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zoom RSS IS<インフィニット・ストラトス>二次小説 第29話 ファスターアンドアーリアーザン‐より速く先に‐

<<   作成日時 : 2012/09/22 22:53   >>

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 今年のキャノンボール・ファストは、はっきり言って、異例というより異常だろう。
 何しろ、1年には、専用機持ちが、8人いる。
 普通は、1人か、2人かだ。
 そういう訳で、訓練機部門と、専用機部門に分かれる事になっている。
 訓練機部門は、上級生と同様、キャノンボール・ファストに向けての授業の成績から、選抜される。
 つまり、1年生だけが、複数部門で競技を行う。

 学年別対抗戦のように、各国のIS部門や、関係企業の人間が視察に来る。
 各国の関係者は、国家代表候補のスキルが、どれだけアップしたかの、確認。企業は、新開発した新型の専任パイロットや、社のテストパイロットのスカウト等、様々な目的で来る。
 上級生は、国家代表になれるか否か、若しくは、就職に、かなり関係するので、物凄いデッドヒートになるそうだ。

 しかも、1年の専用機部門は、政府からの視察が来ているので、気が抜けない。
 さらに、今年は、俺の白式と、箒の紅椿以外は、実用化に向けての試験段階にある。
 キャノンボール・ファストに向けて、追加高機動パックが届けられているが、それを使用しての稼働データも、後の第三世代ISの実用化に向けての貴重なデータだ。
 観客にとっては、ビックイベントだけど、セシリア達代表候補にとっては、任務でもある。
 気は抜けない。
 ある意味、俺も、気が抜けなかったりするけどな。
 白式の「極光」、紅椿の「天の羽衣」で得たノウハウを、後で見直して、束さんや各国からの依頼が来た時に、備えなければならない。
 それにしても、自分の国や、自分で作ったISの面倒は、自分達で見て欲しいなあ…。
 リ○イ○飲んだって、俺は24時間働けないんだぜ。

「よし、第1コースを、専用機組。第2コースを、訓練機組にする。それぞれで、訓練するように。」
 今回使う、第6アリーナは高機動戦闘訓練用で、IS学園のアリーナでは、一番広い。
 それ故に、2組に分かれて、訓練する事が可能である。
 既に、セシリア達は、母国から届いた、高機動パックを量子化して、訓練前の調整を行っている。
 ブルー・ティアーズは、ストライクガンナーの改良型である。
 腰部には、メインスラスターを複数搭載している所までは、同じだが、ビットを使用可能で、主兵装に、長大なビーム砲「ブルーピアス」を装備している。
 甲龍は各部にスラスターを搭載し、龍咆の形状が変化している。
 新技術を使用しているのか、スラスターの形状が、今までとは違う。
 ノブレス・イリュジオンは、サイント・エールを改良したものだと、一夏はすぐに解った。
 装甲の形状が、空力的な面をさらに突き詰めて、スラスターが大型化している。
 各部の武装にも、装甲カバーが追加されて、抵抗にならないように考慮されている。
 シュヴァルツェア・レーゲンは背部に連装スラスターを2基搭載し、他にも、サブスラスターと姿勢制御スラスターを兼ねた物を装備している。
 さらに、コンパクトにした兵装が、機動性を損なわぬように装備されている。
『各国とも、いろいろ頑張ってるな。当たり前か。』
 第三世代が、まだ実験段階なのに、いきなり、第四世代の実用型である、白式に紅椿が登場している。
 少しでも、追いつこうと、各国は必死だし、専任操縦者である、一夏と箒へのスカウトも激しさを増している。
 もっとも、モンド・グロッソより、自分をどこまで鍛え抜けるかに目が向いている一夏と、行きたくも無いのに入学させられ、突然に、世界最新鋭の紅椿の専任操縦者になった箒は、これからの事は、まだ考えが纏まっていないので、各国の誘いに乗る気は、今はない。
『手を抜くのは嫌いだから、全力を出し切れるように訓練しないとな。』
 一夏はそう考えながら、コースに向かう。
 その時、通信が届き、一夏は内容に目を通す。
『今の所は、大丈夫そうか…。』
 当日の警備以外にも、亡国企業の動きに関しては、懸案事項が少なからずあり、IS学園の1年生でしかない一夏も、生徒会長という立場、白式の専任搭乗者、屈強の国家代表クラスの技量の持ち主という様々な要因が重なり、もはや一学生という立場では、なくなっていた。

「あ、一夏も、これから?」
「ああ、負けたくないからな。訓練を欠かすわけには、いかないって。」
 シャルロットは、俺以外の1年生の専用機持ちだと、一番の要注意対象だと思っている。
 カスタム機とはいえ、第二世代機で第三世代機と互角に渡り合うんだから、技量で言えば、うちのクラスでは俺に次ぐと見ていいだろう。
 イリュジオンは、設計した俺が言うのもなんだが高性能機だし、こりゃ大変だ。

「ねえ。一緒にやってみない?今の僕の実力がどの辺か、見ておきたいし。」
「いいぜ。」
 コースのスタートに俺とシャルロットが立ってから、スタートまでのカウント設定をする。
「もし、僕が勝ったら、お出かけ1回。いい?」
「勝ったらな。」
 俺と出かけて、楽しいか?
 ほかにも、友達一杯いるんだし、そっちと遊びに行った方が、女子同士、話があっていいと思うけど。
 まあ、いいか。
 そして、スタートする。

「さすがに、白式の方が速いですね。デュノアさんの追加パッケージは、本社で改良された物だそうですけど、やっぱり、差は出てしまいますね。」
 真耶の言う通り、スタートダッシュから、白式とイリュジオンでは、スピードに大きく差が出ていた。
 その後、シャルロットは懸命に追いつこうとするが、コーナリングでも技量の差は大きい。
 減速のタイミング、スピードが落ちた際に、より効率的にコーナーを通過する技量。
 双方共に、一夏がシャルロットの数段上であった。
「だが、キャノンボール・ファストは、妨害が許可されているレースだ。普通の様にはいかんだろう。見ろ、デュノアが、早速始めたぞ。」
 シャルロットが、ルール・フレッシュの高性能誘導システムを活かして、一夏の妨害に使用するが、それは一夏も想定内だったので、式神で全て撃破するとともに、更にスピードを増し、先に行く。
 シャルロットも懸命に後を追いながら、オルドルを射出して、式神を抑え込んで、トネールの射程内を維持できている間に、撃ちまくる。

 さすがに、シャルロットじゃ、そう簡単に引き離されてくれないか。
 多くの武装が使用可能で、それを活かせるシャルロットは、やっぱり要注意だな。
 よし、最近届いた、あれ、試すか。
 俺は、本来なら、キャノンボール・ファスト向きじゃない武装を、実体化する。
 白式の追加装備を納めている、芝崎インダストリーが開発した新型の武装。
エネルギーカートリッジ式大型荷電粒子砲「雷神」。
 本来なら、拠点防衛や相手をアウトレンジした際に使用する火器だが、白式を調整して、こういった状況でも使用できるようにしている。
 反転して、背部のスラスターを制動制御に回して、腰部と脚部のスラスターを推進用に切り替える。
 そんじゃ、いくぜ。
 雷神のトリガーを、引く。

「えっ?何、あれ!?」
 初めてみる、大口径の荷電粒子砲に一時パニックになったシャルロットは、プロテクション・リュミエールを展開して、必死に回避するが、そのポイントを一夏は予測して、回避前に射撃を行っていた為に、どうにか射線から外れつつ、射程外に逃れる為に、大きく後退する事を余儀なくされて、その間に一夏は、反転して、差を大きく広げる。

 孫子曰く、凡そ戦とは正を持って合い、奇を持って勝つってね。
 奇策をどれだけ、使いこなせるかは、勝ち負けに大きく関わるって、訓練時代にみっちり教わった。
 ただ、奇策は、常識では考えられない策ではあるが、理に適った物こそが奇策であるとも、しっかり教わった。
 俺の目的は、シャルロットを雷神で仕留める事じゃない。
 それだと、むしろ、差が狭くなる。
 だから、俺は、シャルロットの回避するポイントを予想して、そこにあらかじめ射撃を行って、後方に後退させる。
 この時点では、シャルロットは雷神の有効射程は知らない。
 ま、知られてても、「当たったら、洒落じゃ済まない事。」を、解って貰えていればいい。
 いやでも、射程外に逃れるパターンを、自然と取るようにさせる事が出来るからな。
 後は、差の埋めようがなく、俺の勝ちだった。

「織斑君、考えましたね。嫌でも大きく後退しなければならない状況を作って、その間にゴールする。誰もが考えそうですけど、実行は難しいですからね。高速移動時の反転後の射撃姿勢の維持と、射撃時の制動制御や、スラスターの切り替えとか、相当難しいんですけど。」
「パッケージの調整後、訓練すればいいだけだ。ま、どれだけ訓練するかも、関係するがな。」
 千冬は訓練すれば、誰でもできるからたいしたことではないと言って、一夏を褒めない。
 そんな千冬を見て、真耶は小さく笑う。
 一夏の為を思い、敢えて、非常に辛口の評価をすることで、一夏に伸びて欲しいという、姉としての願望と、どれだけ、難しいテクニックでも一夏ならできるという信頼感。
 何より、例え、生徒と教師という立場であっても、他人の前で一夏を褒めるのは照れてしまう事を、最近になって知ったからである。
「他の代表候補や、専用機持ちの子は、今の一夏君のテクニックを見て、どう思うでしょうね?随分、真剣にリプレイしていますけど。」
「出来そうな所は、取り入れるだろうな。あまり、手の内を明かすと、織斑は苦戦する。それでも、本人はいいのかもしれん。強い相手と競い合うのは、大好きなようだからな。」
 千冬の視線の先には、シャルロットとの訓練のリプレイを見ながら、修正個所や、調整案を練っている一夏がいた。
「みたいですね。私は、訓練機組の方を見てきますので、織斑先生は専用機組の方をお願いします。」
「解った。」

 う〜ん。
 コーナリングのタイム、思ったより長いな。
 もうちょっと、短くできると思ったんだけどな。
 減速がちょっと早いし、スピードも心持ち落しすぎたかな?
 反転時の俺の動きにも、無駄があるように見えるし、スラスターの切り替えも、もう少し、素早く行けると思うんだよな。
 昼休み、レーション食いながら、調整だな。
 後は、放課後にそれを試して、それでいくか。うん。
 こういう事は、早く片づけて、亡国企業の動きや当日の事に、頭使いたいしな。
 そんな事を考えていると、とぼとぼ歩いているシャルロットが、目に映る。
 どうしたんだ。
「おーい、シャルロット。」
 名前を呼んで、こっちに来るように言う。

「どうしたんだ?俺に負けた事、そんなに答えたのか?」
 一夏が心配そうにシャルロットに訊ねる。
「まあね…。やっぱり、一夏はすごいな。って、思ったんだ…。今のままじゃ。勝てないなって…。」
『勝てたら、一緒にお出かけ出来たのに…。』
 最近、セシリアが、一夏とデートをして、宝石細工の見事なブローチをプレゼントされた事が知れ渡って、セシリアは散々羨ましがられた。
 と、同時に、他の専用機持ちの嫉妬をぶつけられそうになったが、運よく千冬が来て、それは避けられた。
『一夏とデート。特別室での、一流フレンチシェフのランチ付きか…。』
 年頃の女の子なら、誰もがうらやむシチュエーションである。
『僕だって、僕だって…。』
 考えている内に、シャルロットの瞳から涙がこぼれおちる。

 そんなに俺に勝てなかった事が、ショックだったのか?
 そりゃ、俺だって、負けたら悔しいけど、ここまで落ち込まないぞ。
 う〜ん、よほど、勝ちたい理由があったんだろうか?
 励ましたいのは山々だけど、何か、まずそうな気がする。
 気にしつつも、そっとしておくか。
 そう決めた俺は、さっきの勝負を参考に、調整を始める。
 次、空いたら、もう一回やって、データを比較して、調整具合を決めるか。

「一夏、いる?」
「シャルロットか、いるぞ。」
 あれから、2回コースを回ってデータを取り、比較しながら、放課後の鍛錬を終えて、調整方針を考えていると、シャルロットが訪ねてくる。
「ちょっと、いい。」
 放課後でも、あまりくだけたというか、他の女子よりかは安心できる服装のシャルロットが、胸元が結構見えるきわどいネグリジェに、カーディガンを羽織っている。
 何だ?そりゃ、まだ、ちょっと暑い位だけど。
 じゃなくて、あのシャルロットがどうして…?
 ていうか、丈、結構、短い…。
 いや、いや、いや、確実に短い。
 それに、これ、香水か?
 甘い匂いだな…。
 服装と、甘い匂いが相まって、こっちがドキドキしてきた。
 シャルロット、元々、美人だし…。
 何か、変な気分になってきた…。

『い、一夏、顔、赤くなってる…。一応、うまくいってるのかな…?』
 頬が赤くなっている、一夏を見ながら、シャルロットは作戦がうまくいっているかどうかを考えていた。
 訓練時に勝って、「お出かけ」という口実でデートに行こうとしたものの、一夏の大胆極まる作戦に敗れて、それはご破算となった。
 だが、シャルロットも、恋する乙女。
 その程度では、諦められなかった。
 既に、セシリアが、特別室での一流フレンチシェフのランチに、一夏からのプレゼントまで付いたデートを体験。
 女子たちは、危機感を抱いていた。
 あの手この手を皆考えているが、考える前に実行に移さないと、先を越されると考え、夏季休暇を終えてフランスから戻った時に持ってきたネグリジェと、選びに選んだ下着を身につけ、最近になって発売された、百合系の香りの香水を使って、こうして一夏の部屋に来たのである。

 とにかく、落ちつこう。
 とりあえず、どっかに座ってと。
 って、ベッドに座ってどうする!!
 しかも、何か、シャルロットの様子が、いつもよりおかしい。
 瞳はうるんで、頬はほのかに染まり、そっと俺に近付いてくる。
 しかも、む、む、胸が見えてるし!!
 少し緩めなのかどうかは解らないが、胸元に目をやると、それほど大きくはないが、形のいいシャルロットの胸が、目に飛び込んでくる。
 い、いかん。
 視線を外さないと。
 けど、俺は、外せなかった。
 いやらしさは感じず、どこか、切なさともろさを持ち合わせたような感じのシャルロットに、見入っていた。
 ど、どうすりゃいいんだ?俺!!
 だ、誰か、教えてくれ…。

『一夏、少しは、僕が、魅力的に映ってるのかな?』
 シャルロットから視線を逸らそうとしない一夏を見て、ほのかに期待を持った。
 無論、一夏に自分の胸が見えているなど、承知の上だ。
 自分が女だと皆に知られるまでは、一緒に男子用の浴場を使用していたのだから、いつも裸を見られていた。
 今更、恥ずかしいとも思わない。
 ただ、ここまでしても、自分に指一本触れようとしない一夏の鈍さには、気落ちする。
『僕とは、そういう関係を持とうと、思わないのかな…?』
 一夏さえその気なら、シャルロットはいつでも構わないし、シャルロット自身、そうなりたいと願っている。
 そこに行くまでの第一歩として、まずはデートからと考えた。
『少しでも、先に進まないと…。取られちゃう。』
 目の前にいる、鈍感だけれど、優しく、暖かい、想い人を、自分だけの物にしたい。
 シャルロットは、それだけを考えていた。
 そして、ついに一夏の傍に辿り着き、一夏の手を取り、胸に押し当てながら、一夏を押し倒す。

 え?え〜!?
 一体、どうなってんだよ?
 何で、こうなるんだよ?
 ありえないだろ?
 これって、何だ?柔らかい。
「あん…。」
 え?
 声を聴いて、手を見ると、シャルロットの胸を揉んでいる形になっていた。
 さらに、唇のこの感触って…、シャルロットの唇…。
 目を閉じているが、シャルロットの目には、涙が光っていた。
 何で、こうなっているか解らないが、このままではいられない。

 なんて、冷静に考えてる場合か!!
 お、落ち着け。
 そもそもの、原因は、俺に負けたことか?
 いや、何か、違う気がする…。
 記憶を巻き戻そう。
 確か…。
 まさか、それか…。
 けど…、セシリアの時で、あれだからなあ…。
 ちょっと、まずいな。
 ラウラは、ボディーガードで俺についてるが、護衛の時は公私混同しないとはいえ、後で拗ねると長い…。
 う〜ん、どうする…。
 とは言え、この状況をって…!!
 何で、ネグリジェのボタンを、外すんですか!?シャルロットさん!!
 とにかく、形勢逆転しよう。
 俺が、シャルロットを押し倒す態勢になる。
 が、どういうわけだか、ネグリジェがすっかりはだけてる…。
 とりあえず、用件を済ませよう。

「土曜、時間空いてるか…?」
 一夏に押し倒される体制になったシャルロットは、ネグリジェのボタンが全部外れて、下着姿になっている。
「う、うん…。」
 その態勢で、真剣な表情で聞かれたら、頷くしかないだろう。
「なら、どっか行こうぜ。二人っきりでな。」
『え?お出かけ?一夏とデート?』
 それを聞いた途端、シャルロットは花が咲いたような笑顔になる。
「うん!行く。絶対行く!」
 嬉しさのあまり、シャルロットは一夏を胸に抱きしめる。
 だが、この時、シャルロットは自分が半分裸だということを、忘れていた。

 く、苦しい!
 て、いうか、シャルロット。
 お前、どういう状態か解ってないだろう。
 けど、すげえ、柔らかくて、暖かくて、気持ちいい。
 すげえ、安らぐ感じがする。
 だが、安らぎの時は、長くはなかった。

「一夏さん。何をしていらっしゃいますの…?」
 血が凍りそうな、セシリアの声が聞こえてきた。
 いや、いろいろ、あれだな。
 というか、シャルロット、離してくれ。
 このままじゃ、二人揃ってあの世行きだ!!

「やっぱり、要注意人物は、シャルロットだったわけか。そうだよね。お風呂まで一緒に入った、間柄だもんね。よし、殺そう。」
 何で、そうなんだよ!?
 あの時は、シャルロットが女だってことを、話せなかったんだから、しょうがないだろう!!」

「一夏。お前は、いつになったら、私の嫁だという事が、理解できるようになる?」
 おい、ナイフを抜くな!ナイフを!
 音で、すぐにわかるぞ。
 頼むから、誤解だけはするな。
 というか、オタク文化の影響だという事を、早く理解してくれ。

「一夏、貴様というやつは、そんな破廉恥な真似を…。それが望みなら、私だって。」
 衣擦れの音…。
 箒、ちょっと待て!
 何で、脱ぐんだ!?
 これは、アクシデントに近いんだぞ!!

「一夏って、獣だったんだ。そうなら、そう言ってくれれば、いいのに。」
 玲子。
 お前まで、箒に続いて脱ぐな!!
 どうして、女子二人がストリップをしているんだ!?
 シャルロットを入れれば、3人だが。

「一夏って、やっぱり胸がそれなりにないと、ダメなんだ…。じゃあ、私は、ずっと駄目だね…。なら、いっそのこと…。」
 鞘から刃が抜かれる、独特の音が聞こえる。
 おい!簪!!
 小太刀抜くな!!
 つうか、どうして、そうなる!?
 どうして、胸の話になる!?

「言っておくけど、一夏を責めるのは、筋違いだよ。僕と一夏がこうなるのが嫌なら、どうしてもっと早く行動しなかったの?こういうことは、早く行動した方が勝つんだからね。」
 シャルロットが、より強く、俺を抱きしめる。
 く、苦しい…。
 い、息が…。
「ちょっと、デュノアさん。それだと、織斑君が窒息しちゃうよ。と、言うか、どうして、デュノアさんが半裸で、篠ノ之さんと高階さんが、制服脱ごうととしてるの!?」
 その声を最後に、意識が途絶えた。

「お前たちは、何度、騒動を起こせば気が済む!?」
 気が付いたら、シャルロット達が正座させられて、千冬姉にみっちり説教されていた。
「大丈夫ですか?織斑君。」
 山田先生が、心配そうに俺の顔を見る。
 というか、先生。
 胸が腕に…。
「山田先生。胸がどこに当たっているのか、考えるように。」
「え?あ、私ったら。」
 胸を隠すようにして、山田先生が頬を染める。
 ああ…、可愛いなぁ…。
 どっちかっていうと、こういうタイプが好みかなぁ。
 シャルロット達も、十分美人だけどなあ…。

「織斑。具合がよくなったら、当直室に来るように。お前にも話すことが、山ほどある。」
 今度は俺か?
 俺は、被害者なんだぞ。
 が、千冬姉に逆らえるわけないのは、俺が一番よく知っている。
 結局、俺も、すぐに誘惑に乗るなとか、隙が多すぎるとか、みっちり叱られて、さらに地獄のような稽古をペナルティとして受けさせられた。
 すげえ、理不尽だ…。
 こうなったら、土曜はシャルロットと思いっきり楽しんで来よう。
 少しは、気分転換しないとな。
来週の土曜は、キャノンボール・ファストだし。
 しかし、今回の騒動が、騒動を呼ぶとは考えてもいなかった。

後書き
キャノンボール・ファスト前の訓練模様を描くつもりが、18禁に近くなってしまいました…。
何で、こうなっちゃうんですかねえ…?
当日の警備やらなんやらで、大忙しの一夏をリフレッシュさせるために、前回はセシリアがデートに誘いましたので、シャルロットにしようかなと思ってはいましたが、こうなってしまいました。
ただ、原作でもアプローチが、かなり大胆ですからねえ。こうなっても不思議じゃないでしょうか。
しかし、このまま平和に終わらないのが、世の常だったりします。











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