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zoom RSS IS<インフィニット・ストラトス>二次小説 第14話 墓参り

<<   作成日時 : 2011/09/24 17:57   >>

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 列車で旅っていうのも、久しぶりだよな。
 偶には、こういうのも悪くない。
 景色を眺めながら、ご当地の駅弁を食べる。
 これが、日本の列車の旅の醍醐味だ。
 
で、どうしてこんなに、大所帯になってるんだろうか?
俺の隣の席にはラウラがいて、前の席には箒と鈴がいる。
少し離れて、シャルロットとセシリアがいる。
おかしいなあ?俺は、一人で来るはずだったんだが…。

事の起こりは、終業式の後だった。
IS学園は全寮制だから、当然、殆どの生徒は実家に帰省する。
俺も、家の掃除とかしておきたいから、その日は帰る事にしていた。
他にも用事があるので、それを済ます必要もある。

「一夏さん。よろしいですか?」
 荷物をまとめながら、帰り支度をしていると、セシリアが部屋に来る。
「おう。いいぜ。」
 返事をすると、セシリアが部屋に入って来る。
 なんだか、そわそわしているというか、態度があからさまに変だ。
「わりい。帰り支度してるから、勝手に座っててくれ。もうすぐだから。」
「では、そうさせていただきますわ。」
 セシリアはアームチェアに、腰を下ろした。
 以前のテンペスタUの件で、お礼と口止めを兼ねて、俺の部屋は一新。
 イタリア製高級家具で、統一されている。
 鏡面台、天蓋付きのベッド、サイドボードetc。
 こういうのは、俺とセシリアぐらいだろう。
 ま、そのせいか、自分の部屋のようにセシリアは寛いでいる。
「で、どうしたんだ?」
 対面のアームチェアに座って、俺はセシリアに用件を訊ねる。
「あ、あのですね。一夏さんの夏休みはどう過ごされますの?」
 ああ、それを聞きに来たのか。
 いちいち、部屋まで来なくても、教室で聞けばよかったんじゃないかと思うけどなあ。
「自衛隊の技術研究所で、白式のデータ収集が明日ある。」
「ああ、第二形態移行後の。」
 臨海学校での亡国企業の襲撃中に、白式は第二形態に移行した。
 白式は束さんが開発したという事もあるが、スペックが飛躍的に向上している。
 雪片弐型一本だけだったのが、左腕が、射撃、格闘、防御の全ての機能を持つ、多機能武装腕「雪羅」となり、さらに、エネルギー兵器、物理兵器双方に有効な防御フィールド「沖都鏡」、特殊散弾砲「鳳仙花」が装備に加わり、箒の専用機にして、世界最新鋭のISである「紅椿」にしか実装されていないはずの展開装甲が、背部と脚部に実装され、背部の展開装甲の一部は、8基のビット「式神」になる。

 報告を受けたIS委員会は上を下への大騒ぎになり、俺がどこの国に所属するかという問題は、さらに複雑になった。
 そして、委員会での議論の資料の為という理由で、白式のデータ収集を行う事になっている。
 ちなみに、白式の第二形態移行については、大きなニュースとなって、臨海学校の後、俺はしばらく外出を控えた。
 箒も専用機持ちになった事が、ニュースになって、友達と外出する度にナンパされて、不愉快な気分を味わったそうだ。
 迷惑な話だよな。

「それが終わったら、家の大掃除に、千冬姉の秋物のスーツをいつでも持って行けるようにして、それから、ちょっと知り合いの所に行く。3泊4日ぐらいかな?」
 うん?
 なんで、セシリアがそこに反応するんだ?
「知り合いというのは、どういう関係ですの?昔のお友達?それとも、また、幼なじみとは仰いませんわよね!?」
 おいおい、落ちつけって。
 全部外れだよ。
「亡くなった俺の師匠のご遺族だよ。来てほしいって、手紙もらってさ。それで行く事になったわけだ。」
 送られてきた手紙には、ただ「来ていただけませんか。」とだけ、書かれていた。何の用件かはさっぱり解らない。

「あの、一夏さん。私も、ご一緒して構わないでしょうか?」
 は?何でそうなるんだ。
「どうしてだ?そりゃ、それなりに観光はできるけど、多分、セシリアが行っても面白くないと思うぞ。」
 何の用件かは解らないが、遊びに来い。という類ではないだろう。
 今年は、亡くなった師匠の初盆。
 地図で確かめてみたけど、娯楽施設やしゃれた喫茶店もない、田舎。
 どう考えても、セシリアが楽しめるようには、思えない。
「だって、一夏さんのお師匠のご遺族とあれば、きちんとご挨拶をしておきたいですし…。」
 挨拶?
 何の?
 本当に、女子との会話は意味が解らなくなる事が多いよな。

「そうは、いかないわよ!!」
 鈴?
 声が聞こえた方向。つまりドアの方向を見た途端、轟音と共にドアがカギごと吹き飛んだ。
 幸い、家具には被害がなかった。
 おい、軍用のパイルバンカーじゃないか!
 いつ持ってきたんだ!?そんなもん。
「セシリア!抜け駆けとは、やってくれるわね。あんた一人に、いい思いをさせるもんですか!!」
 いい思いって、何だよ。
 鈴が楽しめる物なんて、ないと思うぞ。
「一夏!どうして、僕を誘ってくれなかったの!?」
 シャルロットが、涙目で迫って来る。
 泣きそうになる事は、ないだろう。
「私はお前の護衛が任務だ。当然、行くぞ。」
 そうだな。ラウラの場合、その為に学園に来たんだから当然だな。
「一夏、セシリアとだけ行くつもりだったのか?しかし、それでは寂しいだろう。わ、私も一緒に行ってやろう。ありがたく思え。」
 いや、別に来なくていいって。
 俺は、心の中で、すかさず突っ込みを入れたが、本当に口にすると刀を抜きそうなので、口にはしなかった。

「ほう。終業式が終わった途端に、気が緩んだか?どうしてそんな物が、学園にある?」
 嘗て、ドアがあった所に、千冬姉が立っていた。
 それから、鈴、シャルロット、ラウラ、箒は、みっちり説教をされた。

「で、織斑。どうしてこんな事になった?どうせ、お前絡みだろうからな。」
 何でそうなるんだよ。
 口にしたいけど、したらどうなるかは、よく解るので言わない。
 俺は、事の経緯を話した。

「ボーデヴィッヒはお前の護衛だから、まあ、行く必要はあるだろうが。他の者は特に行く理由はない。ただ、それだと、また、騒動の種になるだろうな。先方に連絡を入れて、了解がとれたなら、行ってこい。但し、IS学園や国家代表候補の名前に傷はつけるなよ。いいな?」
 とまあ、こういうわけで、皆で行く事になった。
 やれやれだぜ。

 山形県西村山郡西川町。
 ここが、俺達の目的地だ。
 人口は1万人にも満たないけど、湯殿山や月山湖、岩根沢三山神社。
 冬になれば、スキーもできるので、観光客はあちこちにいる。
「いい所だね。観光に来ている人が多いけど、ふだん僕達がいる所と比べると、それでも静かな感じがする。」
 シャルロットが興味深そうに、周囲を見渡す。
 まあ、IS学園の周囲は、大都市ばかりだからな。
 そこに比べると、静かだし、のどかな感じもする。
「一夏、後であちこち回ってみようよ。」
「そうだな。皆で回ろうぜ。」
 観光の時間くらいは、取れるしな。
 で、なんか、鈴が不機嫌そうな顔をしてるんだが、何故だ。
「出羽三山の一つ、湯殿山が近くにあると思うと、何だか、身が引き締まる気がするな。」
山岳信仰の場として、今でも、多くの修験者や参拝者がこの山を訪れる。
そこから伝わってくる空気は、どこか神聖さを感じさせる。
「観光客に、怪しい人間はいないようだな。」
 スラックスに、薄手のシャツを着て、夏用のジャケットを羽織ったラウラは、周囲を警戒する。
 俺の護衛が任務だから、周囲を警戒しているが、不自然に見えないように、観光客のように、周囲を見渡している。
 特殊部隊だけに、この手の訓練も当然受けているんだろう。
 ちなみに、俺も受けている。
「さ、着いたぞ。」
 俺達の目の前には、今時珍しい、和風の屋敷が立っていた。

「お久しぶりです。」
「ようこそ、一夏さん。御免なさいね、急に来てくれなんて。それに皆さんもようこそ。私、月山静音と申します。」
 この人は、月山静音さん。
 俺の件の師匠の、奥さんで、よくお世話になった人の一人だ。
 丁寧に挨拶をされて、箒達も挨拶をする。
「いえ。こちらこそすいません。大人数で押し掛けてきて。」
 何しろ、俺一人の予定が、6人になったからな。
 お世話になる身としては、きちんとお詫びをするのが筋だ。
「いいのよ。部屋は余ってるし、住んでるのは私一人だから。」
「あれ、高芳さんは、帰省しないんですか?」
 高芳さんは、師の一人息子で、今は都内の大学に通っている。
「高芳は、明日帰って来るわ。さ、どうぞ、上がって下さいな。」
「お邪魔します。」
 まずは、荷物を片づけるか。

 風鈴の音が、部屋に響き渡る。
 その間、俺は仏壇の前に座って、手を合わせる。
 目を開くと、傍らに座っていた静音さんに向き合って、一礼する。
「こんな田舎だけど、あなたの話は伝わっているわ。IS学園で頑張ってるそうね。背も伸びたし、体つきも前より引き締まってきているわ。」
 さすがに、師の奥さんなだけの事はある。
 一目見て、俺の体つきの変化を言い当てた。
「そちらの、髪を結っているお嬢さんも、一夏さんと同じように、日々、己が剣を鍛えているようですね。」
「はい。一夏には、まるで及びませんが…。」
 でも、箒の剣術だって相当なレベルじゃないのか?
 いくらISだからって、二刀流は一朝一夕にはできないぜ。
 まあ、篠ノ之流剣術は二刀流だから、それも糧になっているんだろうけどな。
 それにしても、箒は剣術をやっている事まで言い当てるなんて、静音さんらしいというか、なんというか。

「さてと、じゃあ。行くか。」
 俺は荷物をかたずけて、立つ。
 ちなみに部屋割はもちろん、男女別だ。
 さすがに、ここで夜這いの類はないだろう。
 千冬姉の耳に入ったら、どうなるか。
 想像するのも怖い。

「一夏さん。どちらにいらっしゃいますの?」
 廊下で、セシリアと会う。
「師の墓参りだよ。すぐ戻る。じゃあ。」
 そう言って、俺は玄関に向かう。

「セシリア、ついていくなよ。一夏にとっては神聖な場所だからな。」
 自分が転校した後の一夏の師とあれば、どれだけ大事な存在か、箒には理解できる。
 故に、みだりについて行ってはならないと、理解していた。
 ついて行っていいのは、護衛のラウラぐらい。
 箒はそう考えていた。
「一夏にとって、大切な人だったんだね。お師匠さんて。」
 シャルロットが、ぽつりと呟く。
「剣を学ぶという事は、人としての心についても、教えを受けるのと同義。特に一夏があれほどの腕になるまでに、教えを受けたとなると。剣と剣術の意味。そして、持つべき心の強さ。そういった物も授けられたのだろう。父親のいない一夏にとっては、父も同然の存在だろうな。」

「皆さん。よろしければ、羊羹でもいかが?冷たい麦茶も用意しましたよ。」
 静音が、皆が退屈しているのではないかと、部屋の様子を見に来た。
「ありがとうございます。みんな、折角の御好意だ。戴くとしよう。」
 箒達は、茶の間に行く。

 月山家の代々の墓。
 そこには、俺の師である、月山竜芳の名も刻まれている。
 剣術の稽古の時は、厳しい人だった。
 けど、それが終われば、俺を自分の子供みたいに可愛がってくれた。
 師の息子で兄弟子の高芳さんも、俺を弟のように思ってくれた。
 他に、千冬姉、鈴の親父さんやお袋さん。
 この人たちがいるから、今の俺がいる。
 もし、この人達と出会っていなかったらと思うと、寒気がしてくる。
 静音さんが、毎日来ているんだろう。
 新しい花が供えられて、周囲もきれいに掃除されている。
 おれは、手桶から柄杓で水をすくって、墓を清めて、線香を供えて、静かに両手を合わせる。

『いいか、一夏。本当に強いという事は、腕力が強い事ではない。そんな物は、強さとは言わないのだ。真の強さとは、己が信念を貫き通す事が出来る心を、持つ事ができるという事だ。今は、解らんかもしれんが、やがて、解るようになる。』
 師の元で、剣術を学び始めて、少ししてから聞かされた言葉だ。
 だが、今なら解る。
 女尊男碑の世の中だからって、俺は女性に媚びない。誰かを護れる人間である為に、己を磨き続ける。
 まだまだ、未熟だから、これからも鍛錬に励む必要があるけどな。
 俺の中にある、信念。
 師匠。
 やっと、俺にもそれができたみたいです。
 毎日、鍛錬を続けて、少しは誰かを守れるようになりました。
 でも、まだまだ、未熟ですから、これからも、俺は、自分を鍛え続けます。
 どうか、そんな俺を、見守って下さい。

 静かに墓参りをする一夏を、ラウラは周囲を警戒しながら、見ていた。
 よほど、一夏にとって大切な存在だったのだろう。
 あの一夏を、鍛えた程の人間だ。
 その強さは、凄まじい物だったのだろう。
『会ってみたかったな。』
 ラウラは、そう思った。

「やはり、夏の和菓子といえば水羊羹だな。」
 箒達は水羊羹に、舌鼓を打っていた。
「不思議な触感だね。口に入れるとほぐれて、それから喉をすうっと、通って、何だか涼しい気分になる。甘さもちょうどいいし。」
「そうですわね。夏の暑さを忘れさせてくれますわ。」
 シャルロットとセシリアは、初めて食べる水羊羹をすっかり気に入っていた。
「よかったわ。外国の人の口に合うかどうか、不安だったけど、気にいっていただけて。」
 静音が優しく笑う。
「ところで、一夏さんの事。もしよければ、教えられる範囲で、教えて下さらないかしら?私にとっても、もう1人の息子みたいなものだけど、情報規制がかかっていて、解除されても、知る事が出来るのは、ほんの少しだから、少し、心配で。」
「一夏に関しては、IS委員会の最重要機密なんです。正直、私達も知らない事だらけで…。」
 鈴が、一夏に関しての状況を、教える。
「だが、学園生活くらいならいいだろう?それでよろしければ、お教えできますが。如何でしょうか?」
 箒が、心配そうに眼を伏せる静音を見て、学園生活の事を教える事を申し出る。
「ええ。それで充分です。聞かせて下さい。」

「一夏、墓地に来るまでに見かけた神社で、何か用意をしていたようだが、何かあるのか?」
「ああ。毎年、この頃になると、ちょっとした祭りみたいのが、あるらしいぞ。
権禰宜の人が神に奉納する舞を舞うから、地元の人以外に観光客の人も結構来るらしいな。」
 権禰宜は、神社の一般職員と言ったところか。
 神社で、神に奉納する舞といえば、巫女さんが舞う雅なものが定番だが、ここの舞は、その面では、ちょっと変わってるらしい。
「なんだ、ラウラ、見たいのか?」
 意外な事に、ラウラは日本文化に凄く興味を示して、ネットで民俗学の博物館や、日本史や文化の解説HPをよく見ているって、シャルロットから聞いている。
「見たくないといえば、嘘になるが、それだけ大勢の人間が集まると、護衛がやりづらい。私の興味本位の為に、一夏を危険な目には遭わせられん。」
 さすがに軍人。任務優先か。
 でも、微かに未練を感じるな。
「じゃあ、ラウラは俺の隣にいるってのは、どうだ?一緒にいれば、護衛もしやすいだろう。それに俺も、格闘訓練で特殊な状況下での訓練は、みっちり受けているから、ラウラと俺が一緒なら、大丈夫だ。」
 折角来たんだ、奉納の舞なんて、そう見れるもんじゃないしな。
 日本にいる間に、見せてやりたい。

「じゃあ、一夏さんが、そのビッグ3と呼ばれている、IS学園最強の3人の頂点。つまりIS学園最強なんですか?」
 静音は学園での話を聞いて、目を丸くする。
「それで、今は生徒会長をしています。それに剣の稽古やISの訓練もみっちりやっていますから、すごく忙しいですよ。」
 シャルロットが、説明を続ける。
「それで、その前まで、IS学園最強だった人は、どんな方だったのかしら。」
「ロシアの、国家代表の方ですわ。さすがに凄い強さでしたけれど、一夏さんは、さらにそれを上回っていまして、それで勝利したんですの。」
 セシリアが、一夏と楯無との戦いの事を話す。
「国家…、代表…。あの、国家代表は何人かの候補の中から選ばれるんですよね?」
「そうですね。私にセシリア、シャルロットにラウラ、皆、候補の中の一人です。」
 鈴が、自分達が国家代表である事を、説明する。
「そうですか。その中で、一夏さんが最強となると、毎日の稽古も相当こなしているんでしょうね。」
「朝と夕方、本当にみっちりと。一夏は、守られる側じゃなく、守る側になりたい。それが、一夏の望み。その為に、日々、厳しい鍛錬をしています。」
 箒が、一夏の鍛錬の事について、話す。
「食事は、きちんと取っているのかしら?それだけ、体を使うと、普通より多めに食べないといけないでしょうし。」
「一夏、健康には凄く気を使ってるから、大丈夫ですよ。」
 鈴が、静音を安心させるように言う。
「ありがとうございます。お陰で、一夏さんが学園で元気に頑張っている事が解りました。ところで、もうひとつ、訊いていいですか?」
「何でしょうか?」
 セシリアが、僅かに首を傾げる。

「皆さん、一夏さんを好きですか?1人の男性として。]
 箒達の顔が、一辺に赤くなった。
「やっぱり、そうなんですね。女の子を5人も連れてくるから、ひょっとしたらと思って聞いていましたけど、図星だったのね。でも、一夏さんは手強いですよ。どうしてか、恋愛には鈍い人ですから。」
「そうなんですよね。本当は、気づいてほしいんですけど…。」
 シャルロットがそう言って、溜息をつく。
 すると他の3人も、続くように溜息をつく。
「本当に、なんで、ああなってしまったのかしらねえ。人の心の機微には、敏感なのに…。」
 静音が考え込む。
「あの、一つ聞いてもいいですか?」
「あら、シャルロットさん。なにかしら?」
「一夏の好みって、織斑先生、一夏のお姉さんみたいな人なんですか?まさか、織斑先生が理想のタイプなんですか…。」
 真剣に訊ねてくるシャルロットを見て、静音が少し考える。
「理想のタイプといっても、いろいろあるでしょうけど、千冬さんを理想のタイプと見ているなら、それは目標ですね。千冬さんはISの世界大会での優勝者だから、その強さは、一夏さんを養って、守ってきた姿は、理想なんでしょうね。恋愛の好みで言うと、どうかしら?ちょっと、私にも。何か、あったんですか?」
 そう訊かれて、シャルロットが臨海学校の事を話す。
「それは、自分のお姉さんが美人だったんだって、改めて認識して、赤くなっただけ。心配はいらないわ。」
 シャルロットは、胸を撫で下ろす。

「ただいま帰りました。」
「帰ってきたみたいね。最後にアドバイス。一夏さんを自分の物にしたいなら、千冬さんから奪ってしまいなさい。ああ見えて、千冬さんは過保護な所があるし、そうでもしないと、一夏さんの心を自分の物にはできないわよ。」
 そう言って、一夏を出迎える。
「奪えか…。」
 鈴が、ポソリと呟く。
「やっぱり、もっと大胆にならないと駄目かな。僕、一夏ならいいし。」
「な、何をふしだらな…。」
 箒が顔を真っ赤にする。

「何が、ふしだらなんだ?」
 茶の間は、箒達がいるが、なんか様子が変だ。
 鈴は、どこか、たそがれているし。
 シャルロットは、後悔しているような表情だ。
 箒は、顔を真っ赤にしている。
「な、何でもない、気にするな。」
「そ、そうよ。」
「何でもないから、本当に。」
 そうなのか?まあ、本当にそうならいいんだけどな。
 その日の夕ご飯は、久しぶりに静音さんの手料理。
 うん、やっぱり、うまい。
 山形の郷土料理で、俺が知らないやつがある。
 後で、教えてもらおう。

「ただいま。」
 月山高芳が、実家に入ると、6人分の靴がある事に気づく。
『誰だ。』
「あ、高芳さん。お久しぶりです。」
「一夏か。久しぶりだな。元気か。学園生活はどうだ。男1人だけだと、何かと大変だろう。」
「もう、いい加減、慣れてきましたよ。荷物持ちますよ。」
「ああ。済まないな。」

「あれ、母さん、この人達は?ああ、鈴ちゃん。久しぶりだね。」
「ご無沙汰してます。」
 鈴は、何度か、高芳とは面識がある。
「一夏さんの、お友達よ。セシリアさん、鈴さん、シャルロットさん、ラウラさんは、国家代表候補ですって。」
「へえ。そりゃすごい。初めまして、月山高芳です。」
 挨拶をされて、セシリア達も挨拶をする。
「一夏。少し休んだら、少し、手合わせしないか。お前の事だから、稽古は欠かしていないだろうが、僕だって、毎日の鍛錬は欠かしていないぞ。」
「とすると、貴方は一夏の、兄弟子ということに。」
「そうなるね。最初の頃は僕の方が強かったけど、一夏が中学になる頃には、全然勝てなくなったよ。で、いつも、父が一夏の相手をしていた。」
 肩をすくめながら、高芳は昔の事を話す。

『あの、一夏がね。すこしは、鈍感も治ったのかな。』
 荷物を置きながら、高芳は一夏の事を考えていた。
 高芳も一夏も、整った容姿の持ち主で性格もいい為、女子にはもてた。
 高芳は、将来、技術者になるという夢がある為に、女子と付き合う気はなかった。
 が、一夏の場合は、自分がもてている事にすら気づいていなかった。
『ISを動かしたと聞いた時は、驚いたけど、良かったのかもしれないね。周囲が全て女子なら、直るだろう。』
 確信したように頷いて、胴着に着替える。
 が、アプローチされているのに、まるで気ついてない一夏を見て、高芳は溜息をついた。
『医学部の連中にでも、相談するか…。』

 もうすぐ、夕飯時になる頃、月村家の道場からは、木刀がぶつかり合う音が聞こえる。
「はっ!」
 平突きから横薙ぎの流れを一夏にかわされた高芳は、そのまま袈裟切りに移ろうとするが、その瞬間、一夏の木刀は高芳の木刀を宙に舞わせていた。
「これで、20連敗か。ますます、強くなったな。一夏。」
 荒い呼吸を、高芳は必死に整える。
「高芳さんも、強くなってますよ。前より、技の連携に隙がないですし。」

『強い…。一夏ほどではないが、明らかに私より上だ。』
 一夏と高芳の手合わせを見ながら、箒はそう考えていた。
「動きそのものが、恐ろしくシャープだ。相当に鍛え抜いていないと、ああはいかんぞ。」
 ラウラが、高芳の動きを見続けて、そう感想を漏らす。
「うん。動きと動きの間に停滞がないのに、必要に応じて、すごく柔軟に戦い方を変えている気がする。」
 シャルロットも、高芳の技量を高く評価した。
「一夏も似たようなところがあるが、タイプが違うな。一夏は自分の五感をフルに使いこなし、感じた事に、すぐさま、頭と体が反応して、最適な行動を取る。向こうは、常に考え続ける。成程、差が出るわけだ。人間のポテンシャルの一部しか使っていない人間が、フルに使っている人間には勝てんな。」
 ラウラは、高芳と一夏の差を、そう評した。

「ところで、皆は明日の神巫子神社の奉納舞は、見に行くのかな?」
 夕飯を食べている時に、高芳さんがそう訊いてくる。
「なんですの?それ。」
「この近くにある神社で、神に奉納する舞が舞われる祭りがあるの。それがちょうど、明日。」
 古代には巫女の他に、巫女の男版ともいえる巫子という存在がいて、神社が建立された時、強い霊力を持った凛々しい巫子がいたことから、神巫子神社と名がついたそうだ。
「奉納の舞は、男性が舞われるのですか?」
 箒が、興味深そうに訊いてくる。
「ああ、権禰宜の中から選ばれて、舞う事になっている。」
「男の人の舞か、何か、興味あるな。」
「そうですわね。行ってみたいと思えてきますわね。」
 皆、興味津々だな。
 神社としては、神巫子神社は相当珍しいと言っていいしな。
 ラウラも行きたがっていたし、行くのもいいかな。
「行くというのなら、どうかしら?浴衣を着て行くのは。」
 静音さんが言うには、この近くの呉服屋はこの季節になると、いろんな柄の浴衣を揃えていているそうだ。
「じゃあ、皆で行くとしよう。」
 箒が行く事を提案する。
 無論、皆、賛成した。

 その後、浴衣を買いに行ったんだが、町を歩く人。
 特に、女子高生や帰省してきた女子大生らしき人達が、俺の方を見て互いに話している。
 さて、何だろう?

「あの、すいません。この簪と櫛に合う、浴衣が欲しいのですが…。」
 箒は誕生日プレゼントで、一夏から贈られた簪を見せる。
「どれどれ。うわ、これ、本鼈甲に蒔絵で花か。かなりの高級品ですよ。これは、こちらも気合いをいれないと。おい、あれとあれと、ああ、向こうのも持ってきてくれ。」
 店主が、幾つかの浴衣を持ってこさせる。
「あの、これ、そんなに高級品なのですか?」
 箒が、恐る恐る聞く
「本鼈甲に、これだけ見事な蒔絵となると、そうですね。簪で8万円は下らないでしょうね。櫛もそれ位はしますよ。」
 箒は驚いた。
 精々、2、3千円位だと考えていたからだ。
「じゃあ、これは?」
 箒は、普段使用する為の櫛を、取り出す。
「私も、それほど詳しいほどじゃないんですけど、これでも7万はいくでしょうね。どなたから戴いたんですか?やはり、恋人ですか?」
 そう訊かれると、箒は顔が真っ赤になる。
「い、いえ。恋人はまだ。」
「そうですか…。友人からのプレゼントとは、思えませんがねえ。あ、浴衣が来ましたよ。ちょっと、見ていただきますか。
 箒が選んだのは、黒に牡丹柄の、少々レトロな雰囲気の浴衣だが、漆黒の髪と簪が非常に合うデザインだった。

 奉納の舞が舞われる舞台の席は、既に埋まっていた。
「それにしても、みんな浴衣似合うな。」
 セシリアは白に、青いバラの模様の、浴衣。
 落ち着いた感じだけど、どこか高貴さがあるな。
 鈴は赤に、色々な花の模様の、あでやかな浴衣。
 これがまた、よく、似合っている。
 シャルロットは、ごく淡いピンクに薔薇の模様。
 普段、あまり見せていない、可愛らしい所がかさなり凄く似合っている。
 ラウラは、黒に薔薇の模様。
 シックなデザインだが、それがまたラウラに似合う。
 俺は、黒に二筋縞のシンプルなのにした。
 派手なのは、好みじゃないからな。

「おい、あっちみろよ。」
「うわ、凄え。かわいい娘ばっかじゃん。」
「あの男の連れかよ。畜生、羨ましい思いしやがって。」
 いや、まあ、そう思えるかもしれないが、日常は地獄だぞ。命がかかってるからな。
 そんな事を考えていると、舞台が少し騒がしくなる。
「一夏さん。ちょっと。」
 手伝いに来ている静音さんが、手招きをしてくる。

「俺が、舞うんですか!?」
 何でも、舞う予定だった権禰宜の人が、急病で寝込んだそうだ。
 他の人は、舞はできない。
 で、俺に白羽の矢が立った。
 実は、俺が師に倣った舞の中に、ここの奉納の舞が含まれていた。
 これには、俺も驚いた。
 奥の部屋で、リハーサルをやったら、こらなら何の問題もないと言われた。
「一夏さん。折角、来ていただいたのに申し訳ないけど、ここは人肌脱いでくれないからしら。」
 静音さんにそう頼まれると、さすがに断る事は出来ない。
 とにかく、奉納の舞は神聖な儀式だ。
 それをぶち壊さないように、しないとな。

「一夏さん?」
「「「「一夏?」」」」
 セシリア達が見たのは、神事の際に用いられる浄衣に身を包み、烏帽子をかぶった一夏だった。
 右手に太刀、左手に扇を持った一夏が、旋律に同調して厳かに、奉納の舞を舞う。
『舞う時に雑念は捨てよ。特に奉納の舞は神聖なもの。雑念が入れば、舞とはいわぬ。心を無にし、旋律と共に、神の息吹を感じるが如く、舞うのだぞ。』
 一夏は舞を習う時、師である竜芳にそう教えを授けられた。
 それを頭に入れて、剣術の稽古の後、舞の稽古にも励んだ。
 それを十二分に活かして、一夏は舞う。

「一夏さん、素敵ですわ…。」
 セシリアが目を潤ませて、恍惚となる。
「一夏って、こういう面もあるんだ…。」
 鈴も頬を染めて、舞いに引き込まれる
「一夏ってすごい…。神様に語りかけているみたい。」
 雅楽を聞くのは初めてのシャルロットだが、一夏の舞に神聖さを感じていた。
「これが、一夏…。」
 共に、剣を学んでいた頃は元気いっぱいの少年で、今でも、箒はそのイメージが強い。
 しかし、今、自分の目の前にいる一夏は、神に仕える神官その物だった。
 そして、舞が終わる。
 割れんばかりの拍手の中に、話声が聞こえてきた。

「あの人って、やっぱり、織斑一夏だよ。」
「織斑一夏って、世界で唯一人、ISを動かせるっていう、あの?」
「かっこいいよね。ねえ、サインとかもらえないかな?」

「行きましょう。早く、一夏さんに知らせないと。」
「うん。」
「そうだね。」
「テレビ局も来ている。大騒ぎになりかねん。既に、放送されてしまっているしな。」
「とにかく、着替えさせよう。化粧落としは、向こうでやらせる。」
 箒達は、舞台の方に行って、訳を話して、車で一夏を月村家に戻させる。

 その頃、その日の書類仕事が終わった千冬と真耶は、テレビを見てくつろいでいた。
 とにかく、イレギュラーだらけの一学期だった。一夏を含めて、6人の専用機持ち。その中でも、一夏の白式と、箒の紅椿は、束が自ら開発した第四世代IS。さらに白式は第二形態移行の結果、凄まじい進化を遂げている。そして、謎の疑似ISとでもいえるゴーレムシリーズの襲来。それらに関する報告書を作るのに、二人は忙殺されていた。
 第二形態移行後の白式のデータを取ったが、そこらのIS部隊では、話にならない性能であり、一夏の処遇をどうするかで、さらに揉めていると、二人の耳に入っている。
 忙しいどころの騒ぎでは、なかった。
「疲れました〜。」
 真耶や、すっかりへばっていた。
「この程度で、へばってどうする?これから、やっと1学期の総整理にとりかかれるのだぞ。」
 千冬はコーヒーを飲んでいた。
「さて、山形県西村山郡西川町の神巫子神社では、毎年恒例の、奉納の舞が舞われましたが、今年は何と、世界で唯一人、ISを動かせる男性である、織斑一夏さんが舞われました。現場の中川さん…。」
 それを見た途端、千冬が目を細める。
「一体、何をしている。どこへ行っても騒ぎを起こしおって…。」
 千冬は、顔を覆う。
「あの、とりあえず、事情を聞いていてはいかがでしょうか?」
「ああ、そうするとしよう…。」

「今日は、すいませんでしたなあ。急に代役をお願いして。」
「ああ、いえ、別にいいですよ。とにかく、無事に役目を全う出来て、ほっとしてます。」
 これは、俺の本音だ。
 神聖な儀式をぶち壊すような真似はしたくなかったので、うまくできて心からほっとしている。
 すると、携帯の着信音が鳴る。
 げ、千冬姉だ…。
「あ、ちょっと、すいません。」
 俺は、一旦席を外す。

「一夏、知っているか?お前の事が、テレビで話題になっている事を…。」
「いや、千冬姉、舞の事なら、きちんとした理由がある。本当だぞ。」
 俺は、何故、奉納の舞を舞う事になったのか。理由を話す。
「そういう事か。よく解った。帰って来るのは明後日だったな。これ以上、よけいな騒動を起こすなよ。オルコット達にも、そう伝えておけ。その前に、静音さんと変われ、お世話になっている以上。挨拶をする必要もあるしな。」
 
「マスコミも来ていましたものね。地方のローカル局でも、内容が全国に伝わることは充分あり得ますものね。」
 千冬姉の言葉を伝えると、セシリアは納得して頷く。
「一夏の場合、マスコミもなんとか取材しようと、必死でしょうね。」
 経験があるのか、鈴が、俺を憐れむような目で見る。
「明日は、ここで、ゆっくりしてた方が、いいと思うよ。帰ってからも、下手に外に出ない方がいいね。」
 シャルロットが、提案する。
「そうだな。マスコミも騒げないだろう。取材許可が必要になるからな。」
 家にいれば、きちんと取材許可を取らないと、住居不法侵入になるからな。」
 ラウラが、USPに弾が入っていることを確認する。
 無理に、家に入ろうとしたら、撃つつもりだろう。
 銃の使用に関しては、俺とラウラ、ISの講義を担当する教官は、使用を許可されているので、俺もUSPを持ってきている。
 出来れば、撃つのは御免だなあ。
「じゃあ、明日はここにいようぜ。」
 道場があるので、稽古もできる。

 翌日は稽古をしたり、トランプをしたりと、あまり目立たないようにしていた。
 箒は、高芳さんと手合わせをしたが、三本に一本しか取れなかった。
 箒もかなりの凄腕だけど、高芳さんは師の実の息子、当然ながら厳しい稽古をしてきている。
 俺ほどじゃないけど、当然ながら、強い。
 箒は休みを挟みながら、稽古をしていた。

「ごちそうさまでした。」
「お粗末さまでした。」
 夕食を済ませて、皆で片づけの手伝いをする。
「あ、一夏さん。後で主人の位牌がある部屋に来てもらえるかしら?渡す者があるの。」
「渡す物ですか?」
 何だろう?
 肉親じゃないから、遺産相続は関係ないよな。
 それとも、死期を悟った時に、俺に手紙を書いたんだろうか?
 とりあえず、片づけを済まそう。

「それで、渡す物とは何ですか?」
 師の位牌がある部屋で、静音さんに聞いた。
 静音さんは、自分の傍らにある箱を黙って、俺の方に置いた。
 そして、紐をほどいて、蓋を開ける。
 この大きさは…、大太刀か?
「主人の遺言です。初盆を迎える年に、あなたに渡すようにと。その頃になれば、あなたがさらに修業を積んで、さらに強くなり、これを持つ資格をえている。
だから、渡すようにと。国親の大太刀です。」
 遺言だったのか…。
 俺が、稽古をサボるとは考えてなかったんだな。
 サボる気は、無かったけどな。
 手に取るとずっしりと重い。
 刀以上の何かの、重さを感じる。
「ありがたく、頂戴いたします。これからも、精一杯、精進いたします。」
 俺は、礼を言って、大太刀を受け取る。
 師匠、これから、俺はもっと頑張って、もっと強くなりますよ。
 見ていてくださいね。

「「「「「「お世話になりました。」」」」」」
 翌日、帰る日に、皆で挨拶をする。
「もしよければ、また来てくださいね。こんな田舎で、たいしたおもてなしもできないけれど。」
 そんなことないですよ。
 ここにきて、俺は初心に帰る事が出来た。
 もし、心に迷いが生じたりしたら、また来させてもらいます。
 駅までは、神主さん達がタクシーを手配してくれたおかげで、騒動も起こらずに済んだ。
 
 いろいろあったけど、来てよかった。
 俺は、心から、そう思った。

後書き
夏休み編、第一話と言ったところでしょうか。
何にしようか考えていると、夏といえば、やっぱり墓参りかな。と、頭の中を考えがよぎりました。
問題は、誰のお墓にするかという事です。
一夏は両親に捨てられたので、織斑家の墓に行くのは、あまり気が進まないかなと思って、やめにしました。
ならば、今の一夏を育てた師の墓がいいと思って、すぐに執筆を始めました。
どういうわけだか、みんなついてきましたけどね。
墓参りをする中で、師の考え方や師の奥さんや息子を通して、IS学園に入学する前の一夏についても、少し書いてみたつもりです。
次は、どうしましょうか?


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