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zoom RSS 緋弾のアリア−Another DA− Bullet04 合同ミッション

<<   作成日時 : 2012/11/13 23:38   >>

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「ふむ。」
 コロンビアでの、依頼を片付けたルークは、ADISに終了の旨を報告し、3日間休むことを許可された。
 初日に食料を買い込んで以来、ルークは工房にいた。
「もうちょっと、コンパクトにして、軽量化したいよなあ…。」
 今までの依頼をこなす中で、VG31が少々重いと、ルークは感じ、その点を改良すべく、試行錯誤をしていた。
「こうなれば、思い切った手で行くか。」
 設計データを呼び出し、以前に設計したバレルの中から、今のバレルより少々短いバレルのデータを呼び出して、再設計を始める。
「プラスチック素材に変えられるのは…。」
 さらに、設計全体を見直して、プラスチック素材に変更できる箇所を探す。
「こんなものか。さてと…。」
 さっそくルークは、作業を開始する。
 合間に簡単な夕食を済ませ、徹夜作業でそれは完了した。
「さてと、各種テストを済ませないとな。」
 寮の上のシューティングレンジは、試作した銃のテスト環境も備わっているために、ルークは様々なテストをこなす。
 結果は、満足いくものだった。
「VG31A1と言ったとこかね。」
 400gの軽量化と、36mmの短縮化に成功した、新しいVG31を、ルークはVG31A1と命名した。
 2日間、一睡もしていなかったので、その後、ルークはシャワーを浴びてベッドに潜り込んだ。

「おはよう。ルーク。向こうじゃ大活躍だったそうね。」
「おはよう。アビー。俺はやることを、やっただけだよ。褒められることはしてない。」
 席に座ると、ノートパソコンを取り出して、拳銃の設計図を表示して、考え事を始める。
「拳銃の設計できるの?凄いわね!」
「俺のアサルトライフルも、自分で設計したぞ。ついでに弾もな。」
 銃器の設計となると、専門の学科を集中して選択して、1年間の勉強が必要になる。
 だが、目の前の少年は、入学早々、アサルトライフルを設計し、弾丸も設計していると聞いて、アビーは唖然とした。
「ひょっとして、家って、銃工?」
「いや。俺に家族はいないんでね。」
 答えを聞いて、アビーは聞いてはいけないことを聞いたと思ったのか、黙り込んだ。
「気にするな。俺も気にしてない。」
 そう言って、ルークは設計を続けた。

「ねえ。お昼、ちょっといいかな?ちょっと話があるんだ。」
 1時間目の授業後の休み時間に、アビーが声をかけてくる。
「内容によるな。」
 作業の手を一時止めて、アビーの方を見る。
「こんどの依頼、けっこう、人手がいるんだ。手を貸してくれないかな?」
「そういう話ならいいぜ。」
『ま、一年間、何もしないと、体なまるしな。』
「じゃ、お昼に食堂で。」
「ああ。」
 再び、作業を開始する。

「私が今まで集めたメンバーを、紹介するわね。チューリッヒ武偵局のマルチナ・W・テル。狙撃が専門のAランク武偵よ。」
 SG550 sniperを持ち、長い金髪を一房に編み込んだ少女を紹介する。
「よろしく、ツェルベロスの名前は、スイスにも轟いているわよ。会えて光栄だわ。」
「そりゃどうも。」
 ルークは苦笑しながら、握手をする。
「アラン・J・モークリ=アディ。鑑識関係や、医学知識を活かしての分析が、専門分野ね。彼にやってもらってることは、後で話すわ。」
 学者風の少年だが、制服から見えるホルスターには、ブローニング ハイパワーが収まっている。
「よろしく。直接戦闘には参加しないけど、分析関係で貢献させてもらうよ。」
「頼むぜ。俺は、医学関係はやるが、鑑識はからきしでね。」
 そう言って、握手をする。
「藤林康永。情報収集のスペシャリストよ。今も、いろんな情報を集めてもらっている。」
「戦闘面でも、それなりに役に立つつもりだ。Sランクのあんたほどじゃないがね。」
「謙遜だろ。その手は、近接戦のスペシャリストの手だぜ。銃の腕も悪くなさそうじゃないか。そっち方面でも、期待してるぜ。」
 康永と握手をして、話が始まる。

「連続多発性の、銀行強盗か。」
「そう。ここ数日。しかも、ほぼ同時刻。範囲は東京23区内のどこかで、複数起きているわ。」
 アビーが説明を始める。
「偶然じゃないな。裏で誰かが、全員を束ねてる。何か特徴は?」
「酷く奇妙な共通点がある。これを見てくれ。塗料の分析結果だ。」
 アランが、資料を差し出す。
「車種はバラバラか。ん?フェライト?それに他にも…。これって確か。」
「解ったようだな。レーダー波を吸収するタイプの、塗料だ。当然、民間に出回っているもんじゃないし、過去のデータを調べてみても、こんな物が使われた事件はない。」
 そもそも、民間で売り出したとしても、高いだけで使い道がない。
 買うような物好きがいるとは、思えなかった。
「さらに調べてみたが、そいつを塗った車だと、最近導入された、広域レーダー搭載型の警察の追跡ヘリでも、ロストする。車種も小回りが利くものばかりで、目視追跡も困難だ。エンジンもおそらく違法改造された物だろう。相当なスピードだったそうだ。」
「他に、何か分かったことは?」
「昨日、傍受した無線を解析して、やっと判明した。かなり高度な暗号無線で、やり取りしている。」
 藤林が、調査の結果を報告する。
「束ねているバックが、問題だな。世間を騒がせたい物好きな個人か、犯罪組織か、資金調達に四苦八苦している暴力団というのも考えられる。アランは、どう思う?」
「計画に周到性はあるが、所々穴がある。しかも致命的な。それが、この塗料だ。こんなものを現場に残したら、関連企業に、あっという間に各国警察や武偵の調べが入る。愚行だ。しかも、塗料が剥離しないような、コーティングもしていない。プロらしからぬ粗雑さだ。実行犯は、完全な素人。ただ、計画を支持しているのは、それなりに頭が切れるみたいだ。だが、本当の黒幕は、今回の犯行に使われた車を、提供した連中だよ。」
 アランの予想を聞いて、ルークは考え込む。
「つまりは、犯罪の道具を売りさばいたやつがいて、どこかのはた迷惑な馬鹿がそれを買って、犯行に及んだと、そういうわけか。」
「ご明察。さすがSランク。」
「さて、どうするかだ。藤林、無線の傍受と追跡はできるか。」
「ああ、可能だ。」
「アラン、コンピューター関係は?」
「水準以上に、できるつもりだ。」
 二人の返事を聞いて、ルークは頷いて、作戦を立案する。

「発生だ。今から無線の追跡を開始する。」
「了解だ。マルチナ行ってくれ。藤林、一番近い奴に誘導を頼む。アラン、バックアップよろしくな。」
「任せてくれ。」
「じゃ、行くわよ。誘導お願いね。」
 マルチナを乗せた、MD エクスプローラーが、校内のヘリポートの一つから、飛び立つ。
「アビー。俺らも行くぞ。こっちの誘導も頼む。」
「了解だ。指示に従って、走ってくれ。」
「解った。」
 ルークのボルボ S80に乗って、アビー達も行動を開始する。

「連チャンでうまくいくとは、嬉しいぜ。使うたびに、車潰さなきゃならねえのは、惜しいけどな。何しろ、サツのレーダーじゃ、追えねえからなあ。こいつはよ。」
「でも、儲けはガッポリ。大黒字ですぜ。兄貴。」
「おうよ。んじゃ、帰るぞ。」
 兄貴と呼ばれた丸刈りの男が、一気にアクセルを踏むと、車は一気に加速する。
「こちら一号車、帰る。と。」
 ノートパソコンに入力して、エンターキーを押すと、暗号通信が発信される。

「捕まえた。マルチナ、前を走る白い小型車だ。頼む。」
「了解。」
 狙いをつけて、サイレンサー付きのSG550の引き金を引く。
「じゃ、後は、追跡ね。気づかれない程度に高度上げて。」
 アビーが発射したのは、ルークが以前に作った特殊な弾丸だった。
運転している二人に気づかれず、車の天井に、極めて小型の、特殊な発信機が強力な電磁石で吸着し、信号を発信する。

「ルーク、アビー、ゴールを特定した。そっちに場所を送る。仕上げに行ってくれ。」
「了解。行くぜ。」
 ルークがアクセルを踏む。

 ゴールは、閉鎖された工場だった
「若頭、2号車から5号車まで、戻りました。」
「おう。最近はシノギもきつかったが、ここんとこは困らねえな。サツ共は俺たちの車は追えねえから、捕まえようがねえ。奴らを批判する記事を読むときは、たまらねえぜ。」
 派手なスーツにを着た中年男は、嬉しそうに大声で笑う。
「1号車も戻りました。」
「よし。後は、車を潰す準備をしろ。」

 その時、ルークのボルボが、工場に突っ込む。
「悪いがそこまでだ。強盗容疑で、逮捕する。」
 ハルカはツェルベロスを。
 アビーは、4インチのS&W M29を、それぞれ構える。
「くそっ、殺せ!相手は、たかが二人だ!」
「遅いぜ。」
 12人の内、5人の腕に10mmオートを撃ちこむ。
 357マグナムを上回る威力の10mmオートを近距離で撃ち込まれて、苦痛にのた打ち回る。
「くそっ、てめえら!!」
「はい。暴れないの。」
 マグナム弾の中でも、トップクラスの威力を誇る44マグナムで銃を飛ばされ、若頭以外の6人は、その際の衝撃で腕がしびれる。
「くそっ。」
「逃がすかよ。馬鹿野郎。」
 ルークが逃がすはずもなく、立て続けに、4発撃ちこむ。
太腿と上腕部に10mmオートを撃ちこまれ、若頭は苦痛のあまり気絶する。
他の6人が逃げ出そうとするが、マガジンを交換したルークが、両足を狙い撃ちする。

「やることに、容赦ないわね。全く。」
 ADISに戻って、皆と合流してから、アビーは呆れたように言う。
 結局、全員、そのまま手術室に直行し、回復を待って裁判を受けることとなった。
「生憎と、犯罪者の類に、手加減する趣味はないんでね。それにしても、どこからこんな物、手に入れたんだか。」
 呆れたように、今回の強盗に使用された車と無線機を見る。
「それなら、組のサーバーにハッキングして、これから解るところだ。」
 取引に関する記録を見たルークは、大きなため息をついた。
 関わっていたのは、ロシアのマフィアだった。
「入学前に、掃除してきたんだぜ。なのにこれかよ。現地の警察は何やってんだ?昼間っからウォッカを、かっくらってんじゃないだろうな。」
「ま、ステルス塗料に関する資料も、横流しされているとなると、軍や内務省も黙っちゃいないだろうさ。大規模な掃討作戦が行われるだろうよ。」
「そう願いたいね。とりあえず、帰る。疲れた。」
 車に乗ったルークは、そのまま寮に戻った。
「本人はやってらんないだろうな。入学前の憂いを断ち切るために、でかいマフィアを潰しておいたのに、また湧いて出たんだからな。」
 アランが、ルークの経歴を見ながら言う。
「その内、1年間休学して、マフィア狩りに出かけるんじゃないか?俺は、そんな気がするよ。そうならない為にも、現地の警察には、頑張ってもらわないとな。」
 康永がアランに続く。

『空しくなるぜ…。どんだけ潰せば、いいんだか…。』
 ベッドに寝転がって、ルークは天井を見る。
「しょぼくれてても始まらないな。銃の設計を続けるか。」
 大股で歩いて、工房に籠った。

後書き
最近、次期主力戦闘機として、ステルス機であるF−35が採用されました。
この技術が犯罪に利用されたら、どうなるだろうか?
そんな疑問が、頭をよぎり、この話を書きました。
ただ、ヘリコプターで目視追跡されたら、ステルスも何もないので、同時連続強盗にしています。
後は、様々なジャンルに通じているメンバーを集めて、特技を活かして捜査開始。
そして、犯人逮捕という流れです。
さて、軍事関係に詳しい方々が見れば、すぐにお気づきになると思いますが、塗料だけ縫ってもステルスにはなりません。
ステルスは形状や素材も大きく関係しますからね。
プラスこんな軍事機密に属するものを、裏の社会を支配しているといっても、マフィアが仕入れられるわけも無し。
これが、これからの、ちょっとした伏線になっています。
原作に比べると、地味ですし、稚拙ですが読んで下さる方もいらっしゃいますので、続きを楽しみにしていただければ、幸いです。


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