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zoom RSS 機動戦士Zガンダム〜ネオ・ジオン戦役〜 第25話 反攻の始まり

<<   作成日時 : 2012/09/01 23:56   >>

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「サイド4から、敵艦隊が出撃だと!?」
「はっ!接触まで、およそ6分。」
 旗艦エカテリンブルクの艦橋で、サイド4方面部隊司令のジョン・ヴァイアンは部下からの報告を受ける。
 サイド3とサイド5を除く、全てのコロニーが睨みあいの状態になっていたので、よもや動くとはヴァイアン自体思っていなかった。

「総員第一戦闘配置。全方位索敵。MS隊、出撃用意!!」
 ヴァイアンが、命令を出すが、既に戦闘態勢を済ませているサイド4駐留軍に比べると、指示が遅れた事は否定できなかった。

「MS隊発進、隊形を整えろ。ウラキ中佐とベイト大尉達はすぐにでも出撃するぞ。艦隊、対艦、対MS戦闘用意!」
 各艦から発進したMS隊は、素早く隊形を整え、ウラキ達の支援体制を整える。
「それにしてもよ。あれ見てると、星の屑を思い出すぜ。」
 ベイトが、少し苦い顔になる。
「今回は、必ず成功させるさ。」
「ああ。」
 アデルとモンシアの声には決意がこもっていた。
「ジェンシャン、カタパルトへ。」
 RX−87Fb/EX ガンダム フル・バーニアン ジェンシャン。
 拠点防衛用として開発された、ガンダム3号機をベースに最新技術を加え、設計された、フル・バーニアンの重武装仕様で、追加ウェポン・ベース「ペタール」を装備する。
左右に28連装多弾頭ミサイルポッドを、合計6基。
後方への敵に備えて、14連装多弾頭ミサイルポッドを2基。
8連装対艦ミサイルポッドを、左右に1基ずつ2基。
主砲として、上部にハイパー・メガ・ビームランチャーを、左右に1基ずつ2基搭載。
さらに、大出力ビームサーベルにもなるメガ粒子砲を搭載した、有線式クロー2基。
 広範囲への攻撃および、ミサイル迎撃を考慮して、連装拡散メガ粒子砲を、2門装備。
 さらに、対MS兵装として小型のコンテナに、ビームライフルとフォールディングバズーカをそれぞれ2基装備。
対ビーム兵器防御として、Iフィールドジェネレーターを、内部に2基搭載し、物理攻撃対策として周囲の装甲厚を増している。後退時の撹乱用にフレアディスペンサーを装備。
通常の艦で整備可能とはいえ、巨大な武器庫と言っていいだろう。
この機体に強力な加速性能と運動性能を与える為に、後部に大出力のバーニアとジェネレータを搭載している。

 そして、今回、ベイト達が搭乗する機体は、MSK−OO8T テーラディアスである。
 元々は、リックディアスをベースとしたアムロの専用機、ディジェと同時期に開発がスタートした機体で、地上において高い汎用性を持つMSとして設計されたが、宇宙空間においても充分に性能が発揮できるように、途中から設計が変更され、各種試験を終え、最近になって完成した機体である。
 クレイバズーカの改良型と、ビームバズーカが1基ずつ。ビームマシンガンが2基に、105mmカービンライフル1基。ビームサーベル2基。57mmバルカン砲2基に、腕部グレネードが4基搭載され、機体自体の基本性能も高められている。

「それじゃあ、行きますぜ!!隊長殿!!」
「了解。コウ・ウラキ、ガンダム フル・バーニアン ジェンシャン。行きます!」
 後方のメインスラスターが一気に点火し、カタパルトの射出と相まって、ウラキに、通常のMSでは、考えられないGがかかる。
 しかし、日頃から、高機動型のフル・バーニアンを自在に乗りこなしているウラキにとっては充分許容範囲内だった。
「3機とも、ついて来ているな?」
 モニターに、3機のテーラディアスが映っているが、ウラキは通信で確認する。
「全機、ついて来ています。けど、ちょっと、スピードを落としてくれませんか?こっちがきつくて。」
「解った、少し落とそう。ん?」
 ウラキがコンソールを操作すると、ネオジオンのMSが接近してくる。
「ミサイルポッドで牽制する。撃ち漏らした敵を、落としてくれ。」
「「「了解!!」」」
 機体から、ミサイルポッドが射出されると、28発のミサイルが発射され、さらに弾頭のカバーが外れると、ミサイル1発につき7発。
 合計196発のマイクロミサイルが発射される。
 大量のミサイルに当たるまいと、ネオジオンのMSは必死に回避運動を取る。
 一発当たりの威力は、通常のミサイルに劣るがそれでもダメージは無視できないし、複数命中すれば堕とされる。
 損傷した機体を、ベイト達と、ビームライフルとフォールディングバズーカを装備したジェンシャンが撃破していく。

「だ、第一防衛線、突破されました。連絡とれません。」
 オペレーターが悲鳴のような声で、報告する。
「どういう事か!?」
「第二防衛線両翼に、敵MS部隊が攻撃を開始!!」
「応戦せよ!!」
 ヴァイアンが、迎撃命令を出す。
「第一防衛線を突破したMS小隊、映像出ます!」
 メインスクリーンに映ったジェンシャンを見て、ヴァイアンは呆然となる。
「あれは、MS?いやMAか…?」
 ハイパー・メガ・ビームランチャーが巡洋艦の装甲を紙のように貫き、轟沈させる。
 後方から、傷だらけのガザDがナックルバスターを撃つが、Iフィールドによって防がれる。
「Iフィールドだと!?」
 驚く間もなく、ジェンシャンに装備された有線式クローの1基が射出され、先端のメガ粒子砲でガザDは、撃破される。
「全軍に伝達。あの化け物を始末しろ!!」
 ジェンシャンの驚異的な性能にヴァイアンは恐怖し、撃破を命令する。
 各部隊が立ち向かうが、護衛役を務めるベイト達のテーラディアスに、次々と落されていく。

「こいつら、素人同然だぜ。おっと、弾切れだ。」
 クレイバズーカの弾倉を取り替えながら、ベイトはネオジオンのMSパイロットの練度の低さに呆れる。
「ずっと、隠れてたからな。実戦を積む機会は、なかったろうさ。」
 ビームサーベルでズサを両断しながら、アデルが会話に加わる。
「ぼちぼち第二防衛線だな。頼むぜ。隊長殿。」
 ビームマシンガンでドライセンを撃破しながら、モンシアがウラキに通信を入れる。
「その前に、歓迎の花火だ。」
 ズサと艦のミサイルの一世斉射が来る。
 しかし、ウラキは慌てずにFCSを操作し、連装拡散メガ粒子砲2門を、発射して全て撃ち落とし、多弾頭ミサイルポッドと、対艦ミサイルポッドを射出する。
「こっちは、クラッカーか。隊長殿は、少し休んでくださいや。それ使うの、結構ハードなはずですからね。」
 ベイト機とモンシア機が、ビームマシンガンとビームサーベルを。
 アデル機はクレイバズーカとビームバズーカを装備する。
 アデルが牽制及び支援を担当し、足が止まった敵MSをベイトとモンシア達が次々と撃破していく。
「おっ、追いついたようですぜ。」
 モンシア機のコックピットに、味方の主力が映った。

「敵両翼に砲火を集中。MS部隊は、艦砲射撃2分後に突撃。」
「照準よし。」
「撃てぇ!」
 カニンガムの命令で、サイド4駐留部隊の艦艇が一斉に攻撃を開始する。
 ウラキ達の攻撃で、足並みが崩れ始めていた、第二防衛線はさらに崩れ、瓦解し始める。

「MS隊、突撃!!ウラキ中佐達に手を出させるな!!」
 ビームスマートガンで、2機のドライセンを葬りながら、ウラキ達の援護に向かわせたMS隊と合流し、キースが命令を出す。
「頼んだぞ。これより第3防衛ライン、最終防衛ラインを一気に崩し、敵旗艦を沈める。」
 ベイト達の好意に甘えて、ミネラル及び各種アミノ酸を添加した飲料とビタミン剤を飲んだウラキは、ベイト達を率いて、第三防衛ラインに向かう。
「全艦最大戦速!MS隊と共に、敵第三防衛ラインを挟撃する。」
 カニンガムが命令を出し、第三防衛ラインの左右から攻撃を仕掛ける態勢を、整える
「撃て!!」
 
「敵MA、急速に接近中!!」
 両翼からサイド4駐留部隊の攻撃を受け、苦戦していたネオジオン艦隊の第三防衛ラインのオペレーターが報告すると同時に、有線式クローのメガ粒子砲がブリッジを破壊し、ビームサーベルが機関部を切り裂き、艦艇は次々と沈んでいく。
「密集しろ!!突破させるな。」
 命令を出したはいいが、その行動は統一性を欠き、ウラキ達に攻撃のチャンスを与えるだけだった。
 ミサイルが飛び交い、ハイパー・メガ・ビームランチャーが艦艇を轟沈させ、有線式クローはトリッキーな動きで、MSと艦艇を餌食にし、ベイト達も、熟練パイロットとしての技量を、存分に発揮していた。

「なんだな。やっぱ、エリート部隊なんぞより、こういう部隊の方がやりやすいぜ!」
 ガルスJをビームサーベルで切り裂きながら、活き活きとした声で、ベイトは、テーラディアスを駆る。
「エリートなんて、がらじゃないってことさ。」
 アデルが苦笑しながら、左右のバズーカでドライセンを落とす。
「にしてもよ。ウラキが隊長やってるってのは、びっくりしたぜ。会ったばかりの時は、雛だったのによ。こりゃ気合い入れないと、どんどん、離されちまうな。」
 モンシアがぼやきながら、ガ・ゾウムをビームマシンガンでズタズタにする。
「3人とも、そろそろ最終防衛線ですから、愚痴こぼさないでくださいよ。」
「「へ〜い。」」
「了解。」
『成程なあ。あちこちの部隊に飛ばされ続けたのが、解る気がする。』
 とどのつまりは、ベイト達を部下として使うのは、司令官に通常とは違う力量が求められ、バニングにはそれがあったという事だろう。
『僕には、あるのかな?まあ、いい。それは後で考えよう。』
 スクリーンに映る最終防衛線を、ウラキは見据える。

「て、敵部隊、無傷です!」
「化け物め!!」
 ヴァイアンは体の震えを抑えようと必死だった。
 周囲には、残る全てのMSを展開させているが、全ての防衛線を悉く破ってきた目の前の化け物のようなMAに勝てるかどうか、心もとなかったのである。

「よし、いくぞ!!最後の大盤振る舞いだ!!」
「「「了解!!」」」
 ウラキは、ジェンシャンの多弾頭ミサイルポッドの残り全てを放出し、ハイパー・メガ・ビームランチャーで艦を沈めながら、ビームライフルでMSを的確に撃ち抜く。

「追いついたな。」
 キースは部下を数機連れて、ジェンシャン用のウェポンポッドを持ってきていた。
「急げよ。換装を終えたら、後続部隊とすぐに合流だ。」
「「了解。」」

「コウ、お届け物だぜ。」
「キース?」
 コウはジェンシャンを一旦下がらせ、多弾頭ミサイルポッド2基、ビームライフル、フォールディングバズーカを2基ずつのポッドをすぐに搭載した。
「助かった。」
「残りもすぐ追いつく。そんなに大暴れしなくていいぜ。じゃ。」
 キースが、振り向きざま、3機のMSを、ビームスマートガンで撃ち抜く。
「よう。やるようになったじゃねえか。」
「男なら、これやってみたくなるじゃないですか。モンシア大尉。じゃ、後で。」

「隊長、後続部隊におすそ分けしてやってもいいですけど、やっぱり、俺達で決めちまいましょうや。」
「そのつもりさ。全機行くぞ!!」
「「「了解!!」」」
 モンシアの通信に軽く笑いながら答えたウラキは、敵中に突っ込み、暴風雨の如く暴れ回った。
 なんとか、そこから離脱したMSや艦艇は、後続の本隊とキース率いるMS部隊の前に、全て落された。

「これでラストだ!!」
 有線式クローからメガ粒子砲が発射され、機関部を撃ち抜かれ、エカテリンブルクは航行不能になり、ハイパー・メガ・ビームランチャーで艦は四散して、星の光作戦は成功し、ネオジオンのサイド4攻略部隊は数機のMSを残し、文字通り全滅した。

「で、これからどうするんですかい?隊長殿。」
 ビールを浴びるように飲んで、すっかりいい気分になったモンシアがウラキに訊ねる。
「アナハイムに依頼して、今回の勝利の情報を全コロニーと地球中に流す手配をしている。これで、各コロニーの連邦軍が奮起してくれる事を、期待するよ。そうならなくても、サイド4に睨みを聞かせる部隊を編成する為に、どこかの部隊を向かわせるか、各部隊から少しずつ引き抜いて部隊を編成するか。このどちらかを選ぶしかない。相対的に、各コロニーの攻略部隊は弱体化する。そうなれば、やってみるかと思う部隊が、出るかもしれない。その中から、勝利する部隊が出れば、ネオジオンはさらに戦力が低下する。ハマーンとしては、頭が痛いだろうし、エゥーゴがこの機を逃さすに、アーガマを宇宙に戻してくれれば、これ幸いだよ。」
 ウラキは、悪戯が成功した悪ガキのようにウィンクする。
「いずれにしても、美味しい展開が待っている可能性が増すか。そりゃいいや。」
 ベイトが、ジョッキの残りを一気に飲み干す。
「後は連邦の上層部が本気になってくれれば、万々歳だな。元々、物量戦に持ち込めば、連邦の方が圧倒的に有利だしな。」
 アデルが、ウィスキーグラスを傾ける。
「ま、いずれにせよ。うちの隊長は凄えよ。おい、みんな。俺達の隊長に乾杯だ!」
 キースがジョッキを掲げると、他のパイロットがウラキに新しいジョッキを渡し、ウラキが一気に飲み干し、勝利の宴はさらに賑やかになった。

「可愛い子には、旅をさせよってか?会ったのは6年ぶりだが、ウラキ達、いい面構えになって、いいパイロットになりやがったな。」
 部屋のベッドに倒れ込んだベイトは、嬉しそうに話す。
「雛はりっぱに成鳥になったってことか。嬉しい限りさ。」
 アデルが初対面の時を懐かしむかのように、目を細める。
「けどよ。ウラキは化け物になったな。あれじゃあ、ニュータイプ相手でもやれるんじゃねえのか?よくもまあ、あれだけ成長したもんだ。多分、まだ伸びやがるぜ。」
 モンシアがそう言ったのが合図だったかのように、3人は眠り始めた。

後書き
星の屑をモチーフにした反攻作戦物がやりたいなあと思ったのが、今回の話を書いたきっかけです。
連邦の腐った上層部の権力争いで、防げる可能性は十分あったのに、防げず、ティターンズが台頭し、その後は人道なんて知らんとばかりの、蛮行の大盤振る舞いです。
0083は名作ですが、どうしても最後は見ていて気分のいいものではなかったので、今度はウラキ達がハマーンに一太刀浴びせたかったわけです。
さて、サイド4攻略部隊は、物の見事に全滅。
サイド4駐留部隊の大勝利の報が、全宇宙を飛び回り、さて、ハマーンの頭痛はどうなるやら。
なにしろ、踏んだり蹴ったりですからね。






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内 容 ニックネーム/日時
なんか、前に書いたコメントが、ここに残って無かったんですが…(*_*)スマホデビューしたものの、まだまだ不慣れで…間違えていたら、スミマセンでした。m(_ _)m
タケゾウ
2012/09/11 22:54

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