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<<   作成日時 : 2008/11/02 22:51   >>

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 世界の超大国の一つ、中華連邦の首都洛陽にある朱禁城。
 中華連邦を治める天子の居城にして、行政の中枢となっている城の天子の
執務室で、一人の少女がその日最後の書類の決裁を終えていた。
「では、明朝戸部省に。」
「畏まりました。」
 朝請大夫として天子の秘書官を務める林伯孝が、うやうやしく書類を受け取
る。
「折衝将軍はどうしております?」
 執務と食事を終えて、入浴の仕度をしながら女官の一人に尋ねる。
「本日の政務を終えられて、既にお屋敷に戻られました。」
 そう言う、女官の態度に天子はやや不自然さを感じる。
「本当に戻ったのですか?」
 そう言われた女官は、言いにくそうに沈黙する。
 天子は苛烈な性格ではなかったが、女官にとっては雲の上の人である。沈
黙も長く続かず、口を開く。
「車騎将軍洪古様と、その・・・、妓館に赴かれたとか・・・。」
 それを聞いた、天子は悲しそうな表情になる。
「そうですか・・・。」
 一糸纏わぬ姿になって、浴場で湯につかる。
 天子は別に、妓館に行く事を咎めるつもりは無い。男ならば、そういうところ
に行くのも理解できる。
 だが、一人の男が行っているという事実が、天子を悲しませる。
「星刻、やはり貴方も行くの?」

 折衝将軍黎星刻。
 中華連邦を私物化した大宦官を討ち、国の実権を天子の元に取り戻した「朱
剣の変」の首謀者にして、今は天子の親衛隊たる禁軍の司令官である。
 即位して幼い頃に、囚人に薬を密かに与えて死罪にされそうになったところ
を自分が助け、興味を持ち二人で話した。
 そして、その時に忠誠を誓い、天子を救い出した男である。
 当時の事は天子もよく覚えており、宦官に囲まれながらも星刻の事を考えて
いた。
 そして何時の間にか、異性として意識して恋心を抱くようになっていた。
「星刻・・・。」
 まだ、女性としての成長が始まったばかりの自分の体を見ながら、天子は
悲しそうに溜息をついた。

「待たせたな。星刻。」
「これは洪古将軍。私も今しがた来たばかりです。」
 妓館の大きめの部屋に、星刻はすでにいた。
「酒と料理を頼む。」
 妓館の者にそう言うと、紹興酒と料理が運ばれてくる。
「しばらく、だれも近づけないでくれ。」
 そう言って、2人だけになると顔つきが変わる。

「ブリタニアは、アフリカを完全に制圧した。ラウンズを2人戦線に投入した
のが効いたな。」
 紹興酒を飲み干しながら、洪古がアフリカ戦線の戦況を話す。
「ただでさえ、負けが続いていた所にラウンズ2人か・・・。無理もなかろう。」
「そうか。おぬしは枢木スザクと、「ブリタニアの白き死神」と剣を交えたのだ
ったな。どうだ?」
 ラウンズの事は戦況以外に中華連邦に実力を伺わせる情報は入っておら
ず、洪古は戦った経験のある星刻の感想に興味を持っていた。
「簡潔だよ。手強い。神虎があるが、それでも手強い相手に変わりはない。」
 豚肉の炒め物を口にして、酒を飲んだ星刻はそう言った。
「おぬしほどの男でもか・・・。そうか・・・。」
 スザクの異名、「ブリタニアの白き死神」は、ナイトオブテンルキアーノ・ブ
ランドリーの「ブリタニアの吸血鬼」と並んで、EUでは忌み名とされており、
中華連邦にも伝わっていた。
「エリア13の戦いの時も本気を出していたようには思えん。ナイトオブワン
に比肩するという噂、偽りではないだろう。奴を仕留めるのなら、私も死を覚
悟せねばなるまい。で、これを聞く為にこのような所に、呼び寄せたわけでは
あるまい?」
 そう聞かれた洪古は、酒が入っているコップを置き、星刻を見つめる。
「単刀直入に言う。星刻、俺達の上に立て。」
 聞いた星刻は、しばらく一言も発しずに、洪古を見ていた。
「大将軍になれと?」
「そうだ。守国も、曹大将軍もそれを望んでいる。今日はおぬしを説得する為
に呼び寄せた。」
 しばらく洪古を見ていた星刻は、空になったコップに紹興酒を注いで一息に
飲み干した。
「曹大将軍は未だに御健在だ。まして私のような若輩が大将軍についたら、
他の者が騒ぎ出すぞ。今は国を立て直す時期。内輪もめの種を蒔く様なこと
は、慎むべきだろう。」
「そもそも、おぬしが大将軍になるべきだったはずだろう。なのに地位を求め
なかったゆえ、曹大将軍が任についた。違うか?」
「私は地位を求めて天子様をお救いしたのではない。国と天子様のためだ。折
衝将軍の地位。それだけでも十分すぎるほどだ。私は天子様を守り続ける。そ
れでいい。いざとなれば、禁軍は全軍の主力となる。その時は命を懸けてこの
国を守る。それでよかろう。」
 話は終わったとばかりに、星刻は料理を口に運ぶ。
「星刻・・・。」
「冷めると料理はまずくなる。早く食え。」
 何か言いたそうな洪古を無視して、料理を口に運ぶ。
 溜息をつきながら、洪古も料理を口に運び、軍の再編について意見を交わ
す。
 その後、それぞれ遊妓を伴い部屋に入ってから、深夜それぞれの屋敷に戻
った。

「大将軍か・・・。」
 深夜に帰宅した星刻は、庭に出て月を眺めていた。
「私は、天子様の御為に大宦官を討った。そして、天子様をお守りする為に、
折衝将軍となった。それで良いではないか・・・。」
 妓館での洪古の話を思い出して、溜息をついていた。
 元々、星刻は地位を欲するタイプの人間ではない。
 大宦官の私物となった中華連邦のあり方を改め、相応しい人物が任につけ
ばそれでよいと考えていた。
 折衝将軍の地位ですら自分には過ぎている。星刻はそうも思っていた。

「スペイン州だけでなく、イギリス州までブリタニアの手に落ちたか・・・。」
 年が明けた皇暦2019年1月、執務室で星刻はスペイン州での戦いの結果
に関する書類に目を通していた。
 スペイン州が陥落することは可能性があると考えていたが、イギリス州まで
陥落することは、星刻の予想を超えていた。
「さぞ、文官達は騒いでいるだろうな。」
 最近は、武官より文官たちの方が、主戦論を唱えるという奇妙な事態になっ
ている。
 大将軍の曹驍騎らが冷静になるよう、御前会議で呼びかけても文官達は冷
静になる気配がほとんどなかった。
「イギリス州までまとめて落とされたとなると、文官達はさぞ喚きたてるだろう
な・・・。」
 溜息をついていると、天子が執務室に入ってきた。

「これは、天子様。」
 星刻が天子の足元で、恭しく跪く。
「星刻、イギリス州まで落ちたと聞きましたが、本当ですか。」
 天子が不安そうに、星刻に尋ねる。
「真実でございます。しかし、御安心下さい。もし、我が国にブリタニアが攻め
込んだ時は、この黎星刻、命を懸けて天子様をお守りする所存でございま
す。」
 「命を懸けて守る。」
 星刻のその言葉に、天子の胸は温かさを感じる。
 中華連邦きっての勇将と言われる男が、自分を守る為に命を懸けて戦ってく
れる。
 その言葉に惹かれるように、天子は星刻の頬に手を添える。
「て、天子様・・・?」
 次の瞬間、天子は星刻を抱きしめていた。
「頼りにしています。星刻・・・。」
 耳元でそうささやかれている時、星刻はどうしていいか解らなかった。
 星刻は妓館にいき、遊妓と同衾するがそれは自分の病を他人に知られぬ為
の、カモフラージュであって、本心から好いた女性を抱いた経験は無い。それ
どころか、士官学校入学から、天子を大宦官から救う事だけを考えていた為
に、色恋沙汰の一つもなかった。
「天子様。いつ誰が来るとも限りません。このような事を臣下にするべきではな
いと、考えます。」
 戸惑いを隠しながら、優しく天子の腕をほどく。
『この香り・・・。』
 星刻の体から、かすかに香水の香りがした。
 天子は香水を使わない。
 となれば、別の女性の香りが星刻に移るほど密着していた事になる。
『また、妓館に・・・。』
 自分が知らない女性と、同衾していた。
 その事実に天子は耐えられなかった。
「そうですね・・・。星刻の言うとおりですね・・・。」
 どこか、悲しげに星刻から離れる。
「では、私は行きます。禁軍の状態はどうですか?」
「はっ。我が国随一の精鋭部隊と、考えます。」
「頼もしいですね・・・。」
 そう言って、天子は星刻の執務室を去った。

『嫌・・・。』
 午前の執務を終えて、くつろいでいるはずの時間に天子は泣いていた。
『私以外の女性と・・・。』
 妓館で、星刻が遊妓と寝床を共にしている事を考えると、涙が止まらなくな
っていた。
 星刻とて男だ。そういうこともあると理解していても、天子は受け入れられな
かった。
 いつか星刻が結婚する事まで頭に浮かんで、さらに天子が涙を流す。
『私は、星刻と結婚できない・・・。』
 天子にとって、結婚も政治である。
 好きな相手と結婚する。という、一般的な価値観で結婚するわけではない。
 あくまで、国の安定の為に結婚をする。
 現在では、いかに朱剣の変で天子を救った功労者といえども、折衝将軍の
地位のままでは、星刻と結婚する事は不可能な事は、天子にも理解できた。
『でも、私は・・・。』
 その日、悲しげな面持ちで政務をこなしていた事は女官達から、星刻らの耳
にも届いた。

「天子様が・・・?」
「はっ、女官たちはその話ばかりしているようです。」
 香凛から、天子の政務をこなしている時の悲しげな表情の事を、星刻は聞い
た。
「そうか・・・。」
 書類を決裁して、香凛に渡す。
「よろしいのでしょうか?このままで。」
「よろしいも何も、我等にできる事は無い・・・。」
 困ったような表情で、次の書類に目を通し始める。
「心配するな香凛。天子様は聡明なお方だ。やるべき事は弁えておられる。」
 星刻がそう言った時、香凛はあきれたように溜息をつく。
「どうした?」
 決裁した書類を渡しながら、香凛に尋ねる。
「何でもありません。」
 書類を手に、自分のデスクに戻った。

 スペイン州攻防戦の後、ブリタニアはナナリーとスザクの婚約に不満を持つ
貴族や高級軍人のクーデターが相次ぎ、EUとの戦いは休戦状態になってい
た。が、中華連邦の対ブリタニア政策が纏まらず、連日会議が続いていた。
「会議の結果はいかがでした?」
「文官達は相変わらずだ。恐怖心から、戦え、戦えと唱えるばかりでな。これ
では戦略も練れないだろう。このまま戦えば・・・。」
 そう言って、星刻は重い溜息をついた。
『星刻様が上に立たれれば・・・。』
 執務室の窓から、降り積もる雪を見ている星刻を見ながら、香凛はそう考え
ずにはいられなかった。

 2月も下旬になった頃、天子は大将軍曹驍騎と、太尉霍退敵から職を退きた
いとの申し出を受けていた。そして、後任に星刻を望んでいる事を聞いていた。
 天子の胸は早鐘のようになっていた。
 中華連邦の長い歴史の中で、実戦部隊の長たる大将軍と、臣下の中で頂点
に位置する三公の一つ太尉を兼任した人物はほとんどいない。それ以上に、
星刻が双方を兼任することになれば、天子の夫としても相応しい地位になると
いう事実が、天子の心を捉えていた。
『そうなれば、星刻は私と結婚する事も出来る・・・。』
 胸の内を知られる事なく、天子は星刻をかつて存在した軍事の最高機関の
長、枢密使に任ずる事を決めた。

 星刻は大将軍と、太尉の双方を兼任し、枢密使の職に就く事をためらってい
たが、何より勅命であった為、拒否する事もできず、枢密使となった。
『星刻、私を守って、そして私を支えて・・・。』
 恭しく跪く星刻に、天子は心の中でそう語りかけていた。

 3月になると、ブリタニアが「氷の鎖事件」を経てEUとの戦いを開始し、戦火
は急速に中華連邦に迫った。
 御前会議の場で、星刻はEUとの同盟を結ぶ事を提案し、対ブリタニア戦略
を発表し、天子の許しを得た。
 秘密裏にEUとの同盟を結び、遠征軍の編成を進めていた頃、ロシア州と、
ブリタニアが占領した地域の中間に位置するウクライナで、ロシア州への反感
が高まり、それが切欠となり4月に入り戦いが避けられぬ状態になった。

 総兵力137万5千。コーネリアが前線の指揮を取り、ラウンズも4人加わる。
 嘗て無い大兵力に対し、星刻は直属軍からさらに増員して派遣軍を編成し
た。
「もはや、精兵だけとは言ってはいられぬな・・・。」
 出陣前夜、編成の最終確認をしていると、女官が一人入ってきた。
「何事か?」
「天子様がお呼びでございます。」
「天子様が?香凛、すまんが暫く空ける。」

「お呼びにより参上いたしました。」
 通されたのは天子の寝室であった。
 寝台に腰掛ける天子の足元に、星刻は恭しく跪く。
『何故、天子様はこのような場所に・・・?』
「星刻。立って。」
「はっ。」
 星刻が立ち上がる。
「天子様。お尋ねしてもよろしいでしょうか?」
「何?」
「何故、その、このような場所に私をお呼びになられたのでしょうか。」
 天子が星刻を呼ぶのに通常は、謁見の間か、私的な書斎を使う。
 しかし、寝室に呼ぶ天子の考えが星刻はどうしても理解できなかった。
 まして、13歳とはいえ天子は女性。星刻は男性である。
 普通に考えれば、大騒ぎになるだろう。
「今日は、ここでお話がしたかったから・・・。」
 そう答える天子の瞳は潤み、頬は赤くなっている。
「話とは?」
「帰ってくる・・・?」
「はっ・・・?」
 一瞬、星刻は理解できなかったが、すぐに答える。
「私は負ける為に出陣するつもりはありません。勝つつもりで出陣いたします。
ですが・・・。」
「駄目!!」
「天子様・・・?」
 普段、大きな声など出さない天子の叫びを聞いて、星刻は一瞬戸惑う。
 その間に、天子は星刻にぶつかるようにして寝台の上に押し倒していた。

「なりませぬ。天子様。早く、お離れ下さい。このような所を他の物に見られ
ては・・・。」
 星刻が天子を離れさせようとする。
「誰も見ない。この部屋には誰も入らない。今晩は・・・。ここで起きた事は、誰
も口にしない・・・。」
「天子様・・・。」
「帰ってきて・・・。」
 星刻の頬に、天子の涙が落ちる。
「お願い、必ず生きて帰ってきて・・・。私の所に帰ってきて・・・。」
 星刻の目に、大粒の涙を流し続ける天子の顔が映る。
「戦に赴く武人は、死とは常に隣り合わせ。まして此度の戦いは、我が国にと
って大事な戦。例え、この命を失おうともブリタニアを退けねばなりませぬ。
その為ならば、私は喜んでこの命を捨てましょう。」
「嫌!!そんなの嫌!!やっと、やっと、貴方と結婚できるかもしれないの
に!!」
「今、何と仰られましたか?」
 天子が言った事に驚くあまり、星刻は言葉が出なかった。
「貴方と結婚できるかもしれない。そう言ったの。他人が見えたら、私が貴方
を愛しているとは見えないかもしれない。それでも私は、蒋麗華は貴方を愛し
ているの!貴方は、大将軍と太尉を兼任する枢密使。例え臣下であっても、
私と結婚するには充分な地位のはず。それとも私と結婚するのは嫌!?」
「私は、此度の戦で帰ることができるか解らぬ身。そのような男のことなど
お考えなさいますな。若い文官にも、将来有望な者もいます。その様な者と
の結婚こそ、この国を安定に導きましょう・・・。」
 星刻は顔を背けて、麗華を宥めるように言う。
『天子様・・・、私の事などお考えになりますな・・・。』
「そんな事を聞いてない。星刻は私と結婚するのが嫌かどうかを、聞いている
の。お願い、答えて・・・。」
「決して、嫌というわけでは・・・。」
 そう言った途端、星刻の唇を麗華の唇が塞ぐ。
「愛してる。私は、私は貴方を愛しているの。貴方がいいの。貴方でなければ
嫌なの・・・。」
「しかし・・・。私には、どうしても天子様と結婚できぬわけがあります。」
「え?」
 星刻は自分の病について、話した。

「そんな・・・。」
 麗華が愕然とした表情になる。
「私の命は、長くありません。天子様が成長なさる頃には、世を去っている事
でしょう。どうか、私を愛する気持ちも、今宵の事もお忘れ下さい。私は忠節を
尽くし、戦う事しか能の無い男です。どうか・・・。お聞き届け下さい。」
 暫くすると、麗華の口が開く。
「約束して・・・。」
「はっ?」
「もし、生きて帰れたら、ちゃんと病気を治して。そして、私が16になったら私
と結婚して。」
 そう言うと、懐刀を手にして自分の髪を一房切り取り、紙に包んで星刻に手
渡す。
「これを持っていって。私の想いと共に・・・。帰ってきて欲しいと私が願う、想い
と共に・・・。」
 受け取ってから、星刻は自分の髪を一房切り取り、麗華に渡す。
「これをお納め下さい。必ずや、この国と貴方様をお守りするという、私の誓い
の心と共に・・・。」
「確かに、受け取りました・・・。誓ったからには、最後の最後まで私を守っ
て。」
「はっ・・・。では、出陣の準備がありますので、これにて失礼いたします。」
 寝所を去ろうとする。
「星刻。」
 振り向いた時に、麗華は背伸びをして星刻の顔を寄せ、唇を重ねる。
「天子様・・・。」
「待っているわ。貴方が帰ってくるのを・・・。」
 翌日、星刻は出陣した。

 皇暦2019年4月11日、ブリタニア軍と、EU、中華連邦の連合軍は、中央
シベリア高原のプトラン山地の麓で布陣を完了しつつあった。
「星刻様、間もなく布陣が完了いたします。」
 香凛から通信が入る
「解った、その場で待機。」
「はっ。」
 通信が切れる。
 星刻はあの夜、麗華から渡された一房の髪の毛を見つめていた。
『私は生き残らねばならないのか・・・。あらゆる恥辱に耐えながらも・・・。いか
なる苦痛が襲ってきても・・・。』
 昨夜の悲壮なまでの覚悟が、溶けていく感じがした。
『私は必ずや祖国を守り抜いてみせる。そして幾多の死の危機を乗り越えて
見せよう・・・。それが、あの方の望みなら・・・。』
 星刻の脳裏に、7年前の麗華との始めての出会った日、永遠の忠誠を誓っ
た日のことが思い浮かぶ。
『生き残る事こそ、あの方に忠誠を尽くすという事なのかもしれんな・・・。』
「前進!」
 髪の毛をしまって、命令を出す。
 「プトランの会戦」が始まった。

後書き
AT19を書いている際に、星刻が天子に渡された、天子の髪の一房を見つめ
ている場面を書いている時に、頭にふとネタが思い浮かびまして、外伝という
事で書いてみました。
恋愛物というジャンルは、書くのが初めてでしたので結構苦労しました。
次に恋愛物を書く時は、もうちょっとましになって欲しいものです。
OTは外伝としてまた、書くつもりです。
本編と一緒に、お楽しみいただければ幸いです。

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こんばんは凪です。
人の髪は切ってから何十年経っても色も艶も変わらないとか。出家した人が20年前の髪を見て、業が凍りついたかのように気持ち悪いほど変わらないと書かれていました。
もし、この時代ブリタリアとの戦いを生き抜けたなら、いつか、10年後にでもあの日の髪を一つの箱に収める日が来るでしょうか。
溶け合わない、それでも寄り添いあえる黒と白。
いつか、その日があることを願います。

2008/11/03 18:01
凪さん
コメントありがとうございます。

>10年後にでもあの日の髪を一つの箱に収める
 日が来るでしょうか。
 星刻次第でしょうね。
 天子は、星刻の事を愛していて、将来は結婚し
 たいと思っている。
 ところが星刻の場合、忠誠心が強すぎて、誰か
 と結婚する事まで考えられない。
 死を見つめるのではなく、その先にある生の事
 を考え始めれば、また違うでしょうね。
CIC担当
2008/11/05 12:29

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