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<<   作成日時 : 2012/01/01 00:37   >>

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対馬沖で相見える、連合艦隊とバルチック艦隊。
海戦の常識を覆す、敵前回頭を命じた東郷。
ここがチャンスと、バルチック艦隊は攻め立てます。
維新の後、只管、坂を上り頭上の雲を目指し続けた結果は…?

回頭を始めた連合艦隊全艦が回頭を終えるまでの時間は、10分。
その10分で、勝負を決める。
司令官のロジェストウェンスキーは、旗艦である三笠に砲撃を集中させますが、長い航海を経て疲れきっている上に、碌に訓練もしていないバルチック艦隊の砲撃の精度は低く、連合艦隊は10分を耐え抜き、ついに頭を押さえます。
艦首、艦尾の主砲、その他の砲で砲撃を開始。三笠の主砲弾が、バルチック艦隊旗艦クニヤージ・スワロフの前甲板に命中。他の各艦の砲撃も、バルチック艦隊に命中し、バルチック艦隊は、思いもよらぬ苦しい展開になり、艦上は死屍累々となります。

連合艦隊優位で進む戦いの中、何とか戦況を覆そうとロジェストウェンスキーは、三笠を狙うように命じますが、それも今は無理な話。
再び、スワロフが被弾し、ロジェストウェンスキーは負傷。
指揮権をネポガトフ少将に委ねます。

その間に、バルチック艦隊は戦艦オスラビア、インペラートル・アレクサンドルV世、ボロジノ、さらに旗艦クニヤージ・スワロフも撃沈されます。
連合艦隊は、三笠が多く被弾していましたが、戦闘に支障はありませんでした。

そして、日没後も連合艦隊の猛攻は続き、夜には、水雷艇と駆逐艦で夜襲に次ぐ夜襲を仕掛け、戦艦シソイ・ウェリーキ、ナワリンに巡洋艦ナヒーモフ、モノマーフを撃沈します。
他の艦も、自沈か捕獲されます。

最後に残ったのは、ネポガトフ率いる戦艦4隻に巡洋艦1隻の部隊です。
ネポガトフは戦う気はないので、降伏旗をマストに掲げますが、東郷は砲撃を命じます。
国際法においては、降伏の意思を示すには、旗艦を停止して降伏旗を掲げなければなりません。
やがて、旗艦が停止し、連合艦隊からの使者として、真之がいきますが、多くの負傷者と戦死した兵士の遺骸がありました。
戦闘であちこちが壊れた司令官室で、真之は、バルチック艦隊が、既に壊滅した事をネポガトフに伝えます。
日本の損害は、水雷艇が3隻でした。

今までの海戦史にないほどの、勝利に、国中が沸き立ちます。
真之の身を案じ続けていた季子も、ようやく安堵する事が出来ました。

アメリカが仲介に立ち、日本とロシアの講和会議が開かれます。
ですが、ロシア側の全権大使のヴィッテに賠償金を払うなと命じていた為に、賠償金は払われませんでした。
妥協案として、日本側が賠償金を諦める代わりに、ロシアは樺太の南半分を譲ることで講和条約である、ポーツマス条約が成立します。

これに対して、新聞記事を読んで、勝ち続けて、戦争が終結したと考え、賠償金を期待していた日本国民は大反発。
日比谷焼打ち事件が起きます。
これに対し、事態を収拾する為に、桂内閣は戒厳令を敷きます。

さらに、秋山家では好古と真之の母が、亡くなっていました。
日本海海戦の大勝利で喜び、一時は元気になったものの、それから程なく亡くなったのです。
母の亡骸に、真之は、「自分は、世の中の役に立てたのだろうか?」と、語りかけます。

故郷の松山に戻った、好古と真之は、久方ぶりにのんびりとした日々を送ります。
ある日、釣りをしている時に、好古は「お前はよくやった。」と、真之に言います。

リフレッシュした真之は、連合艦隊解散の文をしたためます。
軍は、平時は国を守る為の力を蓄え、いざ、戦いのときになったらその力を持って、国を守るべし。
勝って兜の緒を締めよ。
気を緩めずに、軍人として平時においても備えるべし。
そう、書かれていました。(こういう面では、おそらく、日本ほど駄目な国はないでしょう。国防整備が悪とされる国で、良い装備が開発されても、碌に更新が進まず、戦車の主力は第二世代。次期主力戦闘機はようやく決定。火砲は減らす。他にも上げたら、きりがありませんな。本当に、左翼主義者の皆々様と、自虐史の専門家と、日教組のお歴々には、よくもまあ、こんな国にしてくれたと、お礼を言わなければなりませんな。お陰で周囲は危ない国だらけなのに、いざ、有事になったら、不安で不安で堪りませんよ。)

真之は、その後、海軍中将まで昇進しますが、大正6年(1917年)虫垂炎を悪化させ腹膜炎を起こし病死します。
享年49歳。

好古は陸軍大将に昇進後、軍を退役。
故郷の松山の学校で、校長を務めながら余生を送ります。
昭和5年(1930年)心筋梗塞で死去。
享年71歳。

維新を迎え、明治という時代の中、頭上の雲を目指し、坂の上の雲を目指した3人の男たちの物語は、こうして幕を閉じました。





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コメント(1件)

内 容 ニックネーム/日時
新年もよろしくお願いします。
>今までの海戦史にないほどの、勝利

 日本も喜びましたが、一番喜んだのはスルタン(トルコ)でした。北のロシアが黒海にバルチック艦隊入れるので震え上がっていましたが、この戦いで脅威が消えた。けれども喜んだのはスルタンだけではなく軍人から国民まで一斉だったことがオスマン=トルコの落とし穴。ここからトルコで民衆からの改革史が始まるのでした。
五遷
2012/01/01 14:45

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