることもある。
今のルークとアビー達が、その状態。
さて、メデジン・カルテルなんぞという危ない連中とも一戦交えるような環境にいるルークとしては、二度と首を突っ込んでほしくないところですが、アビー達はどう思い、どうこうどうするでしょうか?


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