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zoom RSS IS<インフィニット・ストラトス>二次小説 第31話 エクスプローレ・イーチ・アザー

<<   作成日時 : 2012/11/24 23:58   >>

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「えへへ。おりむーとのデート、楽しかったあ。お昼は高級ステーキのお店の、特上サーロインだよ。服買ってもらったりしたし〜。」
 のほほんさんで、ラストだ。
 楯無さんのとんでもない発案で、上級生部門と1年の訓練機部門の優勝者と、俺はデートをする羽目になった。
 一生、恨みますからね。楯無さん。
 別に、見栄を張っているわけではないが、どういうわけか、何かプレゼントしたくなるらしくて、いろいろプレゼントした。
 みんな、心から嬉しそうな笑顔をしたので、ひょっとしたら、それ目当てかな?
 心配していた、体育祭も何事もなく終了し、二学期も中盤を過ぎた。
 後は、特に行事はないので、気を張り詰めている必要もないだろうが、油断は禁物だな。

「ようやく、穏やかな日が来たわね〜。」
 楯無さんが、日々平穏と書かれた扇子を、広げる。
 後は、あなたが大人しくしてくれていればいいんですよ。
 そうすれば、俺は生徒会長としての職務を全うして、訓練をして、千冬姉に、僅かでも近づけるんですから。
 最後の書類に目を通し終わって、決裁する。
 よし、終わりだ。

「じゃあ、俺は、訓練に行きますので。終わっていない人は、くれぐれも終わらせてから、帰るようにお願いします。」
「そんな〜。手伝ってよ〜。」
 書記の本音が、一夏に助けを求める。
「いい加減に、その日のうちに片付けなさい。いつも会長を頼りっぱなしでは、布仏家の名折れです。きちんとなさい。」
 虚が、本音に説教をする。
「会長。私が責任を持って、本音にきちんと仕事をさせますので、ご安心ください。」
「じゃあ、お願いします。」
 最近、一夏は本音に厳しく接するようになり、仕事も余程の事がない限り、手伝わない。
 生徒会の一員として、きちんと仕事をしてもらわねば困るという事もあるが、亡国企業の襲来に備えて、きちんと訓練をしておきたいというのもある。

「よし、みんな揃ったか。始めようぜ。」
 最近は、1年生の専用機組の合同訓練を行い、それぞれ腕を磨いていた。
 玲子と箒も、皆と訓練を共にするようになり、頭角を現している。
『うん。大分戦力はアップしてきているな。』
 1年生の専用機持ちは、一夏を入れて8人。
 一夏の白式と、箒の紅椿は第四世代IS。
 玲子の巴御前は、一夏が自ら開発した、第三世代と第四世代の中間に位置すると言ってもいい、高性能IS。
 打鉄弐式は、一夏が加わり開発に成功した、第三世代IS。
 他の4人のISを、最新鋭の第三世代ISで、全て、一夏がチューニングしている。
 性能は、亡国企業のゴーレムシリーズを大きく上回る。
 さらに、セシリア、シャルロット、鈴、ラウラ、簪は、国家代表候補で、元々、能力は高い。
 訓練で、個々人のスキルアップを図り、その後は連携訓練も行っており、組織力で戦力を高めている。
 全員が、ターゲットになっている以上、スキルアップは欠かすことができなかった。
 亡国企業に関しては、各国の情報機関も秘密裏に調査しているが、本拠地、資金源、構成員etc。全てが、秘密に包まれている。
 楯無の実家である更識家も、調査に加わっているが、情報は集まってこない。
 今やれる事は、訓練だけ。という、状況だった。
『ISに関しては、これでいいとして、後の問題に関しては、ラウラと話し合うか…。』
 コアネットワークで、一夏はラウラに通信を入れた。

「CQBやCQCか…。」
「ああ。俺は習志野でISの訓練の他に、特殊作戦群で訓練を受けて、そこでやっていけるっていう、お墨付きをもらってる。ラウラが隊長を務める、シュヴァルツェ・ハーゼは、特殊部隊。つまり、俺たちは個人戦闘でも、そんじょそこらの傭兵やPMCオペレーターを軽く上回る。けど、国家代表のセシリア達は軍事訓練を受けてはいるけど、そこまでのレベルじゃない。箒と玲子も武術を修めているけど、その域には達していない。」
「確かに、現状では不安要素だな…。」
 IS戦で拘束できないのなら、個人戦闘で捕えてしまえばいいという方法もある。
 一夏は、そこを懸念していた。
 箒と玲子は、日々鍛錬を怠っていないし、セシリア達も同様だが、練度で言えば、特殊部隊クラスには、到底及ばない。
 ラウラは、一夏の懸念事項を、理解した。
「幸い、全員、銃は選ばせている。個人戦闘の訓練で得たものは、IS戦でも活かせるな。訓練メニューに組み込むか。問題はどうやって、時間を取るかか。」
 放課後は、ISの訓練に全て費やしている。
 ラウラは、腕を組んで考え始めた。
「俺とラウラも含めて、全員、朝の鍛錬はしてるだろ?それを使わないか?」
「そうだな。早速、全員を集めて、相談するか。」
 ラウラがコアネットワークで、全員に連絡する。

「盲点でしたわね。ゴーレムシリーズばかりに目が行っていましたわ。」
 悔しそうに、セシリアが親指の爪を噛む。
「そうだね。軍事訓練を受けていると言っても、特殊部隊隊長のラウラや、特殊部隊でも十分以上にやっていける一夏には、遠く及ばないからね。」
 シャルロットも、考え込む
「とすると、答えは一つね。やりましょう。」
 鈴は、すぐに結論を出す。
「それが、ベスト。」
 簪も同意する。
「そうだな。備えるに越した事はない。」
「私も賛成。誘拐はごめんだもの。」
 箒と玲子も、賛成する。
 こうして、朝は射撃訓練を含んだ物となった。

 IS学園の一角に設けられた、施設。
 そこは、代表候補達が、射撃訓練を行う施設であった。
 朝から、銃の発砲音が鳴り響く。
 国家代表候補達は、さすがに手慣れているが、箒と玲子はまだ不慣れだった。
 この2人に関しては、最近、訓練を始めたばかりなので、一夏が基礎からみっちり教えている。
 セシリア達は、ラウラが、よりハイレベルな指導を、行っている
「落ち着いて、構え方の基礎をきちんと思い出すんだ。そうすれば、照門と照星がきちんと合う。そうして撃てば、自然と命中する。じゃあ、俺が手本を見せるから、よく見て、その後、やってみてくれ。まず、射撃時の姿勢を覚えるんだ。でないと、当たらないからな。」
 一夏は、USPを抜くと、マガジン一つ分を撃ち尽くす。
 弾丸は、中央と周辺に命中していた。
「今は、早く撃とうと思わないでいい。確実に命中させられるようにするんだ。基礎固めをきちんとすれば、早く撃っても、当たるようになる。じゃあ、やってみてくれ。」
「あ、ああ。」
 箒は、先程の一夏の手本を思い出し、姿勢を整えて、撃ち始める。
「よし、そうだ。いいぞ。その姿勢を忘れないで撃つんだ。」

「最近、1年生の専用機持ちの子達に、自主性が芽生えて、育っていますね。」
「亡国企業の事で、自分たちのレベルを上げなければならないと実感したのだろう。いずれにせよ。自分たちで考えて、研鑽をするのはいいことだ。偶に、顔を出してみるとしよう。」
 授業の準備をしながら、真耶と千冬は、一夏たちの事について話していた。
 一夏を中心に、自分たちのどんな部分を伸ばしていく必要があるかを、考え、それを伸ばすために、自主的にトレーニングをする。
 亡国企業の魔の手が切っ掛けではあるが、それでも真耶は生徒たちの成長と捉え、喜んでいた。

「よし。これまでにしようぜ。シャワーを浴びて、朝飯だ。」
 拳銃、アサルトライフル、共に基礎が固まり始めている。
 俺の予定では、今週中に、基礎を固めさせるつもりだ。
 できる限り早く、セシリア達に合流させたいからな。
 でも、焦る気はない。
 しっかりと、教えていかないとな。
「おはよう。織斑君。朝から、頑張ってるね。」
「鷹月さん。おはよう。訓練はきっちりしとかないとな。」
「専用機持ちも、いろいろ大変なんだね。あたし、あんな朝早くから、トレーニングなんて、絶対無理。」
 クラスメイトと話しながら、俺は苦笑していた。
 ま、朝の4時から、ストレッチに、走り込み。
 その後、射撃と格闘戦の訓練。
 俺が言うのもなんだが、ハードだしな。
 けど、セシリア達国家代表組は、前からやっていたし、俺と箒も同じ時間帯で、剣の稽古をしていた。
 玲子も、武術の鍛錬は怠っていなかった。
 要するに、内容が変わって、ハードになったのが違いだ。
 でも、連中の出方が読めない以上、とにかく鍛えないとな。
 何が起こるかわからない以上、そうやって備えておく必要があるわけだ。

「もう一つ、イベント?」
 生徒会室で、書類の決裁をしている時、楯無さんがそんな事を言い出した。
「そっ。もう、二学期も半ばを過ぎたけど、もう一つイベントが欲しいなって思うんだ。」
 要するに、楯無さんのお祭り癖ですか?
 あなたがそれを思いつくと、ろくな事がないんですがね。
 一番の被害者である、俺が言うんだから、間違いない。
「却下です。俺自身、自分のトレーニングと指導が忙しいですから、これでイベントが入って、生徒会の仕事が増えたら、さすがに参りますし、楯無さんがイベントを企画すると、ろくなことになりませんから。」
 俺は書類を決裁し、終わった書類を入れる箱に入れて、次の書類の決裁に掛る。
「それって、偏見だよ〜。お姉さんが、そんな人に見える?」
「じゃあ、文化祭の生徒会の出し物の、狼と七匹の子山羊は、いったい何でしたか?あれを演劇なんて言ったら、そこらの劇団が山ほど抗議に来ますよ。」
 誰か、この人に一度常識という奴を教えてくれないだろうか。
 千冬姉が、この学園で教師をしていた時に、入学してきたから、無理なのかもしれないな。
 いや、両親なら。
 無理か。可能なら、こういう性格には、なっていないはずだし。
 やれやれか…。

「ラウラには、黒系で、大人っぽいデザインの服が、似合う気がするな。こういう可愛らしいのも、似合うか。」
 その週の土曜。
 俺たちは、朝の訓練を終えて、街に出ていた。
 互いに、訓練の考えたりと色々あるので、ちょっと息抜きもしたかったしな。
「そ、そうか。お前がそう言うなら、着てみるとしよう。」
 ラウラは、試着室に入って行った。
 何か、赤くなっていたが、熱でもあるのか?
 もし、風邪なら、誘って悪かったかな?
「ど、どうだ…?」
 試着を終えた、ラウラがカーテンを開けた。
 うん。やっぱり似合う。
 銀色のさらりとした髪と、シックな黒のワンピースがすごく似合う。大人っぽいというか、どこか、神聖というか、神秘的ですごく綺麗だ。
「よく似合う。凄い、綺麗だ。」
「そ、そうか。そうか…。」
 恥ずかしそうに、笑顔を浮かべる。
 う…。凄え、可愛い…。
 いつもは、凛としてるから、こういう時の笑顔って、凄く可愛いんだよな。ラウラ。
 やっぱり、普段から、もうちょっと、こう、女の子っぽくしてると、いいと思う。
「も、もう一つも、試してみるから…。」
「お、おう。」
 再び、試着室のカーテンが閉まる。
 な、何か、凄え、意識してるような気がする。
 ヴォーダンオージェを隠すために、眼帯をつけてるけど、それを差し引いても、ラウラって、可愛い娘だよな。
 向こうだと、あまりモテてた感じはしなかったけど、ドイツの男って、女の子を見る目がないんだろうか?

「ど、どうだ…?」
 今度は、フリルをふんだんにあしらった、少女趣味のワンピースだ。
 か、可愛い。
 まるで、妖精みたいだ…。
 可愛らしいワンピースと、綺麗な銀色の髪が、妖精みたいな印象を与えるなんて、思ってもいなかった。
 それに、色は黒でも、花をあしらった刺繍が入れられている。
 そういった要素が、さっき神秘的な綺麗さだったラウラを、お伽噺に出てくる妖精みたいに見せる。
「あ、その、凄え似合う。何か、妖精みたいだな…。とにかく、可愛い…。」
 や、やべえ、何か、俺、顔が赤くなってきてるみたいだ。
 ラウラって、神秘的な綺麗さだったり、妖精みたいな可愛さを見せたりする女の子だなんて、思いもしなかった。
 いや、臨海学校での水着もすごく似合ってて、いいなって思ってたけど。こっちはこっちで、すごくいい。
「そうか…。お前は、服の見立てが、うまいな…。」
 お互いに、真っ赤になってるっぽい。
 店員さんが、くすりと笑いながら俺たちを見てる。
 そうだ。こういう時は、話題を変えよう。

「あの。さっきの服と、この服に似合うアクセサリーがありますか?」
「少々、お待ちください。」
 ほっ。
 少し、落ち着ける。

 昼食は、落ち着いた感じのフランス料理の店で、済ませた。
「今度は、私が何かプレゼントしよう。考えておく…。」
「そうか。サンキュな。」
 ああ…、やっと落ち着いてしゃべれる。
 でも、普段着のラウラも可愛いよな。
 考えてみれば、俺の周りの専用気持ちって、可愛い女の子ばかりだ。
 傍から見たら、いわゆるハーレムってやつなのかな?
 ん〜、よく解らん。
 でも、女子のレベル高い学校って、他にもあるだろうからな。
 そんなことしたら、女子のレベルが高いクラスにいる男子は、全員ハーレムにいることになる。
 ま、思い過ごしだな。うん。
 そう考えていると、なんだか、外が騒がしくなってきた。
 ふと、外を見ると…、銀行!?
「強盗だな…。」
「ああ。」

「すいません。織斑一夏さんですね?」
 近くの交番のお巡りさんだろうか、制服を着た警察官が俺の所に来る。
「そうですが、何か?」
「強盗が、銀行に立てこもって、人質をとっています。真にすいませんが、事件解決に協力をお願いいたします。」
 へ?

「そうだ。すでに、政府から要請も出ている。人命がかかっているからな。だが、くれぐれも、コアネットワーク以外に、ISは使うなよ。」
「解りました。」
 俺は千冬姉との電話を、切った。
「ラウラ。正式に事件解決への協力要請が、俺たちに出てるそうだ。」
「そうか。では、さっさと片付けるとしよう。」
 正面突破は、人質が危ない。
 他の進入路を、考えないとな。
 監視カメラの映像と、俺のノートパソコンをデータリンクする。
 投影式だということが、こういう所で武器になるとは思わなかったぜ。
「地下に、ネットワーク用のケーブルが張り巡らされている、スペースがあるな。幸い。結構、高さはある。匍匐前進して進むには、十分な高さだ。」
「人質は受付の前に、集められてる。おおかた、いつでも殺すぞと脅す為だろうけど、今回はそれを逆手に取るか。チャンスは一度だ。向こうが発砲する前に、こっちが仕留める。」
「私と一夏には、楽な作業だ。素人の強盗など、準備運動にもならない。」
 俺たちは、機動隊の服を借りて、銀行の他の部屋から、下に潜る。
 さあ、ミッションのスタートだ。

「どうする。警察共、何の動きも見せないぜ。外も、妙に静かだ。」
「我慢比べだろうさ。焦れた方が負けだ。心配するな。人質はこっちが抑えてる。警備会社も来てないところを見ると、潜入部隊でも待ってるんだろう。けど、人質がいる以上、手は出せない。」
「頭いいな。お前。」
「さすがに、今回の計画を立てただけのことはあるな。」
 4人組の強盗は、計画の成功を確信していた。

 その頃、一夏とラウラは、確実に人質と強盗のいる場所に迫っていた。
「床は、ケーブルが整理しやすいように、簡単に外れる構造になっている。後は、合図を送って、警察に目を引き付けてもらってから、奇襲を掛ける。これでいいか?ラウラ。」
「ああ。」
 ディスプレイを投影して、犯人たちの位置と自分たちの位置を確認しながら、進んで、最適だと思われる位置に来たら、キーボードを投影してコマンドを入力する。

「犯人に告ぐ。お前たちは、完全に包囲されている!人質を解放して、大人しく自首しろ!そうすれば、少しは罪も軽くなる!」
 外から警察が、強盗達に投降を呼びかける。

「奴ら、とうとう、焦れやがった。うるせえ!!手前らこそ、俺たちの要求に応じやがれ!!そうすりゃ、人質は助けてやる!!」
 リュックに拡声器を入れていた、強盗のリーダーは、逆に自分たちの要求に応じるように、言い返す。
「聞くだけは、聞いてやろう。何だ!?」
「現金を6億。それに、空港までのヘリとパイロット。南米迄の飛行機だ。」
『お前たちに、そんな価値あんのかよ…。』
 既に、カウンターの中に潜んでいた一夏とラウラは、揃って肩をすくめる。
『奴らの装備は、グロック21を4丁に、UZIを2丁。それに、ベネリ M4ショットガン1丁か。きちんと確認できたのはいいが、日本の強盗にしては、装備が豪華だな。ベネリM4は、民間で派手で回っていないはずだが…。』
『その辺については、警察に任せようぜ。俺たちは人質救出が第一だ。ラウラは、UZIを持ってる2人を頼む。俺はベネリとグロックだけの奴を引き受ける。』
『解った。行くぞ。』
『おう!』
 カウンターから体を出して、それぞれが持っている銃にのみ弾を命中させると、素早く接近し、近接格闘で4人を叩きのめす。
 電光石火のスピードで、一夏とラウラは強盗犯を抑え、突入してきた警察に引き渡す。

「じゃあ、一夏とラウラも?」
「シャルロットもか。まさか、皆もか。」
 1年の専用機持ち全員が、頷く。
 箒と玲子は、基礎訓練を終えただけだが、それでも素人強盗相手なら、十分対応できるレベルに達しており、代表候補達にとっては、相手にもならない。
「出来過ぎているな。連続で強盗事件が発生し、しかも、ここにいる全員が解決に関係している。」
 ラウラが、考え込む。
「持っていた銃火器には、軍用の物がありましたわ。どうやって、手に入れたのか…。」
 セシリアは、その点が気になっていた。
「そこは、警察の捜査を待つしかないだろうな。」
「そうね。」
 箒の意見に、玲子も頷く。

「で、ラウラはどう見る?」
 訓練が終わって、消灯までまだ時間がある頃、俺はラウラを自分の部屋に呼んで、今日の事を話しあっていた。
「民間では出回らない、軍用銃器。しかも、日本は銃に関しては、取り締まりが特に厳しい。そんな国では、暴力団が密輸して売りさばくにも、楽ではないはずだ。それを差し引くと…。」
「亡国企業か…。」
 俺が導き出した回答に、ラウラは頷く。
 というより、それしかないしな。
「問題は、狙いだな。一夏はどう見る。」
 狙いか…。
 あの連中が、何の目論見も無しに、行動を起こすはずないもんな…。
 だとすると…。
「IS学園の専用機持ちの、個人戦闘のスキルを、図るのが目的だな…。いざとなれば、誘拐してでも、ISを奪取する可能性が高い。テュランノス、アラクネと、次々に、ISが奪い返されたし、各国のISの警備体制も、格段に厳しくなっている。となると…。」
「学園の生徒から奪った方が、効率的。なるほど、理にかなっているな。SPをつけても、手段を択ばない奴らが相手なら、死体の山が築かれるだけだ。」
 ラウラが俺の言いたいことを理解して、渋い表情になる。
「とりあえず、箒も玲子も、思った以上にスキルアップしている。さすがに武術を修めているだけあるな。来週からは、セシリア達に合流させての訓練に、しようと思う。スケジュールを繰り上げることになるけど、あの2人ならやっていけると思うし、俺とラウラが一緒に、指導するから、大丈夫だろう。」
「そうだな。その方がいいだろう。」
 それにしても、習志野での個人戦闘訓練が、こんなとこで役に立つとはね。
 特殊作戦群の教官に、感謝しなくちゃな。
 指導者レベルまで、俺を育ててくれたんだから。
「さて、今回の結果を、亡国企業はどう見るか…。」
 ラウラの呟きを聞いて、俺も考え込む。
 結局は、問題はそこだからな。

「各人の個人戦闘レベルは、予想以上ね。篠ノ之束、高階玲子。この2人は、特にそうだわ。」
「織斑一夏は、陸自の特殊作戦群が、みっちり仕込んでいる。ラウラ・ボーデヴィッヒは、シュヴァルツェ・ハーゼの隊長。すでに、指導者レベルだ。この2人が、こちらの動きを先読みして、1年の専用機持ちを鍛えているとみるのが、妥当な線だろう。先手を打たれたか…。」
 奪ったISが、次々と奪い返され、さらにゴーレムシリーズと、IS学園の専用機持ちのISの性能差を見せつけられ、暫く静観するつもりだった幹部会は、奪えそうなISを奪う方針に傾きつつあった。
「更科も、裏で動いている。幹部会は、そこを甘く見過ぎているわね。あいつらに動かれると、事は相当厄介になるのに。」
 強盗事件をプロデュースして、各人の個人戦闘スキルを調査したスコールは、予想以上のスキルに、強奪の困難さを思い知らされ、エムは一夏たちに先手を打たれたことで、口の中に苦い味が広がっていくのを感じていた。

「サブプランが使えるかどうか、ドクターに確認しましょう。あれなら、何とかなるはずだわ。」
 スコールはデスクの受話器を取って、ダイヤルボタンをプッシュし、ある人物に連絡を取る。

後書き
原作で、亡国企業は、ISを奪う際基地に潜入していましたが、考えてみたら専用機持ちを誘拐する手もありだな。と、ふと考えたのが元ネタです。学年別のタッグや専用機持ちのタッグマッチも、自分のISを守れるようにスキルを上げるために開催された物でしたし、個人での戦闘スキルも磨いておいた方がいいなと思って、筋書きはおおよそ完成です。
一夏とラウラのデートは、私の趣味で入れました。
ラウラって、現役の軍人でいつもきびきびしていますけど、さらりとして綺麗な銀髪と色白な肌が、神秘的な印象を感じさせて、可愛いと思うんですよね。
という事で、ちょっと大人っぽい服と、少女趣味の可愛い服を着てもらいました(笑)。
さて、一夏たちの戦闘スキルを確かめて、何かを企んでいる様子のスコールとエム。
何を考えるのやら…。





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