cogito,ergo sum

アクセスカウンタ

zoom RSS コードギアス二次小説 OTHER TURN05 二色 の 行先

<<   作成日時 : 2009/11/25 21:02   >>

かわいい ブログ気持玉 8 / トラックバック 1 / コメント 2

 中華連邦軍旗艦、竜胆の艦橋で星刻は軍の再編成を行っていた。
「91万だった我が軍が、今や62万を割り込んでいるとは…。」
 損害報告を受けていた星刻は、重い溜息をついた。
「これだけの損害を出しながら、ブリタニア軍を退ける事が出来なかったとなれ
ば、私は天子様に顔向けができぬ…。」
 握り締めた星刻の拳からは、血が滴っていた。
「御自分をお責めになさらないで下さい。もし星刻様でなければ、さらなる被害
が出るどころか、全軍が崩壊していたのかもしれないのですから。」
 枢密校尉として星刻を補佐する香凛が、そう言って星刻を慰めようとする。
 しかし、その言葉は決して世辞などではなかった。
 スザクの直属軍の武勇と指揮能力は予想を遥かに上回っており、幾度も苦
境に立たされたが、その度に星刻の的確な指揮で中華連邦軍は崩壊を免れ
ていた。
 もし星刻が総指揮を取っていなければ、全軍崩壊は免れなかっただろうと、
香凛は考えていた。
 だが、それを言葉にしても今の星刻には慰めにもならぬことは、長年星刻を
補佐してきた香凛が良く解っていた。
『この方は、あまりにも背負うものが重い…。』
 皇暦2019年4月12日。
 後の歴史で「プトランの会戦」と呼ばれる戦いは、EU軍総司令シャルンホル
ストの策をシュナイゼルが利用する形でEUを掌握し、戦闘に介入。
 誰も予想しなかった形で、終幕となった
 ブリタニア軍は撤退。
 シュナイゼルも軍を纏めて引き上げていった。
 そして、ロシア州、中華連邦連合軍も撤退を始めた。

「星刻様。進路を洛陽に取りました。到着は3日後です。」
「そうか。」
 艦橋で指揮を取る星刻に、疲労の色が著しかった。
「少し、お休みになられては?後は、我々だけでも大丈夫です。」
「そうだな。そうさせてもらおう。」
 星刻が艦橋を去る。
『やっとお休みになられるか…。』
 EUを乗っ取ったシュナイゼルの介入による撤退から、軍の再編作業に追わ
れて、星刻は休息を取っていなかった。
『本当は出陣することの出来ぬお体なのに、我らの何と情けないことか…。』
 自分達の不甲斐なさに、香凛は歯噛みしていた。

「ふう。」
 竜胆の自室に戻った星刻は、椅子に座りながら一心地ついていた。
 スザクとの激戦は体に著しい負担をかけており、星刻はそれを隠して軍の指
揮を取っていた。
『しかし、予想以上の強さだ。この次戦う事になれば、どうなるか…。』
 用兵の才、個人としての武勇。
 どれをとっても、他に相手が務まる人間は星刻の心当たりがない。
『私が相手をするしかあるまい…。あの方の為にも…。』
 雪のように白い髪をした、14才の少女。
 中華連邦を治める天子。
 名を蒋麗華という。

「ぐっ!!」
 突如星刻は、口元を押さえる。
 次の瞬間、激しく咳き込みながら大量の血が吐き出され、床に広がる。
「天子様…。」
 そう呟いて、星刻は意識を失った。
 胸騒ぎがした香凛が部屋に駆けつけたのは、数分後だった。

「星刻殿が!!」
 斑鳩の艦橋で、藤堂は香凛からの通信を受けていた。
「容態は!?」
 必死に自分を落ち着かせながら、扇が訪ねる。
「今は、安定しています。とりあえずは、疲労による症状という事にしてあります
が…。」
「しかし、いつまでも誤魔化し続けるわけにはいかないと思いますが…。」
 千葉が思いつめた表情になる。
「でも、今、真相が明らかになれば、全軍の士気に関わるよ…。」
 いつも陽気な朝比奈も、深刻な表情になる。
「今はそれで通すしかあるまい。しかし、洛陽にはそうもいかないだろう。」
 星刻は、全軍の最高司令官たる枢密使。
 事は、中華連邦の行く末にも関わる。
 さすがに、本国に隠すわけにはいかない事は、藤堂にも香凛にも解っていた。
「各尚書や宰相には、真相をお伝えします。無論、天子様にも。」
「そうだな。それが良かろう。」
『とは言え、星刻殿以外に枢密使が務まる人材がいない以上、まずい状況に変
わりはない…。』
 通信を終えた藤堂は、腕を組んで考え込んだ。
「この件に関しては、一切他言はならぬ。これに反した場合、誰であろうと厳罰
に処す。いいな。」
「「承知!」」
「解っています。」
 頷いた藤堂の表情は、明るいとは言えなかった。

「予想外の事が起きるものですね。まるで定まらぬ川の流れの様…。」
 范質から戦いの報告を聞いていた麗華は、シュナイゼルの予想外の行動に
驚いていた。
「はっ。ですが、ブリタニア軍の侵攻は現在のところ停止状態です。」
「軍の被害は大きいですが、崩壊には至っていないようですね。」
「はっ。」
 麗華は小さく頷いた。
「星刻は健在ですね?負傷してはいないのですから…。」
 それを聞いた范質の表情が、曇る。
「宰相。何かあったのなら、正直に言ってください。」
「はっ。黎枢密使は、現在臥せっています。」
「えっ…?」
「かねてより、病を患っており。此度の戦いでの疲労が発端となり、今は…。
天子様?」
 麗華の手から、報告書が落ちてゆく。
「嘘…。星刻…。」
 そのまま、麗華は意識を失った。
「誰か!医師を呼べ!!」

「天子様のご容態は?」
「幸い、ショックで意識を失われただけです。もう少しすれば、お目覚めになられ
ます。」
 皇室の侍医である尚薬奉御の馮文淑が、診察の結果を范質に知らせる。
「そうか…。」
 朝請大夫の林伯孝と、范質が安堵して胸を撫で下ろす。
「お話から察しますに、黎枢密使がお倒れになったのが原因でしょうな。詳しい
事は天子様がお目覚めになられませんと、解りかねますが。」
「ふむ。そうか…。」
 文淑の話を聞いていた范質は、伯孝の何かを思い出すような表情を見た。
「何か、思い当たることでもあるか?」
「宰相は御存知でしょうか?スペイン州での戦いの後に、天子様付の女官たち
の間である事が話題になった事を。」
「ふむ。その様な事があったかな…?」
 自分の記憶の中をさらっている内に、范質はある話しを思い出した。
「ひょっとして、天子様が悲しげな表情で執務をこなしていらっしゃったという話
かな?一応覚えてはいる。」
「はい。その通りです。噂では、その折に当時折衝将軍だった枢密使の元へ、
いらっしゃったとか…。」
「枢密使の元へ…?何故、御自らいらっしゃったのだ。そこが解らぬ。」
 范質が腕を組んで考え込む。
「さらにもう一つ、奇妙な目撃談があります。」
「聞かせてもらおう。」
 自分では解答が出ないので、范質は伯孝の話に耳を傾ける。
「はっ。天子様が枢密使の元へいらっしゃったとされる日の事になるのですが、
枢密使の肩に、白い色の髪がついていたとか。」
「この朱禁城に、天子様と同じ髪の色の者はおらぬな。まさか…。」
 伯孝の話を聞いているうちに、范質はある結論に行き着いた。
「おそらく、私が考えている事と、宰相がお考えになられている事は同じでござ
いましょう。」
「だが、それを確かめる術はあるまい。」
 范質は、伯孝が何を考えているか解った。
 しかし、それを確かめる術がないのも事実だった。
「とにかく、枢密使の事は各尚書や将軍に知らせる必要があろう。」
 范質は、会議に赴いた。

「枢密使が、病に…。」
 洪古は伝えられた事実に、血管の中を冷水が流れる思いがした。
「して、治療の見通しは?」
「それは、枢密使が帰還してから医師に聞くしかあるまい…。」
 うろたえ気味な吏部尚書の徐粛啓を、礼部尚書の李遠見が宥める。
「もしや、死病ではあるまいな…。」
 戸部尚書の張賽豊の言葉に、会議の場は沈黙する。
「そうは思いたくないが、もしそうなら、この国の未来が危うい。」
 兵部尚書の洪平仲が、眉間に皺を寄せる。
 この状況下で星刻を失えば、ブリタニアやEUを乗っ取ったシュナイゼルに対
抗できる人材がいなくなる。
 その事は、ここにいる全ての人間が熟知していた。
「それも問題だが、それ以上に戦いが終わってからも枢密使の存在を欠くこと
はできぬ。」
 御史大夫の王壮年がそう言う。

「問題は治療によって治る病であっても、枢密使が治療を受けるかどうかです
な。」
 洪古がそう言うと、皆が洪古の顔を見る。
「どういうことだ?」
「そのままだよ。守国殿。長期間の療養が必要となれば、枢密使が大人しく治
療を受けるとは思えん。軍事の文官の最高位たる太尉を兼ねているといっても、
根は武人。その間に国が危機にさらされると考えれば、その先に死が待ってい
ようと、陣頭指揮を執るだろう。そういうことだ。」
「なるほど…。」
 洪古の答えを聞いて、守国は顔をしかめる。
 実際、今まで星刻が病を患っていることは誰も知らなかった。
 病名は判明してはいないが、決して軽い病ではないだろう。
 おそらく、長い療養生活が必要になる。
 しかし、国難が去っていない状況では、星刻は治療を受けようとしないだろ
う。
「何かよき思案はないか?」
 范質が会議の出席者に尋ねる。
「ありませんな。枢密使が武人である限りは。」
「何故だ?」
 洪古の言っている事が解らず、遠見は問う。
「武人にとって、戦場での死は最高の名誉。まして、死すとも国と主君を守り
きれるのなら尚更の事。例え、死すとも天子様とこの国を守れるのなら、枢密
使はその道を選ぶ。そういう事です。」
「しかし、それでは戦いが終わった後に、国に尽くすことが出来ないではない
か。」
「武人の本分は、戦場で戦う事。平和になった国の武人は、いわば飼い殺し
の虎のような物。寝台の上での安らかな死は、武人にとって名誉とは言えな
いのですよ。礼部尚書殿。」
 洪古の言葉に賛同するように守国が頷き、平仲も理解を示す。
「しかし、そのような生き方を天子様はお喜びになられまい…。」
「宰相。それは枢密使もよくお解りでしょう。しかし、体に流れる武人の血が、
養生より国を守る為の戦いに駆り出してしまうのです。救いがないとお思いか
もしれませんが、それが武人なのです。」
「そのような事、私は望みません。」
 意識を失っていた麗華が、会議の場に姿を現した。

「洪古。貴方の言う武人の性。少しは理解できます。ですが、そのような生き
方は、とても哀しい。私はそう考えます。」
「それは…、そうでございますが…。枢密使が納得なさいますまい…。」
「范質。星刻の治療を行っている医師に、病状について詳しい報告書を送るよ
う、命じなさい。但し、内密に。」
「内密にで、ございますか?」
「星刻が知れば、罪と理解しながらも偽りの報告書を書かせるでしょう。それ故
です。星刻が病を患っていることは、私も知っています。ですが、詳しい事は解
りません。今後の事もあります。私は知っておきたいのです。」
「直ちに、そう申し付けます。」
 恭しく、范質が答える。
「頼みます。」
 麗華が頷く。

『星刻…。』
 自室に戻った麗華は、星刻の髪を握り締めていた。
『もし、死が待っていると解っても、貴方は戦うの?でも、私はそれを望んでいな
い。貴方が生きてくれる事を望んでいるのに…。どうして…。』
 麗華の瞳から、大粒の涙が零れる。

「天子様。張宰相がお越しでございます。」
 女官が、范質が来た事を知らせます。
「通してください。」
 涙を拭いた麗華が、命ずる。
「お休みの所、御無礼をいたします。軍医の李伯からの報告書をお持ちしまし
た。」
「あまり、よい報告ではないようですね。」
 范質の表情を見て、麗華が言う。
「はっ…。」
 報告書を受け取った麗華は、目を通すなり顔色が青白くなった。
「このままでは、冬が越せない…。つまり、新年を迎える事はできないという
事ですね?」
「我々が考えているより、遥かに容態が悪いとの事。このままでは…。治療法
が最近確立されたとはいえ…。」
 その先の言葉を麗華は片手を挙げて、止めさせた。
「我が国にとって、無為の存在である枢密使を失う事になる…。」
『星刻が間もなく死んでしまう…。』
 体が震えそうになるのをどうにか抑えている麗華を見ながら、范質は何か言
いたそうな女官の姿が映った。
「どうした?何か言いたいことでもあるのか?」
「いえ…。私ごときが口を差し挟むことではございません。」
 皇室の衣服に関する事を司る、尚衣局に属する女官である、朱花蘭が口をつ
ぐむ。
「構いません。言ってみてください。」
「では、申し上げます。枢密使が家庭をお持ちになれば、少しは変わるのでは
ないかと…。国家の重鎮としてではなく、一個人として守る対象ができると考
えた次第でございます。そうすれば、枢密使も治療に前向きになられるかと。」
 麗華に促され、花蘭が自分の考えを言う。
「なるほど…。確かに枢密使は独身。それも一つの考え方ではあるな…。しか
し、難しい…。」
 范質が考え込む。
「それは、私の結婚と同様の理由ではありませんか?宰相。」
「ご存知でございましたか…。」
「宮中では様々な噂が流れます。大きな噂となれば、私の耳にも届きます。」
 天子である麗華は、国を治めるだけが務めではない。
 跡取りを産む事も、大事な務めだ。
 やがて、結婚して夫を迎えねばならない。
 だが、星刻が粛清した大宦官の下にいた宦官の一派が、奪われた権力を取
り戻さんと自分達の息がかかった貴族と結婚させようと画策していて、范質達
はそれを抑える事に腐心していた。
 軍事の最高責任者たる枢密使である星刻にも、その手を伸ばしていた。
 星刻自身狙いを看破しており、何より結婚をしている余裕もする気もないが、
問題である事に変わりはなかった。
「星刻が彼らの思惑通りになる事はまずありえませんが、余計な心労になりか
ねませんね。」
「仰せの通りにございます。しかし、宦官を追放するわけにはまいりませぬ。」
 中華連邦の歴史上、権力を私物化した宦官は数多くいたが、宦官が必要で
ある事に変わりはない為、全ての宦官を追放する事はできなかった。

「もし、私と星刻が結婚すれば、双方の問題は解決しますね。」
 麗華の言葉に、范質が驚く。
「天子様。今何と…。」
「私と枢密使が結婚すればいい。そう言ったのです。枢密使ともなれば、私の
夫になるのにも不足ではいないでしょう?」
「天子様…。」
「それに、先ほど言いましたね?枢密使の病は、最近治療法が確立されたと。
 李白の報告書に記されており、文淑にも確認したのでしょう。」
「仰せの通りに、ございます。」
「枢密使が結婚すれば、治療に前向きになるかもしれない。そして、私の結婚
という問題も解決する。一石二鳥ではありませんか?」
 范質も花蘭も呆然としながら、麗華の顔を見る。
「出陣前、私は枢密使を、いえ、星刻を寝室に呼び寄せ想いを打ち明けました。
貴方を愛していると…。」
『もう止まらない…。星刻があの人が死んでしまうのは、嫌…。だから…。』
 間近に迫る星刻の死期。
 それを考えると、麗華は星刻にのみ打ち明けた自分の想いを押さえる事が
出来なくなった。
「天子様は、枢密使と結婚なさる事をお望みでいらっしゃる。そう考えて、よろ
しゅうございますな?」
「それ以外の意味に聞こえたら、私の言い方が悪かったのでしょうね。」
 麗華は、改めて星刻との結婚を望んでいる事を明言する。

「天子様が!?」
 刑部尚書の凌安治が、范質の話を聞いて驚きのあまり席を立つ。
「うむ。私が確かめた。」
「何と…。」
 粛啓は驚きのあまり、言葉が出なかった。
「して、宰相はどうなさるおつもりですか?」
 賽豊が尋ねる。
「天子様のご意志とあらば、我らは口を差し挟めぬよ。いたずらに口を挟めば、
嘗ての大宦官と同じ。それに…。」
「それに?」
「天子様と枢密使の結婚は、決して悪い結果を生み出しはすまい。結婚相手と
してはこれ以上の者もおらぬからな。」
「確かに、そうですな。」
 工部尚書の韓安殉が頷く。
「私も異存はありませんが、枢密使が首を縦にふりますかな?」
 守国が考え込む表情をする。
「私が説得をします。」
「これは、天子様。」
 皆が、恭しく礼をする。
「枢密使は、この国にとって欠くことのできない人材。そして、私の愛する人で
もあります。それに、口にしてしまいましたから…。」
 麗華の頬は赤く染まっていた。
「しかし、時間がない。婚儀までに衣装、宴の料理のメニューの決定等。決める
事が多すぎる。」
「尚食崩御と尚衣崩御、それに尚宮崩御を呼べ。」
 范質は宮中内の職務を司る六尚から、食事を司る尚食崩御円膳孝、衣服を
管理する尚衣崩御の周仙子、総務を取り仕切る管全筆を呼ばせる。

「天子様と枢密使の婚儀で、ございますか?」
 全筆が驚きのあまり、目を丸くする。
「そうだ。出来うる限り、早いうちにだ。」
「しかし、あまりに急すぎます。そう早くには…。」
「解っている。だが、そこを何とかしてもらいたい。」
 天子たる麗華の婚儀となれば、準備だけも時間がかかる。
 数ヶ月かけて準備を整えるが、通常である。
 范質もそれは理解しているが、それでも早いうちに行いたいと考えていた。
「衣装の完成には、夜を徹して行っても16、7日はかかります。」
 仙子が衣装を作るのに必要な期間を頭の中で試算して、范質に報告する。
「16、7日か…。」
「はい、しかもかなりの数の女官を裂かねばなりません。ところで枢密使は此
度の婚儀ご存知なのでしょうか?あまりに急な話ですので…。」
「いや、枢密使に承諾してもらうのは、これからになる。だが、それに関して
は気にしなくていい。」
 それを聞いて、一人の女官が前に出る。
 仙子の下で尚衣局に属する女官を束ねる、宝碧玉である。
「その間、枢密使に知られては、少々まずい事にはなりませんでしょうか?」
「それは、我らで考える。まあ…、難しい事ではあるが…。」
 星刻は武人として優れているだけでなく、反大宦官の人材たちの間にネット
ワークを密かに築き上げただけあって、水面下での企みにも鋭敏である。
 正直、気づかれないようにする手は范質にも、今はなかった。
「私に考えがございます。」
「何かあるのか?」
 洪古が尋ねる。
「噂を流すのです。」
「噂だと?」
「はい。それで枢密使の気をそらすことが出来ましょう。」
「しかしそれでは、枢密使が噂の出所を調べるぞ。それで事が露見したらどう
する?」
 遠見が尋ねる。
「複数箇所。しかも女官達が一斉に流せば、却って枢密使は馬鹿馬鹿しくなっ
て、調べるのをおやめになるでしょう。表向きは女官達の思い込みから始まる
のですから。」
「女官達が応じるか?」
「天子様にお仕えする女官達は、薄々天子様のお心の内を存じております。問
題はございません。下々の者達の噂なら、尚更枢密使は気にもなさらないでし
ょう。夜を徹して、しかも秘密裏に婚儀の用意をせねばならない、私ども女官達
にとっても、それなりに息抜きになります。」
「解った。それはまかせよう。」
 こうして、星刻と麗華の婚儀の準備が密かに始まる。

「黎星刻、ただいま帰還いたしました。」
 洛陽に戻った星刻は、謁見の間で麗華に帰還の報告をしていた。
「ご苦労でした。よくぞ我が国を守ってくれましたね。」
「いえ、多くの兵を失った事、面目次第もございません。」
 麗華は星刻に労いの言葉を掛けるが、その言葉は星刻にとって辛いものであ
った。
『いっそ、お叱りを受けたほうがまだ楽だ…。』
 3割もの犠牲を出しながらも勝利する事も叶わず、偶発的なシュナイゼルの
介入によってブリタニア軍が撤退した事は、星刻にとってとても自慢できる事
ではなかった。

「枢密使の表情、良いとは決して言えんな。」
「私とて、枢密使と同じ立場ならああだろう。とはいえ、あの悲壮な覚悟を秘め
たような目を見ると、放ってはおけまい。」
「で、準備のほうは?」
 休養を勧められた星刻は、病気の進行を抑える治療を受けていた。
 その間に、范質たちは婚儀の準備について話し合いをしていた。
「天子様のお召し物はすでにデザインも決まり、作成に取り掛かっております。
残るは枢密使のお召し物ですが、こちらは周枢密校尉から出入りの仕立物屋
をお聞きしまして、サイズは確認済みです。デザインのほうですが。」
 染糸が麗華と星刻の婚儀の衣装のデザイン画を、皆に配らせる。
「ふむ。これでよかろう。」
 范質が、満足したように頷く。
「それと、一つお耳に入れたき儀が…。」
 碧玉が、ある事を話し始める。

「何と、真か!?」
「李白様からお聞きしました。間違いはないと思います。」
 碧玉が李白から聞いた話を聞いて、御史大夫の荘年は驚きを隠せなかった。
「で、例の噂のほうは?」
「はい。明日には、枢密使もお聞きになるでしょう。」
「宰相。その件に関しましては、私がそれとなく枢密使に話を聞いてみます。」
 洪古が星刻の様子を確かめる事を、志願する。
「そうだな。武人同士のほうがやりやすかろう。では、頼む。それと用意のほう
は一日でも早く終わるようにな。」

 翌朝、目が覚めた星刻の元を洪古が訪れた。
「どうだ?気分は。」
「治療の効果はまだあるようだ。まだ戦える。」
 一瞬洪古は、憂鬱そうな表情をする。
「ところで洪古。一つ聞きたい事がある。」
「何だ?軍のほうは問題ないぞ。」
「違う、噂だ。」
「ほう?何かあるのか。まあ、噂などという物は出ては消えるものだが。」
 知らない振りをして、椅子に腰掛ける。
「馬鹿馬鹿しい噂でな。看護婦が女官達が話しているのを聞いたらしい。私と
天子様が結婚するという内容だ。」
「ほう。で、どうする。噂の元を調べ上げるか?」
「いや。放っておくとしよう。私が天子様と結婚するなど、ありえぬことだか
らな。」
星刻は馬鹿馬鹿しいと言いたげな、表情になる。
「だが、天子様は、いずれは結婚せねばなるまい?おぬしとて相手の候補に
はなる。枢密使なのだからな。」
「ありえぬよ。第一、私は臣下だ。その様な事、あるわけもない。」
 喋りながら、星刻は身支度を整えていた。
「さて、会議だ。行くぞ。」
 星刻に少し遅れて、洪古が続く。

「驚いたな。全く意に介していない。」
 会議が終了した後、洪古らは朱禁城の談話室で話していた。
「枢密使は、忠誠心篤きお方。ゆえに今回の噂は目くらましとなります。臣下で
ある自分が、天子様と夫婦になるなど、ありえないと考えておいでですから。」
「しかし、天子様が結婚なさる場合、他国の王族か国内の重臣か貴族。枢密
使とて候補に入る。何故、それに気づかぬ?」
 遠見が首を傾げる。
「枢密使はああ見えて、恋に関しては不器用なお方です。確かに知勇兼備の
我が国随一の名将。ですが、人間はある部分が優れすぎていると、ある部分
に関しては鈍感になるものです。以前、耳にしましたが星刻様に想いを寄せて
いた遊妓や女官は数多くいたのに、星刻様は全くお気づきにならなかったそう
です。さらに、天子様は以前から枢密使を一人の異性としてご覧になっていま
したのに、お気づきにはなりませんでした。」
「天子様が…。それではおぬしは、天子様が以前から枢密使を想っていた事を
存じていたのか。」
 平仲が尋ねる。
「申し訳ありません。婚儀の仕度の進み具合を見ておかねばなりませんので、
これにて失礼いたします。」
 かすかな微笑を浮かべながら、碧玉は去る。
「ふむ。女は時に男よりもはるかに鋭い。気をつけねばな。」
 范質が軽く肩を竦める。
「まったくですな。帰ったら、妻のご機嫌取りでもいたしますかな。」
 平仲が笑いながら答える。

「進み具合は良いようですね。皆、大変だとは思いますが頑張ってください。」
 婚儀の衣装作成の進み具合を見た碧玉が、女官たちを励ます。
「噂のほうは、いかがなさいますか?」
「少ししたら、また広めましょう。今度は街中あたりがよろしいでしょう。」
 万が一にも女官達に星刻が探りを入れぬように、碧玉は出所を変えていく事
を決めていた。
 それを聞いた女官達は、楽しそうに話し出す。
「はい。口を動かすなとは言いませんが、手を動かしてください。時間が余って
いるわけではありませんよ。」

「世の中、何が起こるか解らぬ物よ。」
 枢密使に就任した星刻の後任として折衝将軍になった、趙文遠がしみじみと
した口調で言う。
「よもや、枢木スザクが皇配とはな…。」
 遠見も同様の口調である。
 星刻が洛陽に帰還してから数日後、ナナリーが第99代皇帝に即位し、スザ
クと結婚していた。
 会議室のモニターには、パレードの様子が映っていた。
「実質、枢木スザクがブリタニア軍の正式な最高司令官と見てよいだろう。何
しろナイトオブワンに次ぐ、帝国屈強の騎士。皇配ともなれば、尚更だ。」
 星刻が、これからの情勢に思考を巡らしながら、言う。
「後は、シュナイゼルがどう出るかか…。」
 議論が再開される。

「星刻様。以前の噂でございますが。」
「噂?ああ。あのくだらぬ噂か。どうした?既に鎮まったと聞くが。」
「街中で広まりつつあるようです。いかがなさいますか?」
 香凛から、星刻と麗華の結婚の噂が再び広まっている事を、星刻は聞かされ
ていた。
「放っておけ。その様な事に構っているような暇はない。」
 馬鹿馬鹿しいという言葉を、星刻は薬と一緒に飲み干す。
『本当に放って置いて良い物だろうか?どうも、仕組まれた感じがしなくもな
い。』
 書類に目を通し始めた香凛は、星刻を一瞬見てから考え始める。
『それに、わざわざ星刻様の服のサイズを聞いてきた事も気に掛かる。なによ
り、天子様は…。』
 書類の整理をしながら、香凛はある結論に達する。
「そうか…。そういう事か…。」
 寂しさと嬉しさが交じり合ったような複雑な笑みを、香凛は浮かべる。
「どうした。何かあったか?」
「いえ…。何も…。」
 「そうか。」と頷いて星刻は書類の決裁を再開する。

「では、頼むぞ。会談の行方が良好であったなら、すぐにな…。」
「はっ。お任せ下さい。」
 全筆が会談に出発する星刻達に同行させている1人の文官に、ある密命を
授けていた。
「さて、後は天子様が星刻を説得なさるだけか。」
 洪古は軍用空港から出発する使節団を見送りながら、麗華が星刻に結婚を
承諾させられるかどうかを、考えていた。

「天子様の御婚礼ですか?」
 仮皇宮でナナリーは、全筆が密命を託した文官と秘密裏に謁見していた。
「はっ。理由がありまして詳細は今は話せませぬが、近いうちに行われる事は
事実です。」
 それを聞いて、ナナリーとスザクは顔を見合わせる。
「よからぬ事ではないようだな。しかし、今の状況でおいそれと、日本を留守に
するわけにはいかぬぞ。それは承知の上だろうな?」
 コーネリアが釘を刺す。
「無論、承知の上でございます。後に日取りは追ってお知らせいたします。」
「解りました。いつでも、出席できるよう備えておきます。」
「ありがたく存じます。何卒良しなに。」
 文官が去っていく。
「あなた。いつ結婚式は行われるのでしょうか?」
「そうだね…。おそらく、近いうちに行われるだろう、連合軍の作戦会議だろ
うね。多分、洛陽での開催が提案されるだろうね。往復にかかる時間が一番
短く済む。」
 ナナリーの問いに、スザクはそう答えた。
 各国の条約締結が発表される前日だった。
 そして、その日条約締結が決定した事を確認して、麗華が日本を訪れる。

「では、今夜なのですね。」
「はい。私自ら説得、というより求婚ですね。星刻に結婚を承諾させます。」
 ナナリーの元を訪れた麗華は、今夜星刻に求婚する事を告げる。
「お2人の心が通じ合う事を祈っております。私も結婚して、支えてくれる夫がい
る事がどれほど幸福で心強いことか、良く解りました。そうなるといいですね。」
「ありがとうございます。それでは…。」
 麗華が用意された宿泊所に戻る。

「天子様。如何なる御用でございますか?」
 夜、星刻は麗華に呼び出された。
「これを見てください。」
 麗華が2枚の写真を星刻に渡す。
「これは…。」
「私の貴方の分です。」
『これでは、まるで…。』
 写真を見た星刻は絶句した。
「婚礼の衣装です。一つは私の。もう一つは星刻、貴方のです。」
「私が天子様と婚礼を挙げると申されますか!?」
 かろうじて、心を鎮めながら星刻は尋ねる。
「そうです。これは私の意思による物。臣下の思惑は、一切関係ありません。」
『昨日今日で用意できるものではない。何時の間に…。まさか、そうか…。』
 洛陽で出ては消えて、消えては出た噂を思い出し、それが何であったかを悟
った。
「星刻。急な話で驚いているでしょうね…。でも、私はずっと前から心に決めて
いた。大宦官に救われる前から…、あなたを男性として意識していたの。だか
ら、貴方が妓館に行くと聞く度に辛くて苦しくてたまらなかった。貴方は気づい
てもいませんでしたが…。」
 麗華は呼吸を整えて、星刻を見つめる。
「お願い。私を妻として、これからずっと一緒に生きてはくれませんか…。きち
んと病気を治して、私を支えてください。私も精一杯、貴方を支えます。」
 そっと手を取る麗華を正視できずに、星刻は目を背ける。
「私は、天子様の臣下にございます…。結婚など、恐れ多い事…。たとえ、夫
婦とならずとも、私は天子様をお支えいたします。」
 どうにか、星刻はそう麗華に言う。
「いつかは、私は夫を娶らねばなりません。ならば、私は好きな男性を夫とした
い。それが貴方です。それとも、私が妻では嫌ですか…?」
「決して、その様な事は…。」
 星刻にとって麗華は仕える主君であり、まさに雲の上の存在。
 結婚する事など、思考の対象にすらならない存在である。
 だが、その麗華が自分に求婚している。
 その事実に星刻は戸惑い、どう応えればいいのか解らず、常識論に縋って
いた。
「私が他の男性と結婚してもいいのですか…?」
「それは…。天子様。今は国難に退けねばなりません。私はその為に、命を
懸ける所存。それが、枢密使たる私の役目でございます。」
「生き残り、国の安寧のために尽くすのも、貴方の勤めではありませんか?」
 反論の余地がないために、星刻は返答に窮する。
『どうすれば…、どうすれば、いいのだ…。』
 麗華に結婚を思いとどまらせようとするが、星刻は何の策も思い浮かばなか
った。

「あの夜、渡した物。今も持っていますか…?」
 麗華が、話題を変えた。
「無論でございます。」
 星刻が懐から、プトランの会戦前に渡された一房の雪のように白い麗華の白
い髪を取り出す。
 すると、麗華も夜の闇を切取ったような星刻の髪を取り出す。
「貴方に生き残って欲しいという私の願い。貴方の私を守るという誓い。それ
は、共にあることができる物。そして、貴方の誓いも私の願いも私達が生きる
限り存在し続ける。貴方が私を守ると誓うのなら、私は貴方を支えます。それ
とも、あの時の誓いは偽りのものですか?」
「決してその様な事はありません。この命続く限り、私は天子様とこの国をお
守りいたします。誓って偽りではありません。」
 麗華は微笑みながら頷くと、星刻を優しく抱きしめる。
「私は、それを信じています。けれども、私も人間。欲があるのです。夫とし
て、妻である私を守って欲しい。支えて欲しい。そして、妻として貴方を支え
たい。だから、私は貴方と夫婦になりたいのです。」
『暖かい…。そして、気持ちが安らぐ…。』
 麗華に抱きしめられている星刻は、かつて感じた事ない安らぎを感じてい
た。
『幾人もの遊妓と褥を共にしても、このような安らぎは感じた事が無い。今まで
欲しいと思ったこともないのに、今はこの安らぎが何時までも続いて欲しいと願
う自分がいる。』
 星刻は戸惑いながらも、抱きしめられている温もりを受け入れていた。
『この温もりを、安らぎを感じ続けながら、天子様とこの国を守ることが出来るの
なら…。』
 星刻も麗華を抱きしめる。
『生きよう…。この体を蝕む病を打ち倒して…。』
 一旦、麗華を離して、自分の腕の中にすっぽりと収める。
「私と生きてくれるか?こんな不器用で戦う事しか知らぬような男と。」
 そして、麗華の頬に手を置き優しく上を向かせる。
「麗華…。」
 その言葉に、麗華は目に涙を溜めながら頷く。
 翌日、来るべき反攻作戦の概要についての会議が洛陽で開かれる事が、決
定した。
 そして、各国首脳に星刻と麗華が結婚する事が伝えられた。

「来賓の数はきちんと確認できていますか?料理はきちんと足りているでしょう
ね?」
 麗華と星刻の婚儀が行われる日、碧玉は最後の確認をしていた。
 本来ならば、全筆の命を受けた物が女官たちに指示を出すが、星刻に気づか
れずに婚儀の準備を進めるに当たっての最大の功労者と行っていい碧玉が取
り仕切っていた。
「全て、大丈夫です。後は、天子様と星刻様の御召し替えだけです。」
 女官の返答に、碧玉は満足そうに頷く。
「今日は、めでたき日。最後までぬかりないようにするのですよ。」
 確認をしながら、碧玉は李白から聞いたある話しを思い出していた。
 戦いの後倒れた星刻は、うわ言である名前を口にしていた。
 「麗華…。」と。
『本当に、手のかかる殿方でしたわ。知らぬ間に互いの気持ちが通じ合ってい
たというのに…。』
 中華連邦随一の名将といわれる星刻の不器用な面を思い、碧玉は小さく笑
った。
『どうか、お2人ともお幸せに…。』

「周香凛、お呼びにより参上したしました。」
 婚礼の衣装に着替える前に、麗華は香凛を呼んでいた。
「少しの間、2人だけになりたい。皆は下がって。」
 そして、2人だけになった。
「して、いかなる御用でございましょうか。」
 跪いたまま、香凛は尋ねる。
「どうしても、貴方に伝えたい事があるのです。同じ想いを持つものどうしとし
て。」
 そして、麗華は言葉を続ける。
「私は、謝るつもりはありません。その代わり…。」
「天子様が、私に何を謝られる必要がありましょうか…。何をお考えかは存じま
せぬが、お気になさる必要はございません。務めがございますゆえ、戻っても
よろしゅうございますか?」
 体の震えを抑えながらそう言って、香凛は許可を求める。
「そうですか。それでは、務めを果たしてください。」
「はっ。では。」
 香凛は警備の指揮を取りに戻った。
『その代わり、生涯私は夫を支え続けます。貴方の想いの分だけ…。』
 去り行く香凛の背中に、麗華は心の中で語っていた。

『そうだ。天子様が謝られる必要がどこになる…。私は、想いながらも口にする
事ができなかった。だから…。』
 香凛の目から、大粒の涙が零れた。
 慌てて、香凛は涙を拭う。
「お幸せに…。」
 警備状況を見回りに行った。

「此度の婚礼、心よりお祝い申し上げます。」
 婚礼の儀の最中、スザクとコーネリアを伴い、ナナリーが祝いの言葉を伝え
る。
「ありがとうございます。貴方の仰るとおりでしたね。」
 隣の星刻を見ながら、麗華は言葉を続ける。
「支えてくれる夫がいる事は、これほど幸福なのですね。」
 頬を染め、幸せそうに微笑みながら、そうナナリーに言う。
『私も幸福を感じている、傍らに妻がいることの幸福を。』
 星刻はナナリーと談笑する麗華を、優しい眼差しで見ていた。

「朝か…。うん?」
 目覚めた星刻は、今まで住んでいた屋敷ではなく朱禁城の天子とその家族
が暮らす区画にある夫婦の寝室におり、何も身につけていない事に気づく。
『そうか。私は昨夜、麗華と…。』
 傍らには、やはり何も身につけていない麗華が、穏やかな寝息を立てている。
 布団に隠れて解らないが、寝台の敷物には真紅の染みがついている。
「守らねばな…。この国と愛する妻と、そしてやがて生まれてくる我が子を…。」
 滅多に見せない優しい眼差しで、麗華の寝顔を見ていた。
 しばらく寝顔を眺めていると、麗華が目を覚ます。
「起こしたかな。すまぬな。」
「いえ、おはようございます。あなた…。」
 布団で胸元を隠し頬を染めながら、麗華は朝の挨拶をする。
「ああ、おはよう。麗華。」
 優しい微笑を浮かべながら、星刻も朝の挨拶をする。
『役目を果たすばかりが、生きる道ではなかったな…。』

後書き
外伝の第5話。
星刻と天子である麗華の、お話です。
第1話を書いた時点で、いつかは2人を結婚する話を書こうと思っていました。
ちょうど私の二次小説の本編の時系列が利用できたので、19話と26話のそれ
を使いながら話を作って、25話の最中に麗華に求婚させています。
どういう形にしようかと考えて、ここはあえて麗華に積極的に行動させました。
私の目から見て、どうにも星刻は役目一筋で、恋愛関係には疎いように見えて
しまいまして…。
アニメを見る限り、おそらく香凛は星刻に思いを寄せていたように思えたんです
が、星刻はそれに関して何も考えていませんでしたしねえ…。
そこで、それを利用して女官の方々に頑張ってもらいました。
個人的には、ほっとしています。
二期を見る限り、麗華も星刻に恋愛感情らしき物を持っていたように思えました
ので、2人には夫婦になって欲しかったんです。
それにしても、恋愛物って難しい…。
書いてて、背中が痒くて痒くて…。(笑)

ブログ村のランキングに参加しております。
来てくださった方は、よろしければクリックをお願いいたします。
励みになりますので。
にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ

相互リンクはいつでも大歓迎です。
リンクをしてくださる方は、コメント欄にお書き下さい。
リンクの設定をした後に、お知らせします。

目次に戻る。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 8
かわいい かわいい かわいい かわいい かわいい かわいい
ナイス ナイス

トラックバック(1件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
プロポーズ小作戦113
プロポーズ小作戦113 ...続きを見る
金属中毒
2009/12/21 03:19

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
ご結婚おめでとうございます。

いきなりの一言から失礼いたします。
あまりに幸せそうだったのでつい。

ここ2か月ほどオフで野暮用が重なり、遅くなってしまったことお詫び申します。
それにしても何度読み返しても幸福そうなプロポーズ。
口説き落とされてようやく自分の思いに気がつく大ニブの星刻。
似た立場のスザクと、どっちが先にのろけるのか?
では、もう来年かもしれませんが、いずれかの更新をお待ち申しております。

2009/12/21 03:16
凪さん。コメントありがとうございます。

>口説き落とされてようやく自分の思いに気が
 つく大ニブの星刻。
 返す言葉も無いとは、この事で(笑)。
 まあ、ニブイというのもあるのでしょうが、
 今までまともな恋愛をする経験も無かったと
 思うので、経験値不足もあるでしょうね。
 
後は、しっかり父親をやれるかどうかですね。
育児は大変でしょうからね。
CIC担当
2009/12/23 21:41

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
ブログランキング・にほんブログ村へ
コードギアス二次小説 OTHER TURN05 二色 の 行先 cogito,ergo sum/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる