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zoom RSS ヨルムンガンド二次創作 第7話 パイレーツ・ストリート Phase2

<<   作成日時 : 2012/12/05 23:59   >>

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「いやあ。待っていましたよ。ミスヘクマティアル。注文の品。確かに受け取りました。これで、心置きなく、連中を叩けるという物です。」
「こちらこそ、お役にたてて、幸いです。」
 今回、ココが運んできた商品は、ソマリアの海賊退治を請け負っているPMCが使用するアサルトライフルに、弾丸、軽機関銃、防弾ベスト。さらに、パンツァーファウストVや、カールグスタフ等の対物兵器等に加えて、ダットサイトやスコープ等も含まれている。

「そういえば、来る途中に海賊に襲われたとか。災難でしたな。」
「私の部隊は、優秀な部下ばかりですから、すぐに片付きましたが、重武装ヘリまでありました。あれだけの装備をどこで手に入れたのか…。」
 派遣されているPMCオペレータの部隊の隊長が、考え込む。
「初耳ですな。十中八九、密かに、手に入れたのでしょうが、資金を調達するにも、投資で相当に成功しないと無理ですな。ですが、そうなれば、何かしら、我々の耳に入るはずなのですが…。」
 隊長も、ここにいる間に、身代金を投資資金にしても受けている海賊の事は知っていたが、それだけの成功を収めた海賊がいるとは聞いていなかった。

「いい人みたいですね。最近のPMCには、達の悪いのも少なからずいると聞いていたので、ちょっと警戒していましたが…。」
「フフーフ。私は、客を選ぶんだよ。そんなろくでなしに、私と取引をする資格はないの。だから、そっちの心配は、しなくていいよ。ソフィ達の仕事は、私のビジネスを力づくで邪魔したりするろくでなしを、叩きのめすことだからね。」
 ソフィの首に腕をからませながら、ココはそう言った。
「了解しました。ココさん。あ、そうだ。定時報告の時間ですね。」
 情報屋に、海賊を探し出す依頼をした時に、定時報告をする事になっていた。
 ノートパソコンを起動して、情報屋にコンタクトを取り、やり取りをしていく内に、ソフィの表情が真剣な物になって行く。
「ありがとうございます。報酬は、たった今、いつもの口座に振り込んでおきました。」
「おお。確認したぜ。じゃ、また何かあったら、連絡してくれ。今度は、割り引くよ。じゃあな。」
 メールに添付されていたファイルを解凍して、プリンタで印刷する
「ココさん。解りましたよ。あの時の海賊の事。」
「本当?すごい、ソフィのパイプって大したもんだね。本社でも、まだ突き止めてないんだよ。も〜、本当に、頼りになるね〜。」
 上機嫌でソフィに抱き着くと、額にキスをする。
「そんじゃ。皆を集めようか。」
 ココは、全員に集合するよう、各員のインカムに通信を入れる。

「リヴァイアサン?聖書に出てくる、化け物の名前だな。」
「ええ。表向きは、中規模程度の海賊で、あんな重武装ができるはずもないんですが、裏で投資をして、資金をため込み、武器商人からこっそりと重火器や武装ヘリコプターの類を、買い入れているそうです。次のページに最近仕入れた、武器のリストがあります。」
 ワイリの言葉に答える形で、ソフィは説明を始める。
「で、次の資料が、ソフィが収集した情報を基に、HCLIの衛星とUAVで撮影した、連中のアジトに関してね。」
 資料を見た全員が、顔をしかめた。
「何か、いかにも、違法改造してますって、船だな。相当、スピード出そうだな…。」
 アールが、うんざりした声で言う。
「これ、カモフラージュしてるけど、ヘリの格納庫じゃねえか?細部の写真を見ると、明細見えるし…。」
 ルツが溜息をつく。
「しかも、武器庫のおまけつきか。あの重武装も納得がいくってもんだ。」
 トージョが、掌に顎を乗せながら、呆れる。
「Mi−28N ハヴォックか…。格納庫を見ると、最大6機ってとこか。こいつらに追い立てられるのは、不味いな…。」
 レームが煙草を吸いながら、苦い表情になる。
 Mi−28は、要求から兵員輸送能力をはずし、攻撃力を重視したロシア製攻撃ヘリコプターである。
 N型は夜間戦闘に対応し、全天候対応型である。
 スティンガーがあっても、最悪、輸送船が沈められる可能性がある。

「というわけで、どう対応するか。皆の考えを聞かせて。」
 ココが、皆を見渡す。
「物騒な物を、持ちすぎ。強行突破は難しいな。」
「同感だな。格納庫の一つが空いているとしたら、連中、俺たちに復讐する気、マンマンだろうさ。」
 トージョの意見に、レームが同意する。
 輸送船の最大速力は、70km台。
 Mi−28の最大速力は、320km。
 すぐに、追いつかれる。

「拠点が解っているなら、方法はただ一つでしょう。」
 今まで黙って討論を聞いていたソフィが、口を開いた。
「どうするのですか?ソフィ。」
「できうる限り早く、奴らの拠点を襲う。それ以外に無いでしょう。」
 バルメの問いに、当然のように、ソフィは答える。
「そりゃ、確かにそうだが、簡単じゃないぞ?」
「こういう事は、慣れています。たった1人での、敵拠点の奇襲及び撃破。これくらいの規模なら、今まで何度もやってきました。装備も整っていますから。問題ありません。」
 アールの懸念に、ソフィは何でもないように答える。
「ココさんの、ご意見は?」
 ソフィの意見に、ココは考え込む。

「それしかないか…。」
 船を置いていくわけにはいかなかったので、事実上、それしかなかった。
「仕方ねえか…。それじゃあ、襲撃のメンバーだが…。」
 レームが、メンバーの選別を考える。
「当然、僕は行きます。提案者ですから…。バルメさん。ココさんを頼みます。」
「解りました…。」
 本来なら、ソフィは常にココの護衛にいる立場だが、自分の提案が採用された以上、自分が行く義務があると考え、バルメは、その考えを覆すことができないと考え、ココの護衛を了承した。
「トージョは、作戦の援護。ココの護衛はバルメの他には、ルツとアールを当てる。ま、連中もここまでは来ないと思うがな。バルメは、ココの傍を離れるな。トージョもいざという時には、戦闘に参加しろ。」
「解りました。」
「はいよ。」
「よし。襲撃部隊は、俺とソフィ。それにマオ、ワイリ、ウゴだ。全員、完全武装で、準備に掛れ。」
「「「「「了解!」」」」」
 全員が、自室で装備を整えに行く。

 防弾ベストの上に、タクティカルベストを着て、マガジンが2つ入るマガジンポーチを2つ。
 グレネードを入れたポーチと手りゅう弾入りのポーチを、1つずつ。
 応急処置キットに、ATN社製ナイト・レイブン2 夜間用双眼鏡等を入れた、ユーティリティ・ポーチをつける。
 右太腿のレッグホルスターに、M&P40を入れ、愛用のファイティングナイフを、ピストルベルト越しに、背中に取りつける。
左太腿のレッグパネルに、M&Pのマガジンを2つと手榴弾入りのポーチを1つ、着ける。
 F2000にはグレネードランチャーを装着し、ACOGスコープを、夜間戦闘用スコープに変える。
 さらに、M224 60mm 迫撃砲と砲弾入りのバット・パックを用意する。
 最後に無線機にインカムをつけて、ソフィは準備を終える。

「こちら、トージョ。聞こえるか?レームのおっさん。」
「感度良好。よく聞こえるぜ。」
 トージョは、ノートパソコンに監視衛星からの映像を表示させ、傍らに置く。
「OK。何かあったら、随時連絡を入れる。」
「はいよ。そっちは、ココの警備よろしくな。」
 2人は、無線の確認を終える。
「よし、向こうに着き次第。二手に分かれる。俺とマオは、武器庫を吹っ飛ばす。ソフィとワイリはヘリと船を叩け、ウゴはトージョの指示に従って、支援だ。とっととすませて、次のビジネスに行くぞ。」
「「「「「了解。」」」」」
 ウゴが運転する車の中で、レームは作戦を説明して、役割分担を決める。

「よし。そろそろ、車から降りてくれ。しばらく歩くが、見つかる確率は下がる。」
「了解。全員降りろ。」
 トージョからの指示に従い、全員、車から降りる。

「しかし、迫撃砲なんて物騒な物、よく持ってたな。ま、お陰で、楽ができそうだが…。」
「重くないか?俺が運んでも、いいぞ。」
「ウゴさんは、ミニミの7.62mmバージョン持っているんですから、大変でしょう。」こういうのを運ぶのも、慣れてますよ。見かけによらず、力持ちなんですから。じゃないと、ペイロードライフルなんて、使えません。」
 ウゴと話しながらも、ソフィは警戒を怠らず、定期的に夜間用望遠鏡で近くに、海賊の見張りが潜んでいないかを、確認していた。

「兵舎らしい建物が、見えます。監視塔には誰もいないようです。」
「トージョ、奴らの様子は?」
 監視塔に誰もいないという報告を聞いて、レームがトージョに状況を訊ねる
「休憩っぽいな。兵舎に戻った。あちこち、碌に警備されていない。」
「気の抜けた、連中だぜ。ソフィ。迫撃砲を準備しろ。」
 ソフィは、迫撃砲を素早く組み立てて、発射準備を終える。
「距離、約600m。」
「了解。」
 M224 60mm 迫撃砲の最大射程は、3490m。
 十分以上に、射程距離内である。
「発射します。」
 ソフィが引き金を引くと、轟音と共に、砲弾が兵舎に命中する。
「よし。もう一発だ。距離610m。」
「修正完了。」
「撃て!」
 再び轟音と共に、砲弾が発射される。

「ボス。襲撃です!!」
「んな事は解ってる!動ける奴は、外に出て、襲撃してきた連中を、ぶっ殺せ!!」
 筋肉隆々として、野獣のような目つきのスキンヘッドの男。
海賊リヴァイアサンが、命令を出す。
 しかし、遅かった。

「武器庫の方が近いから、そっちの守りが固い。ウゴは、レームのおっさん達の支援に、回ってくれ。」
「了解。」
 ウゴはFN ミニミを撃ちまくりながら、武器庫を守る海賊をけん制する。
 その隙をついて、レームとマオが海賊たちを射殺し、入り口を開けると、それぞれ、中に手榴弾を放り込む。
 ウゴの援護射撃を受けながら離れると、中の弾薬に引火して、武器庫は吹き飛ぶ。

「向こうはうまくいったか…。」
 ソフィは、カモフラージュされた格納庫と、夜間用装備というアドバンテージを最大限に活かして、向かってくる海賊を確実に仕留めていく。
 その間に、ワイリは、ヘリと船に爆弾を仕掛けて行く。

「くそう。こんな、なめた真似しやがったのは、どこのどいつだ!?」
 AK−47を手に、リヴァイアサンは周囲を見渡す。
「ちきしょう、武器庫が!!」
「背中が、お留守ですよ…。」
 冷酷なソフィの声と共に、リヴァイアサンの背中に、5.56mmNATO弾が撃ち込まれ、大量の血を吐きながら、リヴァイアサンは絶命し、地に倒れる。
「敵のボスを片付けました。武器庫は、吹っ飛んでます。今は、ワイリさんが、爆弾を仕掛けてます。」
 連絡を入れ終わる頃に、ワイリが戻ってくる。
「こっちは片付いた。爆弾は?」
「全部に、たっぷりと取りつけた。」
「よし。少し離れて、起爆させろ。」
 迫撃砲を発射した地点まで、走る。
「よし。爆破しろ。」
 ワイリが遠隔スイッチを入れると、リヴァイアサンのアジトで凄まじい爆発が起きる。
「やりすぎだろ…。トージョ。そっちからは、どう見える?」
 確認の為に、レームがトージョに通信を入れる。
「どうもこうもないぜ。みんな、派手に吹っ飛んでるよ。ミッション・クリアだ。」
 あきれたように、トージョがレームに答える。
「んじゃ。戻るぜ。」

 翌朝、コンテナ船に向けて、輸送船は航行していた。
「しかし、派手にやったな。ハリウッド映画じゃ、ねえんだぜ。」
「まあ。あれだけやれば、他の海賊も、しばらくは怖がって、大人しくしているでしょう。帰る時も隠密行動でしたからね。」
 アールが呆れたように言うと、ソフィは問題ないというように、他の海賊について言う。
「派手だったのは、ワイリだろ。爆弾使い過ぎだぜ。」
「確実にふっとばす量を、持ってきたからな。あれなら、連中の生き残りがいても使えない。」
 レームの言う事に答えながら、ワイリはコーラを飲む。

「ソフィ、昨日の晩、私の所に居なかったんだから、今日は離れちゃダメ。いいね。さ、行こう。」
 ココが、ソフィを引っ張っていく。
「あれが、任務を成功させるための、最適な人選だったんですから、しょうがないじゃないですか。」
「志願したでしょ?つまり、ソフィの意志で、私から離れたんだから、今日は私の意志で、ソフィを離さないの。いいワインを用意してあるから、2人で乾杯するよ。」
「お嬢のお相手、頑張れよ〜。」
 ルツが楽しそうに、手を振る。

「うらやましいね〜。俺も1回でいいから、ソフィみたいに扱われたいよ。」
 アールが肩をすくめる。
 すると、全員が同意して深く頷いた。

後書き
元ネタは、恐らくお分かりになると思いますが、ランボーです。
単独、もしくは少人数で敵基地を撃滅する。
シルベスター・スタローンの、鍛え上げられた筋肉もあいまって、かっこいいので大好きです。
スティーブン・セガールの沈黙シリーズも、結構見ましたけどね。
それにしても、ソマリアの海賊は、貧困問題を解決すれば無くなるんですかね?
味を占めると、足を洗うのも、難しいでしょうしね。
国が安定しても、まだ海賊稼業を続けるなら、逮捕もしくは射殺を念頭に置いて取り締まりをするしかないように思えてきます。


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